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引きこもりニート列伝その8 エパメイノンダス  NF


引きこもりニート列伝その8 エパメイノンダス(前418?〜前362)
 
 今回は、スパルタからテーバイへ覇権交代を導いた名将・エパメイノンダスです。

略歴
 古代ギリシャの将軍・政治家。卓越した戦術を用いテーベを一時ギリシャの覇者へとおしあげた。
 ボイオティア連邦の首都テーバイに生まれ、ピタゴラス学派の哲学者から教育をうけた。
 テーバイはスパルタと同盟し長らくアテネと対立していたが、スパルタの伸張を恐れて反スパルタ連合に加盟した。前371年、エパメイノンダスはスパルタでひらかれた和平会議にテーバイの代表として出席したが、テーバイの支配下にあったボイオティア連邦諸都市の自治を求めるスパルタの提案を拒否して交渉は決裂。これによりテーバイとスパルタの対立は決定的になった。エパメイノンダスはテーベ陸軍の指揮官に選出され、レウクトラでスパルタ軍を大敗させた。この勝利によってテーバイはギリシャ諸都市の覇者となった。レウクトラの戦いでの勝利は彼の戦術改良によるところが大きい。
ついで前370年にエパメイノンダスはペロポネソス半島に侵入してスパルタを攻撃、メッセニアをスパルタの支配から解放した。彼の主導のもとにペロポネソス半島中部の諸都市によるアルカディア連邦が結成され、メガロポリスが首都として建設された。前368〜前366年に、彼はさらに2度にわたってペロポネソス半島に遠征した。前362年、4度目にして最後となった遠征をおこない、新しく結成されたスパルタ同盟とたたかった。レウクトラの戦で功を奏した戦術を用いて再度の勝利を収めるかに見えたが、彼が戦死すると軍隊は士気を失い勝敗は決さなかった。彼の死後、テーバイの覇権は急速に衰退した。

 エパメイノンダスは名門ながらも代々貧乏な家系に生まれたそうですが、単純質素な生活を心地よく思っていたようで、哲学の議論で時間を潰して楽しんでいたそうです。
 テーバイの名門に生まれたペロピダスは人々に富を分け与えて名声を得ていましたが、エパメイノンダスは富を分け与えられるのを拒みました。ペロピダスはそれで逆に彼を尊敬し親交を結んだと言う事です。この二人の友情は、ペロポネソス戦争で兵役に出た際にエパメイノンダスがペロピダスを庇った事で始まったと言われます。
 スパルタがテーバイを警戒してその有力者たちを殺害したり国外追放に処したりした際も、ペロピダスは追放されましたが、エパメイノンダスは貧乏に甘んじて哲学に耽溺するばかりなのでスパルタも彼を警戒せず国内に留めています。ろくに政治的活動もせず、名門出身であるにかかわらず結構な歳になっても引きこもりニート同然。そりゃ、警戒されない訳です。尤もその間、スパルタ兵と若者に力比べをさせ「力で勝っているのに支配されるのを恥じるべきだ」と諭して人望を集めていたようですが。

 ペロピダスらの手によってテーバイが解放されると、彼をかっていたペロピダスによって抜擢され将軍として力量を発揮する事になります。

おわりに
 彼ほどの遅咲きの英雄は、あとはカエサルがいる位ではないでしょうか。古代ギリシアの男性は一般的にニート気質な気がしますが、彼のように突然変異的に大化けする例があるので油断禁物。彼の場合、栄達のきっかけはコネということになるんでしょうかね。

参考文献
プルターク英雄伝(四) 河野与一訳 岩波文庫
英雄伝 ネポス著 上村健二・山下太郎訳  国文社
京都大学歴史研究会(http://kyoto.cool.ne.jp/rekiken/index.html)より
My原稿「エパメイノンダス」(http://kyoto.cool.ne.jp/rekiken/data/1999/990611.html)
戦争の起源 アーサー・フェリル著 鈴木主税・石原正毅訳 河出書房新社
世界の歴史5ギリシアとローマ 桜井万里子・本村凌二著 中央公論社
エンカルタ百科事典 マイクロソフト


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