ルアンパバーン 旅行記

古都ルアンパバーン メコンの洞窟

ルアンパバーン

ルアンパバーンは、ラオスのメコン川流域に14世紀から18世紀に栄えたラーンサーン王朝の古都。東南アジアの山あいで激しい歴史の波に呑まれてきた町で、1975年の共産主義革命で王制が廃止されるまでラーンサーンの王都だった。現在は、小さな町に80もの寺院がひしめく、ラオス屈指の観光地となっている。1995年に町全体が世界遺産に登録されてから観光客が急増し、4月のラオス正月ピーマイラーオの時期には町のホテルやゲストハウスがパンクするほどの旅行客で混雑するそうだ。

ルアンパバーン メコン川 ボート

以前から旅先で会おうと話していた日本の友人Kとルアンパバーンで合流し、マイコと三人でメコン川の25km上流にあるパークウー洞窟へ向かった。チャーターしたボートで洞窟まで約2時間。

ルアンパバーン メコン川 パークウー洞窟 パークウー洞窟の仏像 メコン川 仏像

パークウー洞窟は、メコンの絶壁に掘られた洞窟で、中には4,000体以上の仏像が置かれている。周辺の人々が納めた仏像だが風化で傷んだものが多い。大小様々な仏像がメコンを眺めていた。

メコンの彩雲

帰りのボートから山の方を見ると彩雲が出ていた。虹が溶けたようなメコンの空を眺めながら町に戻った。

ルアンパバーンのナイトマーケット

ルアンパバーンのナイトマーケット。裸電球の明かりの下に屋台が並び、たくさんの人で賑わっている。屋台で夕食をとり、ほろ酔いでゲストハウスへ戻った。

ルアンパバーン プーシーの丘

ルアンパバーン プーシーの丘

遅めの朝食を終え、ルアンパバーン全体を見渡せるという高さ150mのプーシーの丘に登った。

ルアンパバーン プーシーの丘

頂上から宿泊しているカーン川方面を眺める。緑に覆われ本当にのどかなところだ。山紫水明、ルアンパバーンは美しい。

ルアンパバーン プーシーの丘

カーン川の反対側は、メコン川の景色が広がっている。若い僧がメコンの流れを見下ろしながら勉強していた。山の向こうから雨雲が迫ってきたので早めに下山。ルアンパバーン滞在中にまた登りに来たい。

ルアンパバーン 蛙

夜7時、赤十字が運営する薬用サウナにいった。10,000Kip(130円)を支払って建物に入り、渡された布きれを腰に巻いてサウナに入る。畳二畳ほどの狭いサウナは、薬草の蒸気が充満していた。涼しくなった夜の帰り道は、風呂上りのようにポカポカでいい気分だった。

ルアンパバーンの托鉢

ルアンパバーン 托鉢 ルアンパバーン 托鉢

朝4時半に起きて、早朝の托鉢を見学した。ルアンパバーンは、寺院の数が多く托鉢の規模も大きい。各寺院から数十人ずつ数百人の僧が町の人々からカオニャオ(ご飯)や果物の施しをうけながら歩いていく。上座部仏教の僧たちは、この施しで全ての食をまかない、人々は施しをすることによって功徳を積むことができる。

王宮から眺めるプーシーの丘

午後、ルアンパバーンの中心にある旧王宮へ訪れた。博物館となっている内部は、写真撮影できなかったが、長い歴史を感じさせる調度品などが多数展示されていて見応えがあった。王宮のヤシ並木の向こうに、昨日登ったプーシーの丘が見える。

王宮から眺めるプーシーの丘

一日町を歩き回った後、メコン川を眺めながら飲むラオビアは格別だ。

ワット・シェントーン

ルアンパバーン

プーシーの丘の裏手に寺院があったので登ってみることにした。ガイドブックに記載がないので正しい読みかわからないが、ワット・タモという寺院のようだ。山の中腹にルアンパバーンを見渡せるテラスがあった。

ルアンパバーン

山頂からの眺めも良かったが、ここからの景色も素晴らしい。とても静かで心地よい風が吹いていた。

ルアンパバーンの仏像 ルアンパバーンの仏像

寺院の境内には、金色の仏像があちこちに置かれていた。各曜日ごとの仏像が並んでおり、自分の生まれた曜日の仏像にお布施をするようだ。ラオスの仏像はコミカルで愛嬌のある顔が多い。

ルアンパバーン ワット・シェントーン

ルアンパバーンの一番奥、川の合流地点にあるワット・シェントーンに行った。ラオスの寺院で最も美しいとされるワット・シェントーンは、1560年にセタティラート王が建立。優雅に湾曲した屋根が幾重にも重なったルアンパバーン様式の寺院だ。

ルアンパバーン ワット・シェントーン

本堂には、金箔に覆われた仏像が置かれていて、祈りを捧げる人の姿があった。内装の柱や壁には金で細かな絵柄や模様が描かれていて美しい。境内には、いくつもお堂があり、仏像やボートなどが安置されていた。

ラオスの通貨 Kip

ルアンパバーン 若い女性

昼間のルアンパバーンでは、小さな日傘をさす女性を多く見かける。自転車に乗った学生やバイクの女性も日傘を差して運転していた。傘は刺繍の入ったものや可愛らしい色のものが多い。あまり日傘を利用しない印象の日本の若い女性にも受けそうだと思った。

ラオス通貨 Kip

手持ちのラオス通貨(Kip)がなくなったので、ベトナムで受け取ったUS50ドル札を町の両替所へ出したら、古い50ドル札は両替できない。と言われた。近くの銀行で両替できたものの、2002年以前の50ドル札は偽札が多いので拒まれてしまうようだ。一枚の50ドル札が477,000Kipの札束になった。

ルアンパバーンに到着してから宿泊していた宿は少し離た場所にあるため、他のゲストハウスを探す。メイン通り近くに比較的新しいゲストハウスを見つけたので、明日ここに移ることにした。

ルアンパバーンのゲストハウス

Guesthouse Kinnaly

昨日見つけたゲストハウスKinnalyに7ドルでチェックイン。2階の部屋は風通しが良く、椅子とテーブルが置かれたテラスでは、コーヒーでも飲みながらのんびりできそうだ。

ルアンパバーンの少年

ゲストハウス近くの民家の窓辺で少年がギターを弾いていた。

ルアンパバーン

町全体が世界遺産に登録されて観光客が急増したルアンパバーンでは、中〜高級ホテルや10ドル程度で泊まれるゲストハウスを合わせると100件近く宿がありそうだが、それでも新しいホテルはどんどん建てられている。完成予想図の看板を掲げた建築現場をいくつも見かけた。

ルアンパバーン メコン川 夕焼け

とは言っても、ルアンパバーンはまだまだゆったりとした時間が流れている町だ。メコンまで歩いて夕焼けを眺めたり、プーシーに登って自然に溶け込んだ美しい町並みを眺めたり…。本当の意味で贅沢な時間を過ごせる場所だと思う。

雨季のルアンパバーン

雨季 カタツムリ ルアンパバーン 雨季

雨が続き、洗濯しても乾かないので、ランドリーサービスに3.5kgの洗濯物を出した。雨期のルアンパバーン、昼から降り出した雨は、深夜まで続いた。ゲストハウス前の坂道を勢いよく雨水が流れていく。こうなってしまうと嬉しいのは、草木やカエル、カタツムリくらいだろう。

レンタサイクル

ルアンパバーン レンタサイクル

一日10,000Kip(130円)で自転車をレンタルし、町から少し離れたところまで行ってみた。暑い日中でも自転車だと気持ちいい。もう少し遠くまで行ってみたかったがすぐに雲行きが怪しくなったのでゲストハウスに引き返すことに。部屋に戻ると予想通り雨が降り出した。

ルアンパバーン メコン川 夕焼け

雨は夕方まで降り続いた。せっかく自転車を借りたのにほとんど乗っていなかったので、雨が止んでから再びサイクリング。メコン川沿いを走っていたら夕暮れ後の美しい景色を見ることができたので良しとしよう。

東南アジアのネット屋

ルアンパバーン Bon Cafe

ネットにWi-Fi接続できるカフェを見つけたので、自分のノートパソコンを持って行き、iTunesで音楽をダウンロードしてiPodの中身を充実させた。町のネット屋は、1時間6,000kip(80円)が相場なのに対し、ここは何か頼めば何時間接続でも5,000kipでいいのでついつい長居してしまう。

ネット屋の話のついでにこれまで旅した東南アジアのネット環境を書いておく。どこのネット屋も10台程度のパソコンが並んでいて、OSはXPの英語版がほとんど。どこもコピー版Windowsでセキュリティ対策もないので、USBメモリを使うとだいたいウイルスにやられる。今いるこのBon Cafeは珍しく最新のiMacが置かれている。どこもADSLなのでSkypeやyoutubeはストレスなく利用可能。店によってはIP電話を置いているので国際電話よりも安く通話ができる。

ネット屋の利用方法は、店員に一声かけて空いてるパソコンの前に座るだけ。あとは終了時に店員に料金を払えばOKで、だいたいどこも1時間50~100円もあれば利用できる。CD-RやDVD-Rにデジカメのデータを焼くサービスもある。少し前に滞在したバンビエンでは、iPodに音楽を入れられるサービスまであった。ネット屋のなかには地元っ子が出入りする店もあって、みなオンラインゲームに夢中になっている。

ルアンパバーン ペタンク

ルアンパバーンの町中で男たちが鉄のボールを投げて遊んでいた。正しくは賭け事をしていた。これはフランス発祥のペタンクという球技でフランスの保護国として植民地化された歴史が日常に残っている。

ルアンパバーンの空

ルアンパバーンの空

ゲストハウスのテラスから眺める青空は清々しいのに、僕らは二人してお腹を壊し、トイレを出たり入ったりする最低の一日となった。外に出て軽く食事をした以外はベッドの上でぐったりしていた。

ルアンパバーンの屋台

ルアンパバーン 屋台

ルアンパバーンの観光客向けのレストランで食事をすると料理と飲み物で一人約50,000〜10,0000kip(600〜1,200円)になる。これまでの東南アジアの他の町と比べると高めだ。そんなとき助かるのが夕方から路上で始まる地元食材の即席屋台だ。ここではチャーハンや焼きそば、春巻きや野菜炒めなどの総菜、果物を食べられるだけ盛って一皿5,000kip(65円)と格安。衛生面は多少気になるが上品にパスタを食べるよりも僕は好きだ。夜になると大勢のバックパッカーがこういった屋台に集まっている。

ルアンパバーンのカフェ

ルアンパバーン Bon Cafe

Macが並ぶBon Cafeは、Wi-Fiでネットし放題なのでついつい足を運んでしまう。このカフェは香りに気を使っているようで、店内にはリラックスした甘い香りが漂っている。しかもこれが本物の花の香りというのが洒落ている。コーヒーが9,000kip(120円)、サンドイッチが18,000kip(240円)と安くはないが、このネットカフェの居心地の良さは、ラオスにいることを忘れてしまうほど。

停電のルアンパバーン

ルアンパバーン ソン川

朝起きると町全体が停電していた。先日も午前中に停電があってすぐ復旧したので今回もすぐに直るだろうと思って待っていたが、昼を過ぎても電気がこない。10年前のラオスは、全世帯の15%しか電気のある生活をしていなかったそうだ。生まれてからずっと電気に依存して生きてきた僕にとっては想像もつかない。今日は天気が良かったのでメコンに流れる支流ソン川の川原でのんびり過ごす。

ルアンパバーン 停電

夕方になって町に戻ってもまだ停電が続いてた。営業に支障が出るお店は大変だが、僕ら旅行者にとって特に不便はなく、むしろそこらじゅうでロウソクが灯る町の光景がきれいだったので得した気分だ。

ルアンパバーン 雑記

ルアンパバーン Bon Cafe

夜、レストランで日本人の男3人が隣の席だったので話してみた。彼らはそれぞれ一人旅をしているが、ゲストハウスで知り合い一緒に飲みにきたらしい。タイを中心に回っているタイ語が話せる坊主頭の男と、一ヶ月のアジアの旅を終え明日帰国する手品が趣味の男と、このあとネパールへ行くという爽やかな男の3人だった。手品が趣味という妙なテンションの男が僕らのトランプで手品を披露してくれた。よくある手品かと思っていたら、本格的な手品が目の前で繰り広げられたので本当に驚いた。プロのマジシャンの弟子として手品を勉強しているので種明かしはしてくれなかった。数ヶ月も練習して習得する技もあるそうだ。手品のコツは表情、特に目の動きとトークだとか。

メコンの砂金

ルアンパバーン メコン川

今日はメコンの畔でゆっくりくつろぐことにした。メコンは、遠くチベット高原を水源に、中国の雲南省を経て、ミャンマー、タイ、ラオスの国境を流れ、カンボジアを貫き、ベトナム南部のメコン・デルタから南シナ海に注ぐ東南アジア最大の大河。この川を舞台に千年以上前から多くの歴史や文化が育まれてきた。

メコン川の砂金

川原の岩に座って淀んだ川を見つめ、ふと足元に目をやると水中がキラキラと輝いている。砂金だ。手ですくって取れるほどの砂金が堆積していた。僕らはしばらくメコンの砂金取りに夢中になった。メコンで簡単に砂金を取ることができるから、寺院や仏像が金箔で覆われているのだろうか。自然と謎が解けたような気がした。

クアンシーの滝

ルアンパバーン クアンシーの滝

明日この町を去ることを決めたので、毎日のように客待ちのトゥクトゥクのドライバーに、トゥクトゥク?ウォーターフォール?と声を掛けられ続け断ってきたクアンシーの滝に行くことにした。滝まで約30kmの道のりを軽トラの荷台を改造したトゥクトゥク(4ドル)に乗って移動。同じトゥクトゥクでアジア系カップルが一緒だったのでどこ出身か尋ねたら、カンボジアという意外な答えが返ってきた。流暢な英語で喋るカップルは、カンボジアのプノンペン出身だが、数年前からベトナムのホーチミンで働いているそうだ。

ルアンパバーン クアンシーの滝 ルアンパバーン クアンシーの滝

クアンシーの滝は、期待以上に美しい場所だった。滝壺から流れる水は淡いブルーやグリーンの乳白色をしていて、深い森の中に幻想的な光景が広がっている。

ルアンパバーン クアンシーの滝

数百メートルのエリアに小さな池が点在していて泳ぐことができた。太陽の日差しでエメラルドグリーンになった水は冷たく、ほてった体が冷えて気持ちよかった。足元は石灰が堆積してぬるぬるしている。

ルアンパバーン

最後に再びプーシーに登り、ルアンパバーンの町並みを眺めた。麓の寺院からお経が聞こえたので中を覗くと若い僧が集まっていた。中に入っていいと手招きされたので、しばらく見学させてもらう。堂内にお経の和音が響き、心地いい時間だった。続きを読む