投資信託の利益計算
基準価額について
基準価額の説明は多くの場合1口当たりの純資産と説明されています。しかし実際には1万口当たりの純資産なのです。
従って、ネットで基準価額を調べると間違ってしまいます。キーワードを「1万口 基準価額」にすると正しい答えが出てきますがこの検索は1万口と知っている人の検索ですから知らない人が「基準価額」で検索するとほとんどの回答が1口当たりで説明されています。
ですから基準価額×口数で計算すると自分の購入した価格の1万倍が出てきてしまいます。100万円買った人は100億円になり8桁の電卓では桁数がオーバーしてしまいます。
実際にこのことは証券会社のホームページでも説明不足の場合が多いようです。
おそらく小数点以下で示したくないと言うことだと思いますがそうであればもっと1万口当たりと強調して欲しいものです。
購入金額=購入時の基準価額×口数÷10,000
となります。
現在の(売却時の)資産は
現在の資産=(@現在の基準価額÷A購入時の基準価額)×B購入金額
または
現在の資産=現在の基準価額×所有口数÷10,000
です。
つまり@=Aならプラスマイナス0で購入金額がそのまま残っているわけです。
@>Aなら儲け
@<Aなら損
です。
損益=(@売却時の基準価額÷A購入時の基準価額)×B購入金額−B購入金額
ですが実際には
損益=(@売却時の基準価額÷A購入時の基準価額)×B購入金額−B購入金額−手数料
となります。
手数料は購入手数料、売却手数料、信託財産留保額です。
よくあるパタンが購入手数料3%、売却手数料なし、信託財産留保額0.5%です。信託財産留保額は売却した場合の投資信託財産の被る損失に対するペナルティなのですが実質売却手数料と同類と考えて良いです。
つまり基準価額の増減が損益の増減となります。その他、年数回の分配金というボーナスがあります。
私の購入したファンドの記録を見て見ましょう。
私はHSBCチャイナオープンを20万円購入しました。
基準価格29,490円(1口=2.9490円と考えてください。)で65,749口で約定しました。
実際に申し込む時点では基準価額は判らず翌日の約定照会でわかります。購入時は税込みの合計金額だけで申し込み翌日の基準価額で約定します。
約定照会
申し込み額 20万円 基準価額29,490円×申し込み口数65,749口÷1万=193,894円
手数料 5816円 税 290円
しかし、しばらく日が経つと約定照会は見れなくなり以下のような残高照会に変わります。

上記の残高照会の平均所得単価30,418円というのは基準価額に購入手数料とその税金の3.15%が加わっています。
約定報告で見られる約定日の基準価額29,490円が上記のように後日見られなくなるのは改善して欲しいところです。
(約定日の基準価額29,490円を加えるだけで済むのですから。)
そこで利益計算は約定日の基準価額29,490円か手数料、税を加えた平均取得単価30,418円を使って求めます。
ここでは平均取得単価で求めましょう。
31,938円×65,749口÷10,000−200,000円=9,989円
簡単に言うとこれだけ利益が出ているのですが評価損益と一致しません。これは所得税10%を考慮してくれているのですがどこに10%がかかっているのかわかりません。マネックスに注文をつけたいのは考慮してくれるのはいいのですが過程を省略しないで欲しいということです。
実はこの計算に約定時の基準価額が必要になってきます。
31,938円−29,190円×10%=1,610円を税額として引いて
9,989円−1,610円=8,379円
何故、購入時の手数料と税が所得税から控除されないのかでしょうか?マネックスでは手数料の全額キャッシュバックキャンペーンをやっているからなのではと考えています。つまり実質購入価格は20万円からキャッシュバック額差し引いた額となるわけです。よく考えれば20万円を購入額としては脱税になるわけですが、これも一言コメントしてくれればわかるのにと思いました。(つまり税務申告する頃には口座に6,106円がキャッシュバックされているので19万3,894円が購入金額になるわけであり、キャッシュバックキャンペーンでなければ20万が購入価格になるわけです。15分も考えてしまった。)
でも手数料全額キャッシュバックを行なったマネックスは庶民の味方ですから感謝しています。上記苦言もお金をかけずに改善できることと思い書かせてもらいました。
ちなみに年1度の分配金にも10%課税されますが説明は不要でしょう。
新規投資信託は有利か不利か?
新規の投資信託は基準価額が10,000円で気持ちがいいのですが余り気にする必要は無いと思います。
基準価額が上昇する仮定であれば早く入れた分有利ですが、新規株式買い付けで株価が上昇しても上昇した価格で約定するのですから損得無しです。その後の追加購入があれば上昇しますからそのファンドが設定日以降にどれだけ買われるかにより決まります。
現状ではBRICs投資信託では新規で買えば有利という結果になっています。しかし日本株ファンドの中には基準価額が下がり続けるものもあり買わない方が良かったというものすらあるので注意してください。
HSBCチャイナオープンは新規で100万円買っておけば300万円以上になっているのですから大したものです。
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