パソコン春秋戦国(ビル・ゲイツ)
私が子供の時代はパソコンはおろか電卓すら高級品でした。
日本はカシオとシャープの電卓戦争でした。その電子部品を製造する会社ビジコン(あるいはその子会社電子技研)は非常に忙しかったらしい。そこで注文に短期で対応するため、プログラム可能なLSIを作ることを考えた。仕様に合わせてプログラムすれば使い回しができるからだ。そこで、調査会社が見つけ出した会社がインテル社である。できたての小さな会社でした。現在、世界でトップのCPUメーカーであるインテルにマイクロプロセッサの概念を教えたビジコン社の嶋氏も天才の一人かも知れない。但し、インテル社の見解はインテルに有利な内容である。
さて、インテル社は日本の電卓メーカーのおかげで啓蒙を受け、CPUのメーカーとしての道を進むがモトローラという強力なライバルが現れる。私の好みはモトローラであったが、ここで巨人がインテルを救うことになる。IBMはインテルの採用を決めるのである。
ちなみに嶋氏はビジコンからインテルに移り、更にザイログ社に移り、一世を風靡するZ80を発表し、またインテルと激しく移動しました。
さてコンピュータの歴史はIBMが作る。
インテルをモンスターにしたのがIBMならビル・ゲイツを世界一の金持ちにしたのもIBMといえます。

現在、コンピュータを買う際にWINDOWSというOS、つまりオペレーションシステムが付いているものと付いていないものがある。後者は結局OSを別売りで買うことになり高くなる。勿論、WINDOWS以外のOSもあるが今では非主流である。
さて、私がコンピュータを始めた際にはOSはなかった。勿論、WINDOWSはなく、OSといえばCP/Mであったがとっても普通の人が買える価格ではなかった。BASIC全盛の時代でその優秀なメーカーとしてマイクロソフト社があった。
OSとは何かの詳細説明は省きます。簡単に言うと現在、文系の人間がPCを簡単に使うことができるのはWINDOWSのおかげです。WINDOWS以前はDOS(ディスクオペレーションシステム)というのが使われた時代がありこの時代は文系の人も一部ワープロをコンピュータで代用し始めていましたがワープロ専用機が主でした。そしてベーシックの時代はコンピュータ自体が高価だったせいもありますがほぼ理系専用であり、理系の人でも自宅に持つ人は多くありませんでした。つまり、OSとはパソコンを身近にするためのものと考えてください。
パソコンに初めてOSを持ち込んだのはキルドールという人でした。パソコンファンの大歓迎でほとんど、独占状態でした。パソコンソフトに関してはビル・ゲイツより天才でしょう。ビルゲイツはその頃、優秀なベーシック言語を作っていました。これも非常に優れていてやはり天才の片鱗を見せています。
巷間ではこう言われています。
IBMがパソコン市場に参入する際のOSはキルドールのデジタル・リサーチに決まりかけたがIBMの人間がキルドールを尋ねた際にキルドールは飛行機の部品を買いに行ってしまったらしい。IBMの人間が怒ったらしいのでアポイントメントがあったと思うのですがよくわかりません。応対にでた奥さんは弁護士だったらしいです。IBMの人が契約書のサインを代理で求めると、契約の怖さを知る弁護士だけに拒否したらしくこれが原因とも言われています。真実はわからないですがとにかくIBMは怒り、代わりにマイクロ・ソフト社が選ばれます。就職活動や契約など、時として優秀さより礼儀が決め手となることが多いですがキルドールにとってこの代償は大きすぎました。天才ゆえに世間を甘く見たのでしょうか?
これがビル・ゲイツが巨万の富を築くきっかけでした。先ほど述べた通り、マイクロソフトのゲイツはベーシックを作っていたのでOSなんて持っていませんでした。しかし、チャンスを逃さず、OSを作っているメーカーから買い入れ改造してIBM用のOSを作ります。このOSは日本にMS−DOSとして入ってきます。私もこのOSを使いました。
さて、私はCP/Mを使っていないのでどちらが優れているか判らないのですが、パソコンファンはCP/Mが優れているがIBMの採用でMS−DOSの優位が決まったといいます。キルドールは敗れ去ります。
私が使い始めた当時、MS−DOSはそんなに便利ではありませんでしたが、バージョンが進むにつれて使いやすくなりました。
その頃、パソコン音痴の私はわかりやすい解説書を探していました。非常に判りやすい本があり出版社はソフトバンクでした。その頃のソフトバンクはヤフーへの資本参加する前だったので理系の人以外では誰も知らなかったと思います。ソフトバンクの孫氏もある意味天才です。
この後、誰でもコンピュータを持ってネットサーフィンできるOS、WINDOWSが登場します。私は、これはマッキントッシュの物まねと思いましたが、少しして実はパテントはゼロックスだと聞きました。遠い昔の話です。インターネットで調べ直すとマッキントッシュとマイクロソフトの裁判しか出てきませんでした。
僕の記憶ミスかとも思いましたが、再度条件を変えて検索するとゼロックスのバロアルト研究所のAltoというのがありこれを真似したらしい。つまり、Altoという商品化されなかったアイデアをマックが商品化し、マイクロソフトがまねたということでしょう。僕はAltoを知りませんが使いにくかったのだと思います。
ゲイツ氏はマックのファンだったらしいので、その使いやすさを盗んだんでしょうね。マッキントッシュとの裁判に勝訴したマイクロソフトは経営の悪化したマッキントッシュに1億5000万ドルの資金援助をしています。さて罪滅ぼしでしょうか?多分もっとドライな理由だと思います。iPodの人気でマックが立ち直るといいですね。流れとしてはiPodのようなパソコン関連商品で生きていく気がしますが。
さて、たったこれだけの記事の中でどれだけの逆転があったのでしょうか?厳しい世界ですね!
トップへ