オマーンリヤルの検討

米ドル/オマーンリヤル(USD/OMR)はドルペック制なので変動率が極めて少ないが2007/9/18現在の値で

1万USDOMRロングで1日44.24円のスワップが貰える。

1ドル=115円なので115万円のポジションで年間

44.24円×365日=3万2295円

を得られ
年率にして2.8%です。

さてドルペック制なので為替変動はほとんどないので多少レバレッジを効かせれば使えそうです。問題はドルペック制維持の見込みです。

オマーンは湾岸協力会議に参加しています。

湾岸協力会議(Gulf Cooperation Council、以下GCC)とは、中東地域における加盟国間の軍事・経済・文化などの地域協力機構のことである。

1981年5月統一を目指して設立。本部はリヤド。

加盟国はアラブ首長国連邦・バーレーン・クウェート・オマーン・カタール・サウジアラビアの6カ国。

GCCの6カ国の通貨はこれまで、すべてドルと一定比率の為替を維持する「ドルペッグ」の制度下にありながらも、それぞれ独立した通貨でしたが、今後2010年までに6カ国の新通貨「湾岸ディナール」に統合し、2015年にはドルペッグを外すかもしれないという構想が出ています。

ドル/オマーンリヤルの取引できる証券会社


  ニュース抜粋  

アラブ首長国連邦(UAE)中央銀行のアルスワイディ総裁は1月11日、ロイターとのインタビューで、ペルシャ湾岸諸国が米ドルとのペッグ制について見直しを行っており、早ければ3月にも他通貨もしくは通貨バスケットとの連動制への切り替えや、より柔軟な為替制度への移行について合意する可能性があると述べた。

 ただ同総裁は、全く行動をとらないこともあり得るとの見解も示した。同総裁によると、ペルシャ湾岸6カ国の中央銀行総裁らは3月にサウジアラビアの首都リヤドで会合を開き、通貨のペッグ制について協議する。そこでの決定は湾岸諸国政府の承認を受ける必要がある。

 同総裁は「今のところ問題はなく、現行制度を維持するという決定になるかもしれない。一方で、変更が必要との結論に達する可能性もある」と述べた。

 ドルとのペッグ制をとる湾岸協力会議(GCC*1 )に加盟するUAE、サウジなどペルシャ湾岸6カ国*2は、2010年の通貨統合を目指している。

 アルスワイディ総裁は、ドルがユーロに対して下落し、輸入インフレが上昇していることから、政策担当者らが通貨のペッグ制を見直していると指摘。「ペッグ制の変更はGCCが決めることだ。一緒に始めたことであり、止めるのも一緒だ」と述べた。

ドルペッグ放棄後のクウェイト・ディナール(KD)の対ドル・レートは、1 ドル=0.28914KDから0.288806KD へ0.37%上昇(5/19)

7 月25 日、クウェイトは最近の米ドル価値の下落を受けて、1.7%の対ドルKD 切り上げ(3度目)
KD は5 月19 日時点から合計2.5%(対米ドル)切り上がった。
中央銀行は、米ドルの買値を0.28195、売値を0.28205 としており、KD は対米ドル0.28200 で取引されると予想される。

さて上記の内容をどう解釈するべきでしょうか?

リスクはそれぞれの人の解釈であり誰某が安全といっているとか危険と言っているとかで判断するのであればUSD/OMRは取引しない方が良いです。

以下は私の勝手な解釈で一切の保証はありません。

ドルペック制を行う国の多くは小国で為替を自由に動かすと中央銀行が投機筋を制御するだけの力を持ちません。そこで基軸通貨ドルに連動させるのですが最近は二つのパターンを考えるべきです。

@ドルペック制を維持したいと思う国。

現在、ドルはユーロに対し弱いのですがそうであればドルペック通貨もユーロに弱いということになります。実はドルは日本円のような例外を除いて世界中の通貨に対し弱くなっているのでドルペック通貨も同じです。

さて製品を輸出している国にとっては通貨が弱い事は輸出製品の競争力アップですからプラスの効果があります。このような国が変動為替を採用してはこのメリットが通貨上昇でなくなってしまうます。そこでドルペックにしておけば通貨が弱いのは米国のせいですと逃げられるわけです。

Aドルペック制で困っている国

さて私は中東に詳しくないのでなんともいえませんが多くの国は石油で利益を得ますが、砂漠なので多くの製品を輸入に頼っているでしょう。さてどこからかというと、地理的に考えてユーロ圏が一番多いでしょう。

つまり、石油をドルで決済してユーロ圏から輸入するのでドル安ユーロ高により物価がどんどん上がることになります。

これで困ってしまいドルペックを放棄したのがクウェートです。

ですから同じようなことはオマーンにも当てはまる可能性はあるでしょう。

私は少なくとも6カ国のうちの1カ国が放棄したのですから他国が放棄する可能性は16%程度あるのではと見ています。

そこで考え方ですが2010年までもって通貨統合がなされれば5年間はドルペック制が維持できる見込みがあります。

ところでクウェートですが最初の切り上げが0.37%です。

オマーンリヤルがドルペック制を破棄した場合、切り上げの程度が同じと仮定すればドルペック制が放棄されても被害はたかが知れています。

つまり年利換算2.8%のスワップと0.37%の切り上げリスクだからです。

まあ保証はないんですが...。


クウェートの切り上げ




オマーンリヤルの値動き