AUDTRYの検討
AUDTRYのTRYつまりトルコリラは高金利通貨の代表でその金利はなんと17.25%もあります。
さて高金利プレミア通貨の弱点は変動率の大きさであり円安局面では高金利と大きな為替差益が得られますが円高局面ではスワップに比べて比較にならないくらい為替損失が出ることです。
一般に金利の大きさに変動率、つまり円高局面の損失額が比例する傾向があるのですが最近の傾向はTRYJPYとAUDJPYの変動率が同じくらいになっています。
AUDTRYのような円の絡まない通貨ペアの変動はAUDJPYの変動率とTRYJPYの変動率の差で近似されるのでその変動率が近ければ円安円高の影響がキャンセルされる効果があります。
オーストラリアの金利は6.5%でトルコの金利は17.25%なのでAUDTRYの金利は
17.25−6.5%=10.75%もあります。(売り建てでスワップ受け取り。)
つまり円安円高の変動率がある程度キャンセルされるのにその金利はZARJPY並みにあるわけです。
つまり、この通貨ペアのプレミアはトルコリラの変動率がその金利と比例せずAUD並みの変動率であることにあります。もし比例していればこの通貨ペアの変動率はZARJPY並みの変動が現れてしまうはずです。
実際は両者の変動率が今後違っていくならこの効果は薄れますがサブプライムローン下落のピークでは実はTRYJPYの下落率をAUDJPYとNZDJPYの下落率が上回っていました。
従って、NZDTRYとAUDTRYの売り建てに関してはサブプライムローン下落時でも為替利益とスワップが得られたプレミアペアということになります。(非常に大きな下落変動でしたからタイミングによっては為替損失を受けている場合もありえます。私が見ている時の前日比最大下落はTRYJPY−6%に対しAUDJPY、NZDJPYは−8%でした。)
何故AUDTRYかというとNZDTRYよりスワップが大きいからです。もっともNZDTRYでも十分大きい金利ではありますが。
円の絡まないペアのスプレッドコストと損益計算
FX−naviのAUDTRYのスプレッドは0.0025です。
AUDTRYは右側の通貨がTRYで円ではありません。USDJPYの場合スプレッドに通貨数を掛け算すればスプレッドのコストが円で出ます。しかし上記為替レートは例えば買いの場合
1AUD=1.0515TRY(トルコリラ)
の意味ですからスプレッドの単位も円ではなくTRYです。
従ってスプレッドのコストを求めるにはスプレッドに通貨数を掛け算した後、更にTRYJPYの為替レートを掛け算する必要があります。
仮に今1TRY=93円なら1万通貨の取引で
スプレッド×通貨数×TRYJPY為替レート=0.0025×1万×93円=2,325円
のスプレッドコストが必要となります。(スプレッドの数値が小さくても最後に円換算為替レートが掛け算されるので意外とコストがかかります。)
為替差益の計算も全て93円がかかるのでドル円の様に正確な損益を暗算で出すのは難しいです。計算は
損益=(買値−売値)×通貨数×TRYJPY為替レート
と成ります。
FX−naviでは反対売買を行って損益を確定する際のTRYJPY為替レートで清算されるので新規注文を出した時のTRYJPY為替レートは反対売買する時のTRYJPY為替レートの目安にすぎず、実際の為替レートはあくまでも決済時のレートになります。
以下のAUDJPYで一番長い赤線の下落の日がサブプライムローンのピークです。同じ日のAUDTRYのチャートをその下に並べました。AUDTRYをショートした場合、赤い下落で利益が出ることになります。(つまりサブプライム問題下落ピーク時も利益が出ています。)良く比較してみてください

