最終更新日2005年09月

まずは、文法から

イタリア語、かじり始めました。

 ロマンス言語である、フランス語、スペイン語に続いて、イタリア語に手を出してしまいました。ただし、始めたばかりで、まるで実力が伴っていません。なので、自分の成長とともに、このページを充実させて行こうと思います。

文法を一気に詰め込む

2005年8月のとある日に考えた。

 仕事の忙しさのピークが過ぎた。世間はお盆休み。海外はもとより国内移動もめんどくさい。がらがらの都内で過ごそう。だらだら過ごしたら勿体ない。たまには勉強。やっぱり英語かな。英語だと仕事の延長っぽい。他の言語何にしよう?ヴァチカン市国を舞台にした「天使と悪魔」を読んでいる。そうだイタリア語!?

 月曜日休暇をもらって3連休にし、Polyglotの初心者イタリア速習コースに参加。
 場所は新宿のマンションの一室で行われるマイナーな少人数制の語学教室。内容は、アルファベットから始まるものの、数字・曜日など基本単語の説明や会話フレーズは一切無く、冠詞・現在・近過去・半過去・未来・関係代名詞・条件法などなど、一気に基本文法を学ぶ。つまり、一般受けしない玄人コース。
 にもかかわらず、老若男女、東京・神奈川・埼玉・千葉・大阪・岐阜・富山・石川と様々な地域からと多彩な参加者。しかも、皆、ドイツ・フランス・イタリア・スペインのいずれかを学んでいる二外学習者。

 何でこんなメンバーが集まったかというと、講師が13カ国語をこなす翻訳家なのだ!

 そのため、そんじょそこらのミーハー語学学校や、大学の授業とはレベルがまるで違う。
文法の授業でありがちな、意味は考えずに暗記してくださいという説明は少なく、ラテン語から現在に至るまでの言語の変遷を総動員し、かつ、おもしろおかしく説明されるので、とても頭に残るんです。しかも、イタリア語と英語の比較は勿論、ドイツ・フランス・イタリア・スペイン、さらにロシア・フィンランド・デンマーク・オランダ・アラビア・インドネシアと、とんでもない授業が展開される。

例えば、 ローマ字について。 ← イタリア語では、アルファベートよりも、ローマ字と言った方がしっくりくる。

JIが長く変化したモノ。呼び方は、ジェイでなく、イ・ルンゴ。I(イ)が長い(ルンゴ)。
Wは、Vが2つ重なってできたモノ。 呼び方は、ドッピオ・ヴェ。V(ヴェ)がダブル(ドッピオ)。

イタリア語(ラテン語)やスペイン語で、生命、心、魂、頑張れ!を意味するanimaは、英語では、神が生命を宿して作ったanimal(動物)や、animation(生気→アニメーション)になった。

ヘボン式ローマ字では、シとチがshi chiと綴る理由を知ってる?それよりも、ヘボンさんの綴りを知ってる?
hepburn。本当は、ヘップバーン式と呼ぶべき。

日本語の受け身は、西欧言語と異なり、迷惑な時しか使わない。
例) I'm satisfied with 〜. (英語)
   〜に満足させられた。(日本語) ← なんとなく、迷惑なニュアンスあり。

へー。へー。ガッテン。ガッテン。 の連続。

ちなみに英語・フランス語・スペイン語・中国語と広く浅く語学をかじった僕の印象では、

 「文法はフランス語に似通っていて、語彙はスペイン語に近い。

 そして、

 「イタリア語って、原則が成り立たないぐらい、例外だらけのいい加減な言語。」

 本当にこんな複雑な言語を、あのイタリア人らが、ちゃんと使いこなしているのかよ!と思った矢先に、「文法を間違って使っているイタリア人は多い。」という先生の解説にも、納得。

ちなみに、「働き過ぎは健康に良くない」という例文が掲載されていた。これもイタリア語ならでは。恐らく、日本語とドイツ語のテキストではお目にかからないだろう。

なお、イタリア語に限らず、文法は、着実とはいえ、ちまちま勉強するより、分からなくても一気に勉強するのがお奨め。たとえひとつひとつが理解できなくても、旅行にたとえれば、おおまかな地図を手にしたようなもの。つまり、少なくても、東西南北のどこにいるのかが分かります。どこにいるかすら分からないと、不安でたまらないもんね。

文法を消化する

 さて、3日間で頭に入れたはずだが、語学の天才ではないので、全く持っての消化不良。
さらに、何もしないと、まさに三日坊主で、きれいさっぱり忘れる可能性が高い。さっき、たとえ話で、大まかな地図を入手したといったけど、色が薄れて、白地図化していってしまうようなもの。よし、いっちょ勉強するか。とはいえ、お金をがんがんかけるつもりは全然ありません。
やることは、2つ。NHK教育のイタリア語講座を毎週見る。図書館でイタリア語入門書を数冊借りてくる。
TVのイタリア語講座をチェックしてみると、パパイヤ鈴木と遠藤久美子が進行役。とりあえず、文法事項をたたき込んだ効果か、テキストがなくても、説明している内容が復習となり、そこそこ理解できる。でも、なんでこの2人が選ばれたのだろうか。。。
 借りてきた本は、1冊ずつ、熱心に勉強するわけではなく、ささっと斜め読みをする。すると、どの本でも説明されている項目はやはり重要だな。あるいは、さっきの本より、こっちの本の方が、分かり易いなぁ、なんて思う。すると、文法事項は、結構頭に残るんです。ただし、どの本を読んでも分かりにくい箇所が、絶対、出てきます。そういうところは、無理せず、そのうち分かるだろう、あるいは、一生使わないだろうと思って、スキップしてしまうのが良いです。気楽に学ばなきゃ。学生じゃないんだから。

最初の壁

 イタリア語を学び始めてすぐ、「慣れるのにしばらく時間がかかるな〜」と思ったのが、大きく分けて3つ。

 まず、1つめ。どんな言語を学んだとしても、各言語それぞれの発音特性はあるものです。たぶん、英語の次に、イタリア語を第二外国語として学べば、素直に学べたかも知れません。でも、私の場合、似通ったフランス語とスペイン語の知識が、時には役立つが、邪魔をしてしまうこともある。スペイン語に似た単語だと、思わずスペイン語風に読んでしまいます。なので、しばらく時間がかかりそうです。

 逆に2つめに関しては、英語しか学んだことがないと、かなり取っつきにくいです。 まず、男性名詞・女性名詞という感覚に馴染むのが大変です。もし、この壁をクリアーしたとして、あるいは、フランス語やスペイン語、あるいはドイツ語などで、男性・女性名詞という考えに馴染んでいたとしても、イタリア語の場合、語尾変化がちょっと特殊です。例えば、単数形を複数にする場合、英語を始め、たいていの言語では、語末に ses などをつけるのに対し、イタリア語では、語尾の母音、o, a , e を、i, e, i へ置き換えます。(もちろん例外もあり) これは、文法的に理解しても、自然に口から出たり、すらすら書くのは思いのほか、大変。

 # ちなみに、男性名詞・女性名詞の分け方は、各言語で異なります。

 3つめの、動詞の活用は、フランス語、スペイン語経験者としては、想定の範囲内の壁。とはいえ、こればっかしは、地道に学ぶしかありません。

お勧めのイタリア語テキスト

以下、実際に手にした本を紹介します。ただし、ほとんど図書館で借りて、流し読みと、CDの流し聞きをしました。
つまり、お金を払っていない分、真剣に使い込んでいないので、コメントは割引いて参考にしてください。
タイトル コメント
ちっちゃいので携帯はしやすいけど、使いたいときに、使いたいフレーズを探すのには不向きです。
どうせ薄いので、行きの飛行機や、滞在中にホテルでフレーズを覚えるちゃうのが良いでしょう。

 堅苦しくないものの、真面目に作られた白水社の入門書シリーズ。文法本を読むのは気が引ける。という人にお勧め。
 また、過去にイタリア語を勉強したけど、かなり遠ざかっていて、久しぶりに再開したいという人にも打って付け。
 この本を読んだ上で、演習付きの文法書・参考書に移ると良いでしょう。

入門書の中でも、発音にページ数をかけて、でも、極力簡潔にまとめられているのが良いです。逆に言うと内容は浅い。頭に残るように、イラストが適度にあるのはよい。

上の「面白いほど」よりも、文法の説明を重視。とは言え、かなり読みやすく、独学でも、基本がしっかり身に付く本。
ほんのちょっとだけ勉強する気があるのなら、こちらの本がお奨め。

まじめに文法を学ぶのなら上のコメントは一切無視して、この本を。繰り返し繰り返し勉強すれば、基礎学力がしっかりつきます。