製作中のQ&A

製作中によく出てくると思われる疑問をQ&A方式で並べてみました。
水城も洋裁を習った訳ではないので、 あくまで自分流の方法とか解釈です が、少しでもお役にたてれば幸いです。
  ( マークのついている質問は実際に知人などから頂いた質問です)


もくじ

 ・ 布の種類と用途は?  05.1.5 情報追加!
 ・ 地直しの方法は?
 ・ 柔らかい布をピンと立たせるには?
 ・ 等間隔にプリーツをたたむには?
 ・ 欲しい模様の布が手に入らないときは?
 ・ 欲しい色のレースがないときは?
 ・ 時代物の衣装にはどんな布を使うの?
 ・ 予算はどうやって立てるの?
 ・ ミシン縫いのコツは?
 ・ 布をグラデーションに染める方法は?
 ・ 仮縫いって何? どうやるの?  
 ・ 製図を自分で引くことはできるの?  
 ・ 洋裁用語が分からない・・・  05.1.7 追加!





Q/布の種類と用途が分からない。
A/布にはそれぞれ特徴があって、これを知っておくと布選びが格段に楽になります。
  金額の見積もりも出しやすいしね。
  コス衣装によく使われると思われる布を一覧表にしてみました。
  (あくまで一例ですので、ご参考までにお使いください)
 
布の種類
素材
価格の目安
特徴/主な用途/取り扱いなど
綿サテン
綿
780円/m〜
(92cm幅)
 ごく薄い綿の綾織り地です。上品で優しいつやがあり、化繊サテンほどテカらないので、 上質に見せたいブラウス、ドレス、ギャザースカートなどに。
 透けるので、裏地は必須です。力のかかるところには力布か接着芯を忘れずに。

ローン
綿
924円/m〜
(106cm幅)

薄く柔らかく織られた平織りの綿布です。 ギャザースカートやロマンティックなワンピースに 向きます。
 透けるので、裏地は必須です。力のかかるところには力布か接着芯を忘れずに。
ブロード
綿
504円/m〜
(90cm幅)

  最も一般的な綿布です。適度な張りと柔らかさを兼ね備えた扱いやすい布で、 無地のスカートやパンツ、シャツなどに幅広く使えます。色数も豊富。
  裁つ前には必ず地直しをしましょう。横糸を端から数本抜いてみて、縦糸と横糸が直角になるように手で伸ばして整え、裏から軽く霧を吹いてアイロンをかけます。このときも織り目を意識して縦か横に動かします。
 糊がついていてパリッとした感じの時は、布端で水をつけても色落ちしないか確認してから、布のまましばらく水につけて糊抜きします。それから陰干しして、生乾きのうちに裏から織り目を整えながらドライアイロンをかけます。水で色落ちする時はアイロンのみで頑張りましょう。

T/Cブロード
綿・ポリエステル

 綿とポリエステルの混紡平織り素材。綿100%のブロードよりシワになりにくく、洗濯後も扱いが楽です。ほんの少しブロードより柔らかい、かな?
ジョーゼット
ポリエステル
591円/m〜
(147cm幅)
 薄くしなやかな、透ける素材の代表格です。 ドレス、ダンス衣装、被布やヴェールなどに 。滑りやすいので縫うときはコツが要りますが、シワになりにくく、縫い上がった後の扱いはとても簡単です(笑)
 上質で安価なジョーゼットをたくさん扱っておられるネットショップ→ 「生地屋」さん

シーチング
綿
399円/m〜
(88cm幅)

  平織りの綿布で、ブロードより僅かに厚手です。柔らかめなので、 ギャザーを寄せたスカートなど、ふんわりしたシルエットの服に向きます。 ブロードよりつやがなく、平織りの織り目がやや目立ち、素朴な感じ。ボタンなどをつける時や力のかかる部分には接着芯を貼って補強しましょう。
 地直しの方法はブロードと同じです。

ダブルガーゼ
綿
600円/m〜
(110cm幅)
 文字通り、薄く柔らかいガーゼを2重折りにした素材です。ゴスロリ系の服で人気が出て、最近は春夏物の布地として定着してきた感があります。 ふんわりした風合いを活かして、ゆったりめのスモックブラウスやギャザースカートにするのが定番ですが、かっちりした型紙で作ってみても面白い表情になりますし、わざと布端を切りっぱなしにして 、ほつれた感じを楽しむこともできます。
 つやはあまりなく、素朴な優しい肌触りが魅力で、ベビー用品などにも多く使われます。強度はあまりないので、力のかかる部分は2〜3重にしたり、芯を貼るなどして補強します。
 織りが荒いので歪みやすく、すぐしわになります。地直し・アイロンかけ共に、丁寧に根気よく、しかしある程度の妥協をもってやることです(笑)
アムンゼン
ポリエステル
600円/m〜
(112cm幅)
 梨子地の合繊です。柔らかくしなやかで、サテンほどは光らず、肌触りのいい布です。 とろんとした落ち感がありますので、それを活かしてドレスや着物系などに。厚みはシーチングとツイルの中間くらいです。
 アイロンは中温で、伸ばしすぎないように気をつけて。繊維のほこりが意外なほど出るので、縫った後はミシンの下糸がまを掃除してあげてください。
ツイル
綿
819円/m〜
(112cm幅)

  綾織の綿布で、厚さはデニムとブロードの中間くらいです。適度な光沢と張りがあるので、 帽子やバッグなど、ある程度のかたさが必要なアイテム に向きます。
  地直しの方法はブロードと同じです。 綾織りの斜め線と逆の斜め方向に歪みやすいので、根気よく丁寧にアイロンがけをするようにしましょう。

カツラギ
綿
1029円/m〜
(112cm幅)

  ツイルより厚く、一般的なデニムよりやや薄い綾織りの布です。張りと適度なつや、重みがあるので、 かっちりしたジャケットや和服の袴、作り帯などに 最適。
 地直しの方法はブロードと同じです。綾織りの斜め線と逆の斜め方向に歪みやすいので、根気よく丁寧にアイロンがけをするようにしましょう。

デニム
綿
480円/m〜
(90cm幅)

  いわゆるジーンズ生地 のことです。 ごつごつするくらい堅くて厚いものから、かなり薄手のもの、ストレッチ(伸縮)性のあるものなどもあり、最近は色数も豊富になってきています。
 厚みは「オンス」という単位で表示されます。6オンスで約0,4mm、8オンスで約0.5mm、10オンスで約0.6mm・・・と、だいたい2オンス上がるごとに0.1mm厚くなります。
 地直しの方法はブロードと同じです。綾織りの斜め線と逆の斜め方向に歪みやすいので、根気よく丁寧にアイロンがけをするようにしましょう。

モアレ
ポリエステル・綿混
1659円/m〜
(110cm幅)

  木目のような流水紋のような地模様がある和風の布です。 水城の大好物(笑) 厚みはカツラギ程度ですが柔らかさはツイル程度、適度な光沢があり、それほど重くない上に比較的縫いやすいので、とても扱いやすい布です。 水城は和風、特に平安装束風の衣装によく使っていますが、 まだ他の方がこの布を使っているのを見たコトがありません(笑)
カラーシャーク
綿?
714円/m〜
(110cm幅)
 太めの糸で織った平織りの布で、やや硬めで張りがあります。光沢は中程度。厚みはツイルとカツラギの中間くらいでしょうか。
 比較的歪みにくく、初心者さんにも扱いやすい布です。制服系のかっちりした服からワンピースなどまで、用途が広い のも魅力。ギャザースカートなどに仕立てると、ほどよく広がり、かつフワフワしすぎないので、甘さを抑えたいときにも適しています。
起毛加工布
綿、ポリエステル、ポリウレタンなど
1100円/m〜
(90cm幅)

  布の表面に細かい毛羽を立てた加工をした布で、コーデュロイやビロード、シールスキン、フリースなどがこれにあたります。ループ加工の布(タオル生地など)も起毛素材に含める場合もあります。素材は綿からウール、化繊まで幅広くあり、価格もまちまちです。
  コーデュロイ は表面に細かい畝があり、冬服の定番素材。 110cm幅で1500円くらいから。
  綿別珍は毛が細かく、密度が高く高級感があり少し重いので、中世風のマントなどに使うと風格が出ます。 88cm幅で1659円から。
  シールスキン はアザラシの毛皮のように毛並みを一方向に寝かせた織物やニット地のことで、毛並みの密度が比較的荒く、光沢があります。 110cm幅で2500円くらい?
  フリース は、もとは高級な毛織物の一種ですが、最近はポリエステルを高密度に織って起毛させた素材をさすことが多いようです。軽くて暖かく、水を弾くので、冬のカジュアルウエアの定番になってきています。 110cm幅で780円くらいから。
  いずれも、地直しは裏から中温のスチームアイロンを浮かせてかける程度にし、押し付けないこと。毛並みが台なしになってしまいます。

合成レザー
ナイロン、ビニール、ポリウレタンなど
1500円/m〜
(150cm幅)

  合成繊維でつくられた、レザー(革)の風合いに似せた素材です。 本革は高価なため、これで代用するといいでしょう。色も黒や茶だけでなく、カラフルなものも多く出回っています。裏が起毛加工になっているものなどは冬、暖かく、1枚で仕立てられて便利です。
  一度針を刺すと跡が残ってしまうものがあるので、必ず余り布で確認しましょう。
  ミシンで縫う時は中厚地用の針と化繊糸、テフロン押えという専用の押え金を使います。仮止めは、待ち針を打てない場合、弱粘着テープ(メンディングテープなど)で止めます。
  アイロンは低温で、折りじわをとる程度に裏からかけます。裏が起毛加工になったものは、当て布をして表から低温のスチームアイロンをかけます。いずれも最初に余り布などで確認しましょう。
  素材がビニール袋などと同じなので、引っ張ると縫い目などから簡単に表面が破れてしまいます。強い力のかかるところには厚地用接着芯を貼って補強しましょう。

合成スエード
ポリエステルなど
1980円/m〜
(115cm幅)

 化繊を起毛させてスエード調にした布で、レザーと違い表面がテカテカしていない ので上品な感じになります。 イメージで使い分けるといいでしょう。
 最近は裏も本革スエードに似たものや、表だけ起毛させたものなど、種類も価格も色々豊富になってきました。素材も一定でないので、取り扱いは買ったお店で聞いてください。

レース
綿、レーヨンなど
700円/m〜
(90cm幅)
100円/m〜
(リボンタイプ、巻売りのもの)

  さまざまな織り模様の布状のものや縁取りに使うリボン状のものなど多彩なバリエーションがあります。 ドレスやメイドさん、ゴシック・ロリータ系の服の定番素材 です。 カットワーク(土台布に刺繍し切り抜いた細工)のものや花形のものなどもあり、お店によってはひと模様単位から切ってくれるところもあります。
  合繊のものはアイロン温度に注意しましょう。買う時にお店の人に聞いておくと安心です。一般に低温で、折りじわを取る程度に裏から軽くかければ良いようです。

代表的なレースの種類
・綿レース
 薄い綿布に刺繍やカットワーク(刺繍でかがって穴を開ける技法)で透かし模様を出したレースです。最初からタックやギャザーが施してあるものなど、種類が豊富です。
・トーションレース
 細い糸で編んだ素朴なレースです。歪みやすいので、付ける前に丁寧にアイロンをかけて形を整えて。
・ケミカルレース
 薄い布に化繊糸で刺繍し、薬品処理して刺繍部分だけを残したレース。モチーフの連続模様など、少し厚みのあるものが多いようです。
・チュールレース
 チュール地に刺繍をしたレース。全体が透けるので、軽やかな仕上がりになります。チュール素材のパニエやヴェールの裾につけても可愛い。
・ラッセルレース
 布状のレースの代表格です。模様織で、ドレスやオーバースカートなどに使うと豪華な仕上がりになります。

チュール
ナイロンなど
500円/m〜
(110cm幅)

  化繊の目の粗い網状の布で、ハードとソフトの2タイプがあります。 ソフトはレースなどと同じように、ドレスの飾りやリボンなどに。ハードは主としてパニエ(ドレスなどのスカートをふくらませるために下につける張りのあるペチコートのようなもの)などに 使われます。
 最近は無地のほかに、模様を織り込んだり、刺繍をしてあるものなども多く、アウターに使っても可愛いものです。
 切りっぱなしで大丈夫なので、意外と扱いは楽ですが、ファスナーやアクセサリーなどで引っかけると見事に破れますので注意してください。

オーガンジー
綿・ナイロンなど
850円/m〜
(120cm幅)

  透けるような薄いふんわりした布 で、 夏に多く出回ります。 ドレスや妖精さん系の服や羽、ヴェール、ペチコートなどに適しています。扱いはサテンと同じです。
サテン
絹、アセテート、ポリエステルなど
480円/m〜
(92cm幅)

  真珠のような光沢のある布で、シルクや化繊(現在はこれが主流)のものがあります。 無地のものと地模様や柄の入ったものがあり、 ドレス系の定番 です。化繊なら値段も手頃です。
  滑って縫いにくいので、テープなどで細かく仮止めし、テフロン押えを使って丁寧に縫います。アイロンは中温以下(買う時にお店で聞いて下さい)で、当て布をして折りじわを取る程度にかけます。(化繊の場合)

ジャージ布
綿、ポリウレタンなど
980円/m〜
(90cm幅)

  伸縮性に富み、 Tシャツ・体操服など によく使われています。 綿製と化繊があり、化繊は一般の布屋ではやや手に入りにくいことがあります。
  洗濯や着用によって伸び縮みするので、裁つ前に一度、布端などで色落ちしないか確かめてから布のまま洗濯し、生乾きのうちに裏からスチームアイロンを浮かせてかけます。水で色落ちする場合はスチームアイロンのみで。広げる時も引っ張るようにせず、手で叩くようにして平らにします。
  糸やミシン針はニット用を使います。

ちりめん
ポリエステル、レーヨン、絹など
780円/m〜
(51cm幅)
 織り糸に強い撚りをかけて表面に細かいシボを出した織物で、 着物の代表的な素材です。とろんとした落ち感と、独特の鈍い艶が特徴。正絹のものはエライ値段ですが、化繊なら広幅で1m千円未満からあります。和ブームのせいか、最近手に入りやすいですね。
 アイロンは縫い代以外には当てないように。化繊は手洗い出来るものもあります。
*布の価格などは水城の住んでいる県の標準と思われる価格(1m当り)です。端数のものは税込み価格に直してあります。
 お店や地方によってかなり違うので、あくまで目安としてお使いください。
*ここに載せていない布で、「こういうものは何で作ればいいの?」というものがありましたら、
  メール 掲示板 で水城にお尋ねください。出来る限り調べてアップします。




Q/地直しってよく聞くけど、実際どうやるの?

A/素材によって方法は異なりますが、ここでは中肉木綿などの地直しの一般的な方法をご紹介します。

布端の横糸を抜きます
 1

 布端に出て来る横糸(青矢印で示した糸)を一本ずつ丁寧に抜いていきます。
 布幅全体に、中途半端な長さの横糸が無くなるまで抜きます(図の赤線で示した横糸まで抜きます)


縦糸を切り揃えます

 2

 横糸を抜いた分、縦糸が斜めにはみ出しますので、それを布端に添って切り揃えます
(図中の青線部分)

布耳を引っ張って整えます

 3

 斜めに歪んだ布を手もしくはアイロンで引っ張って、縦糸と横糸が垂直に交わるように整えます。


この後、素材に応じて地詰めの作業を行います。
木綿・麻(洗濯可能なもの)など
1  布を軽く折り畳み、たらいやバケツ、浴槽などに水を張って布を浸し、1時間ほどおく。
2 軽く水気を切り、布目がまっすぐになるように物干し竿に掛けて陰干しする。
3 生乾きのうちに、裏から布目に添ってアイロンをかける。
ウールなど
1 中表に畳み、裏側から1mほど離して霧吹きで湿らせる。全体がしっとりするまで、まんべんなく。
2 布目を整えて畳み、ビニールの袋などに密閉して数時間から一晩置く。
3 裏側から布目に添ってスチームアイロンをかける。

化繊、絹など
 布目を整えながら、裏からドライアイロンをかける。布のアイロン適温を必ず守り、てかりやすいものや薄地は当て布をしてかける。水気は禁物。
 着物地などは専門店に頼んだほうが無難です。

   


Q/襟をピンと立たせたいんだけど、布が柔らかくて立たない・・・。
A/ 布の裏に接着芯を貼ります。
  色や固さ(厚さ)も色々あるので、お店の人に聞いてみましょう。アイロン接着のものが主流ですが、
  表布がアイロンに耐えられる素材かどうか、よく確かめてください。
   芯は縫いしろをつけず、出来上がり線で裁ち、本縫いの前に貼っておきます。 必ず当て布をして、
  芯地側からかけます。もちろん、裏表はよーく確認してくださいね。間違えると当て布に芯が貼り付きます
  (はがせません)



Q/スカートにプリーツを入れたいんだけど、等間隔に折れない。
A/プリーツをたたむ時は、 厚紙などにプリーツ幅分の線を引いて型紙にし、それを当てながら
  アイロンで折っていくと等幅に折れます。
もちろん、 アイロンをかける時は当て布をしてね
  手芸店にある「折り目固定用液」というのをスプレーしてからアイロンをかけると、折り目が
  ぴしっと長持ちします。



Q/欲しい模様の布がない!
A/全体柄の場合は手の施しようがないです(似た感じのもので我慢するか布地デザイナーになりましょう)
  が、 部分柄なら自分で描くことも出来ます。
   ・蔓草模様や手描き友禅(笑)風の模様は、 布地に直接絵を描きます
   手芸店やホームセンター、画材屋さんで「 布に描ける絵の具かマーカーください 」と言ってみましょう。
   説明書をよーく読んで使いましょう。たいてい、手洗い程度の洗濯には十分耐えます。
   一発描きが怖い場合はチャコペンなどで薄く下書きします。
   家庭科で習ったでしょ? あの色鉛筆みたいなやつです。
   ただし型紙を写す時と違い、布の裏に描いても下書きになりません。表に描きましょう。
   チャコペンの色はなるべく布の色と近いものを。水で消えるタイプが最適です。
   ・同じような模様を布全体に配置したいときなどは、 ステンシルという技法を使います。
   模様の形を切り抜いた型紙を布の上に置き、型紙の上から絵の具をスポンジで叩くようにして型染めします。
   絵の具はアクリル絵の具を使い、ファブリックメディウムという布専用の定着剤を指定通りに混ぜて使います。
   詳しい技法や用具は、手芸店や大型の画材屋の店員さんに尋ねれば教えてくれるはず。
   型紙を自作する場合、専用のシートも手芸店に売っています。

  他に、アイロンプリント(パソコンショップなどで売っています)を利用する方法もあります。
  説明書を良く読んで使ってください。





Q/欲しい色のレースがない!
A/布はともかく、巻売りのレースって意外に色がないんですよね。(一般的な用途を考えれば当然か?)
  そんなときは、白いレースを手芸屋さんなどに売っている 染料で好みの色に染めちゃいましょう。
  説明書をよーく読んで忠実にやれば意外と簡単です。
  ただし、 素材によって染まりにくかったり、見本と違う色に染まったりすることもある ので、
  お店の人に尋ねましょう。冷水でも染まるタイプのものがお勧めです。
  重ね染めもできますが、 必ず最初に切れ端などで実験してみること。 結構とんでもない色が出来ます。
   裏技。 黒の染料に短時間つけると深みのある灰紫に染まります。紫として売っている染料より渋い、複雑な色になります。




Q/時代物の衣装、絹なんて高くて買えない。どんな布を使えばいいの?

A/和服でまず悩むのが素材。江戸時代ならまだしも、それ以前の衣装は原則的には絹か麻で出来てたんですよね。
   麻は、綿との混紡や交織のもの、麻100%の布も市販されています から、まだ問題ないんですが、
  厄介なのは絹。具体的な例は、平安時代なら直衣や十二単、貴族階級の服ですね。
  光沢のある布ですから、 一般的にはサテンが使われます。 アセテートやポリエステルのものが比較的安価に手に入ります。
  普通のサテンはテカテカしすぎてて安っぽいという向きには、ブライダルサテン等と称して売っている
  少し上質なもの(それでも680円/m程度です)を使うか、綿サテン、アムンゼンなどを使うか、
  安く上げたいなら 普通のサテンの裏を使う手もあります。
   ・・・が、水城自身は、時代衣装にサテンを多用するのはあまり好きではないのです。
   理由は、安っぽいから。
  どんな布を使うにしろ、時代物の衣装で注意していただきたいのは布の質感。
  特に平安衣装の上衣は、薄い、てろてろした布(ブロード、サテンなど)で作ると非常にみすぼらしいです(笑)。
  厚め、堅めの布を、惜しみなく使うのが、貴族の雅びやかさを出すコツなのです。
  ちなみに、水城がよく平安衣装に使うのは「モアレ」という商品名?で売っている化繊。(上記の「布の種類」を参照してください)
  袍、上衣などに使うと豪華で本物っぽい雰囲気が醸し出せます。




Q/予算が立てられないんですが・・・

A/ まずは自分に訊いてみましょう。 幾らくらいまでなら出せるのか、どのくらいならかけても惜しくないのか。
  それが予算の限度額です。
   実際の布や材料の値段は、売っているお店に行って調べる しかありません。一軒で決めず、何軒かのお店を回って比べてみるといいです。
  そして、 購入した材料は、細部に至るまで全て書き留めておきましょう。
  布なら、色、素材、布の種類(ブロード・ツイル等・・・上の一覧表参照)、布幅、1m当りの価格、実際に買った布の長さ、購入店名。
  糸や絵の具、粘土、ビーズ、その他の小物は、品番やメーカー名、数量もきっちり書き込みます。
  こうしておくと、次の衣装を作るとき、どんなものが、どこに、幾らくらいで売っているのか、間単に調べられます。
  衣装を多く作っていけば、それだけ次の予算立てが楽になります。
  水城は専用の小さなノートに、'01年の夏以降に作った全ての衣装の経費を書き留めてあります。
  今では予算を立てるのに、殆ど下見に行きません。これまで作った衣装のメモを見れば、大抵の物の値段が書いてあるからです(^^)


?
Q/ミシン縫いが巧く出来ない。やっぱり慣れしかないの?

A/究極は慣れですが、いろいろコツもありますよ。
  ・まず、何を縫うにしても、 必ず端布で試し縫いをする癖をつける こと。納得いくまで糸調子を調整します。
   この時、布は実際に縫う枚数分重ねて試し縫いすること。
  ・縫う前にアイロンをかける こと。縫い代がぴしっと平らになっていると、縫いやすさが格段に上がります。
  ・滑りやすい布はしつけ縫いをする こと。縫い目は2、3cm間隔で構いません。
  ・初心者のひとは、イライラするかもしれませんが、 最低スピードで縫う ことをお勧めします。
  ・カーブを縫うときはスピードを落とす こと。カーブは徐行、車の運転と同じです。
  ・異素材同士を縫い合わせるときは、伸びにくいほうを引っ張って縫う こと。
   例えばサテンと綿なら、綿をきつめに引っ張り、サテンは平らにする程度にしてミシンをかけると、縫い目がつれません。これも、スピード控えめで。
   ・サテンどうしを縫い合わせるときは、ミシンの針の前と後ろ、両方に手を伸ばして、つまり今から縫う側と縫い終わって送られていく側と両方から引っ張り気味にして縫うと、つれにくいようです。
  ・直線縫いでもカーブでも、 ミシン本体に縫い代分の印をつけてしまう と楽です。
   例えば縫い代が1cmなら、針が落ちるところから1cm外側に、ガイドになるテープを貼るなりマジックで書くなりしてしまうのです。
   縫い代さえきちんととってあれば、あとは布端をそのガイドに合わせて送るだけで、ミシンが綺麗に縫ってくれます。
   今は、ガイド付きの押さえ金が付いたミシンも多く、また別売りのガイドもありますから、よく洋裁をする人は使ってみても良いでしょう。
  ・ミシンの説明書をきちんと読み、常にそばに置いておく こと。
   最近のコンピュータミシンは、1つでも違うことをすると、まともに動きません。いい加減慣れたからと説明書を捨てたりしないように。




Q/布をグラデーションに染める方法は?

A/意外と多い質問でしたね(^_^;) 多いんだな、グラデの衣装って・・・。
  布をグラデーションに染めるには、 布と染料(全温度型のもの)、大きなバケツかたらい(ステンレス製)、ゴム手袋、長い頑丈な菜箸、お湯、大量の水、そして根気 が必要です。
  まず、染めたい布を水でよーく洗い、濡れたままでスタンバイさせておきます。糊がついてる布は、ここでよーく落としておくこと。
  大きな容器に、指定通りに溶いた染料を入れます。たいてい、少量の湯で溶かしてから、水で薄める方式だと思います。説明書を熟読すること。
  染料の中に、布を端から順々に浸していきます。一番濃く染めたいほうを先に入れ、菜箸でムラにならないようにほぐしながら、ゆっくりと入れていきます。
  白く残したいところは、もちろん染料に浸けてはいけません。
  白から、淡い色がつく辺りは、染料に一度浸したらすぐ引き上げる程度にしておくと、白から色へのグラデーションの境目が綺麗になります。
  そこから、順々に時間を見ながら引き上げていきます。つまり、 一度浸してから、薄く染めたいところほど早く引き上げ、濃く染めたいところは長く染料液の中に浸けておく わけです。ときどき少し上げてみて様子を見ながら、好みの色になるまで染めます。常に菜箸で布をゆっくりと攪拌し、ムラにならないようにします。このとき、染料液が飛び散って先に染めた薄い色の部分に散らないように注意して下さい。
  全体が好みの色合いに染まったら( 乾くと少し薄くなる ことを考慮に入れて下さい)、たっぷりのきれいな水ですすぎます。かなり色が出ますが、これで薄い部分に色移りすることはないので、手早く水を替えながら何度もすすぎます。このとき、 最初2、3回のすすぎの水に酢を少し入れると色止めになる ようです。
 色が出なくなるまですすいでから、軽くしぼって陰干しします。薄い色のところに濃い色の部分が触れないように広げて干します。
 完全に乾いたら、アイロンを軽くかけて出来上がりです。アイロンをかけると、色によっては変色しますが、熱が冷めると元の色に戻るので安心して下さい。心配なら端布や縫い代などで試してみてもいいでしょう。
 繊維によっては染まらないものもあります 。出来れば布と染料は同じ店で買い、店員さんに聞いておくと安心です。
 また、サテンなど水気を嫌う布は、一般家庭で染めることは無理と考えたほうがいいでしょう。




Q/仮縫いって何? どうやるの?

A/仮縫いは、作った型紙が本当に体に合うか、意図した形になっているかなどを確かめるために、実際に布を縫って着てみて確認する作業のことです。
  本番用の布を少し大きめに裁って、しつけ糸でざっと縫ってみて確かめる方法と、別布を使って本番通りにミシン縫いして確かめる 方法とがあります。
  簡単なものや、既製の型紙をそのまま使う場合などは前者で大丈夫ですが、自分で型紙を起こした場合や、身体にぴったり沿うドレス、パターンの複雑なものなどは後者の方がより確実だと言えます。
  別布は、本当は本番用の布と同じような風合い・厚みのものが最適なのですが、高く付くので、たいていは仮縫い用として安価に売っているシーチングなどを使います。(プロの人もほとんどはこちらです)
  より安く上げたいなら、古いシーツやカーテンの布などを利用する方法もあります。自分の家になくても、親戚や友達の家に声を掛けてみると手に入るかもしれません。



Q/独学で製図を引くことはできますか?

A/結論から言えば、引けます。
  売り物を作る場合は別として、自分用のコス衣装くらいなら、やる気さえあればできるようになります。
  パターンの本を読んで勉強してもいいですし、最初は既製の型紙や製図を使い、次第に自分でアレンジするようになって、そのうち簡単なものなら引けるようになる・・・という人もいます(水城もそうですが)。
  人間の体の作りというのは、大まかなところはほぼ万国共通ですし、従って型紙の形もある程度は決まってきます。あとは、どこの寸法をどう動かしたらどんなシルエットになるとか、使う布の種類を覚えるとか(布の種類によっては型紙も少し変わります)、そういうことを順次覚えていけば大丈夫だと思います。
  市販の型紙には、ドレメ式、文化式、囲み製図とありますが、基本的なものはカルチャースクールなどの洋裁講座でも学べますので、この先ずっと服作りを続けたいという人は習ってみるといいでしょう。
  ただし、本当に本格的にパタンナーになりたい、(職業として)売り物を作りたいという人は、専門学校へ行った方が良いと思います。





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