第89回箱根駅伝 東洋大学全成績

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【レースを振り返って(管理人の私的戦評・総括)】
  チームスローガン “その一秒をけずりだせ”を掲げV奪回に挑んだが、またしても青学大の前に力負けし、総合4連覇を止めることができなかった。しかし、今回は1区から怯まず前へ攻めの走りを展開して36秒差で逃げ切り、青学大に一矢を報いる4年ぶり6度目の往路優勝を果たした。
  1区の西山選手は、序盤から集団の中で冷静に好位置をキープしつつ後半の仕掛けにも素早く反応し、持ち前のスピードと積極果敢な走りで見事に鉄紺東洋4人目の1年生での区間賞を獲得した。ぜひ来年以降も1区を走り、憧れの大迫選手を超える3年連続1区区間賞の金字塔を打ち立ててほしい。
  2区の相澤選手は、前回走れなかった悔しさを晴らす快走で、服部勇馬選手の3年時のタイムを上回り2区史上日本人歴代7位の好記録を叩き出し、トップをキープした走りに次代のエースを感じた。
  3区の山本選手は、兄・憲二選手も走った区間で鉄紺記録にあと4秒に迫る区間賞の激走で後続を突き放し、鉄紺のエースの系譜を引き継いだといえる。しかし、鉄紺の“大エース”になるために、来季は三大駅伝全てに“区間新”の走りを求めたい。修二選手なら、必ずやれる。
  4区の吉川選手は、全日本のアンカー8区で見せたハイペースで押していく走りを再現し、区間賞には惜しくも1秒及ばなかったものの、昨年の櫻岡選手のタイムを1分30秒も上回り、西山選手とともに1年生にして鉄紺東洋のエース候補となった。
  5区の田中選手は1年生にして初の三大駅伝、しかも往路優勝がかかった場面にトップで襷を受けたにもかかわらず、冷静に山でのラップを刻み、追い上げる青学大の脅威にも怯むことなく区間9位で走り切った度胸と山の適性は頼もしかった。来季はスピード強化やレース経験で走力を上げ、遊学館高校の先輩である五郎谷選手を超える素晴らしい走りを見せてほしい。
  6区の今西選手は、三大駅伝では出雲駅伝に次いで初の箱根であり、総合優勝に向けた復路のスターターの重責を担ったが、36秒のリードを15キロ地点で逆転されたものの、前々回の口町選手の鉄紺記録を14秒上回る激走で区間5位。来季は走力に磨きをかけ、次の山下りでは逆に後続を突き放す走りを期待する。
  7区の渡邉選手は、今季の三大駅伝全てに出場し、主力としての経験を積んだ。鉄紺東洋の7区歴代6位のまずまずの走りで区間3位。前を追う走りは決して悪くなかったが青学大・林選手が強すぎた。この悔しさを糧に、潜在能力を爆発させた走りを来季の三大駅伝で見せてほしい。
  8区の浅井選手は、全日本駅伝での悔しさを晴らすべく初の箱根路に挑み、区間7位ではあったものの、トップとの差が最大の6分15秒にまで広がってしまった。今回の経験を糧に強くなった浅井選手の来季を楽しみに応援していきたい。
  9区の小早川選手は、4年生唯一のメンバーで前回の10区に続いて2度目の箱根路。走れなかった4年生の思いを力に変えての力走で前との差を53秒詰め区間3位。怪我に苦しみ走れなかった時間のほうが長かった4年間であったが、卒業後の実業団では年間を通して活躍し、また雄姿を見せてほしい。
  10区アンカーの小笹選手は、昨年の秋以降は駅伝主将としてチームをまとめる大役を担いながら3度目の箱根路に臨んだが、強風が吹きつけるコンディションの中、さすが実力者の走りで区間賞を獲得し、10年連続3位以内のレースを締めくくった。
  今回も結果だけ見れば青学大が史上6校目の総合4連覇を果たし、その安定的な強さが目立った大会であった。しかし、青学大に追随すると目されていた他校が相次いで脱落していく中、鉄紺東洋は往路優勝をもぎ取り、“完全優勝阻止”に一矢報いたのは大きな成果である。
  今回の経験と自信、そして見えてきた課題を克服し、来季は“ストップ青学”の1番手として大差での往路優勝、そして復路も攻めの走りで後続を引き離し、圧倒的な強さで5年ぶり5回目の総合優勝を達成してほしい。
  13年連続のシート権獲得、10年連続の総合3位以内は目標ではなく、あくまでも総合優勝を目指してきたことの結果である。3年連続総合2位を悔しいと思えるチームに進化した今の鉄紺東洋の目標は、箱根のV奪回、そして「3冠」である。目標は高いほうが良いが、掛け声だけでは意味がない。明確なチーム目標として共有し、そのために選手一人ひとりが「一秒をけずりだす走り」を1年間持続していけるかどうかにかかっている。その意味では、今回の小笹駅伝主将と山本選手の3年生2人の区間賞の走りは、来季に向けて光明が見出せたと思う。
  新体制では、伝統の“鉄紺スタイル”を昇華させ、“勝ち切る”強さを見せてほしい。
  来季、“絶対王者・青学大”の5連覇を阻止する大学は、“鉄紺東洋”しかいない。
  鉄紺の逆襲は、もうはじまっている。
2018(H30)年1月2日(往路)・3日(復路)  東京・読売新聞社前〜箱根・芦ノ湖(217.1km)
総合2位(往路優勝・復路2位)
通算記録 11時間02分32秒 ※総合新記録(青学大は10時間57分39秒)
〔4分53秒もの差をつけられるも往路で一矢報い価値ある3年連続準優勝〕
10年連続3位以内・13年連続シード確保で鉄紺東洋記録更新中!
往路区間 1区
大手町〜鶴見

<21.3km>
2区
鶴見〜戸塚
<23.1km>
3区
戸塚〜平塚
<21.4km>
4区
平塚〜小田原
<20.9km>
5区
小田原〜箱根町
<20.8km>
往路成績
107.5km
氏名・学年 西山和弥・1 相澤 晃・2 山本修二・3 吉川洋次・1 田中龍誠・1
出身高校 東農大二 学法石川 遊学館 那須拓陽 遊学館
区間記録 1.02.16 1.07.18 1.02.17 1.02.22 1.14.16
区間順位 1位 3位 1位 2位 9位
往路通算 1.02.16 2.09.34 3.11.51 4.14.13 5.28.29 5.28.29
往路順位 1位 1位 1位 1位 1位 1位
東洋記録 田口雅也
(90・2014)
1.01.46
服部勇馬
(92・2016)
1.07.04
設楽悠太
(90・2014)
1.02.13
吉川洋次
(94・2018)
1.02.22
田中龍誠
(94・2018)
1.14.16
(94・2018)
5.28.29

(92・2016)
5.28.59
区間記録
佐藤悠基
(東海大)
1.01.06
モグス
(山梨学大)
1.06.04
コスマス
(山梨学大)
1.01.38
大塚 倭
(神大)
1.02.21
青木涼真
(法大)
1.11.44
東洋大
(94・2018)
5.28.29
復路区間 6区
箱根町〜小田原

<20.8km>
7区
小田原〜平塚
<21.3km>
8区
平塚〜戸塚
<21.4km>
9区
戸塚〜鶴見
<23.1km>
10区
鶴見〜大手町
<23.0km>
復路成績
109.6km
氏名・学年 今西駿介・2 渡邉奏太・2 浅井崚雅・1 小早川 健・4 小笹 椋・3
出身高校 小林 吉原工業 一関学院 武蔵越生 埼玉栄
区間記録 59.31 1.04.52 1.07.33 1.10.58 1.11.09
区間順位 5位 3位 7位 3位 1位
復路通算 59.31 2.04.23 3.11.56 4.22.54 5.34.03 5.34.03
復路順位 5位 2位 2位 2位 2位 2位
通算記録 6.27.08 7.32.52 8.40.25 9.51.23 11.02.32 11.02.32
通算順位 2位 2位 2位 2位 2位 2位
東洋記録 今西駿介
(93・2018)
59.31
設楽悠太
(88・2012)
1.02.32
大津顕杜
(88・2012)
1.04.12
上村和生
(90・2014)
1.09.24
大津顕杜
(90・2014)
1.09.08
(91・2015)
5.30.35
区間記録
秋山清仁
(日体大)
58.01
林 奎介
(青学大)
1.02.16
古田哲弘
(山梨学大)
1.04.05
篠藤 淳
(中学大)
1.08.01
松瀬元太
(順大)
1.08.59
青学大
(91・2015)
5.25.29
※往路の東洋記録の青字は、4・5区のコース変更前の第92回大会までの参考記録
印の4区・吉川選手、5区・田中選手、6区・今西選手が東洋大学区間記録を更新!
第94回東京箱根間往復大学駅伝競走の結果
順位 大学名 総合タイム  備考(区間賞獲得者)
青山学院大学 10.57.39 総合新記録 ※史上6校目の総合4連覇
2区・森田、6区・小野田、7区・林、8区・下田
東洋大学 11.02.32 総合新記録 1区・西山、3区・山本修、10区・小笹
早稲田大学 11.09.09 9区・清水
日本体育大学 11.09.28
東海大学 11.10.09
法政大学 11.10.20 5区・青木
城西大学 11.12.12
拓殖大学 11.12.32
帝京大学 11.13.26
10 中央学院大学 11.14.25 ※以上10校が来年のシード権を獲得
11 順天堂大学 11.14.39
12 駒澤大学 11.15.13
13 神奈川大学 11.17.08 4区・大塚
14 國學院大學 11.18.06
15 中央大学 11.19.26
16 大東文化大学 11.22.58
17 東京国際大学 11.22.59
18 山梨学院大学 11.23.24
19 国士舘大学 11.26.42
20 上武大学 11.32.42
関東学生連合 (11.40.02) ※オープン参加のため参考記録
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