勉強会 2007度 「レポートの書き方」

レポートの書き方


レポートを書くことの重要性

 大学の授業では、実験、実習がある場合、そのレポートを書き提出しなければなりません。また、講義形式の授業でも課題でレポートの提出を求められることがあると思います。
 4年次には卒業研究などで、ゼミ論・卒業論文を書く必要があります。また、社会に出ても、短い報告書(レポート)を書かなければならない場合は非常に多いと思います。それを通じて、自分のやったことや提案を他の人(上司、同僚)に認めてもらわなければなりません。
 大学生の中にはレポートを書くことを、成績をとるためだと思っている人が多いですが、そのような考え方をしている人ははっきり言って力は付きません。レポートを書く本当の目的は、大学の授業や自習などで得た情報や知識をまとめ、自ら考えたり、論理を構築する過程を通じて、整理し、理解を深めることにあります。
 今回は、心理系学部のレポートの書き方のみではなく、人文社会学系、自然科学系に依存しないレポートの書き方を示していきたいと思います。


レポートに書くこと

1. 表題(レポートのタイトル、テーマ)、学部学科、学籍番号、氏名

これは当たり前のことだと思います。表題(タイトル)は重要です。 テーマは、先生にあらかじめ指定される場合もあります。


2. 問題(問題提起、テーマが与えられているときはその要約)

 このレポートで何を扱いたいのか、言いたいのか(主張したいのか)を書きます。
または、与えられたテーマについての要旨や概要について短く述べるもののことです。
 書く分量は、扱う内容によっても変わってきますが、数行から10行ぐらいでよいでしょう。
 文献などを読む場合は、問題を分かりやすくするためにその文献内に掲載されている表や図を載せるのも良いでしょう。図や表はスキャナーで直接本から取り込んで貼り付けるか、あるいは、自ら作成します。

※ 心理学などの実験・実習レポートの場合は、「問題」と「考察」の間に「(仮説)→(検証)→(結論)」が入ることがあります。


3. 考察

 簡単に言ってしまうと、上述の問題・与えられたテーマに関して、自分の考え方や立場を論述するもののことです。レポートでは、ここがいちばん重要となります。
 これはあくまで例ですが「私は〜〜〜の考え方に基本的に賛成する」、「自分は〜〜〜の立場に原則的に賛意を表明する」、「自分は〜〜〜が述べる観点には、首肯することができない」、「自分は〜〜〜の見方には疑問を抱かざるをえない」、「自分はこの〜〜〜の立場に組みすることができない」といった感じです。
 考察は、最初から最後まで自分を見失わず、一貫性を持たせましょう。
 また、考察を書いていく上で、新たな提案や具体例、定義の引用などを出すときに、必要に応じて参考文献・引用文献を利用する手もあります。ただし、考察は自分の主張がメインだということを忘れてはいけません。他人の著作物をメインに据え置くこと絶対ダメです。引用した場合は必ず「(カギカッコ)」などを利用して、自分の文章と引用部分を区別しましょう。そして、参考・引用した文献は、その出所をレポートの最後に必ず明示しなければなりません。これを守らないと著作権法違反になってしまうので気をつけてください。
 考察に正解などありません。これまでの入試問題のように正解があるという性質のものではありません。正解を書こうという気持ちより、自分の主張を読者に説得して、納得してもらうために書くという気持ちになりましょう。また、レポートは感想文ではありません。論理性が必要です。事実とそれに基づく意見。読者を説得するつもりで書いてください。
 大切なのは「レポートは自分にとって最高のレベルのものを提出する(Paul Rusch」ことです。はじめは色々戸惑うかもしれませんが、レポートを実際に書き始める前に、レポート全体の論理構成をイメージしたり、大まかな図に表してみることをおススメします。書いていく中で鍵になることを箇条書きにしてみるのも一つの手です。


4. 参考・引用文献

使用した参考文献・引用文献を明記します。著者名・書名・発行会社・発行年の順で書きます。インターネットを利用した場合は、そのサイトの名前とURLを必ず載せましょう。

参考・引用文献
髭田髭男『ヒゲの心理学』ひげ書店 2002
http://www.〇〇〇.co.jp/(男の不精ヒゲの問題点についてのサイト)
というような感じです。


レポートを書く際の注意点

 昔のレポートは手書きで書いたりしましたが、最近はパソコンの文書作成ソフト(Wordなど)で作成するのが一般的になっています。通常はA4サイズの用紙に、フォントがMS明朝、文字の大きさが10.5〜11ポイント、1ページの行数・列数は40が主流です。また、用紙のフッターにページ番号を必ず挿入するようにします。必要に応じてタイトルなどを太字に変えたりします。
 語調については「です」「ます」調で統一しましょう。心理学実験などの実験・演習レポートの場合では、必ず過去形で書かなければならないという決まりがあります。また、レポートは感想文ではないので「〜だと思う」といったような書き方はNGです。 先にも述べましたが、使用した参考文献・引用文献は必ずレポートの最後に明記しましょう。
 これは当たり前のことですがレポートの提出期限は必ず守りましょう。提出期限が遅れると先生によっては、授業を毎回きちんと参加していても、成績をBやCにされてしまう場合もあるので気をつけてください。

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