古さと新しさのコラボレーション

栄ミナミ(栄3丁目界隈)

(2003.9.16)


(通称)長屋通り/長屋路地空間

 名古屋大津通、パルコ西と言えば、名古屋ではおなじみ、アヒサドーカメラだが、そこから奥の西側、ナディアパーク南一帯のエリアが、今、名古屋でサイコーに面白い、と言われて2・3年が経つ。その中心は何と言っても、旧さくらや旅館をリニューアルして2001年2月にオープンした「さくらアパートメント」だろう。

松坂屋とパルコ / さくらアパートメント
 久屋大通と大津通の間の、松坂屋とパルコが現代的でファッショナブルな表情を見せるビル群を抜けて、どこにでもある古い建物と新しい建物が混在する通りを西に向けて入っていくと、小さな駐車場に面した民家の壁に、派手なペンキで「さくらアパートメント」と描かれている。民家の両サイドに路地があり、東側の奥には昔ながらの印章屋、西側路地に沿ったRC造の建物にはおしゃれなブティックやアクセサリー店。もうそこはさくらアパートメント。印章店の奥に隣接して立地する木造2階建ての本館と、その手前に接続するRC造4階建ての新館から成る一群の建物には、手作りの衣類やアクセサリー小物、アロマテラピー、飲食店、占いなどなど、小さくも個性的な店が連なっている。テナントオーナーは若いクリエーターたち。店を訪れるのは若い女性。特に本館の和空間に様々な店舗が入っているのは、ちょっとした異空間を感じさせ、面白い。また、この8月からは、3ヶ月以内の小さなボックス貸しも始めたようで、ますますおしゃれで名古屋ムーブメント発祥の温床となりそうな予感。

民家とマンションとナディアパーク / 昔ながらの店舗 / 民家を利用したブティック
 さくらアパートメントを出て西へ進むとナディアパーク南の公園。この周辺にも現代風の軽いデザインの店舗が、普通のビルや建物の間に数多く見られる。南に下って一回りすると、駐車場の奥に、黒塗板塀の民家にRCのマンション、そしてナディアパークの斬新なデザインが並ぶ。ごちゃまぜの、なんとも言えぬキッチュな景観。振り返ると木造の昔ながらの町家づくりの店舗。そのまま東進すると、角の民家を利用した現代風のブティック。さらに東進すれば、勝曼寺の堂塔が見られる。なんでもありの空間。大津通に面する勝曼寺の山門はあくまで静か。向かい側にパルコ。隣にアサヒドーカメラ・・・。

勝曼寺の堂塔 / 長屋路地空間 / 路地から大津通(バルコ)を見る
 まで行かず北進すると、小さなビルの間にボカッとあいた路地空間。何気なく入ると、これまた異質の長屋路地空間。狭い路地を挟んで黒塗りの長屋が並び、緑の表出が路面にあふれている。どうしてこんなところにという感じ。路地の中程には、長屋をそのまま利用したブティックも見られる。この8月1日・2日にはオープンカフェが開かれ賑わったという。また昨年にはファッションショーも開かれたとか。やはり誰も放っておかない、放っておけない、古さと新しさが共存し、お互いを引き立て合う、なんとも不思議な地域です。