解説・土佐漆喰造形技法・鏝絵・懸魚 ・こてえ  げぎょ・

土佐漆喰の解説左官棟梁施主時代を創る原石を焼スサ練る漆喰完成木舞竹木舞縄
わらび縄木舞ラス板手元押入にハンダ鏝絵懸魚光る壁壁の厚水切HPトップ

tosasikkui・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・tosasikkui

鏝絵 (こてえ)

 高知県東部、香南地域には多くの土蔵が建築されている。明治から大正にかけて建築されたものが多い。
 当時、蔵は米などを収納する目的で建築されたが、それは豊かさを示すことであり、地域での存在を高めることでもあった。土蔵は、構造や内部仕様に比較して外部に予算をつぎ込んでいる。

 土佐漆喰の壁面に多くの手間をかけているのである。従って、土蔵の仕上げは左官職人の出番であった。
 鏝絵
(こてえ)と称する装飾等は、『ワシに是非やらせてほしい・・・』職人達は、施主の顔色を伺って頼み込み、腕を競ったのである。
 創作した職人達の鏝絵(妻飾り)には署名がないと聞く。当時職人は、自分を意識しながらも技法の前には出なかった。芸術家としてではなく、左官技法として施工したのである。



土佐漆喰の唐破風と竜の鏝絵

 妻壁の鏝絵(妻飾り)は、雨仕舞いを配慮した壁の一部である。壁の一部が故に、左官職人の鏝の技を持つ者にのみ許された仕事であった。

 鏝絵といえば土佐漆喰の造形であるが、『水切瓦』もその部類に近い。懸魚
(げぎょ)や破風・海鼠壁(なまこかべ)も造形といえる。
それぞれは曲面や曲線をもち、よく観ると個々の表情の中に強い個性がこめられている。
 しかし本来、左官の技法は壁の造り(塗りの腕前)に優れていることが優先される。壁あっての造形・壁あっての左官職人である。





民家妻に施した土佐漆喰の懸魚(げぎょ)

懸魚(げぎょ)

 懸魚とは一般的に、妻の棟木(むなぎ)または桁の端に取り付けられる装飾で木製が多い。棟木の端に取り付ける物は部所が破風の拝(おがみ)に位置することから、拝懸魚(おがみげぎょ)と称される。

 土蔵に多い土佐漆喰の造形は、左官本来の壁施工とは異なる鏝使いの中に絵心が必要である。
 したがって、左官職人なら誰でもできたわけではない。造形について、左官職人であった老人達に聞くと、『憧れた、真似をしたが形にならなかった』という。

 化粧的存在の大きいものだけに、おいしい所を持って行かれる多くの左官職人は、悔しい思いをしたようである。





左官職人たちは下絵を手本に鏝絵を造った


も く じ

歴史施工建物製法壁施工水切瓦鏝造形土蔵塗破風工程壁下地竹・縄

荒壁水切瓦2壁技法木舞職人蕨木舞縄漆喰解説左官棟梁施工時期水切海鼠

土蔵石焼成スサ発酵ミキサ−漆喰完成木舞竹木舞縄ワラビ縄ラス板手元

■■■■■■押入に漆喰ハンダ鏝絵光る壁壁厚水切3詳細わらび縄■■■■■

HPトップにもどる

tosasikkui・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・tosasikkui