渡航準備

情報入手

 最近はインターネットで検索するといろいろと情報が得られますが、私は特に「ドイツ生活情報」のメーリングリストと過去の話題を記録したホームページが役に立つと思います。それから、「 地球の歩き方:ドイツ 」、「 デュッセルドルフに暮らす 」(ジェトロ刊)等の本も参考にしました。

ビザ

 三ヶ月以上ドイツに滞在するためにはビザが必要です。2000年12月15日以降 ドイツ入国後に現地でビザを申請するようになっています。ビザ取得のため、 日本で準備しておくことが必要な書類 があるので、 詳細を確認しておきましょう。

航空券

 日本からドイツへ行く航空券は日本の旅行会社にお願いして手配しました。出発から帰国まで一年あると往復券が買えないのですが、往復でも片道でも料金はほとんど同じ(というか、往復券の帰りの分を放棄する形になる)で、結構高かったです。ドイツから日本へ帰る航空券は、ドイツの旅行会社で購入しました。アメリカで世界貿易センタービルテロ騒ぎがあった直後と言うこともあり、日本で買ったときの半額以下で同じ航空会社(KLM)のチケットが購入できました。テロが無くても、一般に ドイツで航空券を買った方が割安になるようです。 こちらの会社 ではドイツでチケットを発行し、日本に送ってくれるのでかなり安く上がりそうです。生憎、これを知ったのはドイツに渡航した後のことで、自分では利用できませんでした。

自動車関係

 渡航期間は一年間なので、自動車は親元に預けてきました。その間、 任意保険 は不要なので保険代理店に連絡したところ、中断の手続きをしてくれました。 中断証明 を発行してくれたので、帰国後も以前の無事故履歴で低い保険料が継続されました。 その際、パスポートのコピーを提示する必要があります。
 逆にドイツで車を購入する場合、運転歴0から始まるので保険料がとても高くなります。英語あるいはドイツ語で書かれた 自動車保険加入証明 を準備していけば、割り引いてくれる保険会社もあるようです。
 ドイツでも自動車を運転するつもりだったので、出発直前に 国際運転免許証 を取得しました。国際免許そのものの有効期限は発行から一年です。ドイツはジュネーブ条約に加入していないので国際免許は無効だとの情報もありましたが(例えば上述の「デュッセルドルフに暮らす」)、ドイツと日本の間で別に取り決めがあるので大丈夫だそうです。また、ドイツ語で書かれた日本の免許の 翻訳証明があればドイツで運転できます。翻訳証明は在ドイツ日本領事館やドイツ自動車連盟(ADAC)で発行してもらえます。日本領事館に頼む方が、費用や時間の面で有利なようです。なお、国際免許や翻訳証明を携行して日本の免許で 運転できるのはドイツ入国後6ヶ月以内で、それ以降運転する場合には ドイツの免許に書き換える ことが必要だそうです。

電気製品

 ドイツは電圧が220Vでプラグの形も日本と異なります。パソコンやひげ剃りなどは240Vまで対応している物も多いので、それらはプラグ変換のアダプタを使うだけでドイツでも使用可能です。ここで、アダプタを購入する際には、その形状に注意が必要です。電極の丸い形と間隔の他、それがちゃんと奥まった差し口に入れられることを確認しましょう。下の写真の白いアダプタでは差し込めません。
コンセントと変換アダプタ
 この様な場合には下の写真のような、追加のアダプタが必要になります。
追加のアダプタ装着 追加のアダプタを取り外したところ

 電圧を100Vまで落とす変圧器 を使うと、日本の電気製品をそのまま使うことが出来ます。購入の際は、トランスの容量に注意する必要があります。例えば、パソコン用の変圧器を炊飯器に使うと容量オーバーで火災の危険があります。

パソコン

 パソコンそのものはドイツでも購入できますが、キーボードの配列が違うので、デスクトップの場合でも日本からキーボードだけは持っていった方がよいでしょう。勿論、ノートパソコンの場合は本体を購入して持っていかなければキー配列で困ります。インストールしているソフトのディスクなども、可能な限り持参した方がよいでしょう。 最低限、日本語OSと仕事に必要なソフトのディスクは持参していないと、ちょっとしたソフトの不具合やウイルス感染でパソコンがただの箱になってしまうこともあります。
 箱入りの新品のパソコンだと関税を取られる可能性があるので、持ち込みの際には明らかに中古(使用歴がある)と分かるようにしておいた方が良いと思います。
 ドイツに行ってからモデム経由でインターネットに接続する 場合には、電話回線の形状や極性について変換の必要があります。詳細については、 Road Warriorのホームページ に書かれています。
 パソコンの記録媒体としてMOは日本ではよく使われていますが、ドイツを含め他の国ではほとんど使われていません。ということで、MOドライブを持ってきてもディスクが手に入りません 。私はCD-R/RW付きのパソコンとZipディスクドライブを持参しましたが、十分事足りました。

炊飯手段

 ドイツに行ってからご飯を炊く方法は幾つかあります。
 先ず第一に、炊飯器を使う場合。デュッセルドルフなどではドイツで使える炊飯器を購入できますが、たいていは日本から炊飯器を持ち込まなければならないでしょう。その場合は 変圧器の容量に注意が必要です。容量の大きい、大きくて重いタイプを準備しなければなりません。
 日本のデパートなどで売られている電子レンジ炊飯用の容器を使う手もあります。4合程度まで炊飯できるタイプがあります。値段も手頃なので、 ドイツで電子レンジを使うつもりなら一番手軽だと思います。
 我が家は現地調達の鍋と電気コンロで炊飯 していました。日本からなにも準備していかないでも良いのですが、炊飯中ずっと鍋に付いていなければならないのが問題です。

ドイツ語

 これから生活する国の言葉なので、基本的な挨拶や数字の読み方くらいは最低限知っておいた方がよいでしょう。出来れば文法の入門書で勉強して、 辞書を使って言葉が調べられるようになるべき だとおもいます。(ドイツ語は、ある程度文法をマスターしてからでないと辞書で言葉が見つけられないことがよくあります。)私は「CDで学ぶドイツ語」(白水社刊)で勉強しましたが、わりと良かったと思います。
  こちらのページ では、オンラインでドイツ語の文法を勉強をすることが出来ます。また、パソコン用のドイツ語辞書をリンク で紹介しています。私も基本語彙のデータをこのページで公開 していますのでご利用下さい。
 ドイツでは中近東・ロシアなど非英語圏の外国人が大勢働いていますが、そうした人々はたいてい英語が通じないのでドイツ語で話をしなければなりません。さすがに三カ国語を話す人は少ないです。むしろドイツ人と話すときの方が、ドイツ語ではなく英語を使うことが多かったです。

住居の準備

 子連れで一家4人が渡航する事になるので、日本にいる間に住居の準備をしました。受け入れ先大学の先生に問い合わせたところ 大学のゲストハウス があり、家具や調理器具が備えられているとの事だったので、迷わずそこに決めました。ドイツに来てから分かったのですが、このゲストハウスの家賃は一般のアパートよりも割高です。反面、 退居する際に部屋のリフォームを一切しないでも良かったのは大きな利点です。
 やむを得ずホテル住まいをしながら部屋探しをする場合、直接ドイツのペンションなどを手配するとかなり安く上がります 。一泊朝食付で一人あたり30ユーロ(60マルク)も出せば、たいてい快適な宿が見つかります。ちょっとした町なら、「http://www.町の名前.de」というURLでその町のインフォメーションにアクセスできる場合が多いので、そこを起点に宿探しが出来るでしょう。

荷物の発送

 ミカン箱程度の大きさで7箱ほどに荷物をまとめて発送したのですが、調べた範囲で 一番安かった航空便は郵便局のSAL でした。料金表によれば、 同じ重さの荷物でも箱の数が少ない方がかなり安く送れます 。なお、関税を取られないように新品のものは梱包を開ける、同じ物が一箱にかたまらないようにする等の注意が必要です。また、送り状の内容を記入する欄には同じ物を多数入れているように書かない方が良いでしょう。重さだけ記入しておけばよいと思います。パーティー用に子供のお菓子を少し多めに日本から送ってもらった際、お菓子の小袋の個数を書いていたため税関で止められ、結局パーティーに間に合わなかったばかりか税金まで取られてしまいました。

その他(あまり他で紹介されていない事項)

写真
入国後はビザの申請や各種登録に必要なので、パスポートサイズの写真を何枚か用意しておくと良いでしょう。私は自分の分を10枚用意しておいたのですが、一年経たない間に全て使い切りました。
散髪直後の綺麗な状態で色々な方向から取ったものを一枚ずつ用意しておくと、ドイツで散髪してもらう際の見本にもなります。
クレジットカードの送付変更届
予め届け出を出しておくと、クレジットカードの利用明細をドイツの住所まで郵送してくれます。
健康保険
日本で海外旅行傷害保険の類を申し込むと、生命保険もセットになってしまうので割高です。フンボルト助成の場合はドイツの保険会社を紹介してもらえましたが、費用は日本の保険の半分以下で済みました。ドイツに来てから現地の健康保険に加入することも出来るようです。
病気の治療
保険契約にも依りますが、ドイツでの健康保険を契約する前に日本でかかった病気には、たいてい保険が効きません 。私の所は日本にいる間に一家みんなで歯医者に行き、検査と治療を済ませました。
レジャー用品
春から秋にかけて日が暮れるのが遅く長期休暇も取りやすいので、ちょっとしたスポーツや行楽の準備もしておいた方がよいでしょう。 ローラーブレードを持ってこなかったので後悔しています。
住所録
年賀状やクリスマスカードを出そうと思うなら、お忘れなく。
ハイブリッドメール
パソコンで文書を作成し、それをインターネットで送ると日本の最寄りの郵便局で印刷して配達 してくれるサービスです。写真(画像データ)も含めることが出来ます。発信した次の日には配達されるので急ぎの連絡にも使えますし、写真プリント+航空便の料金と比べると通常のドイツ発郵便とも大して値段が変わりません。事前登録が必要なので、日本で済ましておいた方がよいでしょう。 詳しい内容や登録はこちらから
インターネット接続の準備
必要なハード(コンピュータ本体、モデム、LANカード、ケーブルなど)の準備は当然必要ですし、 ドイツにアクセスポイントのあるプロバイダーへの加入、アクセス方法の下調べ などしておく必要があります。 Road Warriorのホームページ を見て準備しておきましょう。
Citibank口座の開設
もしも大金が必要になったときのために、日本でCitibankの口座を開設してまとまったお金を入金しておきました。世界中どこでも現地通貨でお金が引き出せます。Oldenburgのような小さな町にも支店があり、色々な局面でお金の都合がついて助かりました。
空港と自宅の間の移動
ローカルな話ですが、京都府南部から関西空港あるいは伊丹空港の移動には、 MKタクシー のスカイゲイトシャトルが便利です。JRの「はるか」と同じくらいの料金(大人)で、空港と自宅の間を運んでくれます。実は、同じ様なサービスがOldenburgにもありました。 Luftibus で、やはり自宅とBremenやHamburgの空港の間を運んでくれます。日本に帰るときには使うことにしています。ドイツの他の都市にも 自宅と空港を結ぶ輸送サービス があるかもしれないので、調べてみてはいかがでしょうか?