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2010年7・8・9月の「一服いかが?」


2010年7月2日(金)
<ただいま「でんしゃ」工事中>


2010年7月30日(金)
<独立記念日と‘Comprale al Peru’
(ペルー製品を買いましょう)
<アマンカイは咲いたけど…>


2010年8月27日(金)
<アルアンダルス熱再発>


2010年9月27日(月)
<リマの花と猫 (9月のあれこれ)>

今年のロマス
ミラフローレスの花と猫。



2010年7月2日(金) 午前11時の室温19.0℃ 湿度69% 真白な曇り
<ただいま「でんしゃ」工事中>



 tren electricoって…どう訳せばいいのでしょう。市電なのかなあ?
 現在リマ市内では、そのでんしゃを走らせる高架の建設が進められています。右の地図の赤線の部分です。


 けっこうなことなんですが、ちゃんとした公共交通機関とはいかなるものか、一切経験がないリマ市民の中には、不可解な反応を示すケースもあるようです。
 「うちの近くに駅ができると、不特定多数の人間が流れ込み、風紀が乱れる」とか、どうとかこうとか住民が大反対し、駅の配置が中止された区間もあったようです。


 たしかに、生まれてこのかた自家用車だけで済ませてきた人たちには、電車の便利さはぴんと来ないかもしれませんが、それぞれの家で働くメイドさんや商店街の勤め人にとっては、近くに駅ができればどれほど便利になることか。
 しかし、そういう「別の階層の人たち」の都合など一切考えないのが(考慮する必要があるとすら気づかないのが)、階層社会リマの上のほうにいる(もしくは上のほうにいると思い込んでいる)方々です。


 というかそもそも今回の敷設区間に、駅がいやだと騒ぐほどの高級住宅街なんて、あったかな?
 むしろ、駅(予定地)周辺の不動産価格は、いま明らかに上昇傾向を示しているので、猛反対した人たちはあとでがっかりするんじゃないかなあ。


 工事の様子は、わが家からも少し見えています。
 ブラジルのちゃんとしたゼネコンが落札したおかげか、思ったより早く高架が形になってきています。
 (たしか全7路線の計画作りでは、日本もかなりお金を出したはずですが、どうしてひもをつけなかったんでしょうねえ… 日本は毎度これですねえ…)


 いずれうちの窓からは、公園の緑−民家−高架上を走る電車−民家−水平線(夏季限定)、というふうに折り重なって見えることになりそうです。電車が見える景色って、ちょっと嬉しいな。

 ただ当分のあいだは工事の影響で、騒然っとした状態がつづきそうです(そうでなくてもリマは始終騒然としてるけど)。
 あちこちの道路が閉鎖され、住宅地に迂回路が設けられているので、朝晩交通渋滞でたいへんらしく(私は平日は外に出ないのでよく知りませんが… リマは週末だけ外出するようにすると、すごく良い街ですよお)、しきりに交通整理の笛の音が、遠くからピッピピッピと聞こえてきます。


 「おお、わがペルーは今日も発展しておるな」というわけで、家で聞いてるぶんにはわるくありません。
 アンデスのカルナバルでは、しばしばおまわりさんのホイッスルを調子とりに使うので、お祭がずっと続いている錯覚がするのもまた楽しいです。


 工事の騒音も心配していたほどのことはなく、深夜でも耳を澄ませばかすかに聞こえることもある、という程度です。
 猫だけはさいしょ気にしていましたが、すぐ慣れたようです。


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(下記関連ページより拝借)
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夜の工事風景。公園の木立のあいだに、高架が見え始めました。

 一応予定では、この区間の完成は一年後、2011年6月らしいです。
 でんしゃの件では前科もちの大統領、アラン君にそう言われても、あまり信用できないけど。


 まさかとは思いますが、また20年前みたいに中途半端な高架だけ作ってドロンするんじゃないでしょうね…
 そういえば、20年間雨ざらしだった高架を、そのまま使っているところもあるみたいですが、ちゃんと補強しているのかな。ちょっと心配。


 現在建設中なのは、Linea1の一部分です。
 公のプランでは、Linea7まで作られ全リマを網羅するはず、だそうですが、それはま、一応伺っておきましょう、くらいに受け止めておくほうがいいかもしれません。


 なにしろリマの電車工事では、長年じつにくだらない紆余曲折があり、80年代に鳴り物入りで始めたにも関わらず、結局いま現在わずか9.8キロ!(98キロじゃないですよ、9.8キロ、山手線の目白−目黒くらいかな?)の区間でしか運行されていないのですから(Villa El Salvador⇔Atocongo、上記地図の緑の区間)。

 そのへんについては、下記サイトがちょっとおもしろいです。
 「18年かけて9.8キロしか建設できなかったのだから、最終的に7路線すべてが完成するのは2427年であろう」という暇な計算がしてあって笑えます。
http://www.lima2427.pe/


 まじめなページはこちらです↓
http://www.consorciotrenelectrico.com.pe/index.php
http://www.trenurbano.gob.pe/

 上記サイトによると、ものすごいデザインの駅になりそうですね…
 車両はいまだに決まってないようですが(本当に大丈夫なのかアラン?!)、どんなのになるんでしょう。


******

 リマはこのところ公共交通機関づいており、下記のバスも現在無料での試運転中です。
 まあさすがにそろそろ、出来てもいい頃でしたよね。よくもこの大都市が、今までまともな交通機関なしでやってきたものです。

http://www.metropolitano.com.pe/

 私はあまり興味がない首都リマですが、その風景もすこーしだけ変わってきました、というお話でした。それではまた。


2010年7月30日(金) 午後4時の室温20.3℃(ストーブつけました) 湿度61% 真白な曇り
<独立記念日と‘
Comprale al Peru’
(ペルー製品を買いましょう)


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 おととい・きのうは、ペルー独立記念日の連休でした。
 祝賀パレードに参加する飛行機が、毎年うちのすぐそばを通ります。パイロットと目があってしまいそう。


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 湿度90%に達する寒空の下、もう何日も広げられたままの洗濯物が、国旗といっしょに誇らしげにはためいています。(このお宅、大家族のようですね)
 日が射ささない上に、朝晩霧雨まじりという条件下で、信じがたいことですが、これがそのうち乾くんですよね、一応。


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 毎年リマのMUSEO DE LA NACION(国立博物館)で開かれる、民芸品の展示販売会 RURAQ MAKI(HECHO A MANO)。
 ミラフローレスあたりにあふれる民芸品モドキとは格の違う、ほんとうに上質なものが揃うので、毎年とても楽しみにして(とても恐れて)います。(8月1日までの予定で開催中。ついたちは早めに閉めるらしいので、まだいらしていない方はお早めに)


 上の写真は、el ultimo ayllu incaとして名高いQ'ERO(クスコ)の、JAPU村からはるばるみえた兄妹。
 販売用の織物は、渋く美しい草木染めや、アルパカ天然色のものが大半ですが、ご本人たちは合成染料の華やかな衣服のほうがお好きなようです。(その気持ちはわかる)


 こういう使い分けを上手にしていけば、伝統も残り、ファッションも楽しめて、いちばんかもしれませんね。

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 JAPU村のすんばらしい!アルパカのポンチョ。
 宿六は、赤や黄を使わない、アルパカの毛色見本のような渋いポンチョを購入。
 今年はアンデスのように寒いから会社に着ていくんだ、と言っておりますが…

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 長いことペルーらしい良い食器を探してきましたが、低温で焼いたアンデスの日用雑器(味はあるけどすぐ割れる)か、お土産用疑似インカ風、あるいは白人サンが作るこわばったデザインのものしか見つからず、すっかり絶望しておりました。
 (一時期LARCO MARで売られていた、アレキーパのミシン刺繍模様をあしらった器は、堅牢なので愛用していましたが、その後お店に並ぶ商品のデザインがどんどん劣化してゆき、がっくり…)


 でもおととい、RURAQ MAKIのクスコやプーノ(プカラ)の焼き物工房で、(おそらくペルーに来て初めての)気に入る食器を発見! まさにこういう、スペイン趣味ながらアンデスの伝統もまじえた模様を、気楽な筆遣いであしらった食器がほしかったんですよね。

 大喜びで、和食にも使える青と白を中心に、いろいろ選びました。
 (あとは藍色にもう少し冴えがあれば言うことありませんが、まあこれくらい濁った青のほうが、かえって植民地時代のペルー風でいいのかも…。また模様も、ややてんこ盛りに過ぎますが(私の好みとしては)、そのへんはいずれ注文するとき違うふうに作ってもらいましょう)


 左の水さしとケーロ型の杯(プカラの工房製)は、チチャモラーダ(紫トウモロコシのジュース)や夏のサングリアに使うと良さそうですが、寒い今はとりあえず水さしは飾りに、杯は日本茶用にしています。

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 翌日またふらふらと国立博物館に戻り、盛大に追加購入してしまいました…
 (経験的に、二枚ずつしかないお皿は必ず一枚が割れてしまい、でも三枚買っておけばなぜか一枚も割れないので)


 左の太陽のお椀と中央のタイルは、クスコの工房からのyapa(おまけ)でした、どうもありがとう。
 太陽のとなり、青いほうのお椀は、きっと麦とろご飯にぴったり…(リマは今ちょうど山芋の季節)


 タイルも、今までペルー製には絶望していたので、この店を見つけたのは嬉しいなあ。10枚から注文可能だそうです。
 なんといっても国産品ですから、スペインの古い台所みたいに、調理台や換気扇カバーを手描きタイルで埋め尽くす!なんていう贅沢も、実現できそうです。(宝くじでも当てて、スペインからタイルをコンテナで取り寄せようかしら、なんて思っていたのですが、その手間がはぶけそうです〜)



 食器ではありませんが、長い伝統をほこるププハの牛(プカラの牛)は、雄牛がこちらをふりむいた新製品?が出ていました。
 民芸品でも、この程度の自制心あるイノベーション?は、楽しくていいですねえ〜(さいきんやりすぎのが多いんですけどね)


 重い食器をエレベーターなし・実質6階のわが家に担ぎあげてから、古食器の大粛清を行いました。

 そういえば今のアパートに引越してから、いつのまにかもう丸10年。
 台所などかなり古びて、ぼちぼち小規模な改修が必要ですが、とりあえず食器の粛清だけでも良い気分転換になりました。
 それからお遊び小物があったのを思い出し、蛇口にLED照明をとりつけてみました(これは米国製だけど)→


 38℃前後で青から赤に変わる、という子供だまし照明なのですが、噴水のように水が光り、思っていたよりきれいです。LEDの光は冷たくて苦手ですが、水を通すと華やかなよい感じになりますね。


 先だって家事雑用を減らす、と宣言したものの、私のカルバリオ台所滞留時間はふえる一方です。

 ダイエットに凝る宿六に協力し、和食中心にきりかえたので、調理の手間がずいぶんふえました。(東京にいたころだって、こんなに和食ばかりたべ続けたこと、ないというのに)
 和食だと、今までのように主菜をひとつばんと作って、あとはサラダとごはんかパン、おわり、というわけにもいきません。その上食器も、洗浄機に入れにくいものばかり新調してしまい…


 でもダイエット成果が上がっているのは、ほんと良かったです。
 宿六は去年暮れの人生最高値から、すでに10キロの減量に成功。毎日顔をつきあわせているのであまり変化は感じませんが、それでも後ろ姿は別人28号ぽくなってきました。
 ジーンズなど、はかまみたいにぶかぶかになってしまったので、この週末は数本購入しなくては。人生ってどうころんでも、出費がかさむようにできているのね。


 今まではいくら太っても、特異体質なのか健康診断結果がすべて平常値内で(たぶんアンデス系DNAを持つ人間って強くできているのだと思います)、それでかえって油断してしまったところがあります。でもさすがに四十路もなかばですから、心を入れ替えるにはちょうど良い時期でしょうね。

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青い光の中で、ライムも楽しそうに踊っています。


<アマンカイは咲いたけど…>



 6月末から7月にかけて、リマ郊外に咲くアマンカエス。
 (…よく考えると複数形で言うのもへんかなと、ずっと迷っていたのですが、今後はアマンカイにしようと思います)
 そのアマンカイ、今年はかなりの当たり年のようでしたが、今月はじめパチャカマックのロマスに行って、大ショックを受けました。


 そこは、リマに田舎ありという風な、えもいわれないきれいなところなのですが、いつのまにかセメントと鉄の醜い門が作られ、車が通れなくなっていたのです。
 横手からそっと入って、少しだけアマンカイを見て来ましたが、遠くで誰かがライフルを何度も宙に撃ち、とてもいやな感じがしたので、すぐ出て来ました。
 (帰路、「私有地につき不法侵入者には発砲します」という看板を見ました。んまあ無粋だこと。そもそもいったい何時代のお話やら??)


 このロマスは、マウンテンバイク愛好家の聖地でもあったのですが、今後どうなってしまうのでしょう。
 係争中との落書きもあり、もしそれが本当なら、かえって当分はアマンカイの花園が守られそうですけれど(裁判はむやみに時間がかかりますから)、でももし権利のはっきりした私有地なら、じきに別荘地として切り売りされて、アマンカイは失われてしまうのでしょうね。



 リマに残るわずか三か所のアマンカイ自生区(このロマスとQUEBRADA VERDE、SANTUARIO DE AMANCAY)のうち、ここだけが唯一保護されていないので、ご近所(パチャカマックのサン・フェルナンド地区)のロマス愛好家が心配している、という記事が、先月だったか新聞に載っていました。
 サン・フェルナンドなら将来うちはお隣さんになるので、何か協力できないか町内会に連絡してみよう…と思っていた矢先でした。


 幸いにも、残り二つの自生区はきちんと保護されています。それが今、しみじみ嬉しいです。

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 こうして無情に道がふさがれてしまうと、自由に散策したときの記憶は、かえって一層鮮やかに美しくよみがえってくるのが不思議です。毎年欠かさず通っておいて良かったです。

 以前ここで拾ったアマンカイの種も、わが家で年々少しずつ太り、徐々に球根の形を成してきています。
 今年もまだ葉っぱだけですが、懐かしいJATOSISAのロマスの思い出として、これからも大切にしなくては。

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ひさびさの当たり年なのに、哀しいこと。

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 道端でさえずるワンチャコが、「ま、世の中そういうものさ、しかたないさ」となぐさめてくれました。

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 クイ君の写真は、まあこれくらい見えればじゅうぶんかと… はだかでもありますし…

 寂しく家に帰ると、もうひとつなぐさめが届いていました。
 マンタロ渓谷はミト村のL家に注文してあった、いくつかの木彫りが到着したのですが、作品とは別にもうひとつ大きな箱が来ていて、猫たちが異常な興味を示しており…


 なにかしら?とあけてびっくり! クール宅急便ならぬク〜イ宅急便だったのです!


 アンデスからのクール配送サービスなんて、もちろんまだありません、それなのに生のクイ君が一匹入っていて、実にあせりました!
 村から一晩で着き、またリマはとても寒い日だったので、なんともなっていなくてほっと一息。
 (ああこのクイ君は、あのとき庭でクイクイ鳴いていたあの子なのでしょうか……)


 クイ君のほかに、ご自宅の畑でとれたというトウモロコシ(カンチャ用)と、たくさんの白チーズが入っていました。 田舎のお母さんからの宅急便そのものです。大感動。

 入れちがいにうちからは、独立記念日用のパネトン(ペルー風パネトーネ)をたくさん送ってあったので、相手を思う気持ちは同じだったようです。それも嬉しいことですね。
 そのパネトンも、一日で届いたとのこと。マンタロ渓谷って、郵便物という観点からも、けっこう近いんだなあ。



 このクイを下さったLさんですが、5月にごちそうになったパチャマンカがあまりにおいしかったのでいまわが家で流行っているのが、「あのご一家をリマに呼び、パチャカマックにパチャマンカの野外レストランを作ろうではないか」という冗談。

 店名もすでに決まっていて、MITO DE JAPONっていうんです。(ミト村と日本、日本の神話、とひっかけてある… お粗末さま)

 パチャマンカのほか、よくわかんない和風でっちあげ料理もいろいろ出せば、詰めの甘いグルメ・ブームに沸く今のリマなら、週末ごとに満席まちがいなし!?
 ショータイムにはマンタロ渓谷の踊りをいろいろ披露。ワコナーダも演目のひとつですが、これにはcalleretiroさんもリマご滞在中には参加なさるという…?(きたる9月に正式契約の予定???)



 もちろん120%の冗談ですが、敷地内の設備配置図など描いたりして、おもしろがっております。
 入口の大看板の絵柄は、当然ながらフジヤマ、ゲイシャ、ワコナーダ!といきたいですね。





2010年8月27日(金) 午前11時半の室温18.9℃ 湿度76% 明るい曇り
<アルアンダルス熱再発>



 日本は夏休み時期のせいか、NHKでいろいろアンデスものを放映していましたが、中には「インディオインディオ」と連呼する番組もあり、あまりの聞き苦しさに宿六が、「NHKの苦情係にメール書いたほうがいいんじゃない?」と言いだすほど。

 NHKは差別問題には敏感なはずで、語学テキストの連載時、「黒人」と書いて訂正が入ったほどですが(やむなく「アフリカ系の人々」としたのですが、それはそれで変だと思います)、どうしてインディオという言葉は平気で使うのか、いつも不思議に思います。

 歴史や文学などに関する場面ならいいのですが、現代の紀行もので「村のインディオと交流しました!」」と言い放つのは、さすがにまずいでしょう。それに番組が言うところの「インディオの人々」は、みなさん明らかにメスティソのようでした。
 もしご本人たちが、海外のテレビで「インディオ呼ばわり」されたと知ったら、どんなに怒ることか。
 途中でいやになってテレビを消しましたが、まあ窓の外もペルーですし、わざわざNHKでまでペルーを見なくてもいいか…


 それにしても、私の窓の外は、なぜリマなんでしょうね。
 むかし世界史を読んで、「そんなことがあったんだ!」といちばん驚いたのがイスラム・スペインで、将来はきっとイベリア半島に住み、思うぞんぶん彼の地を探索しようと思っていたのに、どこかで方角が狂ってしまいました。
 本当に惹かれる国には、住まないほうが幻滅しなくて済んで、かえって幸せなのかもしれませんが。


 さいごにスペインに行ったのは、もう十年以上前です。
 個人的な経済危機、等々たいへんな十数年だったので、スペインのことは極力考えないようにしてきましたが(行けないのに考えると悲しいから)、やっとそれも解禁です。


 今年は車をかえたから無理ですが、来年ならなんとかなりそう…と目途もついたので、ついに!アル・アンダルスとマグレブの旅の計画を立て始めました。高山病の心配がない目的地というだけでも、ひどく嬉しかったりします。
 そういえば、新?婚旅行もまだだったので、ちょうどいいかもしれません。


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 大事なピンクのブロメリアは、マンタロ旅行から戻ってみると、哀れ溺死させられておりました…(T_T)
 後釜に据えたのは、虎縞君です。さいしょ品がわるいなと思いましたが、見慣れるととてもかわいいです。
 白い花のエウカリス(ユーチャリス)は、夏に次いで二度目の開花中。


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左のきれいなバブーシュは、去年東京でA家の魅力人M子さんに頂いたもの。
(もったいないのでまだ使わずに飾っております)



 ただ、ある程度知っているスペインはいいとして、モロッコにはハリウッド俳優あたりが好みそうな、妙〜な成金趣味の気配も感じられて、ほんとに好きになれる国だろうか、というのはいささか気になっています。行ってみなきゃわからないけど。

 また、「内装本に出てくるすてきなモロッコ」を見たいわけでもないので(もちろん嫌いではないけど)、レコンキスタ後のスペインから追い出された人々の足取りを辿るような、渋い旅にしようかな。でもマラケシュ、フェスを抜かすのは、「初めてのペルー旅行でマチュピチュ、ナスカに寄らない」ようなものでしょうか。

 旅案内をぱらぱら見ていると、モロッコだけでも無数に行くべきところがあるようですね。
 この際モロッコだけにしようかな。でも宿六はアンダルシアは知らないので、そこをはずしてモロッコというのも、なんだか片手落ちな気がする…


 どこをまわるか相方に相談しようにも、リマでの学生時代、世界史の授業ではイスラムスペインはおろか、イスラム世界一般にすら一切触れなかったというので、お話になりません。
 ペルー(特にリマ)にとり、イスラムスペインというのは、今も目に見える影響をたくさん与えてくれた大切なご先祖のひとつと思うのですが、そんなものなんですね。


 先に同行者教育から始めないとならない、とわかったので、リマ市内の本屋を数軒まわり、店頭のパソコン検索でひっかかる本をありったけ拾ってきました。どれも倉庫の奥の奥から探し出してもらったのですが、手持ちの本を合わせてもたったこれしかなくて、いかに現代リマっ子の関心があのあたりに向いていないかがよくわかります。
 でも宿六にとって歴史の空白たるイスラムスペインやモロッコの、漠然としたイメージをつかむだけなら、まあじゅうぶんでしょう。


 次の週末、残りの本屋(あまり行きたくないブレイなVIRREYその他)もチェックして、あとは旅に出てから、マドリードのCASA DE LIBRO(懐かし〜)あたりでいろいろ調達して、船便で送ればいいかな。
 向こうにはさぞたくさん関連本があるでしょうね、恐ろしいことです。



 こうして旅程を考えながら、自分がいかにペルーに(とりわけリマに!)倦み果てているか、改めて気がつき、少ししんみりしております。
 本当に住みやすい良いところなんですけどねえ。でもいかんせんこの街には、胸をしめつけられるような風情、艶な色気というものが、まったく足らないのですわ。(半裸で踊る、ころころしたかわいいテクノクンビアのお嬢ちゃんならたくさんいますが、あれは色気とは言わない)


 それでも、リマと歴史上のご縁がない国には、今ぜんぜん心を惹かれないので、無意識下ではまだリマが好きなのかも。来年のこの旅が、リマを再び好きになるのに役立ってくれれば、本当にいいのですが。
 もう幾度となくリマ倦怠期に陥り、でも毎回立ち直りましたから、きっと今度もなんとかなるでしょう。




<宿六ダイエットの記録>

 現在、2009年12月の人生最高値から、マイナス11〜12キロあたりを彷徨っています。(年内の目標はマイナス15キロ)
 本人かなりいばっていますが、事実上私の孤軍奮闘で成功している、「空腹も涙も運動もなしのダイエット」です。
 油を一切使わない料理で、じわじわと効果をあげております。

<今週の月曜日の夕食>
牛、お豆腐、こんにゃく、しめじ的キノコ、白菜のすき焼き風
(スーパーのbistec de tapa のパックを買うと、わりと薄切りなので和食に使いやすいです)
とろろ汁  地鶏レバーの当座煮&きゅうり
生野菜のサラダ  ごはん
食後にイチゴ

<火曜日の夕食>
地鶏と芽キャベツ、蕪、お豆のスープ
こんにゃく、人参、しいたけの甘辛煮
生野菜のサラダ
ごはん  白菜のお漬物
食後にグレープフルーツ(ルビー)


<水曜日の夕食>
お豆腐と山芋、エビ、カニのあんかけ蒸しもの
(リマの市場の固いお豆腐は、すりおろした山芋を混ぜて料理すると、ふんわりと仕上がりますね)
温野菜と生野菜のサラダ(ブロッコリー、もやし、トマトなど)
おとといの当座煮  ごはん  白菜のお漬物
食後に自家製芋ようかん

<木曜日の夕食>
自家製塩鮭のアルミホイル蒸し
(アスパラガス、芽キャベツ、しめじ的きのこ、たまねぎ、もやしなど)
大根とわかめのお味噌汁
生野菜のサラダ半熟玉子添え
白いごはん  白菜のお漬物
食後にグレープフルーツ(ルビー)

<きょう金曜日の夕食>
鶏手羽入り中華粥、自家製食べるラー油添え
(…食べるラー油を、フレーク状のアバネロ唐辛子で作ったら、ちょっとやそっとの辛さには驚かない私でも動揺するほど凄いものが出来ました〜 勇気のある方はぜひお試しを!)
温野菜サラダ  その他の予定

 こんなんばっかりです。(朝はふつうにパン、野菜、卵などをしっかりとり、昼はそのへんの定食をごく控えめに食べているそうです、ご法度はジャガイモフライ)
 だんだんと、寄せ鍋、中華粥、山芋などが、ダイエットに非常に効果的なことがわかってきました。
 油を入れないサラダドレッシングもいろいろ作っていますが、今は
ディジョンマスタード・蜂蜜・ワイン酢・岩塩少々を合わせたものが気に入っています。

 ほとんど連日和食で、日本好きな宿六は大喜びですが、料理人はつくづく飽きました。
 それになぜか私はぜんぜん痩せません。少し目が釣ってきたような気はしておりますが。




2010年9月27日(月) 午後4時半の室温21.3℃(ストーブつき) 湿度76% きのうは快晴で夏のようだったのに、今日はまた冬に逆戻り
<リマの花と猫 (9月のあれこれ)>



*今年のロマス

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少なくとも Quebrada Verdeのロマスは、今年はいまひとつで残念でした。
あんなに寒い冬だったのになぜか雨は少なく、しかも9月に入って妙に照りつける日が多かったので、そのせいでしょう。


ほんとは今ごろが、いちばんきれいなはずなのですが、9月はじめにはすでに少し乾き始めていました。
草花の丈やみごとさは、例年の三分の一、当たり年の五分の一ほど、という印象です。


もしかして今年初めてロマスを訪ねた方がいらしたら、こんなものか、とは思わず、ぜひ来年も歩いてみてくださいね!(それも必ず曇りの日に。ロマス歩きは、寒い霧の日に限ります)
ほんとはもっとはるかにみずみずしくて、きれいですので。


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キク科の花ばかりが元気な、今年のQuebrada Verde。
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鮮やかな色のポジェラの女性たちが、ギターを持った男性たちといっしょに、山を下ってゆきました。
ロマスの緑を背景に、プロモーションビデオを撮影するのだそうです。
アヤクーチョかアンダワイラスあたりのグループかな?


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下の広場では、ちょうど守護聖人祭をやっていました(9月5日)。
ロマスを管理する若者たちも、この日は早めに仕事を切り上げ、Llaqtamantaなる踊りを披露していました。


Quebrada Verdeは、牧草を探して山から下ってきた牛飼いたちが作った、比較的新しい集落ですが、ここ十年ほどで住民も増え、教会や広場もでき、立派な町になりつつあります。

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帰路ふとみると、5日に5555キロ。
なんとなく嬉しかったので、パチリ。


ミラフローレスの花と猫。

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先日ミラフローレスで開かれた園芸見本市にて。


その見本市(というほどの規模でもなかったですが)で、良い本に出会いました。100924-05.jpg
水遣りが少なくてすむ植物(=沙漠気候のリマに向く植物)を、図鑑風にまとめた本です。
リマのエスタブリッシュメント(笑(*))の有閑マダムたちが作った本らしいですが、ちゃんと専門家の監修は受けているようです。


また、きれいな本をたくさん作っている写真家Wust氏の出版社から出ているので、ぱらぱら見た限りでは言うことのない出来。
リマでの庭づくり計画に役立ちそうです。公園や通りの名前不明の樹木を調べるのにも便利です。



(*)この階層を自任する何人かと、束の間の出会いをしたことがありますが(長くはつきあい難い人々なので…)、「リマのどこそこに、自分と同じ苗字の記録が16△△年からある!」みたいなことを、本気で誇らしげに「ビジネスの場」に持ち出すような方々で、たいへん驚きました。
(古けりゃいいなら飯尾の名字のほうがよほど古いわい、と思ったけどもちろん黙ってました)


じっさいには、リマの白人階層の大半は、かなり怪しげな出自のご先祖をお持ちと思うんですけどね…(だって大半は、旧大陸でやってけなかった人の子孫でしょうから)。
でもあまりそこを追及すると、日本でやってけなくてこんな遠くまで流れてきた自分自身を嗤うことになるので、このへんでやめておこっと。


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暗がりで発光する猫たち。

見本市が開かれたミラフローレスの中央公園・ケネディ公園のあたりは、リマ随一の猫見の名所です。
近年ふえるいっぽうなので、ご近所の猫好きな人たちが手分けして餌をやったり、避妊手術させたりしているそうです。


いずこも同じで、猫をきらって毒をまいたりする輩もいるにはいるようですが、この猫たちはドブネズミや鳩の数のコントロールに役立っているため、幸い擁護派のほうが多いようです。

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この猫君、うちのハシンタにかなり似ているなあ… 遠縁の猫なのかも。


以前は、リマっ子はあまり猫好きじゃないと思っていたのですが、さいきんほんとに猫が増えましたよね。
この晩も、人なつこい野良たちに「かわいい〜」と歓声を上げたり、携帯でぱちぱち写す人がとても多く、ちょっとびっくりしました。


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人生初の自家製バターロール。

リマのパンが好きになれないので、長年パンメーカーで食パン類を作っています。

日本の親切なパンメーカー(HB)とは違い、私が使っている Moulinex社のは、捏ねるための羽根が好き勝手な方向を向いて止まり、そのまま焼成を始めてしまうので(その結果、無残な大穴があいたパンができます…)、二次発酵前に羽根を取り出す手間くらいはかけていました。
でも、じぶんで形を作る成形パンには、ずっといわれなき恐怖心を抱いておりました。


しかし先日初めて、バターロールとイングリッシュマフィンを試作してみたら、なんとまあ楽しいこと楽しいこと。
マフィンの腰が足らなかったり、バターロールが少し焦げたり、割れたり、艶出し卵がむらになってたり(刷毛くらい買おう…)、まあいろいろありましたけど、生まれて初めてにしては満足な結果です。


一次発酵まではパンメーカーがやってくれますが、心配だったのは二次発酵。
うちのオーブンには発酵機能(いくぶん気のききすぎな、これまた実に日本的なる機能)はもちろんついてません。そこで成形したパン種といっしょに、熱湯を満たしたコップをテキトーに四つほど天板に並べ、冷たいオーブン内に閉じ込めておいたら、大体40分ほどでだいぶふくらみました。


オーブンを余熱するため天板を取り出したあとも、15分ほど濡れ布巾をかぶせておくと、更に発酵が進んで良い具合になりました。

これからしばらくパン作りには、はまりそうです。
長年食べたかった日本風のパンを、どんどん作ってみるつもりですが、いずれアンデス風のpan huahua(諸聖人の日などにお供えにする、人や動物の形のパン)も作ってみたいな。



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paco.jpgアルパカ写真館に立ち寄る