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nazca.png小さな大?旅行 ナスカ・アレキーパ海岸部 三泊四日

一服いかが? Un matesito ?


むかしの「一服いかが?」
(整理のため大部分閉鎖中)
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2015年 前半 7-9月(池作り) 10-12月 2016年 2017年前半


<パチャカマック生活での主な登場人物>

ミチカ桜、ペルーナイト柳など…出資者様のお名前や、某秘密結社名を冠した、大切な樹木群。

宿六…巳年のリマ生まれ。本宅の住人。
…辰年の代官山生まれ。本宅の住人。

永吉君…「小さな家」の現在の住人。庭の管理と家の掃除をお願いしています。同居の家族は奥さんの満里子さん、長女お光ちゃん(中学生)、長男ハム君(中学生)、末っ子の瞳ちゃん(もちろんすべてあだ名です)、それに犬のワン公(♀)。 ハシンタ猫…17歳のリマ猫♀。本宅の住猫。
ハスミン猫…16歳のリマ猫♀。本宅の住猫。
猫番君…アパート時代、いつも留守の猫シッターを頼んでいた穏やかなおじさん。いろいろ難しかったお手伝いさん、アントワネットちゃんの連れ合いで、「小さな家」の元・住人。 フランクリン君…近所の園芸店のお兄さん。ワンカベリカ出身。大抵はいないけど、最高に困ったときは必ず助けてくれる不思議な人。


2017年12月14日(木) 午後5時の室温24.9℃ 湿度58% 外気温23.2℃ 晴れのち曇り
<年末スナップ>

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マッチ売りのハシンタ猫。


 年末なので片づけをしていたら、クリスマスらしい写真?が出てきました。
 15年くらい前のものです。


 今ではお猫様には新品の毛布が当然!ですが、当時はぼろぼろのタオルで包んで、そのへんに転がしていたようですね…以前は猫たちも、もっと謙虚でしたしね…
 あまりの情けない姿に、そばにマッチを置こうと言い出したのは、誰だったやら?


 その後十数年、はかないマッチ売りの少女とは大ちがいで、記憶にある限り、一食たりとも食いはぐれたことのないハシンタ様です。

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 もちろん食いはぐれないためには、それなりの日々の努力も必要です。
 私が台所に立つと、すぐ配膳台下に集結する二猫様。なのでちゃんと二席お作りしてあります。


 「先に食べるのは猫」が、わが家の鉄則です。
 ま、どこのお宅でも、きっとそうでしょうけど…


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 ひさびさに猫から始めてしまいましたが、本題?に入ります。
 こちらは私がとても苦手な、リマの年末風景…
 ぎらぎらと初夏の太陽が照りつける下、赤や緑のチープかつ暑苦しい飾りものが、ひときわうっとおしく見えます…
 あー寒いとこ行きたい…


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 加えて今年はワールドカップ特需で、どこにいっても赤いペルー国旗カラーが大増量中。おかげでますます暑苦しい。
 ちょっと前まで、いろんなデザインの帽子が並んでいたお店も、愛国帽子一色になってました。


 (こう言ってはなんですが、ワールドカップでの進撃が止まりしだい、こういう商品は激減しますので、もしほしい方がいらしたら今のうちにお知らせくださいね〜)

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パチャカマックの果物屋台。
こりゃまた上手に積み上げたものです。



 赤いものには食傷気味ですが、イチゴは歓迎。
 近年、イチゴとブルーベリーの季節がとても長くなったのは、嬉しい限りです。


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市場の鄙びたクリスマス感も、きらいじゃないです。

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 年末に向けてどんどん茂る、初夏の旺盛な緑もわるくないです。

 しかしですねえ、なんでこれから暑くなるという時に、こんな赤い花ばかり咲かせるのでしょうねえ。
 道行く人の服装も、さいきんますます赤が目立つし、車はもとから赤が多いし…
 めまいがしそうです。


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 幸いショッピングセンターは、クリスマスカラーにあまりこだわらない装飾が増えましたね、けっこうなことです。
 この巨大ハチドリも、雑な作りだけど、リマの季節感には合っています。
 大小のハチドリを何羽か足すと、もっと良くなりそう!


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夏服のクリスマス。
涼しそうでいいですが、うーんやっぱり変…
二十数回見ても慣れません。


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 本当は、あまり色を使わず、金銀でさらっと…というのが、リマのクリスマスにはいちばん向いているのかも。

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 それでもリマの夏は、日が暮れるとひんやりするのがいいですよね。
 これくらいの時刻からのイルミネーションはなかなかです。


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 画面中央を、さりげなく赤ダスキが歩いています。
 週末は赤ダスキ、もしくは真赤なTシャツ着用、と決めている人、けっこう多いみたいです(うちの永吉君もそうだし)。
 そんなに嬉しいのかあ。なんかうらやましいなあ…


 ところでデススターにしか見えない右の球体は、なんなんでしょう。
 宿六含むスター・ウォーズファンのみなさんも、今はとても嬉しそうでうらやましいです。


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 イルミネーションがLEDばかりになってしまったのは、さみしいですね。
 つるっときれいですけど、深みのない光なので。


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 先日組み立て中だったクリスマスツリーも、LEDで極彩色に光るツリーになっていました。
 この水色だけにすれば、夏らしくてすてきだったのに。


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paja toquilla(パナマ帽と同じ素材)のクリスマス飾り。



 夏のクリスマスには、ほんとはこういう飾りがいちばん合いそうですね。
 今年のエル・ニーニョの洪水で大きな被害を受けた、北部カタカオスの婦人会が市場に出店していたので、たくさん買ってきました。


 年内のリマはまだ涼しくていいですが、たいてい年明けからぐっと暑くなり、6日までクリスマスツリーを飾っておくのは気が重いのですよね。
 でもこういう装飾だったら、目にも涼しく心楽しく過ごせそうです。


 リマよりもっと暑いノルテ(北部)で、こんなお星さまが海風に揺れていたら、なおのことすてきでしょうね。

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http://eltiempo.pe/tag/manos-de-catacaos/
http://walac.pe/catacaos-lanzan-campana-navidena-comprale-a-catacaos/


2017年11月23日(木) 午後5時の室温23.2℃ 湿度55% 外気温21.8℃ 快晴のち明るい曇り
<青い花と紫色の花……と赤ダスキ>

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 リマの人たち、引きつづきなんとなくごきげんな様子です。

 「ペルーよお前のことがダイスキー」みたいな、しょうもない巨大看板も登場。
 ロシアW杯にひっかけたつもり、なのでしょうね…
 (ケーブルテレビ会社の広告ですが、あっそうか、これから契約増えそうですもんね)


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 赤ダスキ・グッズも、お店の人によりますと、よく売れてるそうでなによりです。

 10月に、W杯行きがもう少しで決まりそうでダメだった、その翌日。
 ルリンのペットショップで、バーゲン品の籠に放り込まれた犬用赤ダスキ服を見ました、かなり物悲しかったです(笑)
 でもきっとまた定価に戻したのでしょうね、そういうとこ正直だものね、ペルーの人は。


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 赤白に加えて、金赤緑の季節も接近中。この年末は、例年以上に風景が暑苦しくなりそうですねえ…
 今はリマのあちこちで、クリスマスツリーを組み立てています。
 こういう「晴れた日の、でも少しひんやりとする夕暮れ時」には、リマでは今の時期にしか出会えません。


 と、あいかわらずのんきなこと書いておりますが…
 このところわが家の隣人5,6軒が、揃いも揃って自分ファーストの発作を起こし、なかなか厄介な状況に巻き込まれております。


 その隣人すべてが不法占拠者(-_-;)なのですが、その方々がうちの敷地内に、勝手に上下水道を通そうとしている、などという、日本ではありえないことですが当地ではわりとよくあることが、いろいろと立て続けに起こっています。

 幸い(なのか?)宿六も私も災難慣れしていますので、あわてずさわがず淡々と、法にのっとって対処しております。
 特に宿六は、半生の苦労の甲斐あって、かなり成熟したリーガルマインドの持ち主に育ちましたので、一任しておけるのは助かります。


 が、こちらがいくら法にのっとってお役所に足繁く通っても、テキはそれを少額の贈り物(賄賂ともいう)で覆してしまうので、いつまでたっても埒があきません。
 リマの大抵のお役所がそうらしいですが、パチャカマックのは特に腐れ果てているので名高いのです。


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 不法占拠の皆さんも役所の皆さんも、要は自分の損得しかおつむになくて、権利には必ず義務が伴う、ということがどうしても理解できないようです。
 ほんっとペルーの人ってコドモっぽいな(などと言うと、世界の大半の子供たちに失礼になりそうなくらいコドモ!)という思いは、年々強まるばかりです。
 もちろん子供っぽいからこその、日本では見かけない種類の美点も多いのですけど…


 おそらく他人事としてならおもしろい話ですので、解決後にまたお話しするとして、今は平和なのんきな話題を続けます。


 ということで気を取り直して…
 こちらの写真は、種まきから一年以上かかって、この7月やっとつぼみをつけた、南アジア原産のカイガンタバコ君。
 (Calotropis gigantea、タバコとは無関係なトウワタの仲間です)


 数十個タネを蒔いても、一本しか育たなかった私の秘蔵っ子です。
 冬のあいだ、毎日欠かさず朝いちばんに観察していましたが、いっこうに咲く気配なし。


 それが先月から急にぐいっと背丈が伸びて、つぼみもあちこちについて、そしてとうとう咲き始めました!

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 今は140センチほどありますが、今年1月のカイガンタバコ君は、こんなに小さかったんですよね。
 右上のモナルカ蝶のほうが大きいくらいです、よくエル・ニーニョに負けずに育ってくれました。


 開花まで13年かかったアマンカイほどではないですが、これもけっこう長い道のりでした。

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少しずつ少しずつ、つぼみに切れ込みが入っていきます。
高級和菓子の包みに、こういうのありそうですね。



 ところがです、開花直前まで来て、恐ろしい事実が発覚!

 つぼみの形がどうも違う気がして、調べてみると…
 やれやれ、期待していたCalotropis giganteaではなく、近縁種のCalotropis proceraらしいとわかってしまいました。


 Calotropis giganteaの花の、えもいわれない薄紫に憧れて、苦労してタネを入手したのでしたが…
 (私にタネ売ったヤツ、出てこーーい!)
 Calotropis proceraのほうは、ネットで見るかぎり、くどい赤紫の花らしく、本当にがっかりです。


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 開花はとてもゆっくりで、なかなか中の色がわかりません。
 うーん心配です…ここまでだいじにしてきて、とってもお下品な花が咲いたらどうしよう。


 モナルカ蝶寄せには欠かせないトウワタですが、どれも色がいまひとつなんですよね…

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 そしてある朝、とうとう開花!
 ……あら、思ったよりは落ち着いた紫です、これなら咲き揃ったときには、なかなか見栄えもしそうです。


 そこで気を良くしていろいろ調べると、このCalotropis procera、アラビア半島や北アフリカの原産のようです。
 南アジアよりも私好みの出身地です。


 さらにWIKIPEDIAによれば、にゃんと!
 フラウィウス・ヨセフス

 (「ユダヤ戦記」の著者、イエスの実在を証明する?ともいわれる「フラウィウス証言」で有名なおかた)
 が、天罰で滅びたソドム近くで見かけた不思議な「リンゴ」(つかむと煙と灰だけを残して消えてしまった、といういわゆる「ソドムのリンゴ」)が、このCalotropis proceraの実だったのだとか!

 20代、短いイスラエル旅行をきっかけに聖書とユダヤ史にはまり、山本書店や教文館に通ったり「ユダヤ戦記」をがんばって読んだりしたのを、本当に久しぶりに思い出しました。
 この花、フラウィウス・ヨセフスも見たのか…と思うと、とつぜんありがたみ倍増です!


 失望の象徴たる「ソドムのリンゴ」だけあって、私も一度はガッカリさせられましたが、そんないわれを持たないCalotropis giganteaじゃなくて、すごく良かったと今は思います。
 カイガンタバコ君からフラウィウス君に改名させて、今まで以上に大事にします!
 とても強くて沙漠でも育つそうなので、大事にしようもないんですけど…水をやりすぎないようにする、くらいかな。


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 夏に向かう今、だいぶ昼間の気温が上がってきました。
 それとともに、セリンセが濃い青と紫に色づき始めています。


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 セリンセは、昨年蒔いた25粒がすべて発芽、それぞれが膨大な子孫を残し…
 その結果、池のぐるりはすべてセリンセに。


 「こぼれ種でも増えます」という花は世にたくさんありますが、こんなにかんたんにこぼれ種で増える植物、私は初めてです。
 早々に孫世代のタネも落としていますし、これはもう一生、セリンセには困らないことでしょう。


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 この春の初挑戦は、なつかしいヤグルマギク。
 なぜか当地では見たことがなく、長年恋しく思っていました。
 スペインから持ち込まれた小麦にタネが混ざっていて…なんてことはなかったのかなあ?


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 いろんな色のが咲き始めて、わくわくしています。
 こういう色もいいですねえ。


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 でもやっぱり青がいちばん。
 スペイン語圏ではazulejoとも呼ばれるようですが、伝統的なタイルに多い青色からの連想でしょうか。


 リマの温暖な気候なら、もしかすると一年を通して咲かせられるかもしれません。
 そう思って、いま第二弾の苗を作っています。


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 すばらしい青のヤグルマギクより、もっともっと青いのが、カリフォルニア・ブルーベル。
 これも初めて育てていますが、なんという青でしょう!


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 マルバ(コモンマロウ)の赤紫も鮮やかです。
 サラダにも使えるし、花はきれいな青色のお茶になるのも楽しいです。
 (例の、レモンをしぼると目の覚めるような桜色に変わるハーブティです)


 いくらあってもいいので、これからどんどん増やします。

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 二年続きのエル・ニーニョで、九死に一生を得たチリ原産のブルースター。
 花はかれんですが、そこはそれトウワタの仲間、じわじわと盛り返してきました。
 これも今夏はうんと増やします。


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ラベンダーの茂みの向こうの糸杉。
リマでは夢のまた夢かと思っていました…



 今いちばん嬉しいのは、意外にもうまくいっているラベンダーです!
 夏はともかく、湿気の多すぎるリマの冬は、ちょっと越せないのでは、と案じておりました。
 たくさん盛り土をして植えたのが良かったのかもしれません。


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 セリンセやラベンダーの大健闘のおかげで、いつも蜜蜂がぶんぶんうなっている庭となりました。
 これもまた夢のひとつの実現です。


 できれば蜜蜂も飼ってみたいのですよね…でももうあまりハチミツも食べないしね…

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 新たに蒔いたラベンダーも、順調に育っています。
 こんなに小さくても、触れると良い香りがします。


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 香りの良い花が増えたので、化粧水作りを試しています。
 たとえば右上のバラは、ほんの数輪を煮出すだけで、ワイン色のきれいなバラ水の出来上がり。右下の壜に入っています。


 蒸気で蒸し上げるエスプレッソメーカーなら、もっと良いバラ水になると聞き、市場で古風なマキネッタを買ってきました。
 そしてバラやラベンダーを試す前に、ちょっとコーヒーを淹れてみたら、あまりのおいしさにびっくり!


 いつものコーヒーが、もうまるでぜんぜん違う味になるんですね。
 少し粉っぽくてコクがあって、ヨーロッパで飲むコーヒーの味です。
 あーずっと知らなくて損した!これはもうやめられません!マキネッタはコーヒー専用に決定!


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 ラベンダー、イタリア風のコーヒー…と気分が盛り上がっていたところに、とても良いタイミングでプレゼントが届きました。
 南仏にいらしたkotetsuさんからのお土産です。


 開ける前からラベンダーの香りがして、もしやと思ったら、ラベンダーと山羊ミルクのかわいい石鹸が出てきました。
 (ラベンダーも山羊ミルクも、わが家の現在の大流行品です!)


 ロクシタンのラベンダー石鹸などより、ずっと香りが新鮮で、手元に置いて嬉しくなでなでしているうちに、34年前の(34年前…ふと自分の古さに驚く…)イタリア旅行の記憶がありありとよみがえってきました。
 初めてラベンダーの香りを知ったのは、その旅で立ち寄ったアッシジでのことでした。


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 そのときの写真は、ぜんぶ日本に置いてきたはずですが、なぜか宿六が数枚持っていました。
 何かの話のついでにあげたのかな?


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静かな早朝のサンマルコ広場


 ヴェネツィアは当時だってもちろん大人気の観光地、それも人出の多い真夏でしたが、少し早起きしただけで広場を独り占めできました。
 今ではちょっとありえないことかもしれませんね。



 これは大学合格のお祝いに、「海外旅行か、はたちの振袖と記念写真、どっちがいい?」と聞かれて迷わず選んだ旅でした。

 とはいえ姉のときは、旅行と記念写真の両方だったので、すこーし期待はしていましたが、私がはたちになっても、写真を撮ろうという話はちらりとも出ませんでした。
 私の容姿が姉より劣るからに違いない…と、当時は内心大いに拗ねていましたが、なんでも二度目は飽きる、というのが親の正直な気持ちだったのでしょう。
 そういうちょっとした姉妹間差別?に、いちいち細かく傷ついていたことも、今となると我ながらおかしくてなりません。


 本当は、周囲がそういう小さな差別、いえ区別を日常的にしてくれたからこそ、健全な自意識が育ったのだと思います。
 またそのおかげで、推進力に欠ける私でも、「ここは私の場所ではないから、いつかうんと遠くへ行ってみよう!」という願望を育むことができたのだと思います。
 あとになってみれば、すべてに意味がある、というのは本当です。


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1983年ですよ、1983年…(ボウイのレッツダンスの年?)
うしろの赤い車がいいなあ…
一瞬アルファロメオ?と思ったけど違いますね。
右奥の車は、たぶんボルボ?



 その旅はパッケージツアーでしたが、わずか四組の参加者だけで、みなさん上品で優しい上に、ガイドさんや添乗員さんにも恵まれて、途中からはまるで家族旅行でした。
 写真は、果物満載のトラックを見つけたガイドさんのおごりで、みんなで道端でスイカを食べているところです。


 手前のお兄さん(おぐしが薄めなので当時はおじさんと思っていましたが、今見るとお兄さん)は、バス運転手のビンチェンツォさん。
 イタリア人とはとても思えない、物静かなおとなしい人で、日本人グループに完全に溶け込んでいました。
 途中からは、ビンチェンツォさんの奥さんもさりげなーくバスに乗っていたりして、またそれを咎める人もなく(バスはがらがらでしたし)、まさに家族旅行でした。
 でも奥さんは途中で飽きて帰ってしまい、その翌日の運転手さんのひどいガックリ顔と、それを指摘してからかうガイドさんの笑い声……なんて細かなことまで思い出します。


 同行した四家族の皆さんとは、その後も長いこと、連絡をとりあっていました。
 でも私が四年ほどウツでリマに籠っていたあいだに、はからずもご縁が切れてしまいました。


 フィレンツェ在住の楽しいガイドさんも、私には良いお兄さんでした。
 ときどき届くイタリアのカードには、男性操縦法など無茶苦茶なアドバイスが、ご性格そのままの踊る字体で書きなぐってありました。
 メールもない時代ですから、エアメールのカードは本当に嬉しいものでした。


 でもせっかくのアドバイスは、おくての私には長らく生かす機会もありませんでしたが、思い起こすと、なかなか使える技を伝授してくださっていたようです。
 今からでも遅くない、宿六に応用せねば。


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さて旅のさいごのハイライトは、聖フランチェスコのアッシジです!
遠方にアッシジがうっすら見えてきました。
(うーむこの色、コダックですねえ)


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ビンチェンツォさんの運転で、どんどん近づいてくるアッシジ。
手前は枯れたひまわり畑のようですね。


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人々の雰囲気や車の古めかしさ、なんかもうアニメの一場面みたい…

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 あいまいな記憶では、こんな畑の広がるところを、タクシーに分乗して、あちこち見物してまわって…
 夏もそろそろ終わりという季節でしたが、まだラベンダーは咲き残っていて、ガイドさんが「あのきれいな紫の花畑、ラベンダーですよ」と教えてくれました。


 そしてどこかの修道院の入り口(サンダミアンだったかも?)で、大きな籠を見つけました。
 中には色とりどりの端切れで作った、薫り高いラベンダーのサシェが盛ってありました。近郊の修道女の手作りだそうで、横には小銭を入れる箱も置いてありました。
 同行の女性たちはみんな喜んで買い求めたので、そのあとローマまでの旅は、いつもラベンダーの香りでいっぱいでした。


 今でも鮮やかに覚えていますが、私が選んだのは青い細縞のサシェでした。
 その布袋のさらっとした手触りが、kotetsuさんの石鹸を包む布と、まさに同じだったのでした。


 あの旅では、とことん青いイタリアの空の下、大人たちにまじってほうぼうを訪ね、アッシジの夜景を見ながらカンパリソーダを飲む、なんてことも初めて経験し、人生にはこんなに豪勢な瞬間があるのだなあ…と、ひどく感動して帰国しました。
 その後長らくイタリアぼけで、ぼーーっと過ごしてしまい、大学一年目の成績がさんざんだったのはもちろんです。
 (あまり若いうちに行くべき国じゃないですね、だいたいがちょうどこのころから私に怠け癖がついたのよね…)


 以来、ラベンダーはこの世でいちばん好きな香りです。
 鎮静作用があるといわれていますが、私にとっては一瞬で19歳に戻ってしまう、わくわくするような香りです。


 ラベンダー石鹸の澄み切った香りと、布包みの手触りのおかげで、こんなにたくさんの良い思い出が、丸ごとよみがえってきました。
 アッシジのタクシーの窓から吹き込む、ラベンダーの香りの乾いた風まで頬に感じます。
 kotetsuさんどうもありがとう!


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 奇跡のようにすべてが楽しく、忘れがたいあの旅でご一緒したみなさんは、今頃どうしてらっしゃるかな。
 懐かしく思いながら外に出ると、コダック色の夕景が広がっていました。


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 この夏さいしょの夕焼けです。
 こんな日はいつも、スペインの空!と言って喜ぶのですが、この日は断然イタリアの空!に見えました。



2017年11月16日(木) 午後11時半の室温23.6℃ 湿度57% 外気温19.4℃ 霧雨
<11月15日って何の日でしょう?>


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ハスミン猫はきのう15日に、めでたく16歳になりました。
あいかわらず高いところが大好きです。



 きのう11月15日は、ペルーの人たちにとって、長年の夢が叶った大切な日だったようですね。
 ワールドカップ出場が世界でいっちばん最後に決まった、というのも、いかにもペルーらしいです。


 そして今日16日は、あのやる気のないじいさ…もといPPK大統領の一声で、公共機関と学校はぜんぶお休み、ということになってしまいました。
 心置きなくお祝いできるように、ということらしいです…
 まったく、なんと田舎くさいことをやらかしてくれるのでしょう、こちらはお役所に行く急用があったというのに、もう大迷惑です。
 こういうときこそ気を引き締めて、しっかり仕事や勉強に打ち込め!…と私は言いたい。


 ところで、対戦相手国の代表に対し、リマの人たちがいやがらせをした、というニュースを見かけました。
 その内容というのが、空港からのバスがえらく遅くてホテル到着が夜中になった、とか、選手たちが投宿するホテル前で明け方さかんに花火が上がった、戦闘機が大轟音をたてて上空を飛び交った、等々だそうで。


 実際にどの程度のことだったのかはわかりませんが、文面を見る限りでは、別にいやがらせとも思えません。
 だってぜんぶ、当地の日常風景ですもの(笑)


 まず、空港からリマ市内のホテルまでえらく時間がかかるのは、基本中の基本。
 またここパチャカマックの家で、夜間に花火の音が聞こえない日なんて、年間通じてまずありません。
 それにスルコに住んでたときには、目の前の公園で、しょっちゅうミグ戦闘機が宙返りしてました。


 …と、珍しくちょっとペルーの肩をもってみましたが(…ぜんぜん肩もってることになってない?)、やっぱりサッカーには興味ゼロ…
 ひどく嬉しそうな人々を、ただうらやましく眺めているだけです。



 私にとっての11月15日は、ひとえにかわいいハスミン猫の誕生日、でした!

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レストランのウェイターさんはみな、例の赤ダスキ姿。
お客さんたちも、よく見ると背広の下には同じシャツ。



 さてこちらは、もう一か月以上も前に、すぐにもワールドカップ出場が決まると信じて、大いにハイになっていたリマの皆さんの様子です。
 たぶんきのう今日も、同じような雰囲気だったと思うので、お目にかけますね。


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女性も赤ダスキ

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このところ、どこに行っても見かける赤ダスキシャツ売り。
これからもっと売れるでしょうね、良かったね。


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 なんか知らないけど楽しそう。
 となりの赤い車の奥さんは、道のまんなかで車停めちゃって、嬉しそうにビデオを撮ってます。
 まったくどいつもこいつも…かわいい(笑)


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 スーパーマーケットも赤ダスキだらけ。
 どこを見ても赤白赤白、ちょっと目が疲れます…


 ところで左の赤ダスキの店員さん、新ジャガを見るからに丁寧に袋に入れていますが、ペルー人のこういうところっていいですよね。

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 店員さんのほっぺたにも赤白だんだらマーク。
 お客さんや街ゆく人々も、赤いものを身に着けている人が圧倒的に多かったです。


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応援オブジェ?なのか?

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 パンアメリカン道で見かけた車。
 
赤ダスキシャツが、セロハンテープでぺたぺたと貼ってありました。
 肝心なのはその気持ち、細部にはこだわらないのがペルー式??


 こういうのもかわいいですけど、うーんしかし、自分でコントロールできないもの(たとえばペルー代表とか)に、自分のエゴを投影してここまで打ち込んでしまうのは、ほんとはお勧めできませんよね。
 嬉しいときはいいのですが、落胆するときには人の悲しさまで抱え込むことになりますから。
 でもそれができちゃう人のほうが、ぜったい人生楽しそうなんですけどね……


 あ、でも私もひとつ、楽しみを見つけました。
 これから来年にかけてのワールドカップ特需で、大型テレビとか、いかにもバーゲンしそうです。
 ということは、来年は買いかえの好機かも♪日本のメーカーさんの「勉強」に期待!



2017年9月7日(木) 午後7時の室温23.1℃(ストーブつき) 湿度60% 外気温18.4℃ 晴れのち曇り
<井戸の修理>

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 こうして人間どもは元気になりましたが、ほかはやっぱり、いつも何かが故障しているわが家です…
 先週は車を修理に出し、今週は井戸の掘りなおし、そして来週は草刈り機を直す予定です。
 そのあとのラインアップとしては、ウォッシュレットの修理、私のプリンターの修理、永吉君のテレビリモコンの修理、などが続きます。
 きりがありません。


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 井戸の底に明かりを灯し、数メートル分堀り起こす作業をしています。

 地面から11メートルほど下に、たくさんの丸石が見えています
 ルリン川が大昔、アンデスから運んできた石ですね、これのおかげで水があるのですよね。


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 「小さな家」の離れはやっと完成し、永吉君夫妻の引越しも終わりました。

 離れの中は、壁を白く塗り、寝室スペースを仕切るカーテンをつるすと、なかなか良い感じになりました。
 左にででーん!と置かれた重そうな巨大家具は、永吉君がはりきって実家から持ってきたもの。
 つまりは長居する心づもりらしく、ありがたいことです。


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 離れの前は植え込みにしたいので、モージェやサンタンカ、ポプラの苗を少しずつ植えています。

 この期に及んで、お光ちゃんが「やっぱり新しい部屋がいい」と言い出す事件、というのもありましたが、家のカギの問題がありますから即時却下。
 かわりに元の家族の寝室を、やはりカーテンで二つに仕切り、姉弟それぞれの領分を作ってあげました。


 二人分の読書机と椅子、スタンドも用意しましたが、子供たちからの感謝の言葉は、そういえばひとこともないですね。
 さいきんはペルーでも、そういう教育はぜんぜんしないようです。
 でもご両親はニッコニコなので、私も嬉しいです。

 引越しが終って、テレビやソファなどうまく配置したあと、もう一度写真を撮らせてもらおうと思っていました。が…
 もう一瞬で生活感あふれかえる汚部屋(^-^;に変わってしまいましたので、撮影は遠慮することに。


 これぜんぶ、今までどこに入ってたの〜?!と驚くほどの家財道具です。
 「人間は与えられた広さに合わせ、そのぎりぎりまで膨張する生物である」ということは実体験から知ってはおりますが、それにしても…


 家族五人の服がほうぼうに山積みですし、瞳ちゃんなどは、ざっと数十個のぬいぐるみを買い与えられているようです。
 どうりで永吉君、いつもお金がないない言ってるわけです!ナゾがとけた(笑)


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「小さな家」の畑もめでたく真緑に変わりました。
食べきれないので、少し親戚にも持ってゆき、卵と交換しているもよう。


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畑の片すみにルリハコベ。
小鳥がタネまきしてくれたようです。



 完全に忘れてましたが、おとといでパチャカマックに引越して丸四年となりました。
 真冬がない当地、庭の緑の成長もとにかく早く、たった四年とは思えないほど、かなり鬱蒼としてきています。
 先日ジュリアス・シーザー君から、「このうちには十年くらい住んでるんですか?」と聞かれたくらいです。


 次回はその木々の育ちぶりなど、ご覧いただこうと思います。
 秘密結社ペルーナイト総会の期日も、だいぶ近づいているようですし…



2017年9月1日(金) 午後8時の室温22.4℃(ストーブつき) 湿度60% 外気温17.1℃ 曇り
<霧雨の庭>


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 一晩じゅう霧雨が降ったので、きょうの庭はとてもきれいです。
 セントリーナも露をみっしりつけて、銀細工のようです。
 乾いた地中海の植物なのに、よくこの湿気に耐えてくれていますよね。


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 猫さまたちがご愛用くださっているのは…
 電子レンジで温めるペット用湯たんぽ(もちろん日本製)。
 固いものがきらいなハシンタ猫は、背中だけくっつけて横になりますが、ハスミン猫はきちっと上に座ります。


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 庭では長い桜の季節が続いております。
 かわいそうに二年続きのエル・ニーニョで痛めつけられていましたから、今年は桜の剪定は見送りました。
 それでもそこそこ咲いてくれています。

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 リマの寒緋桜には珍しい、白い花が咲く木も健在で、ほっとしました。
 でもあと三本、いまだ目を覚まさない木が残っているので、ちょっと気がかりです…


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 アブラナ科のみなさんが、どれも食べきれないほど生い茂ってしまったわがプチ菜園。
 とてもおいしいんですけど、とにかく毎日葉っぱ葉っぱ葉っぱ……長い耳が生えてきそうです。
 シロチョウさんたち、も少し荒らしてくれてもかまいませんよ!


 リマの冬は、こんなに毎日どんより曇っているのに、ちゃんと草木も野菜も育つのが、何年暮らしてもちょっと不思議です。

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庭の葉っぱのサラダ。

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 ズッキーニも次々実っています。
 私みたいなド素人が育てても、ちゃんとズッキーニの形にできあがっていくのって、あたりまえですがなんかすごいことですよね。


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珍しくレモンの花にとまったモナルカ様(♂)
あいかわらずお美しい!



 とうとう真冬の8月中も、ちょっとでも晴れれば、モナルカ蝶がふわっと飛来してくれました。
 幼虫君も、数は少しですがトウワタの藪でがんばっていますし、「うちは通年庭にモナルカ蝶がいます!」と言ってしまっても大丈夫そうですね。



2017年7月26日(水) 午後11時半の室温21.1℃ 湿度64% 外気温18.1℃ 曇り
<牛さんのいる独立記念日>

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 今週末はペルーの独立記念日。
 学校も冬休みに入ったらしく、世間の皆さんはなんとなくそわそわと楽しそうです。


 過去二回の冬とはちがい、今年はちゃんと湿っぽい寒さとなり、でもときにはカラッと晴れる日もあって、ちょうどいい感じです。
 先々週だったか、ずっと欲しかったベンチを注文しに行った日も、折よくそんな冬の晴れ間でした。


 ベンチも宿六にまかせたら、最短でも五年はかかる…と悟ったので、自分で探し始めたらすぐぴったりのを発見。
 どこで探したらいいかわからないものを、ここペルーで探すときは、とりあえずネット上のMercado Libre(Peru)に当たってみるといいんですよね。


 でも念のため、工房まで実物を見に行った帰りがけ、パチャカマック遺跡とクジラ島がとてもきれいに見えました。

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 ベンチの工房には、完成品は黒のしかなかったので、三台注文して濃い緑に塗ってもらうことに。
 すると三日後にはもううちに届きました、早い早い。


 すんなりしたデザインも気に入りましたが、枠組みが鉄じゃなくてアルミニウム製なのも好都合です。
 軽くて一人でも動かせるのがとても便利です。


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 中庭にもひとつ。170724-05.jpeg
 人生の夢のひとつ…だったはずの中庭ですが、さいきんは花に水をやって、花がらをとって、そそくさと立ち去る、というだけの場所と化していました。

 でもベンチを置いたら、雑用のついでに数分でも腰をおろすようになり、そうしたらこの空間じたいが、ふたたび新鮮に見えてきました。

 引越しからもうすぐ四年、壁色がいつのまにか褪せたことにも、座ってみて気づきました。
 そのうち、水色に合うマラケシュ風ピンクに塗り替えようと思います。


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 三台目のベンチは、裏庭の糸杉(もう倍くらいに育ちました!)のあいだにおきました。
 いま、まわりにたくさんバラを植えているので、3,4年もしたら、ここはけっこう良い雰囲気になるかも?しれません。


 庭も今まで、ひたすら野良仕事をする場所でしたが、ベンチのおかげで休息の場に格上げです。
 座るところがあるのとないのとで、こんなに気分まで変わるとは!


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 今年は寒緋桜がほんとうに早いです。
 いちばん白い花が咲く木も、早々に目を覚ましました。


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 今年こそはちゃんと咲きそろって、名誉ある「ミチカ桜」をミチカさんに選んでいただけるかな?

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 巨大アスクレピアス(の苗)のつぼみも、かなり大きくなってきました。
 花のつぼみがふくらんだり、タネが発芽しかけたときの嬉しさって、たまりません。


 いつも18℃前後で、気温変化がほとんどないリマの冬は、種まきには最適です。
 なので前の夏の大失敗にもこりず、またいろいろ蒔いています。


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 果物はそろそろザクロは終りで、かわりにレモンが取りごろになってきました。

 ペルーでは、緑色の小さなライムを「リモン」と称して何にでも使います。
 なのでそのへんの園芸店で買ったこの苗も、ライムの木と信じていたのですが、ある日ふと見たら「日本人が思うふつうのレモン」がなっていました。
 レモンティやレモンの蜂蜜漬けには、やっぱり大きな黄色いレモンが合うので、とても嬉しいです。


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 ミニ畑も今のところ順調。ズッキーニは花が咲き始めました。
 (うどん粉病もまた、花開いておりますが…)


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 ケール二種にコラードグリーン(スペインのガリシア地方でよく食べるキャベツの一種)、菜の花、ロマネスク、みな元気に育っています。
 (雑草も負けずに元気ですが…)


 しかしここまでアブラナ科ばかりだと、今後の連作障害が気になるところですが、なぜか当地ではそういう話題、ほとんど聞いたことがありません。
 もともとミネラル分が多い土壌だから、さほど問題にはならないのでしょうか??(だといいのですが…)


 いちおう予防策として、リマ沖産のグアノ(化石化した鳥糞肥料)をまめに使い、また夏になったら乳酸菌&納豆菌ベースの肥料をたくさん作って、効果を試してみようと思います、日秘それぞれの必殺技の併用です。

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 こちらは人生初の自家製レタスとルッコラ、ほうれん草。
 あの細かいタネから、こんなにつやつやしたレタスが育つんですから、これはちょっとやめられなくなりそうです…


 特に左の、ぶちのあるレタスが大好きです。
 以前は日曜のオーガニック市でも買えましたが、さいきんは見かけません。


 「斑入りのレタスは、ちょっと問題があって…
 自分では料理しないお金持ちの奥さんたちが、よく確認もしないで、『あのレタス、いたんでたわよ!』と文句を言うので、いやになって作るのやめたんです」
 と、あるアンデスの農家の人がこぼしていました…とってもよくわかります、その感じ…


 野菜は花や木よりずっと早く、どんっどん育つので、そこが何とも楽しいです。
 でもこちらの夏は、菜園の世話ができるような、生やさしい陽射しではありません。


 なので冬限定でかんたんな野菜を作り、夏のあいだはモロヘイヤ(連作障害なし♪)でも植えてほったらかしにしておく、というのがいいかもしれません。

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 がらんとしていた「小さな家」の庭にも、福利厚生の一環として、野菜の苗をたくさん支給。

 いつも気になっているのですが、永吉君は畝を切ったあと、なぜかその低いところに苗を植えます。
 なんか違うような気がするのですが、よく育っているから別にいいのかな……


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 ここ四年ほど、パチャカマックの土でいろんなものを育ててみて、病害虫の少なさには感心しています。
 せいぜいが冬のうどん粉病とアブラムシくらいなので、薬もニームオイルと少々の重曹だけで済んでいます。
 やはりルリン川のおかげで、土じたいがとても肥沃なのでしょうね。


 そういえば蝶のためにトウワタを育て始めてから、バラにはほとんどアブラムシがつかなくなりました。
 みんなトウワタに行ってしまうらしく、それって喜んでいいのかどうか…?


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 アマンカイも無事タネが熟しました。
 三つの花から計11個のタネが取れて、ただいま鋭意発根中です!


 今年はこのまま白い根だけが育ち、来年6月以降にやっと最初の葉が出るはず、です。
 これから数年間、鉢でだいじに管理してみます。


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 さて「小さな家」の離れのほうは、なかなかセメントが乾かず、永吉君夫妻はいまだ引越せずにいます。

 なんとなく手持ち無沙汰なので、先日は屋根にお守りの牛を載せてみました。
 写真は、永吉君がジェッソで牛さんを固定しているところ。


 この「プカラの牛」、クスコの風習なので永吉君は知らなかったそうですが、大いに気に入ってくれたようです。
 ご本人には言っていませんが、牛さんの目が大きくてまんまるなところが、ちょっと奥さんの満里子さんに似てるんですよね!


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ペルー独立記念日の紅白の飾りもつけました。

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こちらは本場クスコの屋根のお守り。



 「小さな家」の離れの牛さんを仰ぎ見ていたら、クスコでの記憶が次から次へとよみがえってきました。

 昔は休暇がとれると、すぐアンデスにすっとんで行っていましたが、ここ5,6年は宿六のリストラやら家作りやらいろいろあって、アンデスからはすっかり足が遠のいています。
 でもその空白期間が、アンデスでの見聞をほどよく発酵させて、絵という形にまとめるのに、大いに役立っているような気もしています。


 そういえばむかし、クスコのタクシーのフェルディナンおじさんが、
 「悪ガキ時代、よそんちの『プカラの牛』に石を投げて壊すのが、毎日の楽しみだった」
 なんて話していましたが、これも思い出してすぐ、絵にしてみています。


 「プカラの牛」は、アンデスのアマルー(雨と豊作をつかさどる大蛇)の化身でもありますから、そのへんを結び付けて、なにかちょっと怖い話を作れそうです。
 (さいきんはもっぱら、アンデスに取材した怖い話(いろ〜んな意味で怖い話)シリーズを描きためています)


 こうしてひとたびクスコを思い出すと、懐かしさがこみあげてきますが、でもおそらく、クスコにはもう二度と行くことはなさそうです。
 90年ごろのかけがえのない印象(ひなびた昔のアンデスの風情が、まだまだ残っていたころのクスコの思い出)をこわしたくないからです。
 この世に不変のものはないので、それはそれでいいんですけど、それにしてもクスコは、あまりといえばあまりに違う街になりました。


 でもアンデスはクスコだけではないので、いずれまた各地をゆっくり旅行しようと思います。
 ただ今はまだ、その時ではないようです。


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 クスコとアンダワイラスの、境目あたりの屋根のお守り。
 「プカラの牛」と金物細工の十字架、というのは、この二つの地方の折衷型ですね。


 「小さな家」とうちの屋根にも、アンダワイラスの十字架を載せてあるので、これをまねして牛さんを追加しようと思います。
 独立記念日が近づくと、「すごくペルーっぽいこと」が無性にしてみたくなるので、これはちょうど良さそうです。


 それではみなさま、良い週末をお過ごしください!
 (ちょうど27日28日が土用の間日なので(笑)、私は独立記念日は軽い庭仕事で過ごそうと思ってます)



2017年7月13日(木) 午後6時の室温23.2℃(ストーブつき) 湿度60% 外気温19.6℃ 晴れのち曇り
<「小さな家」 に離れを増築>


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 かねがね考えていた「小さな家」の離れを、先々週から作り始めました。

 若夫婦+赤子ひとり、を想定した「小さな家」で、げんざい五人が折り重なって暮らしているのが、とても気になっていましたので。
 でも宿六に何度言っても、あれこれ忙しくて先延ばしになるので、私の投資で一気に進めることにしました。(で、結局、宿六が走り回ることになるのですが)


 永吉君の弟のジュリアス・シーザー君(スペイン語読みが本名ですけど、おもしろいので心の中ではこう呼んでます)とその息子たちがやってきて、和気あいあいとしたプチ現場です。

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 床と柱の基礎にセメントを流し終えると、次は壁のレンガ積み。
 永吉君は、よく新開地にある木製の掘立て小屋でじゅうぶん、というのですが、調べてみると手間がかかるわりに4、5年しかもたないそうで、だったらレンガ作りのほうがずっといいですよね。


 広さはだいたい12畳相当。
 これを二つに仕切り、お光ちゃんとハム君の寝室、兼勉強部屋にする、という計画です。
 (あの二人が勉強しているところなど、ついぞ見たことはありませんが、少しは勉強してくれたらいいんだがな、という気持ちをこめて…)


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扉と二つの窓が、みるみるうちに出来上がっていきます。




170712-04.jpeg 若者たちのために、ふだんうちではぜったい出さない種類のおやつを、あれこれ考え持っていくのですが、なんか見ると食べたくなっちゃいますね…


 扉の右手のポプラは、ちょうどいいところに生えているので、このまま残すことにしました。

 これは懐かしのアントワネットちゃんの置き土産です。
 彼女がサヤインゲンのつっかい棒にしようと、ここにさしたポプラの剪定枝が、みごと根づいて育ったのです。



 永吉君は、休日は弟のジュリアス・シーザー君の下請けとして働きます(笑)
 自宅で、自分の家族の部屋を作り、それでバイト料が入るのですから、わるくないですよね!
 写真は柱にセメントを流しているところです。100%手作りです。

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 子供部屋が半分くらいできたところで、事件が発生しました。

 新しい部屋が完成したら、さぞ子供たちが喜ぶだろうと、大人はみんなそれを楽しみにしていました。
 ところが、現場を見に来た長女のお光ちゃん(一族総出で部屋を作っていても、スマホにしがみついて手一つ貸さないお光ちゃん)が、ぼそっと一言。


 「……なんか〜、すごく狭くね?」

 あーあ。もう大人全員ガックリです。

 お光ちゃんはもともと、ペルーの女の子には珍しく、あっさりと乾いた雰囲気の子です。
 べたべた猫なで声ですり寄ってくる人のほうが、私はよっぽど苦手なので(そういう人に限って、コロっと掌返すようなことをしがちですし…)、それは別になんとも思っていませんでした。


 でも、お光ちゃんがスマホを使うようになってから、そのカサカサ具合がエスカレートしてきて、ご両親もちょっと困っているそうです。
 今年で高校卒業なので、年明けからバイト探しをするそうですが、人懐っこいかわいい若者が多いペルーであそこまで不愛想だと、少し先が思いやられます。


 まあ肝心のお父さん(永吉君)が、感じのよさのかたまりなので、うちは別にいいんですけど…
 うーん、でもやっぱり、なんか釈然としない…
 …などなど、とりとめもなく考えていて、ふとひらめきました。


 この新しい部屋、なにも喜ばない子に、無理にあげなくてもいいじゃない!
 子供たちには、いま家族で使っている寝室を二つに仕切ってあてがい、ピカピカの新築部屋は、永吉君夫妻の部屋にすればいいのです。


 離れはただの箱で、水回りはないので、もし子供たちが住むなら、夜トイレに行くため鍵を持たせなくてはならず、それは最初からちょっと不安に思っていました。
 ハム君あたりは寝ぼけて鍵を落とすとか、いかにもやらかしそうですもんね。


 また今の状況では、お光ちゃんを離れに入れたらさいご、スマホ片手に籠城…という危険もありそうです。
 やはり子供たちの部屋は、親がいつでも入って行ける場所のほうが、無難というものでしょう。
 またついでにテレビも離れに移せば、子供たちのテレビ見すぎ問題も、親たちがコントロールしやすくなります。


 さっそく永吉君と満里子さんに相談すると、「それじゃあ新しい家(casita nueva)は、私たちのものに…!」と、耳まで裂けそな笑顔です。
 よかったよかった、、すべてうまく収まりそうな名案が、お光ちゃんのネガティブ発言のおかげで見つかりました。
 (ついでながらハム君は、まだまだ子供っぽくて、自分の隅っこさえあればどこでもOK、という感じだそうです)


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 屋根をかけはじめます。
 天井にコンクリートを流すとオオゴトになるので、今回はかんたんに繊維セメント瓦を使います。


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 離れは、緑のロマスビューつきです。これはうらやましいな…

 …しかしこうしてみると、永吉君たち、だいぶ庭を荒らしてますねえ。
 「小さな家」には子供が三人もいるので、しかたないのですが、もう少しは手入れしてもらわなくちゃ。


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 屋根が出来て、壁も白くなると、だいぶ広く見えるようになります。

 ときどきお光ちゃんがスマホ片手にやって来て、じっと隅に座っていることがあり、もしかすると失言を少しは後悔してるのかも?しれません。
 多少ひねこびても、若い人はやっぱり、若いというだけでなんかかわいいです。


 ここは四畳分くらいを永吉君夫妻の寝室スペースにし、残りはカーテンで仕切って、テレビ室兼居間にするといいかもしれません。

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追い詰められた不法占拠者…



 日ごろは永吉君一家のプライバシーを尊重し、「小さな家」の領分には極力入らないようにしていますが、今は工事監督のためちょくちょく出入りしています。
 絶好の機会なので、家の裏にため込んだ不用品の処分など、いろいろ指示しているうちに、永吉君がナイショで飼っていたバリケン(pato criollo)の存在が発覚!(笑)


 うちでは穀類は栽培していないのに、このところ急に庭で野ネズミを見るようになり、困っていたのですが、これが原因であったか〜!!

 永吉君は、
 「バリケンはエサのトウモロコシを一粒残さず食べるので、ネズミの分なんか残らないから大丈夫です」
 と主張するのですが、いやそれは、一粒残さず食べるのを、野ネズミが手伝っていたのだと私は思う…


 バリケンたちは抱卵中で気の毒でしたが、もし孵化まで待っていたら、そのあいだにもネズミ算でどんどん敵が殖えてしまいます。
 とりあえず、バリケンをたくさん飼ってるジュリアス・シーザー君に、不法占拠者たちの身柄を(20個あまりの卵もひっくるめて)預かってもらうことにしました。


 永吉君には工事で余ったレンガをあげたので、後日それを使って、近くに一族が所有する土地にバリケンの囲いを作るそうです、ぜひそうしてください…
 そしてうちには、二度と無断では生き物を持ち込まないよう、厳重にお願いしておきました。


 さーてネズミ取りも買わなくちゃ…

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 照明の取り付けも完了。おせっかいついでにバーゲンでポチっとしたソファーベッドも到着。
 「小さな家」の面々は、ベッドでごろごろしながらテレビを見る悪い習慣を持っていますが、これからはソファに座って見られますね。
 うーんでも結局は、ソファベッドを広げて、寝ながら見るのかも……


 奥の壁は、曇り空のせいで、なかなかセメントが乾いてくれません。
 すっかり乾いてから、真白に塗る予定です。


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 きのうは窓ガラスとドアを入れました。
 まだいくつか細かい作業は残っていますが、来週末にはすべて終りそうです。


 右の「小さな家」と離れのあいだが、ちょうどいい物干し中庭 patio de servicio 風の空間になりました。
 これで盛大な洗濯物が、うちから見えなくなりますね!



 永吉君、出来かけの離れの前に佇んで、
 「私と満里子はいつここに越せるでしょうね?…来週かな?再来週かな?♪」
 と、なにやら待ちきれない様子です。


 仲のいいご夫婦だから、ひっさびさに二人きりになれるのが待ち遠しいのかも!
 まだしばらくは、3歳の末っ子だけはおまる持参で離れで休ませるそうですが、高校と中学の子供たちと別室になるのは、きっとお互いに嬉しかろうと思います。


 でも宿六はちょっとこわい顔をして、「子供が四人にふえないように話しておかないと…」とつぶやいていました…(笑)
 いえほんと、これはあまり笑い事じゃないかも(笑)


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 窓ガラスや照明を選ぶとき、永吉君に「満里子さんって何色が好きなの?」と聞いてみました。
 するとなぜか永吉君、瞬間氷結状態に!
 しばし呆然としたあと、「…何色が好きかなんて、そういえば一度も聞いたことないです…」と、自分で自分に驚いていました。


 結局、めんどくさくなって私が適当に決めました、はい。

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 夕暮れ時の「小さな家」。
 ちょっといい感じの一角になってきました。
 いろいろ小さな事件はあっても、基本あったかくて仲の良い家族が来てくれて、ほんとうによかったです。


 でもこの際、隣の「小さな家」も白く塗り直し、庭にごたごた放り出してあるもの(笑)も奥に片づけて、全体にもう少しきれいにしたいものです。
 ペルーには、片づけがめっぽう苦手な人、多いですよね、モンゴロイドの宿命なのかなー


 「小さな家」もたまーに呼ばれて入ると、もはや清々しいほどの散らかりぶり!で、驚愕を顔に出さないようにするのに苦労します。
 来週の引越しは千載一遇の好機、ぜひ全員参加で大掃除をしてもらいます。


 そのうち離れの前には、ポプラを何本か追加して(地下茎でそこらじゅうに生えてくる苗を活用)、それから花壇も作りたいですが、永吉君一家は花の世話もせんからなあ…
 でもランタナならきっと大丈夫、ほっといても勝手に茂りますから、挿し木をたくさん作っておこうと思います。いろいろ楽しみです。


<アマンカイにタネがつきました>


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 今年は早くも6月から、寒緋桜が咲き始めています。
 ふだんは8月9月ごろですが、エル・ニーニョのせいで過去二年、ろくに花がつきませんでしたから、木々も今年こそは!と張り切っているのでしょう。


 今は三本がちらほら咲きですが、まだ昨夏の葉を茂らせたままの木もあります。
 長いお花見シーズンとなりそうです。


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 猛暑と井戸水不足で枯れかけたバラも、ほとんどすべてが立ち直ってくれました。
 この夏は、植物たちもぐっとがまんしていたのでしょうね。


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 リマは今が一年でいちばん寒い季節ですが、トウワタの茂みではあいかわらず、モナルカ蝶の幼虫たちが日々むくむくと育っています。
 終齢のはぷりぷりと太ってかわいいので、見つけるとつい、干物かごに連れてきてしまいます。


 この調子だと、モナルカ蝶とそのご家族は、一年中庭にいてくれるのかもしれません。

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 トウワタの花もまだ咲いています。
 蝶に一番人気のブッドレアが、さすがに今は花がないせいか、このところトウワタ人気上昇中。
 いろんな蝶が来るようになりました。


 黄によく映える写真の蝶(たぶん Melanis hillapana)は、なんとなく和風の正装という印象なので、黒紋付君と呼んでおります。

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アマンカイはタネが実って、いまにもこぼれ落ちそうになっています。

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 芝の中に落ちたら二度と見つからないので、こうして袋を取りつけました。
 ちょっと情けない姿ですが、アマンカイの子孫繁栄のため、しばしがまんしてもらいます。


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 タネから育てたクサトケイソウも、やっと咲いてくれました。
 (すこーし種まき運が上がってきた感じ…?)


 トケイソウにしては小さな、5センチくらいの花です。
 レース編みのような苞にも特徴があります。


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 芽キャベツもだいぶ育ってきました。(雑草もですが……)
 予想通りシロチョウたちが狂喜乱舞してますが、今のところまだ被害は目に見えていません。


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 大事な南アジアのトウワタ、毎日のぞきこんで念を送っていたら、とうとう花芽をつけてくれたようです!A家のM子さ〜ん!

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 ところで、「小さな家」の満里子さんの血糖値コントロール、その後もみんなでがんばっています。
 一時は400近かったのが、薬なしの食事療法だけでじわじわと下がって、あともう少しで正常値です。


 私もなんとなくつられて、炭水化物はほとんど摂らなくなっていました。
 そうすると確かに身体が軽く、午後の眠気もなくて快適ですが、でもちょっと血糖値が下がりすぎたので、最近は少しは食べるように気をつけています。


 先日は久々に、アンデスのとれたてトウモロコシを買ってきました。
 こういうの見ると、私はペルーにいたんだった、と思い出します(ふだんは忘れてます)
 当地ではクスコの大粒トウモロコシが有名ですが、ほんとはこういう小粒のがおいしいんですよね。


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 トウモロコシ好きなハシンタ猫も、「あら久しぶり」と喜んでお相伴。
 この猫は、私がトウモロコシやジャガイモを料理すると、熟睡中でもガバっと起きあがります。
 たぶん一歳半までお世話になった前の飼い主さんが、トウモロコシやジャガイモを食卓によく並べるアンデス系の人だったのでしょう。


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でも肉食系のハスミン猫は、超つまらなそう。

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 さいきんちょっと楽しかったこと。

 リマへ買い出しに行く際、いつも通る道沿いに、夏ごろ「KOMONOYA」なる店が現れ、ちょっと気になっていました。
 先日やっと寄ってみたのですが、これ、日本の百円ショップだったのですね。
 二年ほど前から、リマ北部で出店が始まったそうで、もっと早く気づけばよかった!


 なんでも日本の百円ショップ「ワッツ」なるお店の系列だそうです。
http://www.watts-jp.com/company/corporation/business/list/komonoya.html

 価格は日本の約二倍、一律6ソルですが、当地はプラスティック製品がとても高いので、かなりのお買い得感があります。
 それにそもそもが、当地には存在しない品物が大半ですし…


 ラテンアメリカの中でも、最初の出店先をペルーにしたところに、この会社の頭の良さが表れていますね。
 ふつうならブラジル、チリ、アルゼンチンあたりを選びそうなものですが、ペルーのほうがパイロット出店には恰好の、程よい大きさ・人口です。
 また税制なども他国よりシンプルで開業しやすく、その上、感じ良くて働きものの店員さんも、とても集めやすい国ですから。


 よくそこに気づいた、褒めてつかわす!(^^)

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 とはいえ、百円ショップはしょせん百円ショップ。
 元東京人の私をそうやすやすとは篭絡できまい、などと思いながらお店に入ったのですが…


 「口に入るものと衣類、化粧品には手を出さない」との100円ショップの鉄則は守りつつ、あっさり100ソル使ってきました(笑)
 ペルーではどこにもない(誰も思いつきもしない)なべ蓋立てや、昔ながらの(ほとんど凶器の)貝印のカミソリ、そろそろ新しいのがほしかった泡立てネット、などなど、意外にも本当に必要だったものを発見!


 この手の雑貨は、今までは3、4年に一度、まとめて船便で取り寄せていました。
 何の変哲もないスポンジやスプレーにいたるまで、当地で買うとどれも一か月ともたず、それがけっこうなストレス源でしたので。
 おそらく長い目でみると、日本製を取り寄せるほうがよほど割安だったのでは、と思います。


 でもこれからはその手間もはぶけて、たいへん助かります。

 この店はペルーの人にも大人気のようです。
 そりゃ感動すると思いますわ、リマで6ソルで買えるまともな品物なんて、今どき何もないもの!


 お客さんたちはみんなニッコニコ顔で、夢中で商品を眺めていました。
 スペイン語の説明がほとんど付されていないのが、どうも気になりますが(もっとつけてあげてね)、写真を見ながら何とか理解しようとしているようでした。
 店員さんも実はあまりわかってないらしく、たずねられていくつか使い方を説明してきました。


 その中のひとつが、ドライヤーでぴたっと貼り付けるリモコンカバー(リモコンの汚れ防止グッズ)でしたが、店員さん感に堪えたように言いました。
 「おお、なんと日本人は考え深く賢いのでしょう!
 ペルーでは単に、出荷時に入ってた袋のまま、一生使うってだけですよね(笑)」


 …うーんそれは、どっちが考え深く賢いのか、ちょっとわかりませんけどね!

 いずれにせよ、日本の大きな魅力のひとつが、なくても命に別条ない雑貨の大迷宮、なのはまちがいありません。
 その一端にリマでも触れられるようになり、当地の人たちも、便利グッズなしでは生きていけない体質になるのかと思うと…
 仲間が増えて嬉しいような、気の毒なような、少々妙な気分です。




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