【注意】間違った偏差値がネット上に大量に出回っています。注意してください

 ■都立高校偏差値ランキング 2016年-2017年版

 ※V模擬、W模擬用の合格確実圏(80%)偏差値です。()…前年よりも偏差値の上昇が目立つ学校 

学校群
偏差値
東京23区
三多摩地区

 

都立トップ校
 

 75

日比谷 (↑↑)

 

74
都立西 ()  
73
     都立国立 
72
     
都立2番手校
71
戸山 都立国際[国際バカロレア]()     
70
   八王子東 
69
青山 新宿 立川  都立武蔵
68
両国  国分寺 
67
都立国際    
都立3番手校
66
都立駒場 小山台 白鴎 武蔵野北
65
三田 大泉 都立富士 竹早 文京[国公立]() 多摩科学技術()
64
小松川 北園  町田 小金井北 
63
都立城東 豊多摩 文京()  墨田川[特進]  日野台 調布北 
上位校
62
上野[特別進学]   
61
墨田川 南平 昭和(↑↑)
60
田園調布[アドバンスト] 上野 井草   
59
上野 都立駒場[保体] 新宿山吹  石神井[特進]() 都立翔陽 神代
58
石神井[特進] 田園調布 深川[特進] 目黒 狛江 清瀬 
中堅上位校
57
江戸川  広尾() 石神井() 小平[外国語] 東大和南
56
深川 雪谷 豊島 晴海総合 成瀬 小平 小平南 
55
深川[外国語] 杉並 調布南 上水 
54
江北 都立科学技術 府中 府中西 
53
都立東 飛鳥 新宿山吹[情報] 富士森 保谷 東大和 
中堅校
52
本所[特進] つばさ総合 向丘 芦花 武蔵丘 日野 東久留米総合 
51
鷺宮 高島 青梅総合 松が谷 八王子桑志 
50
本所 松原 葛飾総合 杉並総合 王子総合 松が谷[外国語] 田無 農業 
49
美原 世田谷総合 足立 小岩 忍岡 千早 片倉 小川 町田総合 福生 若葉総合 
48
大崎 桜町 板橋有徳 府中東 久留米西 
中堅下位校
47
足立西 葛飾野 紅葉川 芝商業 蔵前工業 園芸 農芸 農産 八王子北 山崎 武蔵村山
46
竹台 板橋 都立八潮 光丘 大泉桜 江東商業 葛飾商業 墨田工業 総合工科 大田桜台 小平西 第五商業 瑞穂農芸 
45
日本橋 足立新田 千歳丘 篠崎 第一商業 六郷工科 東村山西 永山 羽村
44
練馬 田柄[外国文化] 荒川商業 都立橘 都立五日市 府中工業 
43
深沢 大山 田柄 淵江 第三商業 拝島 田無工業 野津田
下位校
42
大森 青井 葛西南 赤羽商業 足立工業 都立多摩 都立五日市[商業] 
41
杉並工業 葛西工業 町田工業 多摩工業 
40
南葛飾 荒川工業    
39
中野工業 北豊島工業    
38
       

 
 〔注目校記事〕都立国際高校 国際バカロレアコースの偏差値70超え

☆ア行
青山高校 69
飛鳥高校 53
赤羽商業高校 42
足立高校 49
足立新田高校 45
荒川商業高校 44
荒川工業高校 40
足立工業高校 42
井草高校 60
板橋高校 46
五日市高校 42
板橋有徳高校 48
上野高校 60
上野高校[特別進学] 62
園芸高校 47
江戸川高校 57
大崎高校 48
大森高校 42
大泉高校 65
大泉桜高校 46
大山高校 43
小川高校 49
青梅総合高校 51
大田桜台高校 46
王子総合高校 50

☆カ行
葛飾野高校 47
葛西南高校 42
葛飾商業高校 46
葛西工業高校 41
科学技術高校 54
片倉高校 49
葛飾総合高校 50
北園高校 64
北豊島工業高校 39
清瀬高校 58
蔵前工業高校 47
久留米西高校 48
都立国立高校 73
小山台高校 66
都立駒場高校 66
都立駒場高校[保体] 59
都立国際高校 67
都立国際高校[バカロレア] 71
工芸高校 59
江北高校 54
小松川高校 64
小岩高校 49
江東商業高校 46
小金井北高校 63
小平高校 56
小平西高校 46
国分寺高校 68
小平南高校 56
狛江高校 58
☆ナ行
中野工業高校 65
成瀬高校 58
永山高校 45
都立西高校 73
日本橋高校 45
練馬高校 44
農芸高校 47
野津田高校 43
農業高校 50
農産高校 47
☆サ行
桜町高校 48
鷺宮高校 51
芝商業高校 47
新宿高校 69
新宿山吹高校 59
新宿山吹高校[情報] 53
石神井高校 57
都立城東高校 63
篠崎高校 45
都立翔陽高校 59
都立昭和高校 61
上水高校 55
神代高校 59
忍岡高校 49
杉並高校 55
杉並総合高校 50
杉並工業高校 41
墨田川高校 61
墨田川高校[特進] 63
墨田川工業高校 46
世田谷総合高校 49
総合芸術高校 --
総合工科高校 46

☆タ行
第一商業高校 45
田柄高校 43
田柄高校[外国文化] 44
第四商業高校 45
竹早高校 65
高島高校 51
竹台高校 46
第三商業高校 43
多摩科学技術高校 65
立川高校 69
都立橘高校 44
都立多摩高校 42
多摩工業高校 41
田無高校 50
第五商業高校 46
千歳丘高校 45
千早高校 49
調布北高校 61
調布南高校 55
つばさ総合高校 52
田園調布高校 58
田園調布高校[アドバンスト] 60
戸山高校 71
豊多摩高校 63
豊島高校 56

☆ナ行
中野工業高校 65
成瀬高校 58
永山高校 45
都立西高校 74
日本橋高校 45
練馬高校 44
農芸高校 47
野津田高校 43
農業高校 50
農産高校 47
☆ハ行
白鴎高校 66
晴海総合高校 56
八王子東高校 70
八王子北高校 47
拝島高校 43
羽村高校 45
日比谷高校 75
広尾高校 57
光丘高校 46
都立東高校 53
日野高校 52
日野台高校 62
東大和高校 53
東大和南高校 57
東村山西高校 45
東久留米総合高校 52
深沢高校 43
都立富士高校 65
文京高校 63
文京高校[国公立] 65
淵江高校 43
深川高校 56
深川高校[外国語] 55
深川高校[特進] 58
富士森高校 53
福生高校 49
府中高校 54
府中東高校 48
府中西高校 54
府中工業高校 44
本所高校 50
本所高校[特進] 52
保谷高校 53

☆マ行
松原高校 50
松が谷高校 51
松が谷高校[外国語] 50
町田高校 64
町田工業高校 45
町田総合高校 49
三田高校 65
美原高校 49
南葛飾高校 40
南平高校 61
瑞穂農芸高校 46
武蔵丘高校 52
向丘高校 50
武蔵村山高校 47
都立武蔵高校 69
武蔵野北高校 66
目黒高校 58
紅葉川高校 47

☆ヤ行
都立八潮高校 46
都立山崎高校 47
雪谷高校 56


☆ラ行
両国高校 68
六郷工科高校 45
芦花高校 52

☆ワ行
若葉総合高校 49

■知っておきたい都立高校偏差値の基礎知識


 都立高校の偏差値表は様々なウェブサイトで公開されていますが、数字が誤っていたり、何年も前の古い偏差値だったり、可能圏の偏差値であったり、偏差値の正確性を疑問視せざるを得ないものが大半です。

 高校受験ガイドに掲載されている偏差値でさえも正確性の疑わしいものが存在します。可能圏の偏差値を偏差値表にしたものがその一つです。偏差値には「合格圏偏差値」と「可能圏偏差値」が存在します。合格圏偏差値とは、その偏差値の受験生10人が受ければ8人〜9人が合格するという数値です。可能圏偏差値とは、受験生10人中で5〜6人がギリギリで合格するという数値です。  高校受験生が目標にすべき指標は合格圏偏差値です。それなのに、市販の高校受験案内や他のウェブサイトでは可能圏偏差値が主流。この偏差値を盲信して、実力不相応の高校を実力相応の高校だと勘違いする受験生が増えています。

 ある著名な塾講師の方は「一般に出回っている都立高校偏差値はゆるすぎ。あの数字の+3〜5はないと合格基準には達しない。」と警鐘を鳴らしています。当サイトの偏差値表は、VもぎとWもぎの最新偏差値表に対応した合格圏偏差値です。大学合格実績や学校改革の影響で入試難易度の変動が予測される学校も随時偏差値を練り直しています。大手進学塾でも配布されたものですから、安心して高校進路ご使用ください。

 東京の高校受験では、VもぎWもぎ駿台模試を三大模試と呼んでいます。VもぎとWもぎは当サイトの偏差値表にも対応した最もポピュラーな模擬試験で、都立高校志望者は受検必須です。対して駿台模試は最難関高校受験生用の模擬試験です。都立高校の中では、日比谷高校、都立西高校、都立国立高校の都立トップ校志望者のみ受検必須と言われています。駿台模試の偏差値はVもぎ、Wもぎと異なるため、当サイトの偏差値表に対応していません。ご注意ください。


 高校受験の共学最高峰として知られる日比谷高校(千代田区)、都立西高校(杉並区)、都立国立高校(国立市)の3校は都立トップ校と呼ばれています。府立一中が前身、日本を代表する名門校の日比谷高校は学校改革が功を奏して完全復活。2016年は、東大合格者数が44年ぶりに50名を超え、53名の大量合格を達成。3年連続で全国の公立高校でトップの東大合格者数となりました。都内共学校の東京学芸大学附属高校を、東大合格率、東大現役合格率で共に上回り、名実ともに都内の共学の最高峰となりました。また、東大よりも合格が難しく従来は中高一貫生に合格を独占されていた国公立医学部医学科にも36名という大量合格。「中高一貫校でないと医学部は難しい」というかつてのイメージを完全に払しょくしました。別格の進学実績で、「高校入試から東大・医学部を目指すなら日比谷」のイメージが定着しています。都立西高校は質の高いな教養教育と文武二道の伝統が息づきます。地理オリンピックや物理オリンピックなど国際レベルで活躍する生徒多数。2016年は東大32名、京大15名と最難関大に大量合格。東大のみならず、京大にもたくさんの合格者を出している多様性が校風を象徴しています。都立国立高校は「日本一の高校文化祭」との誉れ高い国高祭が圧巻。オリジナルの英語教科書を使用するなど教育力も高く、2016年は東大20名、京大10名合格で、多摩地区のトップとなりました。3校とも最難関大の合格実績が大きく伸びていることに加え、国私立高校とは違い中高一貫校ではない環境の魅力から人気が爆発しています。

 トップ3校に次ぐ入試難易度がある都立2番手校は個性豊か。どの学校も教員公募制によって独自に教員を募集選抜するため、学校教育の質の高さには評判があります。戸山高校(新宿区)はSSH指定と最新設備の校舎で理数教育に評判。文化祭は高3生が映画を製作する珍しい伝統。2017年度より、国公立医学部医学科を目指す専門コースが新設される予定で、大きな注目を集めています。。八王子東高校(八王子市)は「多摩地区でNo.1の面倒見の良さ」との評判ある面倒見主義の学校で予備校なしでの国公立大合格者多数。立川高校(立川市)は府立二中の多摩の名門校。質実剛健の校風で同窓会支援の臨海学校などの行事が。青山高校(渋谷区)はブランド校として有名。都会的で洗練された校風は女子生徒から圧倒的人気。両国高校(墨田区)は「勉強の両国」と呼ばれる元祖“予備校いらず”の学校。芥川龍之介ら小説家を多数輩出し国語教育に長けています。国公立大現役合格率は都立No.1を争います。都立武蔵高校(武蔵野市)は行事が盛んで自由闊達な校風。2016年は東大11名で創立以来最多の快挙。ますますの躍進が期待されます。国分寺高校(国分寺市)は受験指導の面倒見の良さと国際交流の盛んさで評判の人気校。サッカー部はJリーガーも輩出する強豪。新宿高校(新宿区)は都内No.1の面倒見の良さで有名。「学習塾がすすめる高校」や「大学合格実績が伸びている高校」で上位ランクインします。2016年は、東大4名をはじめ近年最高の実績に到達。いよいよ、進学指導重点校指定が見えてきました。

 都立3番手校は「華の都立3番手」と称されるほど学校生活が充実している学校が多いのが特徴。早慶大や国公立大も上位層を維持すれば十分に大学受験で狙えます。 小山台高校(品川区)は理工系大学進学の名門。東工大受検の強さは特筆。マジメな子が多いとの評判があります。運動会のレベルの高さは都立No.1。2014年は野球班が甲子園にも出場しました。三田高校(港区)は国際理解教育盛んな都立初の帰国子女受け入れ校。ブランド校としても有名。英語授業のレベルは特に高く東京外国語大や慶應大合格にも強さを発揮。竹早高校(文京区)も帰国子女受け入れ校で自由な校風。校庭がないので運動が苦手な子が多く文化部が盛ん。都立駒場高校(世田谷区)は運動部が極めて盛んな文武両道の名門。運全国大会出場の強豪運動部多数。全国大会に出場する子がバンバン難関大に現役合格。小松川高校(江戸川区)は丁寧な受験指導で国公立大塾なし合格に定評。武蔵野北高校(武蔵野市)は難関大合格実績が2〜3倍に急増。制服ランキングで都内1位。新校舎はコンビニが入ります。白鴎高校(台東区)は生活指導に厳しくマジメな子に人気。面倒見は極めて良く東大にも複数名合格。日本の伝統文化教育で有名。三味線部や和太鼓部が盛ん。北園高校(板橋区)はアカデミックな校風。全国でも稀な3年間ロシア語履修可能な学校。ドイツ語教育の名門でもありドイツ外務省による特別指定校。信州と提携した教育も展開しとにかくユニーク。都立城東高校(江東区)は「スポーツの城東」と称される体育会系な進学校。野球部は2度の甲子園出場経験のある名門。受験指導も熱いです。文京高校は都立3番手校に2015年より仲間入りした急成長校。「国公立クラス」で国公立大合格者数が急増。

 他にも個性ある都立高校は沢山あります。都立上野高校(台東区)は進学校ながら芸術教育も非常に盛んで芸術系大学進学希望者も多し。難関大志望者の特別進学クラスも。墨田川高校(墨田区)は隠れたお買い得校としてここ数年でマスコミから大注目を浴びています。面倒見の良さはトップクラス。足立新田高校(足立区)は名校長による大改革で底辺校から人気校へ生まれ変わった改革成功校として有名。相撲部や野球部がとても盛ん。豊多摩高校(杉並区)は谷川俊太郎や宮崎駿を生んだ独自性や創造性を重んじる特異な校風。片倉高校(八王子市)は吹奏楽部が世界大会で優勝する世界屈指の名門。府中西高校(府中市)は合唱部強豪校として有名でテレビ局からの録音依頼が来ることも。校内合唱コンクールはテレビ取材が来るほどハイレベル。石神井高校(練馬区)は「スポーツの石神井」と呼ばれる運動部が盛んな学校。体育祭は都立No.1との呼び声高くNHKで特集されたことも。特進クラスも設置し偏差値上昇中。東大和高校(東大和市)スポーツ校。運動部は都内屈指の強豪がズラリ。鷺宮高校(中野区)は軽音楽部の名門校。「本気で軽音するなら鷺高」と音楽業界では言われているとか。松が谷高校(八王子市)は硬式テニス部の名門。清瀬高校(清瀬市)はソフトテニス部の名門として大会で圧倒的強さを見せつけています。東久留米総合高校(東久留米市)は中村憲剛も輩出したサッカーの超名門校。校舎の目の前にはサッカー用の人工芝グラウンドで環境抜群。


 今、東京都内で最も偏差値が伸びている高校と言われているのが多摩科学技術高校(小金井市市)。創立以来、国公立大合格者数は増え続け、一期生は17名だったのが、昨年の三期生に30名、2016年の四期生はさらに増え、32名と躍進を続けています。。
 
2016年度の国立大の現役合格率は武蔵野北高校や小金井北高校といったライバル校を凌駕。数年以内に、国分寺高校や立川高校と進学実績が並ぶことは確実な状況です。

 多摩地区では唯一の科学技術科の高校。「日本トップクラスの理系教育力」との評判はただものではありません。校内には、一台で数千万円を超える大学並みの設備がそろっており、高校の枠を超えた実験や研究活動をすることができます。難関大学受験突破のための勉強だけでなく、大学以降の研究にもつながる本当の意味での学びをする場があります。

 2017年度入試の予想偏差値は、65にまで上昇。開校以来、偏差値が10ポイント以上上がるという前代未聞の事態が起きています。どこまで上昇するのか、注目の躍進校です。

 

 今、都立高校がとても熱いのご存知ですか?都立高校はこの10年で様変わりしました。かつてあった「面倒見が悪い」「浪人が多い」「大学進学に不利」「教員の質にムラがある」といった負のイメージが完全に払しょくされ、今や都立高校は「面倒見が良い」「現役進学に強い」「難関大学進学に有利」「教員の質が高い」と評判を変えてしまいました。

 多くの受験関係者が「都立高校がここまで良くなるとは思わなかった。」と驚きの声を挙げています。学区制撤廃に端を発した都立改革の流れの中で、各高校が生活指導や学習指導にそれぞれ力を入れつつ、他校との差別化を推進していった結果、この10年間で完全に定着。大学合格実績はうなぎのぼりに上がり、「都立は校風や教育内容で選ぶ」という偏差値偏重ではない学校選びが当たり前となりました。進学校だけではありません。かつて中退率の高さが問題となっていた学力下位校では、個々のニーズに応えたユニークな学校へと生まれ変わり、高校中退率が大幅に低下しています。

 このように、昨今の都立高校はトップ校から学力下位校にいたるまで「奇跡的」とも呼ばれる学校改革の相次ぐ成功によって人気が回復。かつて国私立高校に流れていた受験生が一気に都立高校へ帰ってくる都立回帰という現象が起きています。当サイトでは2007年から都立人気と私立離れの傾向を紹介していましたが、その傾向は強まる一方です。去年より今年、今年より来年と年を追うごとに都立人気が過熱化しているのです。

 入学前には課題。入学直後に勉強合宿。国語,数学,英語,理科の主要4教科は学力別授業で定期テストの点数次第でクラスが上下。土曜日授業もあり。夜まで開いている校内自習室には現役東大生によるサポートティーチャー。夏休みには校内で無料の夏期講習が100講座。予備校の衛星講座も学校内で無料受講。大学受験用模試も校内受講で楽々。より高いレベルを目指したい人のための特進クラスも設置。教える先生は厳しい選抜試験に合格した質の高い集団。

 私立高校の話ではありません。都立高校です。都立高校ではこの10年間で各学校が学校存亡を賭けた学校改革に取り組み、学習指導の面倒見が飛躍的に上がりました。今や都立高校でも、予備校のサテライト授業が学校内で受講できたり、特進クラスが設置されたり、勉強合宿の開催が当たり前のようになってきています。  「都立高校から有名大学へ進学するなら予備校必須」は遠い昔のお話。無料講習などを最大限に利用して、塾なしで難関大学に現役合格する都立高校生が増えているのです。

 いっぽうの私立高校はどうでしょうか。都立高校が高校受験から卒業までの3年間で伸ばす教育を10年間で整えたのに対して、私立高校はこの10年間、高校受験から撤退して、中学受験からの6年間一貫型の教育に力を注ぎました。確かに6年間一貫型の教育改革で、一部の私立高校は進学実績を伸ばしています。しかしその代償として、私立高校は高校受験からの入学組を3年間で育てるノウハウを失ってしまいました。6年型教育システムを整えて、3年型教育システムをおろそかにした結果起きたのが、深刻な高校受験出身者の大学合格実績低迷です。下記は進学校として知られる私立本郷高校の大学合格実績を中学入試出身組と高校入試出身組で分けたものです。

  中学入試組 東大3 京大4 北大4 東北大2 大阪大2 東京工業大7 一橋大5
  高校入試組 東大0 京大0 北大1 東北大0 大阪大0 東京工業大0 一橋大0

 主要国立大学のほぼ全員が中学入試組の合格実績です。この私立高校だけが特別なわけではありません。私立渋谷幕張高校は中学入試組の東大合格33人に対して高校入試組はわずか2人。私立帝京大学高校は中学入試組の早慶大合格76人に対して高校入試組は11人。ほか市川高校、豊島岡女子高校、駒込高校、城北高校、巣鴨高校など、中学入試組と高校入試組の実績を明らかにしている首都圏の国私立高校のほとんどが、高校入試組の大学合格実績不振に陥っています。

 私立高校が巧みなのは、このような情報を中学受験生にだけ公表して、高校受験組には一切しないところにあります。中学受験生には「我が校は高校入試も実施していますが、有名大学合格実績のほとんどは中高一貫生です」とアピール。高校受験生に対しては、中学入試組と高校入試組を混合した合格実績だけを公表して「3年後にはこんなに有名大学に受かります。」とアピールします(実際には高校入試組はほとんど受からないのに)。

 近年はこうした私立高校の実態が明らかになり、国私立中高一貫校への途中入学を敬遠する志向が非常に高まっています。2010年4月には、有名私立進学校の海城高校が突然に来年度の高校募集を停止することを発表しました。高校受験からの生徒指導が負担で、大学進学実績も振るわなかったことが原因のようです。この一件は「突然の高校募集停止通告は高校受験生の軽視だ」と高校受験界で問題になりました。高校募集停止は受験生に与える影響が大きいため、数年前から事前に通告するのが慣例であったからです。都立高校でも募集停止などの重大な変更は数年も前から発表されます。ところが海城高校は、高校受験生への影響を考えず、高校入試実施のわずか十ヶ月前に通告しました。中高一貫教育に傾倒する私立高校の高校受験軽視と言わざるを得ません。

 豊島岡女子高校の中高一貫生はTwitterで「(高入生は)私たち中入生とは価値観がまるで合わない。」「高入VS中入の図式は昔から変わらない」と呟きました(こそのつぶやきは波紋を広げたため削除されました)。特に私立上位校に於いて中高一貫体制強化が顕著であるため、大学合格実績のような表面的な数字だけでなく、多数派の内進生VS少数派の高入生という対立構造があるようです。

 もちろん、全ての国私立高校がそうであるとは言いません。中高一貫重視の風潮のなかで、頑なに高校単独校を守る私学も存在します。しかし、東京都内に限って言えば、高校受験生が本当に求める環境のある私学がほとんどなくなってきているのも事実です。都内の国私立高校が高校受験生を軽視する改革をすればするほど、ますます高校受験生は都立を志向して、高入生の立場が悪化する悪循環が続いています。


 「10年前、学力トップ層の集まるクラスは8割が国立か私立トップ校志望。今は8割が都立トップ校志望。国私立はトップ校でも今年はかなり蹴られている。」ある進学情報誌からの引用文です。

 学力トップクラスの中学生の国私立トップ校離れが止まりません。具体的には、開成高校、筑波大学附属駒場高校、筑波大学附属高校、東京学芸大学附属高校といった高校です。前述のような国私立高校の露骨な中高一貫生優遇を、さすが優秀な中学生は敏感に感じ取っているようで、「開成や筑駒は受けるけど第二志望群。第一志望は都立トップ3のいずれか。」という受験パターンが主流となりつつあります。まさに隔世の感ありです。

 日比谷の先生は「日比谷の良さは、みんなが同じスタートラインから高校生活がはじまること。学年全員がヨーイドンでスタートして、体育祭、合唱祭、星陵祭、受験勉強とハードルを飛び越えていく。中高一貫校の高校入学では成しえない環境です」と話します。中高一貫校への途中入学で無理に6年一貫型のカリキュラムに編入するよりも、高校単独校で3年型のカリキュラムで学んだほうが効率が良く学力も伸びることが証明されています。また学習面でのメリットばかりではなく、友達関係や部活動のメリット(例えば、中高一貫校では途中入学の高1生よりも内進の中3生の方が“先輩”になるという歪な構造になる。高校単独校はその心配がない。)も大きなものがあるそうです。

 昨年度は筑駒の先生が「高校からの途中入学者が内進生と溶け込めない違和感を持つ」と公で話したことが大きな波紋を呼びました。それも影響してか、今年度はずいぶんと開成高校や筑波大学附属駒場高校の合格辞退が増えたようです。学力トップ層が大量に都立トップ校に入学しましたから、3年後には東大合格者数がさらに増え、国私立高校の高入生問題がさらに深刻化すると予想されます。



■第二志望の併願校も都立高校に!? 都立高校の特進クラスの秘密


 最近の都立高校は難関大学進学希望者のための特進クラスを設置する学校が増えています。名称は各校によって異なりますが、墨田川高校、田園調布高校、石神井高校、上野高校などで設置されています。私立高校の特進クラスと異なる点は、特進クラスへの入り方です。私立高校は一般入試の段階で、特進クラスの入試と普通クラスの入試で分かれて選抜がおこなわれます。都立高校は特進希望者も普通クラス希望者も一括して同じ入試選抜を受けます。そして、合格発表後に、合格者のなかから特進希望者を対象に選抜テストを実施して特進クラス入学者を決定します。偏差値表の[特進]といった表記は、この合格発表後におこなわれる特進入学選抜テストの合格基準偏差値を指します。この特進選抜テストで仮に不合格であったとしても、すでにその高校の入試には合格していますから、普通クラスに配属となります。

 この制度をうまく利用すれば、私立高校を受験せずに「第一志望も第二志望も都立高校」という受験パターンを実現できます。例えば、偏差値58のA君がいたとしましょう。A君は将来は上位大学進学希望なので大学進学に力を入れる学校を望んでいます。高校は絶対に都立に入りたいと思っています。そこで、彼は石神井高校の特進クラスを第一志望に、石神井高校の普通クラスを第二志望としました。彼の学力的に、石神井高校の特進は実力相応、普通は安全圏です。万が一、石神井高校の特進に落ちてしまっても、石神井高校には合格しているので普通クラスに進学することができます。このように、都立高校の特進クラスを利用して、私立の滑り止め高校に頼らない受験も可能です。


都立高校への道
:都立高校受験関連としては最大のウェブサイト。ほとんどの高校受験関係者が参考にしています。都立高校の学校事情は市販の高校受験ガイドよりも詳細で正確。部活動や特色から自分に合った高校を探せるのも魅力。さらなる充実が求められています。