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◆ハワイ真珠湾攻撃の大戦果(?)


写真(左):1941年12月9日読売新聞夕刊が報じる日米開戦;1941年12月8日に日本が米英に宣戦布告した。根拠は,日本の元首である大元帥昭和天皇陛下が「畏くも大詔渙発」されたこと。全文が詔書として掲載され,「ホノルル大爆撃」は右隅。写真(右):1941年12月9日合同新聞(山陽新聞)夕刊が報じる日米開戦;地方紙でも「畏くも大詔渙発さる」。

写真(左):引き揚げられた戦艦ネヴァダ;座礁・大破した戦艦ネヴァダだったが、(艦尾方向より)撮影された1942年2月15日には、完全に浮上している。戦艦5隻が撃沈・大破されたが、その内3隻は修理され、戦列に復帰している。

1941年12月8日1900,大元帥として陸海軍を統帥し,宣戦布告の大権を保有する天皇の大詔が,NHKの課長によってラジオで奉読された。ここには,宣戦布告をせざるを得なかった理由が述べられている。中国についても触れているが,対中国宣戦布告は「事変」なのでしていない。

大日本帝国憲法によって,宣戦布告の大権,軍の統帥権は,天皇にあると定められているこの正式な宣戦布告が,畏くも渙発(天皇が発せられた)対米英宣戦の大詔である。翌日の新聞にも全文が記載された。

◆毎日新聞2008年8月24日「今週の本棚」に,『写真・ポスターから学ぶ戦争の百年』(青弓社)が紹介されました。ここでは,日露戦争,世界大戦,スペイン内戦,朝鮮戦争,ベトナム戦争,国際テロ戦争を分析し,日米開戦についても詳述しました。
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1.真珠湾攻撃の経緯と戦果 

 
真珠湾攻撃部隊「第一航空艦隊」(機動部隊) 司令長官 南雲忠一中将

任務 

 艦種

 隻数

 艦艇名称

 損害

 空襲隊

空母

6隻

赤城(3万7000トン)、加賀、蒼龍(1万7000トン)、飛龍、瑞鶴(2万7000トン)、翔鶴

 

 支援隊

戦艦

2隻

比叡(3万1000トン)、霧島

 

支援隊

重巡洋艦

2隻

利根(1万2000トン)、筑摩

 

警戒隊

軽巡洋艦

1隻

阿武隈(6000トン)

警戒隊

駆逐艦

9隻

谷風(1800トン)、浜風、磯風 陽炎、霞、霰、秋雲ほか

 

 哨戒・攻撃

潜水艦

8隻

伊19 伊21 伊23
伊16(2200トン) 伊18 伊20 伊22 伊24

特殊潜航艇5隻

 補給隊

特設補給艦

8隻

極東丸、國洋丸、健洋丸、神国丸、東邦丸ほか

 

 

空母搭載機

350機

零式艦上戦闘機78機、九九式艦上爆撃機129機、九七式艦上攻撃機143機

戦闘機9機、爆撃機15機、攻撃機5機

 

真珠湾空襲部隊(特別攻撃部隊)の編成

 

 

 指揮官氏名・階級

 機数

 搭載母艦

 損害

第1次攻撃隊

 第1波

淵田美津雄中佐

183機 

 

 9機 

 

水平爆撃隊
(800kg徹鋼弾)

淵田中佐 

48機 

赤城 加賀 蒼龍 飛龍

 

 

雷撃隊
(800kg航空魚雷)

村田重治中佐

39機 

赤城 加賀 蒼龍 飛龍

 5機  

 

急降下爆撃隊
(250kg通常弾)

高橋赫一少佐

51機 

翔鶴 瑞鶴

 1機  

 

制空零戦隊
(20ミリ機銃、7.7ミリ機銃)

板谷茂少佐 

45機 

赤城 加賀 蒼龍 飛龍 翔鶴 瑞鶴

 3機  

第1次攻撃隊

 第2波

嶋崎重和少佐

168機 

 

 20機 

 

水平爆撃隊

嶋崎少佐 

 54機 

 翔鶴 瑞鶴

 

 

急降下爆撃隊

江草隆繁少佐

 78機 

 赤城 加賀 蒼龍 飛龍

 15機  

 

制空零戦隊

進藤三郎大尉 

 36機 

 赤城 加賀 蒼龍 飛龍

 5機  

 特別攻撃隊

特殊潜航艇「甲標的」
(800kg魚雷2本)

 

 5隻 

伊16 伊18 伊20 伊22 伊24

5隻 


1941年12月7日の真珠湾攻撃の経緯
時間

0618

空母部隊がウェーキ島方面の演習から帰還する途上、真珠湾西方215マイルの地点で、前方哨戒機を発進。150マイルまでの索敵をする。(日本艦隊はハワイの北方を航行)
0630
雑役補助船アンタレス(1万1100トン,訓練部隊所属,標的運搬)が小型潜水艦らしきものを発見。通報による哨戒駆逐艦艦ワォード(1400トン,4インチ砲4門装備,1918年竣工)が捜索。
0633
海軍哨戒機が目標に2発の発煙弾を投下。
0645
通報を受けた哨戒駆逐艦艦ワォードが2分間、目標に発砲。哨戒機が爆雷投下。
0700 定期訓練に4機ののカタリナ飛行艇が発進。14p-1号が真珠湾口1マイル(1.852km)地点で敵潜水艦を撃沈。航空隊は4時間以内に72機を出動準備させることになった。このとき、滞空していた哨戒機は14機。

0735

カタリナ飛行艇14P-1号機の電文を担当将校が解読。真珠湾口1マイルで敵潜水艦が撃沈されたことが分かる。
0745

担当官が、他の哨戒機に警戒を出す。
小型水上機母艦アボセットが真珠湾内のフォード島飛行場で爆発を目撃。
駆逐艦タッカー(2100トン)は使用不能な3番3インチ砲塔以外の全砲火、機銃で航空機に応戦。
フォード島では航空機2機が格納庫内部、4機が格納庫の南、6機が誘導路にあったが、7機が炎上。パトロンが敵機2機を目撃、ライフル銃3丁で即座に応戦、格納庫南端に機銃2門を据付けて応戦。
カネオヘ海岸では、カタリナ飛行艇8機が完全に破壊される。
0750  戦艦カリフォルニアに士官が搭乗し出航準備。停泊中の戦艦オクラホマに魚雷3発命中。
軽巡洋艦ホノルル(9650トン)では、対空機銃の応戦準備ができ、30口径7.62ミリ機銃2,800発、50口径12.7ミリ機銃4,500発、25口径5インチ砲250発の弾丸が用意。
0755 戦艦テネシー爆弾2発を受ける。戦艦オクラホマ転覆。戦艦カリフォルニア大破着底。戦艦ウェストヴァージニア大火災。
0758 航行中の戦艦ネヴァダに魚雷命中、爆弾1発命中。
ドックにいる戦艦ペンシルヴァニに爆弾投下。
0800 戦艦に誤認された標的艦ユタ転覆、魚雷5本命中の公算、爆弾命中なし、救出作業で32名を救助。

 0810

 戦艦カリフォルニア5インチ砲を急降下爆撃機に発砲。

 0815

 飛行中の航空機が日本機空襲に警戒せよの連絡を受ける。

0820 戦艦アリゾナに魚雷命中。戦艦カリフォルニアに魚雷命中。
駆逐艦レイド(2100トン)が38口径5インチ砲で高空の敵機に発砲。
雑役船(潜水艦母艦)サムナー出航準備完了。
0830 戦艦ネヴァダに大型爆弾命中。
戦艦カリフォルニア対空砲で爆撃機に発砲、1機撃墜。
サムナー発砲開始。工作艦リゲル艦長帰艦。
0840 戦艦カリフォルニアに4発の至近弾。
水上機母艦カーチス、浮上した潜水艦が魚雷1発を駆逐艦に発射するのを目撃、発砲し司令塔に命中。
0900 軽巡洋艦フェニックス(9500トン)が銀色の敵編隊11機(高度1000フィート)に5インチ砲で射撃。50発発砲するも効果なし。軽巡洋艦ホノルル(9600トン)に敵機が向かってくrのを他の艦とともに応戦し撃墜。
戦艦カリフォルニアに爆弾1発命中。1万2000-5000フィートの高空を飛ぶ敵機が、南からやってきて真珠湾を爆撃するのを目撃。
駆逐艦ラルフタルボット(2200トン)出航。5インチ砲150発、50口径12.7ミリ機銃1500発を発射。降下中の敵機2機のうち1機を撃墜。駆逐艦パターソン出航。
0905 機雷敷設艦プレビールが30機の急降下爆撃機が双発機を爆撃し、多数の爆弾がドックに投下されるのを目撃。
0908

ドックに入渠している戦艦ペンシルヴェニアが爆撃を受ける。15発芽ドックを外れ海面に投下。同じく入渠している駆逐艦ドーンズに大型爆弾命中。しかし、5機の敵機を撃墜し、そのうち2機は戦艦ペンシルヴァニアによる。
0910
駆逐艦母艦ドビンが3機の爆撃機の攻撃を受けるが、命中しなかったが、破片で3名死亡、2名重傷。
0915

戦艦ネヴァダに6発以上の爆弾が命中。機雷敷設艦トレーシー(1100トン)に戦闘指揮艦が帰艦。太陽を背にして2機の急降下爆撃機が攻撃してくる。
0920
戦艦ペンシルヴァニアの入渠していた乾ドックに浸水。入渠中の駆逐艦2隻は大火災。

0921

 全部隊に宛て、敵艦は、胴体の底部分に赤い丸red dot(日の丸)を描いてあるとの連絡。全艦艇に至急出航するように命令が下る。

0925

高速掃海艇ワスムスが敵第二波は西方から爆撃,雷撃をすると報告。1機を撃墜。戦艦アリゾナから白煙が上がる。
戦艦カリフォルニア搭載機がガソリン火災から引き離す作業中に転覆・沈没。

0928

駆逐艦マグフォード(2200トン)が急降下爆撃機が降下後引き起こす際、50口径12.7ミリ機銃で撃墜。

0930

敷設艦ギャンブル、高速機雷敷設艦ブリーズ、高速機雷敷設艦トレヴァー出航。
戦艦ウェスト・ヴァージニア炎上中。ウィットニーが第二波攻撃終了と報告。
戦艦ペンシルヴェニアが前方の浮きドック駆逐艦が爆発したと報告。

0945

 駆逐艦デワイ(2300トン)が第三派攻撃の急降下爆撃機によって開始されたと報告。

0947

 駆逐艦マグフォードが軽巡洋艦ホノルルが出航、南西から日本機来襲と報告。

0948

戦艦テネシーは技術部門の調査のために出航できず待機。

0950

敵(日本)航空母艦2隻がバーバー岬南西30マイルを航行中と報告あり。
工作艦ベルタル座礁。駆逐艦ブルー(2200トン)が潜水艦音を捕捉、爆雷4発投下。再び聴音し、爆雷2発投下。油の流出と空気泡が海面に上がったことから撃沈確実。3回目の聴音で、潜水艦が高速で軽巡洋艦セントルイス(1万トン)に向かっているのを捕捉、爆雷2発投下、油が海面に浮かぶ。1隻撃沈確実、撃沈2隻の可能性ありと報告。

0954

戦艦テネシーが戦艦メリーランドが火災にあることを観測。

0958

戦艦テネシーの火災鎮火。戦艦メリーランドで乗員4-5名が火災からクレーンによって脱出しようとしているのを目撃。

1000

駆逐艦母艦ウィトニーが、駆逐艦ライド(2100トン)、駆逐艦セルフリッジャー(2600トン)が出航すると報告。

1003

駆逐艦マグフォード、日本機が水道(狭い航路)に機雷を投下したと報告。

1005

機雷敷設艦ギャンブル、水道を掃海。複数の大型爆撃機日本機が大型爆弾らしきものを水道に投下したが爆発しなかった。これは機雷らしいと報告。
駆逐艦マグフォードが浮きドック入渠中の駆逐艦シャウが爆発したと報告。駆逐艦マグフォード、主機とボイラー2基で出航準備完了。

1008

戦艦テネシーが、戦艦ネヴァダ全体が火災に包まれたのを観測。

1010

駆逐艦ライド、ボイラー4基で出航。軽巡洋艦フェニックス出航。
潜水艦母艦サムナー、砲と機銃で対空射撃行うも効果なし。

1015

100-300海域で日本航空母艦捜索せよとの命令が出る。機雷敷設艦ギャンブル、射撃指揮所上に7.62ミリ対空機銃を移動。

1018

命令「真珠湾より困難を克服し最大限12機の偵察機で索敵せよ。オアフ北西の敵を見つけ、第5空母部隊はこれを迎撃せよ。敵の編成は不明。」
第8空母部隊より司令部に「緊急時にはフォード島飛行場を使用可能か」と質問。

1020

戦艦テネシーが戦艦アリゾナは着底した模様と報告。これ以上巡洋艦を海上に出すなとの命令。
敵航空母艦や兵力に関する報告多数あったバ-バー岬南30マイルに、1000ポンド爆弾を搭載した15機の攻撃隊を発進。敵に接触できず。空母攻撃隊は待機。

1021

掃海艦ギャンブル水道の掃海完了。爆雷8発搭載、真珠湾口を離れて潜水艦捜索。

1028

第八空母部隊の「緊急時にはフォード島飛行場を使用可能かと質問」に肯定の回答。

1030

戦艦ペンシルヴェニア、弾薬補給のため複数のモターランチを港に派遣。

1033

再度の空襲に備えろとの命令。第3、第8空母部隊より、バーバー岬10マイルに潜水艦ありと報告。

1040

タワーからの信号あるいは口頭命令によって出航せよの命令。南水道の磁気機雷、接触機雷を掃海せよの命令。

1046

全戦艦は、艦載機搭乗員、航空関係者全員を至急、フォード島へ移動させよの命令。

1048

戦艦テネシーより、戦艦テネシーの損害率30%、戦艦アリゾナ沈没の報告。

1055

第8空母部隊が偵察機6機、000-045海域を50マイル先まで索敵に発進。
駆逐艦マグフォード、真ん前の航空機に3インチ方2発発射。命中せず。全対空機銃発砲。

1058

駆逐艦マグフォード、北方より日本機攻撃中と報告(注意:これは友軍機と思われる)

1100

機雷敷設艦トレーシーが、日本軍は完全に撤退したと報告。小型機雷敷設艦シカード、水平爆撃を目撃。

1115

 ノースザンプトンより搭載機2基を北方150マイルに索敵に発進。

1135

ノースザンプトン、カウアイ島西方15マイルで単発単座日本機に7回の攻撃を受ける。敵の速度は275マイル以上で黒煙を吐いて消え去った。この敵機を捜索中。サムナー、3インチ砲11発を敵爆撃機5機に発射。命中なし。機銃射撃も併用。

1136

駆逐艦マグフォード、フォード島より米国海軍機が離陸するのを観測。

 1140

グアムが攻撃されたことを部署に伝達せよ。

1143

戦艦の搭載機につき、準備できる機数と準備状況を報告せよ。
戦艦カリフォルニアの搭載機2機は、フォード島にて発進準備の予定。アロハタワー4マイルの潜水艦を爆撃、油浮上。

1146

 北岸に敵軍上陸。青い作業服に赤い徽章あり。

1150

バーバー岬に複数のパラシュート降下。

1152

 3機の哨戒機が爆雷を搭載して指定地区を捜索中。

1153

カリフォルニア州サンジエゴ港で空母サラトガと護衛艦の出航準備が明日月曜日8日0900には完了すると連絡。

1155

 全巡洋艦・駆逐艦は直ちに出航し、戦闘準備に入れ。

1156

戦艦テネシーが陸軍航空隊のB17爆撃機を観測。水路には敵機と潜水艦が横たわっていると信じられていると。

1200

 現時点での艦船(空母エンタープライズ、空母レキシントン、巡洋艦ミネアポリスなど)の所在と出動準備体制を通報。
機雷掃海艇ボーリンは、機雷掃海艇トルコとともに真珠湾を掃海せよの命令を受ける。

1204

 ギャンブル、潜水艦音を探知、爆雷3発投下。

1206

マグフォード、給油中止。11.5万ガロン搭載完了。

1210

戦艦テネシーの報告:的輸送艦かバーバー岬40マイルにありパラシュート部隊が降下した(後に誤報と判明)。第四砲塔の30名の乗員を水上からの攻撃に備えて待機させた。

1217

航空部隊は300マイル遠方まで捜索せよ。

1219

戦艦ウェスト・ヴァージニア周辺のが大火災のため、戦艦テネシー、戦艦メリーランドは消火用ボートを派遣せよ。

1228

戦闘艦の被害:
PENNSYLVANIA Dive bomb hit starboard side frame 86 drydock now flooded.
MARYLAND magazines flooded-
TENNESSEE fire in wardroom country.
OKLAHOMA capsized.
WEST VIRGINIA sunk but upright.
CALIFORNIA down by the head and heavy list to port probably on bottom.
ARIZONA sunk.
NEVADA beached off Hospital Point.

1230

水上機母艦カーチス、被害のため出撃不可能の連絡。ギャンブルが、ダイアモンドヘッドで爆雷攻撃をしている間に、バーバー岬4マイルの敵輸送艦を攻撃せよとの命令が出る。
ギャンブルは引き続き、爆雷攻撃を続けよ。潜水艦の積極が切れたときは、バーバー岬の輸送艦を攻撃せよ。輸送艦が発見できない場合は、より西方を捜索、攻撃せよ。

1232

敵輸送艦は、バーバー岬4マイルにあり。これを攻撃せよ。

1246

 戦艦カリフォルニアが急速に沈下、全部の上部ハッチを閉鎖、砲塔に火災進入の恐れあり(実際は進入せず)。

 

 

1800

 戦艦ペンシルヴェニア、弾薬をすべて移動移動完了。

1823-38

戦艦テネシー、航空機発見。友軍と思われる。

1855

戦艦テネシーより、空母エンタープライズの航空機、ホノルルに向け飛行中の連絡。

2110

 掃海艇ヴィレオ(840トン)が対空射撃で攻撃してきたと思われた航空機1機を撃墜。救助したところ空母エンタープライズの艦載機で友軍機であった。
エンタープライズの艦載機が飛行中の戦況報告が送付される。

 

 

出所)Chronology Of The Attack From The Deck Logs Of The Vessels Moored At Pearl Harbor December 7 1941に依拠しているが、出所の誤植は、筆者が修正し,一部推測を入れて作成。

真珠湾攻撃時の艦船係留状況:中央の島は飛行場になっているフォード島。ドックなど造船施設は南東の湾岸にある。

日本海軍の空母6隻を基幹とした真珠湾攻撃による米国被害一覧から見る限り、真珠湾攻撃は(日本から見て)大戦果をあげている。つまり、大打撃(撃沈か大破)を与えたのは、戦艦5隻、軽巡洋艦1隻、駆逐艦3隻、機雷敷設艦1隻、水上機母艦1隻、工作艦1隻、標的艦1隻と航空機164機炎上に達している。しかし、空母は撃沈できなかった上に、大打撃を与えた戦艦当の艦船も、米国の産業力によって引き揚げ、修理、戦列復帰と最終的に失った戦艦は、2隻だけである。空母が真珠湾に在泊していなかったことを「ついていない」という意見もあるが、巡洋艦、駆逐艦もたいした被害を受けていない。真珠湾の造船・船舶修理ドック、大型石油タンクも被害を免れている。

日本海軍における大艦巨砲主義が時代遅れになっていたという評価は、米国や英国の海軍に比較してみれば、誤りで、複数の空母を基幹とする機動部隊を編成した点で、新しい戦術を採用している。しかし、真珠湾攻撃の後、米国海軍が大艦巨砲主義に固執することはなかったし、戦艦群が使用できなくなってしまっていたから、複数の空母を中心とした任務部隊を編成するようになる。(従前は、空母を1隻ずつ分散して艦隊を編成)。

真珠湾の造船・燃料関連施設を放置し、機動部隊を撤退したのは、安全第一の消極的な艦隊行動である。第二次攻撃隊を編成している間に、米国の航空機攻撃を受ける危険を最大限に考慮した結果、再攻撃することなく撤退したのであろう。 

真珠湾のあるオアフ島各地の飛行場も攻撃して、300機以上の米国航空機を撃破している。このために、米国側から日本の機動部隊への航空攻撃は、空母艦載機を除くと事実上不可能になった。これは、航空攻撃の有効性を理解しての処置で、高く評価できる。しかし、旧式戦艦を改造した標的艦ユタも、戦艦と誤認されて、日本航空隊に徹底的に攻撃されている。写真では真珠湾に黒煙が舞い上がり、壊滅的被害を与えているように見える。このような状況で、日本海軍航空隊の戦果報告に満足してしまったとも考えられる。
⇒真珠湾攻撃の兵力・戦果真珠湾攻撃の経緯を参照してください。

真珠湾攻撃の日米損害


米国US

日本Japan

死者Personnel Killed

2388

海軍Navy

1998

64

海兵隊Marine Corps

109

陸軍・陸軍航空隊Army and Army Air Corps

233

民間人Civilian

48

重傷者Personnel Wounded

1178

不明unknown

海軍Navy

710

海兵隊Marine Corps

69

陸軍・陸軍航空隊Army and Army Air Corps

364

民間人Civilian

35

艦船Ships

撃沈・座礁Sunk or Beached**

12

5(2人乗り特殊潜航艇)

大中破Damagged*

9

航空機Aircraft

破壊Destroyed

164

29

損傷Damaged

159

74


* 未確定。
** 戦艦アリゾナ、ユタ、オクラホマは、引き揚げられ戦列復帰した。そこで、戦果・被害には,この二隻を含んでいない。

その他の統計
戦艦アリゾナ死傷者
戦艦アリゾナ生存者
戦艦アリゾナ帰還者:334名の生存者中23名
戦艦アリゾナの兄弟乗
真珠湾での死傷者:戦艦アリゾナの死傷者を除く場所別の死傷者と民間人死傷者名簿 
出所)http://www.nps.gov/usar/home.htm

真珠湾攻撃の米国側の死傷者数

死者

重傷者

合計

海軍

2001

710

2711

海兵隊

109

69

178

陸軍

231

364

595

民間人

54

35

89

合計

2395

1178

3573

注)艦船と航空機の損害は,上の表と同じなので省略した。
出所)http://my.execpc.com/~dschaaf/pearl2.html#december


1.真珠湾攻撃の戦果

真珠湾攻撃による米国人員被害・艦艇被害一覧から見る限り、大型艦船とはいっても、打撃を与えたのは戦艦に限られる。その撃沈した戦艦も、米国の産業力によって引き揚げ、修理、戦列復帰と最終的に失った戦艦は、2隻だけである。空母が真珠湾に在泊していなかったことを「ついていない」という意見もあるが、巡洋艦、駆逐艦もたいした被害を受けていない。真珠湾の造船・船舶修理ドック、大型石油タンクも被害を免れている。

日本海軍における大艦巨砲主義が時代遅れになっていたという評価は、米国や英国の海軍に比較してみれば、誤りで、複数の空母を基幹とする機動部隊を編成した点で、新しい戦術を採用している。しかし、真珠湾攻撃の後、米国海軍が大艦巨砲主義に固執することはなかったし、戦艦群が使用できなくなってしまっていたから、複数の空母を中心とした任務部隊を編成するようになる。(従前は、空母を1隻ずつ分散して艦隊を編成)。

真珠湾の造船・燃料関連施設を放置し、機動部隊を撤退したのは、安全第一の消極的な艦隊行動である。第二次攻撃隊を編成している間に、米国の航空機攻撃を受ける危険を最大限に考慮した結果、再攻撃することなく撤退したのであろう。 

真珠湾のあるオアフ島各地の飛行場も攻撃して、300機以上の米国航空機を撃破している。このために、米国側から日本の機動部隊への航空攻撃は、空母艦載機を除くと事実上不可能になった。これは、航空攻撃の有効性を理解しての処置で、高く評価できる。しかし、旧式戦艦を改造した標的艦ユタも、戦艦と誤認されて、日本航空隊に徹底的に攻撃されている。写真では真珠湾に黒煙が舞い上がり、壊滅的被害を与えているように見える。このような状況で、日本海軍航空隊の戦果報告に満足してしまったとも考えられる。

2.「真珠湾で果敢に応戦した米国」の視点

しかし、従来語られてこなかった、日本の航空兵力の損害も考慮する必要がある。騙まし討ちの奇襲で、米国航空隊の反撃が僅かしかなかったにもかかわらず、30機近い機体と50名以上のパイロット・偵察員・航法員を失っている。300機以上の出撃であるから、10%弱の大損害である。

真珠湾の一日の経過を見ても分かるように、日曜日午前中に不意を疲れたとは言うものの、反撃するのに躊躇はない。攻撃してきた敵機にはもちろん、対空戦闘もすばやく準備され、戦争状態に入ったかどうかの確認を取るまでもなく、兵士の判断で応戦している。近年の自衛隊海外派遣で、応戦する判断を誰が下すかが問題になった時期もあるが(現在は現場指揮官にあるとされる)、大規模な攻撃にはそのような議論をするまでもなく、応戦している。

しかし、湾内に侵入しようとする国籍不明の潜水艦にも果敢に攻撃を仕掛けている。これは、敵が実際に発砲していなくとも、攻撃準備行動をしている国籍不明潜水艦への攻撃、撃沈、人員殺害である。事前に哨戒任務についていたとはいえすばやい行動である。真珠湾攻撃が空襲によって始まったと解釈するのは、攻撃とは、発砲、爆弾投下といったまさに敵に打撃を与える直接の行動のみを捉えているが、直接打撃を与えるための準備行動もまぎれもなく「攻撃」である。米軍でも攻撃してきたものへは、有無を言わさず反撃している。

攻撃精神旺盛な敵として米軍を認識していた航空機搭乗員や指揮官にとって、第二波攻撃は、かなり緊張していたであろう。応戦体制のできている真珠湾への再攻撃となり、奇襲でなくなる。攻撃最中に、航空母艦が攻撃を受け、帰還できなくなるかもしれない。したがって、被害も大きくなる。せっかく大戦果を上げながら、戦艦以外の攻撃目標に再び命がけの攻撃を仕掛けるのは、第一次攻撃が大戦果を上げた後だけに、勇気がいる。このように航空機の搭乗員や指揮官、機動部隊司令官さえもが再攻撃に消極的になっても不思議ではない。

優勢な米国太平洋艦隊に対して、念入りに準備し、訓練した部隊で奇襲攻撃をかけ、戦艦部隊を一時的に使用不能にすることができた、この点で、真珠湾攻撃は、成功である。しかし、攻撃が不徹底であった。空襲も戦艦・航空機に限定せず、造船・燃料関連施設など戦艦以外も広く艦艇が使用できる施設を破壊し、被害復興を阻む必要があった。また、潜水艦や駆逐艦なども、停泊しているうち容易に撃沈できたであろうから、空襲が、戦艦に過度に集中しすぎたともいえる。

いずれにせよ戦艦、特に速力が26ノット以下の旧式戦艦は、人員、燃料消費を考慮すると、無用の存在になりつつあった。その戦艦を撃破したことで日本海海鮮のような艦隊決戦も企図される事もなかった。そう考えると、真珠湾攻撃で上げた戦果は、航空機の撃破と優秀な艦船乗組員(人員)の殺戮、奇襲に備えて(無駄な)警戒を多方面に強いるという点が(9.11テロと同じく)特記されるべきなのだろうか。

当サイトでは,太平洋戦争中の米国への真珠湾攻撃を,戦術と戦略面から再検討しました。写真は,米国国会図書館(Library of Congress), ナショナル・アーカイブズPearl Harbor Photos from the National Archives、WWWResources からの引用です。そのほか、下記のwebを参照して作成しました。

2.「真珠湾で果敢に応戦した米国」の視点

従来語られてこなかった、日本の航空兵力の損害も考慮する必要がある。騙まし討ちの奇襲で、米国航空隊の反撃が僅かしかなかったにもかかわらず、30機近い機体と50名以上のパイロット・偵察員・航法員を失っている。300機以上の出撃であるから、10%弱の大損害である。第二次攻撃では、応戦体制のできている真珠湾への再攻撃となり、奇襲でなくなる。攻撃最中に、航空母艦が攻撃を受け、帰還できなくなるかもしれない。したがって、被害も大きくなる。せっかく大戦果を上げながら、戦艦以外の攻撃目標に再び命がけの攻撃を仕掛けるのは、第一次攻撃が大戦果を上げた後だけに、勇気がいる。このように航空機の搭乗員が再攻撃に消極的になっても不思議ではない。

撃墜された日本急降下爆撃機の主翼日本の未帰還29機のうち15機は九九式艦上爆撃機。特に、第二波で被害が多かった。

優勢な米国太平洋艦隊に対して、念入りに準備し、訓練した部隊で奇襲攻撃をかけ、戦艦部隊を一時的に使用不能にすることができた、この点で、真珠湾攻撃は、成功である。しかし、攻撃が不徹底であった。空襲も戦艦・航空機に限定せず、造船・燃料関連施設など戦艦以外も広く艦艇が使用できる施設を破壊し、被害復興を阻む必要があった。また、潜水艦や駆逐艦なども、停泊しているうち容易に撃沈できたであろうから、空襲が、戦艦に過度に集中しすぎたともいえる。

いずれにせよ戦艦、特に速力が26ノット以下の旧式戦艦は、人員、燃料消費を考慮すると、無用の存在になりつつあった。その戦艦を撃破したことで日本海海鮮のような艦隊決戦も企図される事もなかった。そう考えると、真珠湾攻撃で上げた戦果は、航空機の撃破と優秀な艦船乗組員(人員)の殺戮、奇襲に備えて(無駄な)警戒を多方面に強いるという点が(9.11テロと同じく)特記されるべきなのだろうか。

真珠湾攻撃の被害と評価:9.11テロとの比較

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1937年日中戦争
1937年の盧溝橋事件以後,上海,南京と中国中部にまで戦線が拡大。写真は上海。


1940年英国への駆逐艦50隻供与
米国は中立とはいうものの,反ドイツの立場で英国に武器も供与したし,英国カナダの船団を護送もした。


ケニアの兵士
英国植民地のケニアから英国軍に動員された兵士。欧州戦線といってもアフリカもアジアも中南米も戦争に参加している。まさに「世界」大戦である。


トリニダード植民地の女性兵士
カリブ諸国からも英軍に動員された。カナダも英軍とともに参戦していた。 

ユダヤ人虐殺
反ユダヤ政策のために財産を奪われ,人権を剥奪されたユダヤ人ラビ(聖職者)。


特別任務部隊のユダヤ人・共産主義者処刑:ドイツは1941年6月にソ連侵攻を開始。同時に占領地のユダヤ人や共産主義者を殺していく。しかし、この時点では、フランス、オランダなど西欧占領地やドイツ本国のユダヤ人を虐殺はしていない。絶滅収容所が本格的に稼動するのは、実は1941年12月の真珠湾攻撃の跡、12月11日のドイツ(イタリア)の対米宣戦布告以降である。ワンゼー会議も、新たな大戦争に直面して、会期が変更になった。米国相手に戦うのであれば、金融界・マスメディアを牛耳じる(と非難された)ユダヤ人に遠慮は一切要らない。日本の真珠湾攻撃が、ヒトラーに、背水の陣に自らを追い込んで大博打を打つ「対米宣戦布告」、ドイツのアーリア人支配を貫徹す大事業「ユダヤ人絶滅」を決意させたのであろう。


 
日本海軍の航空母艦赤城
:6隻の空母かららい上げ機器を中心とした第一波150機以上が真珠湾空襲に飛び立った。第二は、kyuukouka 爆撃機を中心とした150機。


日本海軍の特殊潜航艇
:二人乗りで、5隻が真珠湾に潜入して、雷撃(魚雷2本搭載)しようとした。しかし、戦果はなかった。真珠湾空襲の1時間以上前に、米国駆逐艦がこの特殊潜航艇を場くらい攻撃している。したがって、真珠湾「空襲」で日米が戦闘を開始したというのは誤り。12月7日0755の真珠湾空襲の2時間前(但し現地時間は12月8日で1日遅れる)に、マレー半島東岸(英国植民地のマレーとタイ王国)複数箇所に日本陸軍が上陸し、シンガポール攻略作戦を開始している。したがって、太平洋戦争が真珠湾攻撃ではじまったというのも誤り。



戦艦ウェスト・ヴァージニア


在りし日の戦艦アリゾナ


戦艦テネシー
 

 
戦艦カリフォルニア


戦艦ネヴァダ


燃える戦艦群
Arizona burning out of control at right. West Virginia, decks awash sunken at her berth and burning fiercely Tennessee trapped between the two raging fires.


フォード島の飛行場
真珠湾の内部に浮かぶ軍事施設の島。


米国陸軍航空隊の重爆撃機B-17:150機以上の航空機が破壊された。損傷を受けた機体も150機に達する。



空襲で燃える重油
油が燃料タンクから漏れて引火し、真珠湾に火災が広がった。海軍航空隊の水上機基地の滑走台近くから撮影。黒煙の合間に戦艦オクラホマOklahomaが見える。

空襲する日本海軍機
日本の艦上爆撃機が、対空機銃によって被弾。薄い煙を吐いて飛んでいる。The Japanese bomber, a thin line of smoke trailing in the wake, was struck by anti-aircraft fire during the attack on Pearl Harbor.100機以上の日本機が攻撃してきたが、対空砲火で28機を撃墜したと主張する。More than 100 Jap planes are estimated to have taken part in the attacks, at least 28 of which were shot down by U.S. Navy gunners.


対空機関銃




炎上する格納庫Hangar fire.

米国海軍航空隊の格納庫を爆撃し、炎上させた。加えて、駐機してあった航空機にも大打撃を与えた。


炎上する米国海軍水上偵察機
Naval air station. This is the wreckage-strewn naval air station at Pearl Harbor following one of the Japanese sneak attacks on the morning of December 7, 1941. In the background, an explosion sends a mass of flames and smoke high in the sky


転覆した戦艦オクラホマ


撃墜された日本海軍の主翼


捕獲された日本海軍機
水上機母艦カーチスUSS Curtissの船上。Wreckage of Japanese plane, which crashed into one of the cranes, may still be seen on the deck of the U.S. seaplane tender, Curtiss. In addition, the Curtiss was damaged by a bomb explosion on the main deck in the forward part of a hangar. All damage has since been repaired.


真珠湾攻撃による人員被害・艦艇被害一覧



燃える米海軍戦艦
真珠湾を騙まし討ちした日本への宣戦布告を,米国議会ほぼ満場一致で決定。<数日後,ドイツが米国に宣戦布告。これ以降,ソ連だけでなく欧州全域でナチスによりユダヤ人が殺害されていく。


真珠湾上空
日本機による撮影


真珠湾で爆発する駆逐艦シャウ
弾薬庫の爆発。"The terrific explosion of the destroyer USS SHAW when her magazine exploded after being bombed by Japanese aircraft in the sneak attack on Pearl Harbor on Dec. 7, 1941"






着底し傾いた戦艦アリゾナUSS Arizona



戦艦アリゾナの艦橋



沈没する戦艦アリゾナ:普及されることなく廃棄されたが、1960年代に記念物として復活した。燃える戦艦アリゾナは、現在でも残骸のまま艦籍を残して,「正義の戦争」を始めた記念碑として保存されている。

戦艦アリゾナUSS Arizona:Japanese aerial attack on Pearl Harbor, Hawaii



アリゾナ・メモリアル
:真珠湾の名所でもあるが、国立公園と同様に国営で沈没したままの船体の上に、記念プラットホームを作って、犠牲者のナを刻んだ石碑を設置。近くの陸上には、記念館や映像ホールがあり、そこを見た跡で、ランチに乗ってここに渡る。



大破した戦艦カリフォルニアCalifornia: 爆撃と魚雷攻撃を受けたため、ゆっくりと沈み、着低した。黒煙は、千巻から漏れ出した燃料が炎上したため。姉妹戦艦オクラホマが、右隅に移っている。



大破着底した戦艦カリフォルニアCalifornia

上と同じ写真。 Clouds of black, oily smoke pouring up from the California and her stricken sister ships conceal all but the hull of the capsized USS Oklahoma at the extreme right.





戦艦カリフォルニアUSS California:3万2,000トンの戦艦Californiaが真珠湾のドックに曳航される。日本海軍はドックも重油タンクも攻撃していない。浅瀬から引き揚げられた戦艦群は戦列に復帰する。
1939年の陸軍総兵力は40万人であるが,同年9月に欧州大戦が開始されると,航空兵力の増強を中心に5億7500万ドルの陸軍予算が必要と考えられ,ルーズベルト大統領は現役の軍人を22万7000名に,郷土防衛軍を23万5000名に増強することを決めた。

 

戦艦ネヴァダNevada
大損害を受けたが, ハワイで仮修理をした。撮影は1942年12月で、真珠湾攻撃の1年後。これから自力で本土に回航し、本格的に修理された。
1941年12月の真珠湾攻撃によって,米国は日本に,後にドイツ,イタリアにも宣戦布告する。この8ヵ月後には,国民の3分の1以上が動員計画に組み込まれた。生産増強のために,1942年1月,1942年中に6万機の航空機を,1943年には12万5000機の航空機と12万以上の戦車を生産することが目標とされた



戦艦ネバダUSS Nevada

米国本土に回航され、本格的修理を受けに行く。真珠湾では仮修理し、自力で航行した。



燃える戦艦ウェスト・ヴァージニアWest Virginia救助に向かうカッター 3万1,800トンの戦艦が煙に包まれた。Note the two men in the superstructure. 戦艦テネシーUSS Tennesseeが接岸している。



戦艦ウエスト・ヴァージニアWest Virginia
爆撃と雷撃で起きた火災鎮火後の3万1,800トンの戦艦West Virginia (手前)。大破着底してる。隣の戦艦アリゾナが大火災を起こしたために、重油火災で被害が広まった。 後方は戦艦テネシーTennessee。Noted the wrecked scout plane topside of gun turret at right and the overturned plane in the right hand corner.  


戦艦ウエスト・ヴァージニアWest Virginia
大爆発する危険を冒して,米国海軍水兵は燃える千巻に横付けして救助活動を行った。こんな災難時にも、米国国旗がマストに掲げられているのに注意。

引き上げられた戦艦ウェスト・ヴァージニアWest Virginia魚雷と爆撃で沈没したが、引き揚げられ、ドックに入渠した。 She is shown here being maneuvered by tugs, preliminary to the start of repairs.



米国戦艦オクラホマの側面図:太い船体は低速の旧式戦艦であることをうかがわせる。

 
オクラホマ転覆
:浅瀬の真珠湾でも、日本海軍の800kg航空魚雷には木製版が装着されており、深く潜らないまま、浅い海を航行してヒットした。


上空から見た戦艦オクラホマ


転覆したオクラホマ
:巨大なスクリュー


戦艦オクラホマOklahoma1941年12月7日救助隊が駆けつけ、生存者を探している。2万9,000トンの戦艦オクラホマは、真珠湾で転覆した。艦底に閉じ込められた生存者を救出するためにバーナーで穴があけられた。後方は、戦艦メリーランド USS Maryland 。 Note one of the Oklahoma's launches in the foreground.



戦艦メリ-ランドUSS Maryland.
遠方は戦艦USS Oklahomaで,転覆した。3万1,500トンのMarylandは、小破で生き残ったため、戦列に復帰したはじめての戦艦となった。



真珠湾攻撃時の艦船係留状況:中央の島は飛行場になっているフォード島。ドックなど造船施設は南東の湾岸にある。



燃える戦艦群日本の卑怯な攻撃(sneak attacks)によって米国の3戦艦が大損害を受けた。左から大破した戦艦USS West Virginia; 小破した戦艦USS Tennessee, ;沈没した戦艦USS Arizona。


 

沈没
:印象的な写真のためか、国会図書館には同じ写真が複数回数、異なる連番で保存されている場合が散見される。




ドックで被弾した駆逐艦(1941年12月7日)と戦艦ペンシルベニアPennsylvania 
USS Downes and Cassin. The jumbled mass of wreckage in the foreground of drydock number one are the U.S. destroyers, Downes (left) and Cassin (right). The battleship in the rear is the USS Pennsylvania, 33,100 ton flagship of the Pacific Fleet, which suffered relatively light damage during the Japanese attack. The Pennsylvania was repaired shortly after the attack. Main and auxiliary machinery fittings of the Downes and Cassin are being transferred to new hulls.  
 
軽巡洋艦USS Raleigh(1942年12月)
魚雷と爆撃で損傷した7,050トンの軽巡洋艦。後方は、標的艦(旧式戦艦)ユタ。USS Raleigh is held afloat near her anchorage in Pearl Harbor by a barge. The Raleigh rejoined the fleet months ago.
このように、真珠湾1年後に引き上げ、戦線に復帰させることのできたのは、米国の産業力の強さの証であるが、それを増強した戦時動員の賜物でもある。米国では1936年までに戦争産業管理部(War Industries Administration)が,戦時の動員に指導的役割を果たした戦争資源管理部(War Resources Administration)を引き継いでいる。


燃える1万トン級巡洋艦:Smoke pours from the USS Shaw, bombed dry dock (right center) while in the foreground lies the capsized USS Oglala, a minelayer. To the left is the 10,000 ton cruiser, USS Helena, struck by an aerial torpedo on the starboard side. The concussion caused the Oglala, formerly berthed alongside the Helena to flood and she turned over after being brought to dock. At the extreme left, may be seen some of the superstructure of the USS Pennsylvania and at the right appears to be the USS Maryland burning



米海軍駆逐艦USS Shaw: Hit by three bombs which exploded her forward magazine, the 1,500 ton destroyer Shaw lies a twisted mass of wreckage in the heavily-bombed floating drydock YFD-2. Note the bow of the Shaw lying on its side in the foreground. Part of the drydock, at right, is under water while the other side is listing heavily. Both the Shaw and the drydock are now back in use.
1940年5月に大統領は5万機の航空機を要求した。陸軍の予算は,1940年80億ドル,1941年260億ドルに急増した。そして,1941年6月までに150万名の兵力が動員されることになる。


、br>工作艦USS Vestal:2回爆撃を受け浸水したため、海岸に乗り上げた。



特殊潜航艇甲標的


特殊潜航艇甲標的

強制収用される日系人
真珠湾奇襲の後,すぐに米国本土の日系人はスパイ容疑者、サボタージュ組織者、敵国人として財産を没収(安値で手放し)され,強制収容所に入れられた。米国に居住するドイツ系やイタリア系は、収容されていないが、これは産業、軍事に多数進出しているドイツ系、イタリア系を収容すると影響力が大きすぎることもある。しかし、真珠湾攻撃によって卑怯な日本人に対する憎悪が広まったために、正当化されてしまう。

日系人強制収用
日系人の米国による強制収用は,ナチスドイツの行った反体制派やユダヤ人に対する仕打ちと同じであるが,待遇はそれよりもよかった。

日系人収容所



日系人収容所
カリフォルニア州内陸砂漠のマンサナール収容所は、アリゾナ・メモリアルと並んで、(遅れてではあるが)国家記念物に指定されている。ただし、収容所のバラックは大型調理施設のある1棟のみ。


現在のマンサナール収容所跡(国家記念物)は、バラック、コンクリートの床跡、日系人墓地などが残る。しかし、辺鄙な場所にあるので、ゲートはあっても、無人管理。


現在の跡地は、自動車で周遊して自由に見学できる。ゲートには、跡地マップ(取得可)も置いてある。



日系人が強制主要されたのは、米国本土、カナダなどで、ハワイの日系人は強制収容されていないことに注意。経済的にも大きな力がある上に、人数が多いハワイの日系人を収容することはあきらめている。このことからも、日系人収容が本当にスパイ対策であったのかという疑問が生じてくる。プロパガンダの一環で、反日感情を高めるために、そして憎い敵国日本人(日系人)の財産を没収するために、強制収容されたといえる。



1942年5月フィリピン。真珠湾攻撃は米国との戦いを意味するが、南方占領を目指すだけなら、日本は米国に参戦する必要はなかった。しかし、米国は、日本の中国占領を認めず、経済封鎖を行った。さらに、日本本土との海上輸送ルートの確保をするためには、米国植民地のフィリピンを占領する必要があった。
ルソン島のマニラを無防備都市として撤退し、バターン半島に立て篭もった米比軍主力。頑強に抵抗したこともあって、降伏後の捕虜移送は過酷であった。別名「死の行進」として、現在のフィリピンでも有名。


東京空襲
空母から陸上機爆撃機B-25を片道で飛ばし,日本各地を空襲。着陸場所は中国。埼玉県豊岡町(現入間市)に居住していた祖母も日米開戦後直ぐに米軍の爆撃機が飛んできたのを目撃している。真珠湾のあだ討ちということで2003年のハリウッド映画「パールハーバー」でも大きく取り上げられた。
 


当サイトでは,太平洋戦争中の真珠湾攻撃を,戦術と戦略面から再検討しました。写真は,米国国会図書館(Library of Congress), ナショナル・アーカイブズPearl Harbor Photos from the National Archives、WWWResources からの引用です。そのほか、下記のwebを参照して作成しました。
真珠湾攻撃の軍事リンク 
写真リンク
真珠湾攻撃と米軍
Pearl Harbor Remembered main menu
日本の攻撃に関する事前警告
BBC
米国の戦備
日本海軍の戦備
日米交渉
真珠湾攻撃の作戦計画
真珠湾攻撃の立案と宇垣中将
日本外交官の真珠湾攻撃
山本五十六と真珠湾攻撃
宣戦布告の起草
真珠湾の艦船と損害一覧(日本語)
真珠湾攻撃に係る議会報告書

1942年春に解読された日本の暗号Parpul
真珠湾リンク集
写真リンク集
真珠湾の一日 
日本海軍の空襲部隊
1942年12月12日付艦船損害報告書
「真珠湾攻撃の真相」
戦艦アリゾナ記念館
戦艦アリゾナ図書館

海軍リンク
海軍歴史情報Naval History Information Center
米国戦艦一覧
真珠湾攻撃時の米国艦船の所在
太平洋戦域で沈没した日本軍艦
日米艦艇一覧 
第二次大戦中の米国海軍の艦船損失一覧
写真リンク
真珠湾:WWWResources
米国国会図書館(Library of Congress)
Pearl Harbor Photos from the National Archives
真珠湾攻撃前の写真
日本軍から見た真珠湾
真珠湾の被害写真
真珠湾攻撃後の写真
アリゾナ引き揚げ
アリゾナ復旧作業
アリゾナの記念品・遺品
海軍情報(真珠湾編)Pearl Harbor Pages
米国の航空母艦
日本の降伏文書
小型写真一覧転覆戦艦など
米国戦艦1775-1941
米国巡洋艦1775-1941
第二次大戦の米国写真NARA

死者・不明者人名リスト
米陸軍死者行方不明者(州別)World War II Honor List of Dead and Missing Army and Army Air Forces Personnel
米国海軍死者・行方不明者(州別)World War II Honor List of Dead and Missing Army and Army Air Forces Personnel
真珠湾在泊主要艦艇
米国海軍艦艇一覧

真珠湾在泊艦船一覧(データ・写真リンク):1941/12/07現在

戦艦3万トン級Battleships(BB)
Arizona (BB-39) 沈没・廃棄 (Sunk Total Loss)
Oklahoma (BB-37) 転覆・引き揚げ・修理不能(Capsized -Raised Not Repaired)
California (BB-44) 沈没・修理(Sunk Raised And Repaired)
Maryland (BB-46) 小破(Light Damage)
Nevada (BB-36) 座礁大破・修理(Beached Heavy Damage, Repaired)
Pennsylvania (BB-38) 小破・修理(Light Damage, Repaired)
Tennessee (BB-43) 小破・修理(Light Damage, Repaired)
West Virginia (BB-48) 沈没・修理(Sunk Raised And Repaired)

重巡洋艦1万トン級 Heavy Cruisers(CA)
New Orleans (CA-32) 小破・修理(Light Damage, Repaired)
San Francisco (CA-38) 小破・修理(Light Damage, Repaired)

軽巡洋艦7500トン〜1万トン級 
Detroit (CL-8) 小破・修理(Light Damage, Repaired)
Helena (CL-50) 小破・修理(Light Damage, Repaired)
Honolulu (CL-48) 小破・修理(Light damage, Repaired)
Raleigh (CL-7) 大破・修理(Heavy Damage, Repaired)
Phoenix (CL-46)
St. Louis (CL-49)

 駆逐艦2000トン級 Destroyers(DD)
Cassin (DD-372) 大破・修理不能(Damaged Beyond Repair, Parts Salvaged and Built into new hull)
Downes (DD-375) 大破・修理不能(Damaged Beyond, Repair Parts Salvaged and built into new hull)
Shaw (DD-373) 大破・修理(Very Heavy Damage, Repaired)
Helm (DD-388) 小破・修理(Light Damage, Repaired)
Allen (DD-66)
Aylwin (DD-355)
Bagley (DD-386)
Blue (DD-387)
Case (DD-370)
Chew (DD-106)
Conyngham (DD-371)
Cummings (DD-365)
Dale (DD-353)
Dewey (DD-349)
Farragut (DD-348)
Henley (DD-391)
Hull (DD-350)
Jarvis (DD-393)
Mc Donough (DD-351)
Monaghan (DD-354)
Mugford (DD-389)
Patterson (DD-392)
Phelps (DD-360)
Ralph Talbot (DD-390)
Reid (DD-369)
Schley (DD-103)
Selfridge (DD-357)
Tucker (DD-374)
Worden (DD-352)
潜水艦Submarines(SS)
Cachalot (SS-170)
Dolphin (SS-169)
Narwhal (SS-167)
Tautog (SS-199)

高速掃海艇High Speed Mine Sweepers(DMS)
Perry (DMS-17)
Trever (DMS-16)
Wasmuth (DMS-15)
Zane (DMS-14)

 機雷敷設艇Light Mine Layers(DM)
Breese (DM-18)
Gamble (DM-15)
Montgomery (DM-17)
Preble (DM-20)
Pruitt (DM-22)
Ramsey (DM-16)
Sicard (DM-21)
Tracy (DM-19)

 機雷敷設艦Mine Layer(CM)
Oglala (CM-4) (Capsized Raised, Repaired)

 掃海艇Mine Sweepers(AM)
Bobolink (AM-20)
Grebe (AM-43)
Rail (AM-26)
Tern (AM-31)
Turkey (AM-13)
Vireo (AM-52)

 沿岸掃海艇Coastal Mine Sweepers(AMc)
Cockatoo (AMc-8)
Condor (AMc-14)
Crossbill (AMc-9)
Reedbird (AMc-30)

 砲艦Gunboat(PG)
Sacramento (PG-19) 


   魚雷艇Motor Torpedo Boats(PT)
第一魚雷艇中隊MTB Squadron One
PT-20
PT-21
PT-22
PT-23
PT-24
PT-26
PT-27
PT-28
PT-29
PT-30
PT-42

 弾薬運搬船Ammunition Ship
Pyro (AE-1)

 貨物船Cargo Ship
Vega (AK-17)

 駆逐艦母艦Destroyer Tenders
Dobbin (AD-3)
Whitney (AD-4)

 給糧艦General Stores Ships
Antares (AKS-3)
Castor (AKS-1)

 病院船Hospital Ship
Solace (AH-5)

 雑役船Miscellaneous Auxiliaries
Argonne (AG-31)
Sumner (AG-32)
Utah (AG-16) (Capsized Not Raised Or Repaired)

 外洋タグボートOcean Going Tugs
Navajo (AT-164)
Ontario (AT-13)
Sunnadin (AT-28)

 給油艦Oilers
Neosho (AO-23)
Ramapo (AO-12)

 工作艦Repair Ships
Medusa (AR-1)
Rigel (AR-11)
Vestal (AR-4) Heavy Damage

 水上機母艦Sea Plane Tenders
Curtiss (AV-4) 小破Light damage
Tangier (AV-8)

 水上機(駆逐艦)母艦Sea Plane Tender- Destroyer
Hulbert (AVD-6)
Thornton (AVD-11)

 小型水上機母艦Small Sea Plane Tender
Avocet (AVP-4)
Swan (AVP-7)

 潜水艦救難船Submarine Rescue Vessel
Widgeon (ASR-1)

 潜水艦母艦Submarine Tender
Pelias (AS-14)

 未分類Unclassified
Chengho (IX-52)

Yard & District Craftパトロール艇Patrol Craft
YP-108
YP-109

フェリーFerry Boat
Manuwai (YFB-16)
Nihoa (YFB-17)

 燃料バージFuel Oil Barges

YO-21
YO-28
YO-30
YO-43
YO-44


 浮き作業船Floating Work Shop
YR-20
YR-22


 ゴミ運搬船Garbage Lighters
YG-15
YG-17
YG-21


 関門艇Gate Vessel
YNG-17

 タグボートHarbor Tugs
Hoga (YT-146)
Nokomis (YT-142)
Osceola (YT-129)
Sotoyomo (YT-9) (Sunk Raised and Repaired)
Geronimo (YT-119)
YT-130
YT-152
YT-153


 モータータグMotor Tug
YMT-5

Net Tenders
Ash (YN-2)
Cinchona (YN-7)
Cockenoe (YN-47)
Marin (YN-53)
Wapello (YN-56)

 魚雷試験バージTorpedo Testing Barges
YTT-3

給水バージWater Barge
YW-16


沿岸警備隊所属艦船U.S.Coast Guard VesselsカッターCutters
Reliance (USC-150) (Honolulu Harbor)
Taney (WPG-37) (Honolulu Harbor)
Tiger (WSC-152) (Off Honolulu Harbor Entrance)

沿岸警備艇Coast Guard Boats
CG-8 ( Honolulu Harbor )
AB-27
(Honolulu Harbor)

出所)http://www.navsource.org/Naval/pearl.htm



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