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| シティ・オブ・ゴッド | ||
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2002年にブラジルで公開され、大統領にも推薦され、大ヒットした映画だ。2002年の各国の映画賞を総なめにし、2003年のアカデミー賞にも4部門にノミネートされた。わては、2004年2月になって2003年セレクトという企画の上映で、映画館で見た。ドキュメンタリータッチで描かれた、実話を元に作られた衝撃の子供から青年による犯罪ドラマだ。子供の頃から青年になるまで、貧民街(ファヴェーラ)で過ごした少年達の犯罪を繰り返していく底知れぬ闇を描いている。 冒頭で、包丁を研ぐ音とこれから料理される鶏の怯えた表情やサンバのリズム、逃げ出した鶏を追いかける少年達、ピストルを撃ちながら追いかけて広い通りに出る。すると、カメラマン志望のブスカペ(アレクサンドル・ロドリゲス)が彼らに出くわす。道の反対側には、警官の一団がやってきて銃を構え、ブスカペとその助手は二つの集団にはさまれてしまう。 そこから、1960年代のリオデジャネイロ郊外のファヴェーラ(シティ・オブ・ゴッド:神の街)に舞台が移る。銃による強盗や殺人が横行している街で、一旗上げようと優しき三人組はモーテルを襲う計画を立てる。小さい子供のリトル・ダイス(ドグラス・シルヴァ)も仲間に入り、見張り役で付いていく。ところが、三人組が怖くて逃げ出した後に、リトル・ダイスが一人でモーテルにいた大人全員を射殺してしまう。 大事件になったので、三人組も、リトル・ダイスも親友のべネとともに姿を隠す。70年代になるとリトル・ダイスは、リトル・ゼ(レアンドロ・フィルミノ・ダ・オラ)と名前を変え、ベネ(フィリピ・ハーゲンセン)と共に街に戻ってくる。そして、リトル・ゼは、一晩でシティ・オブ・ゴッドのシマを仕切るまでになり、ベネの親友セヌーラ(マテウス・ナッチェルガリ)のやっている麻薬稼業にも進出する。 ブスカペは、70年代の青春時代を仲間達のカメラマンとして過ごす。そして、グループのマドンナ・アンジェリカ(アリス・ブラガ)と仲良くなり、童貞を捨てようと願う。だがそれも叶わず、新聞配達から始め、新聞社のカメラマン助手として採用される。 リトル・ゼとセヌーラのグループは、お互いに敵対するようになり、やがて全面戦争に発展しようという傾向が近づいていた。リトル・ゼは、過去の自分達がやってきた強盗に手を染めているガキ集団を仲間に入れる。そのやり方が、捕まえた二人の子供の一人にもう一人を射殺させるという狂気の方法だった。 ブスカペの撮ったリトル・ゼたちの写真が新聞に載って、ブスカペは正式にカメラマンとして採用される。だが、プライベートな写真を勝手に新聞に載せたためにブスカペは、殺されると恐怖を感じる。だが、有名なカメラマンの説得で、もう一度特ダネを撮ろうと街に向かう。そして、冒頭のシーンに時間が戻る。 まさに敵対勢力が衝突しようとしていたど真ん中に、ブスカペは身を置いてしまうのだ。手持ちのカメラを多用し、全編ロケで撮影し、ファヴェーラの子供たちを現地で採用して、演技を教えて映画を撮ったのだ。武器を売る元締めが警官であったり、まさに暴力の温床である貧民街の実際の姿が、克明に描かれている。 すばしい映画だ。原作者のパウロ・リンスは、ファヴェーラの出身で実話にもとづいて著作を完成し、今もベファーラに住んでいる。監督は、フェルナンド・メイレレスだ。2000年代になった現在のリオデジャネイロ郊外のファヴェーラでは、三つのグループが抗争を繰り返し、環境は全く変わっていないという。 ブラジルは、貧富の差が世界で一番激しい国と言われている。その底辺では、このような悲劇が毎日繰り返されているという。なんとも、現実は悲しくなるほど厳しい。でも、この映画は明るい音楽と、軽妙な編集によって、すばらしいエンターテイメントになった。まさに、必見の映画だ。 Amazonシティ・オブ・ゴッド
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