アンコール遺跡−19 タ・プローム編(その2)


 前頁にも書いたが、旅名人ブックスでは、タ・プロームのことを「樹木が遺跡を包む」と表現している。その樹木はガジュマル(榕樹)という。クメール語では「スポアン」というそうだ。僕の持っている電子辞書ではガジュマルは以下のように説明されている。

クワ科の常緑高木。屋久島以南、東南アジア、オーストラリアの亜熱帯〜熱帯の沿海地にはえる。幹や枝から褐色の気根をたらし、ときに1本の木で林かと見まごうほどの巨大な樹冠をつくることもある。

 ガジュマルの巨大さを味わうには、タ・プロームを訪問するのが一番である。ガジュマルの全てを破壊するような生命力には畏怖を覚える。
 
 第一回廊から内部に入って、まず左側に見えるのが「塔に食い込む木」である。木のネーミングは、地球の歩き方によるものである。写真の中心部をご覧いただくと、根が塔の内部に入り込んでいるのが分かる。いきなりの先制パンチといったところか。

塔に食い込む木

 そこから右に行くと、「最も有名な巨大木」である。ガジュマルの根が遺跡の壁を押し潰そうとしている。下の写真だと、どれほど大きいか分かりにくいかもしれない。

最も有名な巨大木

 ここで、シェムリアップ空港まで迎えに来てくれたガイドさんとたまたま居合わせた。僕が運転手しか頼まなかったこともあり、ガイドさんは他の日本人団体客を案内していたのだが、折角だからということで僕の写真を撮ってくれた。
 下の写真をご覧いただきたい。僕は身長176cmである。ガジュマルがいかに大きいか分かるというものだ。ガジュマルの根は、僕の体よりも太い。

最も有名な巨大木

 下の写真は、離れたところから撮ったものである。ガジュマルは中央祠堂よりも高くそびえている。そして、このようなガジュマルが何本もあるのが分かる。

左が最も有名な巨大木

 次ページでは、壁の向こう側から見た「最も有名な巨大木」を紹介したい。まさに大自然の脅威というものを感じさせる迫力である。