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 秋・氷ノ山 平成18年10月29日 所在地:鳥取兵庫県境
今日は扇ノ山に登ろうと思っていましたが雲が多いようです。扇ノ山は鳥取の市街地からは見えませんが、千代川を渡った西岸からはよく見えます。

行ってみると山は雲の中。これではガスの中の登山になりそうです。氷ノ山も雲がかかっていますが、少し薄そうなので行く先を氷ノ山に変更します。

目的は氷ノ山にある「コケモモ」という氷河期の残存植物を見つけることです。
スキー場に着くと山頂方向はガスの中。季節の移り変わりは早く、良い条件の日を待っていると、標高の高い氷ノ山はすぐに冬が来ます。あきらめて登ることにしました。
氷ノ山越のコースを歩きます。このコースは、キャンプ場から登ると標高差が少なくなるので、そちらから登られる人が多いのですが、私は二十数年前から同じコースで登ります。

「氷山命水」の水汲み場から右の道に入ると直ぐに登山口があります。道はしばらく杉の植林地を歩き、キャンプ場からの道と合流します。
今日は何だか変です。道を歩いていると、話し声や鈴の音がします。下山してくる登山者です。それも家族連れやアベック、それに少数のグループとバラバラの構成。
チシマネコノメがよく繁殖していました。
氷ノ山越に近づくと天気が回復し、日が差してきました。広葉樹は既に葉を落とし、足元は落ち葉の絨毯で気持ち良いです。
あと一息で峠。この手前は急な道が続き、峠が見えるとホッとします。
氷ノ山越には何枚も案内が設置されていました。

大雨のため、10月8日に氷ノ山越からハチ高原の「ブン回しコース」に大きな地滑りが発生し、登山道が通行できないとのことでした。

私が6月17日に通ったコースです。残念。
今年新たに標識が設置されていました。
婦人のグループや家族連れが降りてきます。登山と言うよりハイキング気分です。おしゃべりは賑やかです。
またグループ。今日登山者が多いのは、紅葉のなごりを楽しむためのようです。
ブナはもう葉を落としていますが。
雲も取れて眺めが良くなってきました。
仙谷口を通過。この後家族連れとすれ違い、尋ねるともう山頂には誰もいない。自分たちが最後に降りてきたとのことでした。今日は数十人登っていたようです。
頂上手前になると、9月3日には荒れていた登山道が補修してあり、木道が設置してありました。兵庫県と養父市の仕事です。
賑やかだったであろう山頂は私一人。到着してしばらくすると突然風が強くなり、小屋にはいると「ゴー」と音がします。急激に気温が下がってきました。
山頂から高丸山を撮影しました。6月17日に歩いた登山道の辺りから地滑りが発生しています。

大規模な地滑りなのでいつ復旧できるのか判りません。美しいコースだっただけに残念です。
鳥取県のエコトイレの屋根にカラスが2羽とまり、まるでシャチホコのようです。堅いものを屋根にぶつけているようで大きな音がします。
山頂をあとにして今日の目的「コケモモ」を探します。

樹木と言っても高さ十数センチ、なかなか見つかりません。氷河期の残存生物で、鳥取県では氷ノ山と大山の岩場にだけ生息し、絶滅危惧T類に指定されています。
ネマガリタケや他の植物が上を覆うとこの植物は消えます。常緑のコケモモは、氷点下何十度にも耐えられるそうで、冬の強い寒気と強風で他の植物が消える岩場がコケモモの生息場所でした。
厳しい氷ノ山の気候が幸いして、僅かに生き残ってきたのです。
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