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Junglaその後

 Fiat600・Jungla といいます
鎌ヶ谷の梨農園でもよく似たクルマを見かけますが、こちらはイタリア製。

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1969 Savio 600 Jungla

 ふたたび素性不明のクルマが私のところにやってきました。Fiat 600・Jungla(ユングラ)です。500/600系列の派生車種で、600のエンジンに特製のオープンボディを与えたクルマです。イタリアでも珍しいのではないでしょうか。日本には二台現存。
 さて、Tangara以上に分からないのがこのJungla。だんだん難解なクルマになってきますね。車検証にはSEAT(セアト)と書いてあったりします。原動機名もSEAT-DA。セアトといえばスペインのメーカーで、今はフォルクスワーゲンに買収されてしまいましたが、かっては(まだフランコ総統の独裁時代っていうんで、これも相当な昔の話ですが)Fiat600のライセンス生産をしていたはず。
 しかしこのクルマの通関証明にはしっかりとイタリア産、SAVIO社制作となっております。カロッツェリアAERO社というのはおそらく幌のメーカーかと思います。Fiat派生車種を集めたポスターにもSAVIO社製の似たようなクルマが3種類ほど紹介されております。このSAVIO社というのはおそらくトリノのCARROZZERIA SAVIO Torino (1919年創業)というところなんでしょう。現時点でこのくらいのことしか判りませんが、とにかくクルマは届いてしまいました。
(現在savioは、Fiatの子会社となりイタリアの救急車を作っているようです)

<<ご覧のように全体にキューベルワーゲンによく似ております。

 戦後本家のフォルクスワーゲンで作られたVW181にも当然にていますが、お尻のラインはこちらのほうが叔父さん似だと思います。

 Fiat600のエンジンを後部に配置した後輪を駆動します。4WDではありませんが、不整地走行用にエクストラローのギアを持っており、前進4+1段です。車検証を見ると排気量は767cc、ちょっとボアアップされているようです。重量は600kgと割合軽量ですので、加速はけっこう良好。周囲のクルマに遅れることはありません。126よりだいぶ速い。緒元表


<<左は側面図。キューベルワーゲンやVW181にくらべてフロントがだいぶ寸詰まりですね。相対的にホイールベースが長めになっています。意外に広いんです。ドアは大きなものが1枚だけ付きます。イタリア風の省略。
   

>>フロングラスはご覧のように倒せます。
乗り心地は意外に重厚でした。リアエンジンでステアリングはよく切れるので小回りがききます。この角度で見るとやっぱり色といい形といい果樹園の作業車のようですね。これから梨もぎにいかなくちゃ。

<<フロントはトランクルームになりますが、燃料タンクがあるため工具とバッテリーが入る程度のスペースしかありません。燃料タンクは真四角でちょっと石油ストーブを連想します。ボンネットはゴム止め。
   >>運転席のアップ。ステアリングは細身の木製です。艶はありませんがカロッツェリア製の面影を残しています。左上に水温計、その右下の大きいメーターが回転計(不動)、ライトのスイッチ、よく分からないスイッチ、速度計、イグニッションキーの順に並んでおります。チョークはシフトレバーの前方にあり、これはFiat500/600と共通。ドアはご覧のように布バンドで開きすぎないように止まっています。足下はたいへん広い。


<<シートはシンプルですが、意外に乗り心地は良好。腰も痛くなりません。ワイパーのモーターが2個、フロントグラス側についています。このへんジムニー(SJ10)なんかと似ていますね。
   

以下もうちょっと続く予定

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