
北海道の日高地方には、沙流川というそれは綺麗な川がありました。上流30キロほどのところに、二風谷ダムが建設されたのは10年前のことです。ダムができてから下流には濁った水が流れるようになりました。
2003年8月9日夜、北海道を台風10号が襲いました。沙流川上流に篠突くような大雨が降りました。二風谷ダムは、みるみる一杯になり、ダムを守るために「ただし書き操作」という、入ってくる水をそのまま放流するということを始めました。当然ながら下流では、雨での水量の増加に加え、ダムから放流された水が堤防ぎりぎりまで押し寄せました。
ところが、このような放流をしながら、下流の富川地区では、沙流川に流れ込む支流の水門を閉じていなかったのです。放流で溢れる水は、この支流に一気に流れ込んできました。そして支流を溢れ、付近一帯が水害にあったのです。
富川水害は、こうして起こりました。水門を閉めていれば簡単に防げた水害でした。
富川地区で、水害にあった10戸の人たちは、この被害の賠償を国に求めて今年(2005年)裁判を札幌地方裁判所に起しました。
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