東京港臨海道路
    
II期事業(中央防波堤外側埋立地〜若洲)

2006/4/25

 東京港臨海道路は大田区城南島から中央防波堤外側埋立地を経由し、江東区若洲までを結ぶ、約8.0kmの道路である。事業は2期に分かれており、城南島〜中央防波堤外側埋立地間(約3.4km)は第I期区間として平成14年4月に開通。残る中央防波堤外側埋立地〜若洲間(約4.6km)は第II期区間として平成17年8月に着工、平成23年度の全線供用開始を目指している。計画交通量は35,400台/日、往復4車線となる。


※東京都公式ホームページより引用

 当事業の目的は主に二つある。一つは、混雑の目立つ湾岸道路(国道357号線・首都高速湾岸線)に対するバイパス構築。もう一つは、中央防波堤自体へのアクセス性の向上だ。「あんな何もない場所への利便性を向上させてどうするのか」、とお思いかもしれないが、中央防波堤は将来、大井埠頭、青海埠頭などと並ぶ港湾貨物拠点の整備が計画されている。当事業はその際の物流路として位置付けられているのだ。

 当事業のメインとなるのが、東京港第三航路に架けられる東京港臨海大橋(全長約2.9km)である。この橋は上の完成イメージの通り、特徴的な構造となっているのだが、これは、船舶の航行に支障のない橋脚間距離の確保、羽田空港を離発着する飛行機を妨害することのない橋高、東京港の玄関口を飾るシンボルとしてふさわしいデザイン、などの要素を考慮してのものだ。特に、橋脚間距離に関しては最大約440m(橋の中心部)と、世界でもトップクラスとなる。

 ところで、東京港臨海道路はいわゆる「第二東京湾岸道路」との関係がよく取り沙汰される。第二東京湾岸道路とは東京都大田区から千葉県市原市まで、東京湾岸道路の内側を沿う形で計画されている高規格道路なのだが、東京港臨海道路の大部分は第二東京湾岸道路の計画線と一致するのだ。


※東京都港湾局ホームページより引用
青実線:高速道路 青点線:高速道路の構想路線
黄点線:(都市計画決定済み)高速道路
赤実線(点線):臨海関連広域幹線道路

 このことでよく話題となるのが、第I期事業で整備された臨海トンネルと、第II期事業の東京港臨海トンネルが、将来第二東京湾岸道路の一部として使用されるのではないか、ということだ。その根拠を、疑問点を交えていくつか示そう。

・臨海トンネルの城南島側出口は高速道路接続を前提とした構造?
 こちらのYahoo! 地図情報をご覧いただきたい。右上の臨海トンネル出口を出た後、東行き、西行きの道路が分かれて膨らんでいるのがお分かりだろうか。この構造は確かに「アヤシイ」。写真左側から高架でやってくるであろう第二東京湾岸道路がこの付近で地表に降り、そのまま臨海トンネルに接続する計画であると考えることができる。
 また、既存の「東京湾岸道路」では、中央の首都高速を挟む形で東行き・西行きの一般道が走っており、その例に倣えば、臨海トンネルを高速道路に転用し、その両脇に一般道を設置することになるはずだ。

・臨海トンネルは将来高速道路として十分転用可能な規格?
 実際に臨海トンネルを走行したことのある方はお分かりかと思うが、臨海トンネルは実に走りやすい。ついついスピードオーバーをしてしまいがちで、覆面パトカーがよく仕事をしている。それだけに、将来高速道路に転用可能な規格と思わされるのだが、実は臨海トンネル、東京港臨海大橋はともに、第4種第1級(道路構造令、設計速度50km/h)と、規格の上では一般道に設定されているのだ。

 では、実際のところどうなのか。第二東京湾岸道路の調査を行っている、国土交通省関東地方整備局東京湾岸道路調査事務所にメールにて問い合わせを行った。

 このたびは当事務所ホームページをご利用いただき、誠にありがとうございます。メールにてお問い合わせ頂いた件ですが、現在当事務所で調査を進めている「第二東京湾岸道路」は「都市圏自専道」の候補路線として位置づけられております。 
 また、「臨海トンネル(既設)」と「東京港臨海大橋(整備中)」は一般道路(道路構造令 道路区分 第4種第1級に準拠)として整備されています。将来「第二東京湾岸道路」へ転用するのか又は別に造るのかは調査中であり未定です。
 当調査事務所としても今後も現状把握のために調査を行っていく予定です。
 今後とも国土交通省の道路事業にご理解・ご協力をお願いいたします。

 結局、第二東京湾岸道路の計画発表の日までは謎のままのようだ。

 

 

 

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