VIゼミ卒論指導


第一段階
テクストを入手する

The Arden Shakespeare
これは現在3rd seriesが刊行中ですがまだ全作品そろっていません。ものによっては2nd seriesになりますが、どちらの版も有益です。
http://www.ardenshakespeare.com

The Oxford Shakespeare (Oxford World's Classics)
これもまだ全巻完結はしていないと思いますが、ほとんどは手にはいるでしょう。

The New Cambridge Shakespeare
全巻揃っているはずです。初版の時は水色の表紙でしたが、現在は紺になっています。

どのシリーズの場合も、hard boundはかなり高価なのでpaper back editionの方を買うこと。

以上の3シリーズは全部手に入れておいて下さい。
amazonなどで容易に入手できます。http://www.amazon.co.jp/

テクストは3月末までには入手して下さい。早ければ早いほどいいです。



第二段階
テクストを読む。

そのうちのひとつを自分の定本に決め、そこに意味などを書き込みます。また、卒論への引用もそこから行うことになります。

定本はすぐには決められないかも知れません。とりあえず、テクストを読み始めます。3冊同時に広げ、すべての註を読みながら、読み進めてゆくうちに使いやすい本が決まるでしょう。

定本が決まっても、やはり3冊同時に広げて読み進めます。当然、かなり時間が掛かります。覚悟しておいて下さい。

睡眠時間や、その他の時間を削っても、とにかく6月の終りまでに読み終えて下さい。半端な努力では追いつきません。いいわけも通用しません。

この読みがすべてです。この読みをおろそかにすると、テクストの深海に潜む微細なプランクトンや、眼に見えない暗い潮流やうねりを掴み損なうでしょう。日本語訳は役に立ちません。せいぜいほんの読解の補佐です。

作品のテーマは原文からしか沸き上がらないと知るべし。

テクストを読む際、大切なことはルースリーフにメモを取ることです。メモは論文を推敲する時に重要なデータになるので使いやすいよう(テーマやキーワード毎に並び替えたり、分類したりしやすいよう)、ケチらずに1項目1ページとします。100枚から200枚集まった頃にテーマが見えてくるでしょう。

卒論ゼミでは毎回どこまで読み進んだかを報告します。



第三段階
構想を練る。

論文は知的な遊びです。あらゆる遊びにはルールがあるように、論文にもルールがあります。それは、独創であること、です。オリジナルな発想で作品を読み解くことです。しかし、シェイクスピアの場合あまりに多くの学者、批評家が自説を発表しているので1から10まで独創ということは不可能です。

しかし、他人の説を読まずして独創を云々することは出来ませんので、まずテクスト三冊のIntroductionを読みます。他人の読みを理解しようとすると、頭の中でそれまではひそかに呼吸していた自分の考えが突然大きな声を上げ始めます。他人の読みと自分の読みはこういう風に呼応して成り立って行きます。

こうした読書過程のなかで、たとえほんの僅かな事柄でもいいですから、自分の読みを発見して下さい。

卒論ゼミでは毎回introductionをどこまで読み進んだかを報告します。その際に、考えたこと、思い付いたこと、疑問点などを話し、指導教員やゼミの仲間と議論しましょう。

また、卒論ゼミは原則として夏休み中も毎週行います。


第四段階
いよいよ論文の書き出しです。

実際に卒論を書く時は、次のページの日本語論文の項を参照します。卒論の手引きとして最良のものです。
卒業論文の書き方(上智大学英文学科)

卒論の書式はつぎの書式をダウンロードして使います。リンク部をクリックするとダウンロードの画面になります。
VIゼミ卒論書式

卒論執筆合宿を10月末から11月始めに行います。



第五段階
論文を提出する。

群馬県立女子大学英文学科の卒論要項をよく読み、遺漏がないことを確かめてから提出して下さい。正副2部提出とあるのに1部しか提出せず不可になったこともありました。ゼミ生同士で確認し合いましょう。