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希望する良い夢を見る方法


人は人生の3分の1を睡眠で費やし、一晩に4〜5回夢を見るが、ほとんどの人はその内容をすべて記憶していない。かつてフロイトは、「夢は潜在的な願望を充足させるもの。欲しい、なりたいと強く願う内容はもちろん、気づかないうちに感じている不満やストレスも夢の題材となる。願望や不満を夢に映し出す事で心に充足感を与え、ストレス発散を行っている」と言った。そこで、夢自体と「見たいと思う夢」を見る科学的に検証された方法はあるのか?


●夢とは

睡眠中あたかも現実の経験であるように感じる、一連の観念や心像で、睡眠中にもつ幻覚。将来実現させたい願望や願いも含まれる。視覚像として現れる事が多いが、聴覚・触覚・味覚・運動感覚等を伴う事もある。通常、睡眠中はそれが夢だとは意識せず、目覚めた後に自分が感じていた事が夢だったと意識される。未開人や古代人は、睡眠中に肉体から抜け出した魂が実際に経験した事が夢だと考えた。また、夢は神や悪魔といった超自然的存在からのお告げという考え方は世界中に見られ、古代ギリシアでは夢の送り手がゼウスやアポロだと考えられ、古代バビロニアでは夢の解釈技法が発達し、夢解釈のテキストまで作られていた。バビロン捕囚後に編纂された旧約聖書にもこのバビロニアの夢解釈が取り入れられ、神のお告げとする記述が多数登場する。

近代になると、フロイトは人が体験する夢を顕在夢と呼び、無意識的に抑圧された幼児期由来の願望と、この願望と結びついた昼間の体験の残滓からなる夢の潜在思考が、検閲を受けて加工され歪曲されて現れたものだとした。ユングは意識的な洞察よりもすぐれた智慧をあらわす能力があり、夢は基本的に宗教的な現象だとした。人間の無意識の深い領域には全人類に共有されている集合的無意識があり、古代から継承された元型が宗教・神話・夢といった象徴の形で現れるとした。フロムは、象徴は人類がかつて使っていた言語だが、現代人はそれを忘れてしまい、夢はその象徴という言語で語られる無意識の経験であるとし、象徴の解釈によりその真の意味を理解出来るとした。現代の神経生理学的研究では、夢というのは、主としてレム睡眠時に出現し、睡眠中は感覚遮断に近い状態でありながら、大脳皮質や辺縁系の活動水準が覚醒時にほぼ近い水準にあり、外的あるいは内的な刺激と関連する興奮によって脳の記憶貯蔵庫から過去の記憶映像が再生されつつ、記憶映像に合致する夢のストーリーを作ってゆくと考えられている。

睡眠時は大脳が覚醒時と同様な活動状態を示す脳波になる。時にはその活動に刺激されて反射運動がみられる場合がある。これには、寝ている状態で手足を動かす、声を発する(つまりは寝言)などある。寝言の中には歌を歌いだす報告もある。反射行動の中には日常生活では見られない行動、奇異であり不思議な行動が見受けられる。フロイトによれば、普段聞きなれているが、発音できなかった(もしくは上手でない)外国語を突然流暢に喋りだすという事例もある。また、睡眠中に突然起き上がり歩き回るが覚醒時にはその記憶が残っていないなど、その行動が顕著な場合に夢遊病と呼ぶ事がある。夢は人間に限られた現象ではない。普段は抑圧されて意識していない願望などが如実に現れるケースも多いとされる。これは誇張されている事も多く、結果的に現実としては不可解な現象で表現される事が多い。また、普段の生活から興味がある現象について夢を見やすいと言われる。具体的には色に興味がある人は色が付いた夢を見る。覚醒時に考えていた・悩んでいた事が影響するケースも多く、新しい着想を夢の中より得た事例もある。ストーカーはカニを食べ過ぎて悪夢を見て、これを元に小説ドラキュラを書き上げた。他にも、重要な発見や発明や芸術作品など、夢で得たイメージを元としている事例が多い(Wikipediaより)。




●見たい夢に近づける方法

(1)就寝前に見たい夢を思い浮かべ、脳にインプットする

夢は基本的に人の記憶から生みだされる想像であり、その記憶が脳内になければその種の夢を見れない。夢は脳内の情報処理から生まれるが、一つの可能性として「情報→前頭葉に短期刺激として蓄える→海馬の記憶と照合する→海馬に保存され意識として残る→レム睡眠時に現れる可能性が高くなる」が考えられる。つまり、寝る直前に見たい夢を脳内にインプットする必要がある事になる。強い記憶は睡眠中も保持されるので、その刺激が強ければ、その夢を見る可能性も高くなる。特に映像と音は夢になりやすい。また、臭いもストレートに脳に伝わるので刺激になる(アロマ効果)。脳に蓄積される意識にイメージや音や香りで刷り込ませるようにして思い込ませるのがポイントになるだろうか。

(2)リラックスして体と脳の疲れをとっておく

良い夢を見るには疲れをとってリラックスする事が重要。静かなBGMを流したり、風呂に入って疲れを癒しておく。疲れていると質の高い睡眠がとれず、悪夢をみる可能性がある。酒を控える、満腹で寝ない、病気やケガは治しておく、トイレに行っておく…尿意をもよおすとトイレに行く夢を良く見るのは誰でも知っている(子供はこの時オネショをする…私は何回やった事やら)。

(3)睡眠環境を整える

良い夢には良い睡眠が不可欠。良い睡眠にはベッドや枕も重要。ベッドの固さや枕の位置が悪いと、質の高い睡眠がとれなくなる。胸に手をあてると苦しい夢、膝を立てると倒れた衝撃で高いところから落ちる夢を見る事が多い。

(4)明晰夢を体得しておく

夢の中で、これは夢だと自覚できる夢を明晰夢と言う。明晰夢が見れるようになると、夢をコントロール出来る可能性が高くなる。眠りが浅い状態(浅いレム睡眠)では、意識が少し覚醒しやすく、夢を夢だと認識しやすく、起きてしまいそうになるが、何とか頑張って夢の中で留まるようにすると良いとされる。明晰夢が出来ると、夢の中で起きていることを実際に体験しているかのような感覚を味わえるとされるが、まだ科学的には未知な部分がある。

(5)色のあるイメージを意識に蓄積する

普段色に注意していないと、白黒の夢になる。1日2回2分間広い景色を眺め、色を意識して記憶にとどめる練習をするとカラーの夢を見るようになると言われる。カラーだと情報量が格段にアップし、リアル感が増す。また、通常夢の中の映像はぼやけたイメージが多いと思うが、私の場合はハイビジョン動画編集を多く行っているので、最近は高画質の夢を見る事がまれにある(良いか悪いかは別にして)。

(6)外的刺激を与える

実験でレム睡眠中に、頬に氷を当てた人は冷たい水を飲んだ夢を、腕を針でつつかれた人は肩を捕まれて手首を握られた恐怖の夢を、柑橘系の香水をかがせた人はオレンジの夢を見た事が報告されている。この説明に「レム睡眠中の刺激→脳の前頭葉→何の刺激か判断→睡眠中の判断は不充分→うまく照合できない→しかし似た刺激として夢に取込まれる」と言う仮説が立てられている。しかし、レム睡眠中は自分で直接刺激を与えられないので、何らかの方法で刺激を与えなければならない(後述のiPhoneアプリのような手法)。

(7)目覚め

せっかく良い夢を見ていても忘れては意味がない。夢を見るレム睡眠の周期は約90分なので、6時間後か7時間30分後に起きるとちょうど良い。1回目のレム睡眠時、つまり寝入ってから90分後に1度起きると夢を憶えている確立は高くなるが…途中で起きるのは難しい。起きる時は、大きな音や振動で起きては駄目、心地良く静かな音楽で目覚め、そしてすぐに夢を思い起こす…すぐに忘れてしまうからだ。

●見たい夢がみれるアプリ「ユメミ〜ル」

iPhone、iPad用の無料アプリ。操作は至って簡単。寝る前に見たいユメを選び、起きる時間を指定するだけ。後は枕元に置いて寝ると、iPhoneが睡眠状態を検知し、眠りの浅いレム睡眠時に選んだユメにちなんだ音声を再生する仕組みなので、一応科学的根拠はある。しかし、使った人のコメントを読むと、効果があったという人が少ない、すべての条件と環境が整っていないと言う事なのか。好奇心のある方は、試してみるのも一興か。


●人々が良く見る夢12種(米国人向け、日本人には適応されないかも)

ラウリ・ローウェンバーグ、イアン・ウォレス、ラッセル・グラント、ローレン・ローレンスの4人の夢専門家の解釈を見ていくが、専門家により解釈に違いがある。()内は私見。

1.落ちる夢

ローウェンバーグは、この夢を「潜在意識からの危険信号」と呼ぶ。彼女やグラントの説では、この夢は仕事や人間関係などで大きな問題を抱える人がよく見る夢であると言う。(不安の象徴)


2.歯が抜ける夢

ウォレスは歯を力と自信の象徴と見なしこの夢を見た者に自信を喪失するような出来事があったサインとする。グラントによれば、歯は凶兆であり破綻した関係を意味する。ローレンスはこの夢にフロイト学派的意味を与え、女性にとってこの夢は願望の充足つまりは妊娠を望んでいるサイン、男性にとっては性的な刺激に対する欲求であると言う。(歯の健康への不安)

3.裸で職場や学校に行く夢

これに関して、専門家の意見は一致しており、弱さと心配を暗示している。ウォレスの研究が明らかにしたところでは、この夢は、「昇進したり、新しく仕事を見つけたり、注目を集めている人」がよく見るという。(私は全く経験がない)


4.試験を受ける夢

ローレンスによると、ストレスを感じる試験の夢を繰り返し見る傾向にあるのは完璧主義者が多いという。この夢は警戒を怠らないように告げているのだと彼女は断言する。ローウェンバーグの見解では、この夢は学校や仕事に線を引いているという。どちらもプレッシャーを感じる場所であるため、この夢を仕事や学業のストレスと関連付けた。(受験に一度失敗した私は、この夢を何百回以上も見た)

5.自分が死ぬ夢

ローレンスの解釈では、この夢は「人間関係、仕事、キャリア、あるいは過去をはじめとする人生の何らかの出来事を終わりにしたいという願望」を表しているという。グラントは、必ずしも悪夢ではないと強調する。むしろ、新しい努力やスタートを促す夢と。(私は全く経験なし)

6.有名人に会う夢

ウォレスは、自分の患者が最も頻繁に見る夢の1つと述べている。彼の考えでは、夢にでた有名人の才能にあこがれを抱いている証拠だという。ローウェンバークによれば、夢に出た有名人は自分が認められたいという承認欲求の象徴だという。(私は全く経験なし)

7.追われる夢

夢で感じる苦しさにも関わらず、ウォレスはこれを前向きなサインだと捉える。彼の説では、この夢を見た者は、心に引っかかっている問題にまっすぐに取り組むよう促す夢だという。ローウェンバーグによれば、男性よりも女性の方がこの夢をよく見るという。(私は数回しか経験がない、健康不良時)

8.パートナーに浮気された夢

この夢が正夢であると受け止めてはいけないと全ての専門家が述べる。ローウェンバーグによれば、浮気される夢は、パートナーが自分以外の事柄に関心を向け過ぎているときに見られるという。同様に、ローレンスは、恋愛関係における信頼の欠如がこうした夢となって現れるとしている。(私は全く経験なし)

9.遅刻する夢

やらなきゃならない事が多すぎるか、やり過ぎているサインだと解釈するのはウォレスだ。これに関連して、グラントは「守れない約束はするな」という警告だと捉えている。(私は数回しか経験がないが、達成できない悪夢)

10.飛ぶ夢

ウォレスの解釈では、見た者に現在の問題を手放し、自然に落ち着くがままにさせよと告げる夢だという。同様に、飛ぶ夢は人生において何かが手に負えなくなっているサインであるとグラントは述べている。(非常に多い夢、身軽になりたい欲求)

11.妊娠する夢

グラントの解釈では、何か問題を抱えているサインである。ローレンスは、この夢をクリエイティブな計画を開始する、あるいは親になる必要性を表すと捉えている。ローウェンバーグによれば、最近思いついた新しいアイデアを象徴しているそうだ。(男でも見るらしいが、私はない)

12.車が止まらない夢

ウォレスは、「成功への道筋をきちんとコントロール出来ていないと感じている」印であると考えている。グラントは、現在の悪癖が長期的に問題に発展するサインであると警告している。いずれにせよあまり良い夢ではなさそうだ。(危機意識の現われか?車の免許も持たないので、全く経験がない)


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