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そこで、使用済み燃料を、細切れにして、硝酸液で溶かすなどの化学処理を行って、ウランやプルトニウムを取り出すのが『再処理工場』です。

| 搬入・貯蔵・冷却 | 原子力発電所から運び込まれた使用済燃料は、まだ激しく発熱していますので、一定期間(原子力発電所での貯蔵と合わせて4年以上)貯蔵プールで冷却します。 | 青森県六ヶ所村に建設中の再処理工場は、もんじゅ事故などによってプルトニウムの使い道がなくなり、貯蔵プールだけが利用される、ただの「核のゴミ捨て場」になる可能性が高まっています。関連記事 |
| せん断 | 使用済燃料を、金属のさやごと3〜4センチに細切れにします。 | ジルコニウムという金属のさや(被覆管)の中に閉じ込められていた「死の灰」がここでむき出しになります。つまり「再処理工場」というのは、猛烈な放射能をむき出しにして扱う施設なのです。運転も事故の時の対応もすべて遠隔操作しかできません。 |
| 溶解 | ステンレスの溶解槽の中で「死の灰」や不純物を硝酸液でドロドロに溶かします。被覆管等の金属片は固形廃棄物として取り出されます。 | 溶解槽そのものが溶けたり、溶接個所が傷んだりして漏れ出す事故がフランスでも東海村でも起こっています。 |
| 分離 | 溶解液をウラン溶液、プルトニウム溶液、残った廃液=「高レベル放射性廃棄物」に分離します。 | 高レベル廃棄物はガラスに溶かし込んでステンレス容器(キャニスター)に詰めて保管しますが、数万年もの間放射能を出し続けます。関連記事 |
| 精製・脱硝 | ウラン溶液、プルトニウム溶液の中にわずかに残った他の核のゴミを取り除き、最後に硝酸を取り除きます。 | 最終製品としては、ウラン酸化物とウラン・プルトニウム混合酸化物が生産されます。 |

| 排気塔から空中へ | 放水管から海中へ | ||
|---|---|---|---|
| クリプトン85 | 330,000兆ベクレル/年 | ルテニウム103、106 | 6,900億ベクレル/年 |
| トリチウム | 2,000兆ベクレル/年 | ストロンチウム90 | |
| ヨウ素129 | 130億ベクレル/年 | セシウム137 他 | |
| ヨウ素131 | 560億ベクレル/年 | トリチウム | 18,000兆52兆ベクレル/年 |
| 炭素14 | 52兆ベクレル/年 | プルトニウム239など | 98億ベクレル/年 |

また、国際環境保護団体グリーンピースの調査によって、工場の排水から通常の1700万倍もの放射能が検出されたり、排水管そのものにも大量の放射性物質がこびりついていることなどが発見され大問題になっています。
健康被害についても周辺でガン、白血病が多発しているという報告が何度か出され、そのつど政府はそれを否定してきました。
しかし、最終的に政府が実施した調査で、子どもの歯に含まれるプルトニウムが、セラフィールドからの距離に近いほど多いことが分かり、汚染が裏付けられました。
再処理の目的は、ウランの不足に備えて、プルトニウムを取り出して高速増殖炉の燃料とすることでした。
ところが今、東西冷戦が終わって核兵器用の需要が減り、逆に解体された核兵器からウランやプルトニウムが取り出されている上に、多くの先進国で脱原子力の流れが主流となり、新規の原発建設がほとんどなくなったこともあって、世界中でウランはだぶついています。
また、肝心の高速増殖炉開発も、技術的、経済的な理由や人々の強い反対運動によってどの国でも例外なくストップしています。
今や、プルトニウムをいかに減らすかが世界の課題となっています。とりわけ日本は、大量のプルトニウムを保有しており、世界から疑惑や警戒の目で見られています。
つまり、どこから見ても「再処理」は、もう必要無いばかりか、これ以上プルトニウムを増やさないためにも再処理は止めるべきなのです。