中村梧郎・ニューヨーク「戦場の枯葉剤」写真展


08-3 08-1 08-2 08-4

【日時】2006年10月3日(火)〜10月28日(土)
【会場】ニューヨーク市立大学ジョンジェイ校ギャラリー(マンハッタン)
【主催】ニューヨーク市立大学
【事務局】中村梧郎「枯葉剤ニューヨーク展」の会
岩波書店現代文庫編集部内
電話:044-954-6559 (担当:寺島)
プレスリリース:html pdf

私が尊敬するフォト・ジャーナリスト、中村梧郎さんが米軍がベトナム戦争時代に散布した枯葉剤/ダイオキシンによる環境と人間に対する影響を告発する写真展をはじめてニューヨークで開催することが決まりました。

この写真展のあることを友人知人に広めてほしいとのメールを中村梧郎さんからのメッセージを頂戴し、ベトナムとの貿易・旅行で長年食べさせてもらっていることの恩返しもあって、このプロジェクトを個人的に応援することを決め、自分のウェブサイトに応援サイトを臨時に設けました。

写真展には多くの費用がかかりますので、このプロジェクトに賛同していただける方は募金をお願いします。募金のあて先は以下の通り:

郵便振替:00160−0−555419
中村梧郎「枯葉剤ニューヨーク展」の会
(一口5000円以上でお願いします)

新妻東一 2006/08/13

<< home


【プロフィール】

中村 梧郎(ナカムラ ゴロウ)
1940年長野県生まれ。フォトジャーナリスト。1970年以降、ベトナム戦争、ポルポト政権崩壊のカンボジアなどを取材。1976年からベトナムでの枯葉剤による被害を取材。さらに米国、韓国、日本でもダイオキシン問題を取材。
99年から04年まで岐阜大学教授(メディア論・環境文化論)。
現在JCJ賞選考委員。山梨大学講師。日本写真家協会会員。現代写真研究所講師。
75年視点大賞。83年写真展「戦場の枯葉剤」でニコンサロン第8回伊奈信男賞受賞。同年ユージン・スミス賞最終候補にノミネート。96年日本ジャーナリスト会議特別賞。03年ベトナム政府より文化功労賞授与。ホーチミン市戦争証跡博物館で「戦場の枯葉剤」を常設展示。
著書に『母は枯葉剤を浴びた―ダイオキシンの傷あと 』(岩波書店)、『この目で見たカンボジア』(大月書店)、『環境百禍』(コープ)、『写真で何ができるか』(大月書店)、『なぜ私はこの仕事を選んだのか』(共著・岩波ジュニア新書)、『戦場の枯葉剤』(岩波書店)など。


【中村梧郎さんからの2006/08/12付メール】

中村梧郎でございます。
いつぞやはベトナム地図の件でお騒がせをいたしました。

さて、お知らせをひとつ。

私の枯葉剤写真展が、とうとうニューヨークで開催できることとなりました。ニューヨーク市立大学 City University of New York (CUNY)が手配してくれまして、CUNY John Jay College (マンハッタン)のギャラリーで10月3日から28日までと決まったものです。(5日夕刻にはメディアを招待し小パーティーをやるようです)。

アメリカでの枯葉剤写真展の開催は、実はかなり前から期待していたのですが、なかなかできずにおりました。あちらでは帰還兵の疾病については社会的関心もあり、報道もされてきました。しかし「ベトナムで何が起きたのか」についてはほとんど無関心でメディアも取り上げませんでした。

2000年でしたか、Our Stallen Future(和訳・奪われし未来)の著者の一人J. P. Myers 氏が朝日新聞主催の環境ホルモン・シンポジウムに招聘され、私もパネラー参加したその折に、彼に枯葉剤写真集を見せたのですが「えっ、ベトナムでこんなことが起きていたのか」と驚いていました。ダイオキシンと環境ホルモンの権威でさえ「知らなかった」ことに私のほうが驚きました。

それ以降、9・11やらアフガン、イラクがあって米国世論も強烈な愛国主義に傾き、写真展のタイミングを失しました。

しかし、ここへ来て大統領支持率も関係したのでしょうか、「やれる」との返事が来ました。

昨春にベトナムの枯葉剤被害者の賠償請求を米連邦地裁が却下したこともあり、写真展を無事につづけられるか懸念もありますが、アメリカの人々に初めて事実を知ってもらう最良の機会、しかもニューヨークだ、と考え、やることにしました。

制作や輸送、翻訳、人件費、滞在費など何百万か経費がかかりそうですが、友人・知人たちに声を掛けて応援して貰おうと考えています。(実はもう募金の郵便振替番号もとりました。00160−0−555419・中村梧郎「枯葉剤ニューヨーク展」の会・があて先です)会の事務局は岩波書店の現代文庫編集部に置かれています。ニューヨークの後は可能なら各州の大学などを巡回できたらいいな、と思っています。ヨーロッパでもやってくれという話がありますのでアメリカの後はそうしようかと思っています。

写真展の規模は畳一枚ほどの大プリント1点と全紙サイズを12〜20枚ほどと、今回のスタートは小規模です。

CUNYでは、さらに規模の大きい写真展、私ともうひとりギリシャ系アメリカ人写真家の二人展となる「ORANGE」展実現の構想も持っています。アメリカ人写真家はベトナムの僧侶の日常を記録したカラー作品を展示する。私はモノクロで枯葉剤(Agent Orange)を展示する。僧の袈裟の色はオレンジであり、オレンジを共通項に片や宗教、片や政治の壁面作りをする。両者の関係は何も説明せずに並列展示する、というものです。この構想での写真展は注目されるかもしれません。期日・場所は手配中であり未定です。

私は特にメーリングのネットワークも無く、こうした話を誰にどうお知らせしたらよいのかわからなくておりましたが、新妻さんを思い出して突然のメールとなった次第です。あちこちお知らせいただけると助かります。よろしくお願い申し上げます。

8月13日にはまたベトナム・カマウ岬に向けて出発します。1週間ほどですが。
異常気象のおさまることを期待しつつ、近況ご報告まで。

中村梧郎

<< home


Copyright 2006 Niizuma, Toichi. All rights reserved.