サイレントテロの研究 - 消費しない・子供生まない・会社で働かない

2018年、サイレントテロは、想定以上の速度で日本社会に衝撃を与えているようです。人口の減少[1]、少子高齢化[2]、介護離職の急増、アベノミクスの行き詰まり、消費支出の急落[6]、未婚化、晩婚化、婚姻率の低下[7]、出生率の低下[8]、若者の酒離れ[9]、タバコ離れ[10]、クルマ離れ[11]、外食離れ[12]、ファッション離れ[12]、貯蓄志向[12]の高まりなど、例を挙げればきりがありません。しかし、これらが、個人の力は小さいが大量に存在するサイレントテロリストの成果であることに気づいている人は少ないようです。もはや日本は手遅れであると言っても過言ではなく、サイレントテロリストの勝利の日もますます近くなっていると言えるでしょう。しかし悲観することはありません。筆者は、長年の研究の結果、サイレントテロリストのしていることは、人道的・倫理的な観点から、また、地球環境の観点から正しいことであり、それを成功させれば、この苦痛に満ちた日本社会に、わずかでも希望や幸せを見出すことができると信じているからです。

[1]国勢調査によると、2015年10月1日時点で外国人を含む日本の総人口は1億2711万47人と、10年の前回調査に比べ94万7305人(0.7%)減少した。総務省は「出生から死亡を引いた人口の自然減が大きくなっており、人口減少局面にはっきり入ってきた」と説明している。

[2]総務省によると、高齢化率(65歳以上人口の割合)は2016年で27.3%と上昇を続け、2060年には39.9%となることが見込まれている。一方で0~14歳の人口の割合は2016年で12.6%と減少を続け、2060年には9.1%となることが見込まれている。

[6]総務省が2017年3月3日に公表した家計調査によると、2017年1月の2人以上の世帯の消費支出は月平均279,249円で、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比1.2%の減少となり、11ヶ月連続で前年実績を下回った。

[6]総務省が2017年3月31日に公表した家計調査によると、2017年2月の2人以上の世帯の消費支出は月平均260,644円で、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比3.8%の減少となり、12ヶ月連続で前年実績を下回った。

[6]総務省が2017年4月28日に公表した家計調査によると、2017年3月の2人以上の世帯の消費支出は月平均297,942円で、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比1.3%の減少となり、13ヶ月連続で前年実績を下回った。

[6]総務省が2017年5月30日に公表した家計調査によると、2017年4月の2人以上の世帯の消費支出は月平均295,929円で、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比1.4%の減少となり、14ヶ月連続で前年実績を下回った。

[6]総務省が2017年6月30日に公表した家計調査によると、2017年5月の2人以上の世帯の消費支出は月平均283,056円で、物価変動の影響を除いた実質で前年同月比0.1%の減少となり、15ヶ月連続で前年実績を下回った。

[7]国立社会保障・人口問題研究所が2017年4月に発表した人口統計資料集(2017)の表6-23によると、2015年の生涯未婚率は男性で23.37%、女性で14.06%と増加し続け、過去最高を記録している(下表参照)。その原因は、第一に給与が安すぎるなど経済的事情、第二に会社が忙しすぎるなど時間的事情である。

年次男性[%]女性[%]
19701.703.33
19802.604.45
19905.574.33
200012.575.82
200515.967.25
201020.1410.61
201523.3714.06

[7]国立社会保障・人口問題研究所は2018年1月12日、「日本の世帯数の将来推計」を発表した。22年後の2040年には全世帯の39.3%が一人暮らしになるとしており、2015年時点の34.5%から約5ポイント上昇する。晩婚化に加え、未婚や離婚の増加が要因と分析している。65歳以上の高齢者が世帯主のケースも2015年の36.0%から大幅に増え、2040年には44.2%と半数に迫る。(東京新聞、2018年1月13日)

[8]総務省が2017年5月4日にまとめた人口推計(4月1日時点)によると、外国人を含む子供の数は前年より17万人少ない1571万人で、36年連続の減少となった。総人口に占める割合は12.4%で、43年連続の低下。(東京新聞、2017年5月5日)

[8]2016年に生まれた赤ちゃんの数は976979人(前年比28698人減)で、現在の形で統計を取り始めた1899年以降、初めて百万人を割り込んだことが二日、厚生労働省の人口動態統計(概数)で分かった。(中略)。死亡数は1307765人で戦後最多。死亡数から出生数を引いた人口の自然減も330786人で過去最多となった。(東京新聞、2017年6月3日)

[8]2017年に生まれた赤ちゃんは、現在の形で統計を取り始めてた1899年以降最少だった前年より約36000人少ない941000人とみられ、2年続けて100万人を割り込む見通しになったことが、22日、厚生労働省が公表した人口動態統計の年間推計で分かった。死亡数は戦後最多の1344000人(前年比約36000人増)で、死亡数から出生数を引いた人口の自然減は過去最大の403000人(同72000人増)と推計される。(東京新聞、2017年12月23日)

[9]ワイン情報サイト・バザールが2016年10月11日、「お酒を飲む頻度」に関する調査結果を発表したところによると、20代男性は39.8%が「月に1度もお酒飲まない」と回答した。また、キリンのサイト上にも、「日本人の半数以上は(遺伝的に)お酒に弱い」と記述されている。

[10]JTによる2016年「全国たばこ喫煙者率調査」によると、全年代での喫煙率は男女計で19.3%(男性31.0%、女性9.6%)と昭和40年(男性82.3%、女性15.0%)に比べ大幅に減少しており、また、20代では男性27.2%、女性8.9%と平均を下回っている。

[11]日本自動車工業会による2015年度乗用車市場動向調査(PDF)によると、若年層非保有者のうち関心あるは31%、関心ないが69%となっている(p99)。買いたくない理由の上位は「買わなくても生活できる」「今まで以上にお金がかかる」「クルマ以外に使いたい」「貯金が少ない」「興味がない」の5項目が突出している(p101)。

[12]同上によると、これから増やしていきたいもの「貯蓄」(p107)、これから減らしていきたいもの「外食」「ファッション」(p108)が突出している。

[12]東京商工リサーチは、2017年の飲食業の倒産件数(速報値)が前年比19・2%増の762件だったとする調査結果をまとめた。14年以来、3年ぶりの750件超えとなった。仕入れ価格の高騰や人手不足による人件費増加などコスト増のほか、景気実感の乏しさを背景とした個人消費の鈍さが影響したとみられる。17年の負債総額は同23・7%増の416億6500万円と、2年連続の増加となった。負債10億円以上の大型倒産は前年と同じ4件だったが、同1億円以上5億円未満が同48・0%増の74件と大幅増となった。業種別では、日本料理、中華料理、フランス料理店などの専門料理店が、同13・4%増の203件。以下、食堂・レストランが同34・2%増の200件、居酒屋などの酒場・ビアホールが同35・2%増の115件となった。原因別では、販売不振が同17・7%増の618件と、全体の81・1%を占めた。(日刊工業新聞2018年1月10日)

1.ストライキに似ている

サイレントテロリストの多くは、就職氷河期かそれ以降の若者です。彼らは恐ろしいほどの努力をしてきましたが、長時間労働・サービス残業・セクハラ・パワハラ・アルハラなどにより、努力による対価を得ていないばかりか、最近の若者は……と批判されています。従って彼らは、日本企業全般に対して嫌悪感を抱いており、少しも貢献したくないと思っているようです。昔であれば、そのような場合はストライキという手段を用いましたが、現在においては、労働組合は経営者側に寄り添い、36協定を締結して従業員に無制限にサービス残業をさせ、若者を安い賃金で奴隷のように労働させています。サイレントテロリストは、命や人権の尊重という倫理的な観点から、そのような日本企業は破滅するべきであると感じていますし、それによって生じる支障は、住宅ローンを組んでない限りは微小なもので、むしろ多くの人が幸せになれると感じています。彼らは、会社に貢献しないために、会社を辞めたいと思っていつつも、生活と老後の貯蓄の問題があるので、会社を辞めず、なるべく会社のためにならないように労働しているようです。しかし、日本人口の年齢別比率を考えると、2020年には要介護者が大量に発生し、自宅介護をするために、好のむ好のまないに関わらず、いずれ会社を辞めることになるでしょう。その後は、会社ほどの収入は得られないにしても、自宅でできる仕事をするか、近所でバイトをするかもしれません。すでに労働環境の劣悪な建設業では、若い日本人が全く集まらず、代わりに中国人を集めているようですが、中国人にも逃げられているようです。

2.クーデターにも少し似ている

サイレントテロリストの矛先は、日本企業ばかりでなく、自民党と公明党にも向けられているようです。自民党と公明党は、企業と富裕層を優遇し、就職氷河期世代や若者の生活を苦しいものにする政策をこれまでとってきました。税金はコンクリートに無駄遣いされ、年金は老人にやさしく若者に厳しい。また、逆進性の高い消費税を上げ、一方で逆進性の低い法人税を下げ、企業の内部留保は過去最高に達し、労働者の可処分所得は過去最低になり、エンゲル係数が上がり、若者は自分の生活さえ維持するのが困難な状態になってきています。従って、彼らは反自民票として、共産党に入れることが多くなってきているようです。まだまだ棄権や白票の人も多いですが、小選挙区制においては棄権や白票は単に組織票、すなわち自民党と公明党の利益になるだけであるということに気づきつつあります。

3.たんす預金と金地金で貯蓄することを好のむ

サイレントテロリストに限らず就職氷河期世代やそれ以降の若者は、年収が200~300万しかないにもかかわらず、自らの現在の生活費と老後資金(年金は75歳以上でないと支払われないものとする)を自力でまかなわなければならないという宿命を背負っています。それゆえに、貯金することが大好きです。彼らは、銀行をもうけさせないために、できればたんす預金か金地金での保管をしたいと思っていますが、自宅に金庫室のない場合がほとんどなので、仕方なく銀行の普通口座に貯蓄をしているようです。貯蓄をするために、無駄な消費・浪費は一切せず、生活は非常に質素です。これは、企業のものやサービスを買わないことにより、企業に貢献しないという点からも、一石二鳥なのです。

そして貯蓄額は、自分がいかに無駄遣いをしなかったかという、サイレントテロリストの努力の成果を現す指標ともなりつつあります。各々年収が違うので一概には言えませんが、1000万円貯蓄すればサイレントテロリストと呼べる風潮さえあるようです。年収が平均程度ある人は、3000万円以上の貯蓄をしている人も多くいるようですが、老後を賄うには不十分な金額であると言えます。年金が75歳以上でないと支払われなくなることや、親の介護費用や、エアコン・冷蔵庫・洗濯機・コンロ・給湯器などの白物家電が10年ごとに壊れることや、家のメンテナンス費用も考えると、また、物価(特に食料価格)や人件費の上昇も考慮すると、5000万円以上は必要となりそうです。

サイレントテロリストの最大の趣味は、通帳を眺めることであると言いたいところですが、現在ではこれは誤りなようです。バブル期であれば、銀行の定期預金の利息が9.8%あり、複利効果もあって5年で貯蓄が約1.5倍に増えるので、通帳を眺めるのが趣味の人も多かったようですが、現在では利息はほぼ0%で、通帳を眺めていてもお金は増えないので、単に時間を無駄にするだけです。

4.建設会社にお金を流さない

サイレントテロリストは、自分たちの支払った年金や税金が、社会保障のために使われるのではなく、経団連と建設会社を潤すために使われていることに気づいています。大量の人数がいる団塊の世代がこれまで積み立ててきた膨大な年金は、いざフタをあけてみればコンクリートに使われて空っぽだったため、若者から前借りすることになりましたが、そもそも若者の数が少ない。一時期、民主党が「コンクリートから人へ」というすばらしいスローガンを掲げ、八ツ場ダムの建設を中止することを公約に掲げ、政権をとったにもかかわらず、この公約を実現することができなかったばかりか、最終的には逆進性の強い消費税を上げることを決定し、サイレントテロリストは大いに絶望しました。

このことから分かるように、おおよそのサイレントテロリストは、建設会社に対して少なからず敵意をもっているようです。従って、自分が建設会社で働いている場合、非常に歯がゆい思いをしているでしょうし、友人にそのことを隠さなければなりません。そして、年度末の予算を消化しないと次の年から予算を減らされてしまうために、必要のないの道路工事をしているところを見ると、怒りは頂点に達しますが、サイレントなので、それを口に出すこともありません。サイレントテロリストに必要なのは、食料や物資を運ぶ最低限のインフラのみで、もっとコンパクトにしたいと思っているようです。

2020年の東京オリンピックは、サイレントテロリストにとって最悪なイベントです。サイレントテロリストは、たとえ損害賠償が発生したとしてもオリンピックを中止にしたいと思っていますし、それができないならば、せめて味の素スタジアムか日産スタジアムでできないかと考えているようです。建設費・維持費のかかる新しい競技場はこれ以上必要なく、他の会場がだめな場合でも、オリンピック2週間のために巨額の税金を投じることは到底許容できず、必要最低限の安価ですぐに撤去できる仮設会場を望んでいるようです。また、オリンピックをできるだけ盛り上げないようにするため、オリンピックに一切協力しない、オリンピックの話をしない、スポーツの話全般をしないというのが掟となりつつあるようです。サイレントテロリストでなくとも、オリンピックに税金を投じることに反対の人はそれなりに存在するので、会社など不特定多数の人がいるところでスポーツの話をすることは避けたほうが良いようです。

親の実家に住むことは、お金を節約し、建設会社にお金を流さないという観点から、非常に効果的です。例えば毎月8万円の家賃を払って借りて住むよりも、実家に住めば、多少親子トラブルや世間体の問題はあるとしても、毎月の貯蓄額は大幅に増えます。同世代の若者であれば低い収入や老後資金の事情を理解できる人も多いので、それほど変には見られません。仮に実家に家賃同額の毎月8万円を入れたとしても、本来建設会社に流れるはずだったお金が、後の親自身の介護費用や医療費に蓄積できるので、将来の介護負担や医療負担が少なくて済み、結果的に貯蓄は多くできます。また一方で、多くの人が賃貸住宅や賃貸マンションを借りないことにより、賃貸の入居率が下がり、市場価値も下がり、不動産会社や不動産投資家にお金を流さないことに貢献します。また、不動産会社や不動産投資家がこれ以上建てても人が入らないなら元がとれないと判断して、新しいアパートやマンションを建設することを断念し、建設会社にお金が流れることを効果的に阻止できます。さらに、建物が建たなければその建物までガス管や水道管を引かなくて済むので、税金が道路工事に使われるのを効果的に阻止できます。

5.嫌消費でミニマリストに近い

サイレントテロリストは、なるべく税金を払わなくて済むように、物を買わない(消費税という罰金が付く)、維持費や管理費や処分費のかかるものを所有しない、すなわち家やクルマを所有しません。酒(酒税という罰金が付く)やタバコ(タバコ税という罰金が付く)はもってのほかです。当然盗んだバイクで走り出すことはなく、そもそもバイクを盗みません(置き場という罰金が付く)。これは、一見ミニマリストと似た傾向で、ミニマリストとサイレント・テロリストは比較的価値観が近いように見えます。しかし、ミニマリストは不要とあらばすぐに捨て、必要になった時点でまた買う傾向があるのに対し、サイレント・テロリストは今所有しているものをボロボロになろうとも一生使い続けようとする傾向がある点が異なっています。

しかし、断舎離とも言われるように、不要なものを捨てる行為を経験することは、サイレントテロリストになる上で重要なことです。なぜなら、中には10年間一度も使わなかったものやあまり使わなかったものも多く、本やCD/DVDやゲームや文房具や周辺機器や服などなど、これまでいかに広告や流行に踊らされて無駄な消費をしていたかに驚かされるからです。中には会社のストレスを発散するために衝動買いしたものや、労働で失われた時間を節約するために買ったものも見受けられます。お金をためるために労働をしているのに、そのストレスを解消するためにお金を使ったという行為が、いかに本末転倒で、人生を無駄にして企業をもうけさせるだけだったかに驚かされることでしょう。例えば、捨てたものの購入コストが100万円であれば、時給1000円と換算しても1000時間の人生を無駄にしたことになります。サービス残業や会社までの往復の時間も考えると、時給は500円となるので2000時間の人生を無駄にしたことになります。人生は経団連と建設会社に捧げるために存在するのではありませんが、現実的には数多くの人生が経団連と建設会社に捧げられていることに気づくべきす。また、部屋が広く使えるようになり、掃除も楽になることから、置き場と労働時間に対するコスト感覚も身に付きます。残ったものを見渡すと、自分の人生にとって本当に大切なものを見出すこともできます。この一連の行いにより、これまでの悪しき行動を深く反省し、二度と無駄な消費はせず、最小限のあるもので生きるという強い決意のもと、第二の人生を切り開くのです。

6.子供を生まない

サイレントテロリストは、養育費のかかる子供を生まないということによって、消費を最小限に抑える努力をしています。しかし、そもそも若者は子供を育てるのに十分な給料をもらっていないので、仮に子供を生んでも、子供に十分な食料を与えることができません。お金の問題ばかりでなく、日本の財政を考えると、生まれた瞬間に借金を背負わされる子供がかわいそうである、また、このようなブラックな企業主義社会で長時間労働・サービス残業をさせて奴隷のように働かせるのはかわいそうであるという、命や人権の尊重という倫理上の観点からも、生まないほうが善であるという思想を持っています。サイレントテロリストは、貧困の連鎖や奴隷制度の連鎖を断ち切ろうとしているのです。このようにして、少子高齢化はますます加速し、その速度は想定を上回っています。

7.日経平均株価の暴落と円高を望む

サイレントテロリストは、長時間労働・サービス残業・セクハラ・パワハラ・アルハラの温床となっている日本企業に対して、命や人権の尊重という倫理上の観点から、ひどい嫌悪感を抱いています。また、日本企業の悪事・不祥事・技術力低下は、もはや中国レベル以下に落ち込んでます。グローバル化が進んだ現在、日本企業のほとんどなくなったとしても、アメリカと中国とインドあたりの企業があれば世界は回るし日本も回ります。そのため、相当にホワイトな日本企業を除いては、日本企業は倒産してよいものと考えています。日本企業に奪われ続けてきた命・人権・時間といった貴重なものを、労働者に利息付きで返却する時期に来ているのです。そのため、日本企業の株価が暴落すること、しまいには倒産することは、大変歓迎されることなのです。

また、円高については、ガソリン代(自分が使わないとしても食料品や日用品の価格に影響する)、電気代、ガス代などが安くなり、食料品や日用品の価格も安くなり、生活が楽になるため、非常に歓迎されています。また、ノートパソコン等も安く買えるかもしれません。手元の1万円札の価値が、働くことなしに上がっていくことも喜ばしいと言えます。円高は多くの日本企業に対してダメージを与えることができる点でも、好のまれています。

8.絵を描いたり散歩をしたりして余暇を過ごす

サイレントテロリストは、基本的に生きるのに必要な物以外を買いません。外出すると、交通費や食費などを使ってしまうから、極力外出しないでひきこもっています。万一外出する場合でも、徒歩か自転車か定期券の有効な電車の範囲内で、マイ水筒とマイ弁当を持参してどこかへ行き、無駄な消費をしません。

サイレントテロリストは、基本的に自宅で過ごしますが、テレビを持っていない場合が多いようです。なぜなら、テレビから得られる有益な情報は無いに等しく、時間がもったいないばかりでなく、宣伝により何か物を買わせようされるのが嫌なのと、NHK代を支払わなくて済むためです。もっとも、普通にサラリーマン生活をしていれば、テレビなど見ている時間があろうはずもありません。代わりに、すきま時間を使って必要最低限のニュースをネットで迅速に仕入れているようです。

時間のあるときは、ネトゲや将棋や昼寝をすることもあるでしょうが、もっと有益なことに時間を使う場合が多いようです。例えば、読書(図書館の本に限る)をしたり、語学学習をしたり、絵を描いたり、手持ちの楽器を演奏したり、プログラムを書いたり、サイトの構築をしたり、筋トレをしたり、散歩をしたり、走りこみをしたり、安価な食材で料理をしたり、服の修理など裁縫をしたり、実のなる植物を栽培したりしているようです。これらは、ほとんどお金がかかりませんが、成し遂げようとすれば時間は大量に必要とするものです。

例えば絵ひとつ極めようと思っても、そこそこのレベルの絵描きになるためには1万時間を費やすことになるうえ、途中でさぼったりすると画力の巻き戻しが起こるために、のんびり構えていられるわけでもありません。まず手始めに、コピー用紙500枚描くことから始めることが多いようですが、コピー用紙500枚は300円程度、ペン代も300円程度で済むのに対し、500枚達成させるのには膨大な時間と努力を要します。そして意外と多くの人が同じことをやっているために、確かに絵は描けるようになった実感はあったとしても、他の人に比べれば下手すぎてまだ見せることができず、さらに1000枚、2000枚へと、努力は際限なく続くのです。

9.技術・家庭科が得意である

基本的にサイレントテロリストは、壊れたものは自分で直すし、必要なものは自分で作るのが好きなようです。そのため、ハンダゴテ・かなづち・のこぎり・ドリル・裁縫道具・包丁・コンロなどは、使い慣れている場合が多いようです。そのようなことをして、技術・家庭科のスキルを向上させることは楽しいと感じるし、ものを大切にし、無駄な消費をしない、また地球環境の観点からも善であると考えています。ただし、材料費や時間を考えると、そこらへんの中国製の製品を買ったほうが安くて手間がかからない場合も多く、忙しいサラリーマンの場合はあまりこれにあてはまらないようです。

10.日当たりの良い部屋を好のむ

サイレントテロリストは、ひきこもって自宅で過ごす時間が長いことから、北向きの部屋にいると薄暗くてうつ病になること恐れています。そのため、日当たりの良い部屋を好のむ傾向にあります。また、精神衛生上の理由ばかりでなく、冬に暖かく暖房コストを削減できるという金銭的メリットもあります。

11.節電と節水を心がけている

サイレントテロリストは、電気代と水道代を節約するために、自宅において節電と節水を心がけています。しかし、自宅以外でも、これ以上無駄な発電所(特に原発)や、無駄なダムを建設しなくて済むように、なるべく節電と節水を心がけています。特に電力のひっ迫が見込まれる夏の暑い日や冬の寒い日には、冷暖房以外の電気をなるべく消して、税金がコンクリートに使われることや、建設会社を潤わせることを防いでいます。

彼ら/彼女らは、日本は照明が無駄に明るすぎると感じています。東日本大震災のときには、サイレントテロリストでなくとも、多くの人が同じことを感じたと言えます。特に計画停電をしなければならない事態のときに、東京ドームでスポーツをするために電気を使いたいなどとのたまう人には、激しい敵意を覚えます。また、日中に照明を消して休息をとっていると、「電気ぐらいつけろよ、みっともない、心が病んでいる」などと言ってくる人がいますが、必要のない電気をつけないようにしている人も多いことから、そのような視野の狭い人間は、サイレントテロリストに敵意を抱かれるばかりでなく、差別主義的で一般の人からみても人格を疑われることでしょう。

また彼ら/彼女らは、多くの会社や店舗が24時間365日稼動していることにも嫌悪感を感じています。宇宙から見た映像で他の国が夜は暗いのに対し、日本だけが24時間365日輝いている様子は、がんばって働いているというより、完全な奴隷労働国家を想像させますし、限りある地球資源の無駄遣いと環境汚染以外の何者でもありません。本来生物は夜寝るものです。人命や地球の存続に関わる非常事態にない限りは、人々は労働から解放されるべきであると考えています。それをさせてくれない日本企業は滅んでもらって結構なのです。

12.見えない努力家である

サイレントテロリストの多くは、就職氷河期世代か、それ以降の若者です。彼らは大変な努力をしてきましたが、それが報われることがなかったという点については、同情せざるを得ません。好きでもない会社で働き、つまらなくて人生の役に立たない仕事をして時間をお金に変換し、年収は200万~300万円程度で給料があがることはないばかりか、長時間労働とサービス残業ばかりで、時給単価はますます下がっています。そうして、努力に対して対価をもたらさない会社に見切りをつけ(貯蓄の目的があるのでやめるわけではない)、他の種類の努力に目を向けるのです。そのため、彼らにとって会社以外の時間は非常に貴重なものであり、飲み会と社員旅行を催す人に対しては、敵意さえもつかも知れません。

サイレントテロリストの多くは、普通のサラリーマンに見えますが、仮に仕方なくサラリーマンをしているのであって、本業は別のところを目指していると言えます。将来十分な貯蓄がたまったときに備えて、会社の中でしか役に立たない能力を身に付ける努力はせず、見えないところで、全く別の種類の努力をしている場合が多いようです。そのため、例えば会社では全く使わない英語や中国語がなぜかペラペラだったり、会社とは全く関係のない高度なプログラミング能力を持っていたりするなど、いつ会社を辞めても困らないようにしているのです。別の言い方をすれば、サイレントテロリストの目標は人生の会社依存率を0%に下げることにあるのです。

13.宝くじを買わない

サイレントテロリストは宝くじを買わないようです。なぜなら、宝くじはギャンブルの中では住宅ローンの次に期待値が低く、しかもその収益金は公共事業すなわちコンクリート又はスポーツのために使われるからです。日本株や日本国債も、日本企業や日本の金回りを援助するだけなので、よほど期待値の高いものでも買わないようです。お金のある人は株主優待生活をしているかもしれませんが、2018年現在は完全なバブル相場であることから、いつ暴落してもおかしくないことに警戒感を抱いているようです。

14.西友で買い物をする

サイレントテロリストは、西友で買い物をすることが多いようです。なぜなら、平均的な食料品の価格が、他のスーパーに比べ安いからです。例外的に、野菜や魚類・肉類は、隣接して競っている八百屋や魚屋や肉屋の方が安いことがあるので、これらも併用しているといえます。このように、西友など激安スーパーのある場所に安い店が集まる傾向があるので、激安スーパーの近くに住むことが多い。また、医薬品や洗剤などは大型ドラッグストアやホームセンターの方が安い場合もあります。高いスーパーや、定価のコンビニで買うことは、まずあり得ません。

買うのも必要最低限で、洗剤ひとつとっても、体用の石鹸、食器用の洗剤、衣類用の洗剤の3種類程度です。ボディソープ、ハンドソープ、洗顔ソープなどを使い分けている人で、「ハンドソープで顔を洗う人はこの世にいないので、君の頭はどうかしている」などと言ってくる人もいますが、実質これらの3つの内容物は大差がなく併用している人も多いことから、そのような視野の狭い人間は、サイレントテロリストに敵意を抱かれるばかりでなく、差別主義的で一般の人からみても人格を疑われることでしょう。

一時期西友には、5000円のスーツさえ売られていました。ただし5000円のスーツは裏地がなく、素人がみても安物であることがわかることから、7700円の裏地のあるスーツの方が良く売れていたようです。いずれにせよ西友は、セゾンカードがあれば5日と20日は5%還元、ウォルマートカードがあればそれに加え毎日3%還元が受けられるので、便利です。

また、家電などは、ヨドバシカメラで買うことが多いようです。これまた、ポイント還元を考えると、他の店で買うより平均的には安いことが多いからです(ネット通販のみの店を除く)。また、家電は比較的高額で長期間使うものであることから、店の信頼性や、実店舗が存在することも強みとなっており、品揃えが豊富で必要に応じて実物を確認できる、店員の態度などが(他の量販店に比べれば)そこそこまともである、その場で買えば家に届くのを待つために拘束される必要がないなどが勝因となっているものと思われます。

買う家電も必要最低限で、冷蔵庫と洗濯機とエアコンと炊飯器と掃除機ぐらいでも多すぎるかもしれません。ガジェットやゲーム機には興味を示しません。それらは、パソコン又はスマホがカバーしてくれます。当然、スマホはSIMフリーのものを使っており、1ヶ月あたりの運用コストを1600円以下に抑えています。場合によっては、スマホを持たず、昔の1ヶ月980円のガラケーをそのまま使い続けている人もいます。アイなんとかを使うことは、まずあり得ません。また、テレビと固定電話は所有しません。一方でパソコンは、絵を描いたり曲を作ったりプログラムを書いたりサイトを構築したりといろいろな用途に使えるので、所持率が高い傾向にあるようです。

15.サイレントテロ十訓は電通十訓を真逆にしたもの

ヴァリエーションは何種類かあるようですが、代表的なものを紹介します。

電通十訓 サイレントテロ十訓
1.もっと使わせろ 1.必要なときにだけ使え
2.捨てさせろ 2.大切にしろ、捨てるな
3.無駄使いさせろ 3.無駄使いをやめろ
4.季節を忘れさせろ 4.季節感を楽しもう
5.贈り物をさせろ 5.贈り物などするな
6.組み合わせで買わせろ 6.必要なものだけ単体で買え
7.きっかけを投じろ 7.最小限の消費ですら、計画を持ってあたれ
8.流行遅れにさせろ 8.流行?何それw
9.気安く買わせろ 9.無駄買いするな、よく考えろ
10.混乱をつくり出せ 10.混乱は観察するものだ、巻き込まれるな。

16.男性ホルモンの一種であるテストステロンはサイレントテロの大敵

男性ホルモンの一種であるテストステロンは、積極的になる、行動的になる、暴力的になる、競争心をあおる、ギャンブルにのめりこみやすくなる、衝動買いをしたくなる、外出したくなる、スポーツをしたくなる、お金や物を粗末に扱うようになる、酒やタバコが欲しくなる、盗んだバイクで走り出したくなる、クルマが欲しくなる、家が欲しくなる、結婚したくなる、挿入したくなる、子供を生みたくなる、会社で出世したくなる、そのためにはサービス残業も美徳とみなすなど、サイレントテロとは相反する行動を促進するたちの悪い物質です。特に男性はテストステロンを多く持っていますので、増やさないように注意する必要があります。女性は男性の1/10程度持っていますが、女性でも一部テストステロンの多い方が見受けられますので、注意が必要です。また、女性ホルモンの一種であるエストロゲンを相対的に増やすことにより、男性ホルモンの活性化を抑制するという方法もあります。また、男性ホルモンが相対的に減れば、お肌もきれいになり、毛などのお手入れの時間と費用が節約できます。食事では、油っこいものと肉類を控え、野菜類と大豆類(納豆や豆腐)を多く取ることが重要です。また、日常生活でもストレスをためないよう会社はほどほどにし、睡眠をきちんととることが重要です。

17.家に関するジレンマ

サイレントテロリストの多くは、ひきこもっている家にいる時間が長いにも関わらず、あまり質の良い住宅に住んでいません。彼らの多くは、耐震性が低く、断熱性や気密性も低い、旧式の住宅か、建売や賃貸の住宅に住んでいます。このような住宅は、既に隙間風・雨漏り・傾斜などの問題を抱えている場合も多く、住んでいても快適でなく、また危険です。また、暖房代・光熱費も高気密高断熱の住宅に比べると、2~5倍程度かかるため、場合によっては無暖房生活をしなければならないという過酷な環境におかれており、健康面での不安があります。このような質の悪い住宅は、サイレントテロリストの生存期間中はもちそうにないので、高耐震・高耐久・高気密・高断熱の住宅に変えていく必要がありそうです。しかし、現在でもそのような良質な住宅は少なく、家を建てるにはお金もかかり、建設会社をもうけさせることになってしまいます。質の良い住宅に住み替えて、快適で低コストな引きこもり生活を送ることを良い先行投資とみるか、お金の無駄遣いとみるかは、非常に悩ましいところです。


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