KSC G18C PartX                                   1 2 3 4 5 

5.修理編

前のページの「実射編」で直ったような書き方をしたが、実は全然直ってなかった(^_^A;)。
というのも、あの後、マガジンのフォロアーをロックしてセレクターFULLにして空撃ちしたら、またしても盛大にガスブシュー・・・
原因を探るべく、マガジンを抜いてセレクターFULL、トリガー引いたままスライドを前後させたら、スライドが閉じる前にハンマーが落ちる現象を確認。
たまに、引いてる途中でハンマーが起き上がって引っ掛かる事も。
で、動きを良く見る為、前ページ8番のスライドプレートを外した状態で観察。
トリガーは引かずにハンマーの動きをチェックして見る。
そして、スライドを引いてブリーチリンク(通称パタパタ)がハンマーを通過した直後、ハンマーが若干起きる現象を確認した。
このG18CはPartUでも触れてる通り、フルオートレリーズが押されてフルオート用シアが外れるのが第1段階。この時若干ハンマーが前進して、トリガーバー側のシアで止まる。
で、トリガーバーでシアが押されてハンマーがリリースするのが第2段階。
スライドを引いただけで第1段階のフルオート用シアが外れるので、トリガーを引いてる間中ハンマーが落ちるようになってしまってる。
これではフルオートで撃てない訳だ。
セミオートだとトリガーバー用のシアで支えられてるので、問題無く作動する。
ではなぜフルオート用シアが外れるのか?
スライド引いてる方向にはたとえ内側で擦れてもフルオートレリーズは動かないはず。
パタパタがハンマーを押し下げて通過した直後に外れるのは確認出来た。
が、肝心の原因がさっぱり分からない。
スライドを外して手で押し下げると、ちゃんと噛み合ってる。
ゆっくり戻すと問題無いのだが、スライドを組んでる時は勢いがある。
そこで、ハンマーを押して勢い良く離してみたら、フルオート用シアから外れた。
これが原因か!
原因は解明出来たが、これを直すにはバラして噛み合わせを修正しなければならない。
電話で所有者のルガー原理主義者氏に確認をとり、修理してみる事にした。
で、まずはハンマーメカをフレームから外し、各パーツを取り外してチェックしてみた。

(1) (2) (3)

(1)赤い丸で囲ってある部分がそれぞれ噛み合う。
フルオート用シアとしての役目があり、セミオート時にも最初に外れる部分。
(2)赤い丸に注目!
擦り減ってしまってる。
しかも、接触面積が最初から小さい。
青い丸は、トリガーバーで押されるシアが噛み込む部分。
十分な接触面積があり、、ほとんど磨耗してない。
(3)は、(1)と同様のフルオート用シアを正面から見た写真。
曲がってる・・・。
実はこのG18C、買ってすぐフルオートが不調になり、ルガー原理主義者氏はメーカーに送って修理して貰ったそうだ。
その時、前ページでも説明したセレクターが戻る不具合もあったそうなので。
おそらくその時の不調の原因も、ハンマーとフルオート用シアの噛み込み不良。
それを、メーカーが、(3)のように曲げる事で解消したらしい。
セレクターのクリックボール用の穴もその時に開けたんだろう。
しかし、これは根本的な設計ミスでは?
最も負担の掛かるパーツなのに接触面積が小さい。
ハンマースプリングが掛かる部分なのでハンマー側の出っ張りを右側(トリガーバー側)ほど大きく出来ないのは分かるが、ハンマースプリング付けた時点でかなり余裕がある。
もっと広く出来たはずだ。
あるいは、トリガーバー側をより深く沈んだ状態で噛み込むようにし、セミオート時はフルオートシアに負担が掛からないようにするとか。
大体、G18Cを買う人は、フルオートを沢山撃ちたいから買うんだし、その辺を考慮した設計にするべきでは?
セミオートのみの人は、G17で十分なのだから。
大体、パーツを曲げてそれでOKなんて、メーカーがする修理だろうか?
セレクターのクリックボール用の穴の位置も、もうちょと右にすべきだし。
ただ、今のロットではおそらく改修されてる可能性もある。
でも、出来れば最初から完璧なのを出して欲しい。
初期ロットを買った人に耐久テスト頼むようなやり方は、勘弁して欲しいものだ(-_-メ)。

あと、他のメーカーにも言える事だが、内部パーツの仕上げが粗い。
コストの関係で見えない部分を手抜きしてるのは仕方無いけど、重要な部分はしっかり仕上げて欲しい。
今回のも、シアのパーティングラインが盛り上がってて、その所為でハンマー側に面接触出来ずに磨り減ってるようなものだから。
私が修理したのは、シアとハンマー側それぞれ接触部を平らにし、コンパウンドで仕上げ。
但し、削った分ハンマーがちょっと起きた状態で噛み込む為(トリガーバー用のと同じ高さ。セミオート時は負担が少ないのでかえって良いかも?)、分解がちょっと面倒になった。
勿論パーツを交換すれば元通りになるのだが・・・。

ハンマー(黄色い矢印)がコッキングされる高さがちょっと高い。
なので、分解時ハンマーとスライドプレートが引っ掛かって、外せない。
細いマイナスドライバー突っ込んで、下げながらスライドを前進させる必要がある。
(この点はルガー氏了承済み)

ばっちり残ってたパーティングラインを、ヤスリとペーパーで削ってコンパウンドで鏡面仕上げしたパタパタ。
PartUの黄色い矢印の部分と比べると、よく分かる。
ハンマーと接触しながら後退するので、余計なバリは無い方が良い。
ついでにハンマーの方も、接触部を鏡面仕上げした(ちょっと潰れてたけど)。

組み立てて撃ってみたら、絶好調!
マガジン冷えててブローバックスピード落ちても、しっかり作動する。
ただ、消耗しやすい部分だし、柔らかい金属だし、フルオートを多用すればその内交換しなければならないだろう。
ステンレスで作ってくれれば、長くフルオート射撃出来ると思うのだが・・・(接触部だけ、金属インサート入れるとか)。
G18Cの場合、ハンマーは消耗品?

でも、ユーザーが自分でパーツ交換するのは止めた方が無難です。
なんせ、パーツ構成が立体パズルのような感じなので。
しかも、ピン類の組み付けがかなりタイト。
組み立ててると、ストレスが溜まる事請け合いです(^_^;)。
もしかしたら、ユーザーが勝手に弄れないように、わざと組み付け難くしてるのかも?

どうしても自分でやりたい方へ一言アドバイス。
外す時はトリガーバー付けたままでもなんとか出来るが、組み立てる時はかなり困難なので、トリガーからトリガーバーを外した方がやり易い。

(2003年3月2日 作成)

 

前のページへ戻る トイガンインプレINDEXへ戻る