What is Pentecostalism?

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ペンテコステ運動って何?

1.広い思想の流れの中で

 古代から中世に至る長い期間、ほとんどの人々は、さまざまな非科学的な暗い迷信の中に閉じ込められていました。しかしルネッサンス、啓蒙思想、合理主義を経て、人々は自然科学の発展を見、その恩恵に与るようになりました。その目覚しい人類の進歩を目の当たりにした、19世紀から20世紀にいたるころの人々は、何事につけても合理的にまた科学的に考え、自分の理性で受け入れられない物事は否定するようになると同時に、自然科学と単純な人間性への信頼から、未来に対しても楽観的な望みを置くようになって来ました。

 そのような中で、あたかも流れに逆らうかのように、合理主義や自然科学では物事すべてを理解することが出来ないと考え、そのようなものに人類の未来を託すことも出来ないと主張する人々が出てきました。ペンテコステ運動とはそのような人々の中から生まれてきたものです。

2.キリスト教思想流れの中で

 啓蒙思想や合理主義の考え方が、キリスト教の中にも浸透し、多くの聖職者や神学者たちは、聖書に書かれている人間の合理的考え方を超える物語、たとえば、天地創造や奇跡、あるいは病気の癒しやキリストの処女降誕などを、受け入れられなくなってしまいました。その結果、聖書の記述は事実ではなく、信仰や道徳を教えるための物語に過ぎないといわれるようになり、しまいには、神の存在や力までも疑われるようになり、今、現実の人生問題の中で、神さまに期待して祈るということが、まったく出来なくなってしまいました。

 そのような中で、少数ながら、聖書の神は今も昔も変わることがない神であり、神がなさった奇跡は今も起こりえる奇跡であると、頑なに信じ、祈り、その奇跡を体験する人々がいました。ペンテコステ運動は、そのような中から生まれて来ました。

3.福音派の流れの中で

 合理主義の嵐が吹き荒れる中で、あくまでも、聖書は誤りのない神の言葉であると信じ続けた教会があります。それらの教会を普通福音派と呼びます。しかしその福音派の中にいながら、大部分の人々は強い合理主義のもと、さまざまな理由をつけて、神は現在、昔のようにはお働きにならないと考えるようになってしまいました。ですから、その信仰は倫理的道徳的であり、キリスト教教理をしっかり学ぶ信仰ではあっても、「神さま。いま助けてください」という危機の祈りにつながるものとはなりにくかったのです。

 しかしそのような中にも、神さまは、今も自分たちの祈りを聞き、奇跡をもって答えてくださると信じる人々がいました。当然ながら彼らは、今この世でお働きになる役割の、聖霊なる神さまのお働きを強調し、さまざまな聖霊体験を繰り返して行きましたが、中でも特に、クリスチャンをキリストのみ姿に似せて作り変えてくださるお働きに、強く関心を抱くようになりました。物理的な外的奇跡だけではなく、内面的なクリスチャン生活の中における奇跡の大切さが主張されたのです。

 そのような流れの中でさらに、単に人格という内面的な体験としての聖霊体験だけではなく、もっと外に向けたクリスチャン体験としての聖霊のお働きに、注目する人々が現れました。この人たちは、聖霊がクリスチャンに力を与えて、キリストの証人とならせてくださるという聖書の教えを再発見し、その聖霊のお働きを求めて祈り、体験するようになったのです。それがペンテコステ運動の始まりです。

4.20世紀から21世紀の流れの中で

 現在も奇跡はあり得ると主張し、キリストの証人としての力をお与えになる、聖霊のお働きを強調し、積極意的に奇跡や癒しのために祈り、伝道をしていったペンテコステ運動は、冷たい知識偏重の宗教になっていたキリスト教に、新たな熱い風を送り込むことになり、多くの教会を覚醒することになりました。しかし、その一方では多くの伝統的な教会の反発も買い、狂信的であると揶揄されたり、ひどいときには異端であると言われたりして来ました。実際、ペンテコステ運動の中には、熱狂的になり過ぎて聖書の教えからはみ出してしまう流れも、たくさんあったのです。

 しかし、第二次世界大戦を経て、ペンテコステ運動の主流の教えは非常に正統的であるという認識が、多くの教会の中に広がって行きました。その背後には、二度にわたる世界大戦のために、人間の善性と科学の進歩に対する失望が広がったということがありました。その結果、1960年代になって、ペンテコステ運動とはあまり接触のなかった聖公会やカトリック教会が、熱心にペンテコステ運動の教えを取り入れるようになりました。これをカリスマ運動といいます。

 さらに1980年代になると、福音派と言われる教会の多くも、ペンテコステ運動の教えと活動に学び、ペンテコステ運動とよく似た聖霊体験をするようになりました。これを第三の波運動などといい、このふたつの新しいペンテコステ運動を伝統的なペンテコステ運動に対して、ネオペンテコステと呼ぶ場合があります。そして最近では、このネオペンテコステにさらにさまざまな要因が加わった、広い意味でのペンテコステ運動が、世界中のあらゆる教会に広く行き渡るようになりました。

 もともと、キリストの証人となる力の賦与、すなわち伝道をするための力を与えて下さる聖霊を強調し、伝道に重きを置いたこの運動は、現在世界中で5億から6億の信徒を擁するまでになっています。これは、カトリックを除いては、どの教派よりも大きな人数です。今やペンテコステ運動は、教団や教派を超えてキリスト教全体を巻き込み、多くの人々を救いに招き入れる、大きな運動となっているのです。
(詳しくは背著、ペンテコステ神学と聖書、宣教論Iペンテコステ運動と宣教をお読みください)
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