
NYあいうえおの ら | |
NYのランドロマットは、いつもにぎわっている。私はひとりぶんだから大きな袋ひとつかふたつで済むけど、他の人たちはなんともダイナミック! こちらでは洗濯物は溜めるだけ溜めてガラガラと手押し車でひっぱってきて、ランドロマットでどーんと洗うという家庭も多いみたい。ポルトガル風に洗濯物を建物と建物の間に渡して干してあるおうちも結構あったけどね。 自分で洗濯するなら、干すより断然ランドロマットがいいな。実家の洗濯は、干して取り込むという行程が何しろめんどくさい。我が家の狭いベランダには観葉植物や花が並べられてて歩きづらいわ、干すのも取り込むのも時間がかかって冬は寒いわ夏は暑いわ、春は花粉をはたかなきゃいけないわ、雨が続けば結局取り込んで乾燥機に入れなきゃいけないわ。はあ大変。 一方、ランドロマットで洗剤の匂いとがたごと回る大小の洗濯機と乾燥機に囲まれてるのは、なかなか楽しくて好きなのだ、私。 | |
最初はめずらしがって追っかけ回してたけど、あんまりいるので慣れてしまった。やつら、エサあげたって慣れないだろうしね。すぐ忘れるだろうしね。でも、試験管を洗えそうなあのしっぽは、やっぱりなんだかキュートなんだよなあ。かわいいやつは得よね。ふん。 * * *
料理(りょうり) 母親に甘えっぱなしの実家暮らしで料理経験はほとんどないながら、食べ物に対する並々ならぬ執着ゆえ、料理に関する知識は豊富。料理をおいしくするちょっとした知恵も、テレビや本、それに母親からたくさん教わっている。だから、その時安いものを買ってきては適当だけど味はおいしい創作料理に励んでいた。料理うまそうでしょう? えっへん!
しかーし、そんな私の弱点は、作ってる過程でも完成後でも、見た目をいっさい考慮しないこと! 洗い物を極力減らすべく、料理道具は使わないで、食べる時使うスプーンで全部調理。料理もワンプレート(っていうとカフェごはんみたいでかっこいいけど!)にてんこもりとか、鍋のままとか。ふとひらめいて、普通の感覚ではありえないくらい変なモノを隠し味に投入してみたり。 自分ひとりで食べてるからおいしければ見た目はいいやって思っちゃうんだけど、ルームメイトがキッチンに来て目を白黒させていることも実はあった。食べてもらえば納得してもらえるんだけど、今度は「この料理なんて言うの? どうやって作るの?」って言われてまた困る。名前もないし、レシピもないわけ。毎度いきあたりばったりだから。そういうわけで私の次なる課題は、人に堂々と見せられる料理を作ること! | |
そこにさらに、ルームメイトのお母様や彼や、短期滞在の人がいた時もあって、家の中はいつもにぎやか! * * *
rules(るーる) 家でのルール。キッチン・バスルームは共有だからそれぞれ譲り合って。食事は基本的にそれぞれでやるんだけど、料理好きなルームメイトがふるまってくれることもあった。掃除やゴミ出しは気がついた人がやるんだけど、後半はゴミ出しじゃんけんがはやった。電話や家のチャイムはその場にいる人が応対するんだけど、英語がまるでダメな私はいつも本当に嫌だったー。共同生活にルールは必須。日本人どうしでもルールで決めきれない感覚の違いを感じることがあったから、違う国の人と暮らすのなんて本当に大変だろうなあとつくづく思った。 | |
私がよく利用した冷凍食品は、ワッフル! ポップアップのトースターでワッフルをこんがり焼いて、バターとかアイスクリームとかクリームチーズとかおジャムとか好きなようにつけて朝ご飯にぱくり。さくさくよりもふんわり派なら、電子レンジで解凍。 あとはチャイナタウンに行けば、点心がひととおり冷凍食品で揃えられる。ルームメイトの買ってきた大袋いっぱいの冷凍餃子は、焼いてよし、スープにしてよしで重宝。皮が厚いのがよいんだよなあー! | |
その日はジャズの練習に出かけるルームメイトにくっついて出かけようとしていた。私たちの部屋は3階で、1階に降りると外とつながるドアがある。そこのカギをひねって出て行こうとしたら、なんと開かない? なんで??? なぜだかロックがかかって、家の中に閉じこめられちゃったのだ! 力任せにひねってみるけど全然無理。少しして2階に住む人がひとり降りてきて「待ち合わせなのに、どうしよう!」とこちらも真っ青。管理人さんに電話してもすぐには来られないし、来たところでどうなるもんでもない。 3人でドアと格闘する騒ぎを聞いて、1階にある工場のおじさんたちが工具を持ってきてくれて、カギを壊し始めた! でもあまりに乱暴な破壊っぷりに、今度は私たちがびびる。「ドアは、ドアは壊さないでー!!」「出られなくていいのか!?」「い、いやだけどー・・・」ドアはみしみしきしんでるのに、カギは丈夫でびくともしない。だいぶんがんばってくれたけど最終的には、工場のおじさんが「2階の窓から工場の2階に移動する」提案をしてくれて、なんとかかんとか、外に出ることができたのだった。 家のカギはすぐに新しくしてもらえて一件落着。原因不明の突然のロックはご勘弁ながら、あのカギはすっごい丈夫だった。あれなら防犯大丈夫! でも、あのドアのほうは多分やる気になったら容易に蹴破れるであろうことは、極秘にしておかないといけない。 | |