NYあいうえおの
あ-
America(あめりか) アメリカは別に好きじゃなかった。ベーグルはあるけどケーキは大味だっていうし、アメリカンな食事は健康に悪そうだし、ハンバーガーに炭酸飲料なら日本で食べればいいし、ミュージカルも興味ないし、ハリウッド映画は好きじゃないし、絵もポップカルチャーより印象派。文化とかを含めた時に憧れるのはやはりヨーロッパ。 それなのにNYに行くことになったのは、友だちが住んでいるから。
結果的には、底深さを思い知らされることになる。
い-
event(いべんと) 私がNYにいた11月から2月の間だけでも、日本とは違う祝日があり、日本にはないイベントがあった。ハロウインにぎりぎりで間に合わなかったのが残念! 以下にイベントの数々を。
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11月の第4木曜日はサンクスギビング。ネイティブアメリカンに感謝し、収穫に感謝し、家族と一緒にいられることを感謝するためのもの。定番の食べ物は詰め物をしたターキー丸焼きにクランベリーソースとマッシュポテト、パンプキンパイ。
最初私たちは家のオーブンでターキーの丸焼きにトライしようと盛り上がっていた。でも詰め物をしてあって焼いてないターキーを見つけられず、結局は
チャイナタウンへ行ってあのでっかくて四角い包丁でがつんがつんとぶつ切りにしてもらったチャイナ味ターキーを。これがすっごいおいしいの! ターキー自体はなんというか淡白なかんじ。こういう肉なら、甘酸っぱいクランベリーソースでも違和感なさそうだ。
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サンクスギビングが終わると、一気にクリスマス一色に。街じゅうが、そして一般家庭の庭や窓先、そして家の中にも、クリスマスがあふれている。いいなー! 凝る人はとことん凝っていたりとか、ちょこっとした飾りにセンスのよさを感じるものとか、あれもこれもとやりすぎてまぶしくて直視できないものとか、いろいろ。
かの有名なロックフェラーセンターのツリーは、ライトアップ前に見た時には、「へえ大きいねー」ぐらいの印象だったけど、実際ついたらさすがにすっごーくきれい! エンパイヤステートビルの緑と赤のクリスマス用イルミ ネーションはちょっと下品な色で気持ち悪かった。
クリスマスといえばケーキ! ブッシュドノエルはフランス、シュトーレンはドイツ、パネトーネはイタリア、クリスマスプディングはイギリス・・・アメリカのクリスマスケーキってなんだろう? 不思議に思ってあるアメリカ人に聞くと、「クリスマスに食べたケーキがクリスマスケーキだよ」・・・どうやら意外にも定番のケーキはないらしい!
サンクスギビングの週もそうだけどクリスマスの週も、お店も何もかもがどーんと休みを取るので準備を忘れてたりしたら大変なことになる。クリスマスはpPOPEYESのチキンをと思っていたのに閉まってて、ケンタッキーになってしまった。全然POPEYESのがおいしい! でもさらにルームメイトお手製の山盛りサラダとスープ、それにビールとケーキがあって、わいわいおしゃべりできたから、よかったよかった。
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ニューイヤーのタイムズスクエアは大変な騒ぎだったらしいけど、私は年越しの瞬間ジャズクラブにいた。お店とかはどこでもカウントダウンをするものだろうけどが、ここではなんだか唐突に4ぐらいからカウントダウンが始まってにょろにょろと年が越されてしまった。そんなことはどうでもよくて、私は大好きなピアノの人の演奏が年をまたいで聞けたので満足。
ジャズクラブを出るとふらふらと街を歩きながらコリアンタウンの方向へ。タイムズスクエアのお祭り騒ぎの余韻もまだ少しあって、なんだか陽気な人もたくさんいる。そいで明け方に、コリアンタウンでおなかいっぱい食べたビビンバと辛いタラ鍋。最高〜!
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旧正月1月25日頃が旧暦の正月にあたり、中国なんかではこっちを祝う。クリスマスイブの夕方にチャイナタウンを訪れた時は、何事もなく動いてる様子に「さすがチャイナタウン」と思ったものだが、旧正月は大変な騒ぎらしい。
カイユウの友だちサラによると、大掃除をして新年に備え、壁に長寿を願うことばの書かれた紙を貼り、お年玉みたいな袋に入った新年コインをもらい、ドラゴンを見るためにチャイナタウンにご飯を食べに行くんだって! ししまいみたいに何人かでドラゴンをあやつってお店の中を舞うのを見て、カイユウは感動していた。それを見て私も俄然ドラゴンが見たくなり、旧正月あたりにチャイナタウンへ行ってみた。街にもお店の中にも爆竹のあとやら紙テープが散乱し、みやげ物やさんの店先に紙製のドラゴンがいっぱい飛んでいたけど、本物には会えなかった。多分ちょっと遅かったんだろうな。
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バレンタインの本番には間に合わなかったけど、1月後半になるとバレンタインの広告をそこら中で見かけた。カイユウによると、日本のバレンタインとは違って友だち同士がチョコだのカードだのを渡すらしい。こっちのが全然いいなあー。なんで告白なんじゃ! なんで女から彼氏に先にせなあかんのじゃ! あほかー! はあはあはあ。ともかくバレンタインは、ドラッグストアやスーパーマーケットがハートマークで真っ赤に染まる。
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番外・私の誕生日は11月。何が食べたい?って聞かれてチキン!っていったらPOPEYESのを買ってきてくれて、これが私の3ヶ月のPOPEYES狂いのきっかけ。ジャズミュージシャンのふたりのルームメイトが、ジャズで「Happy Birthday」の歌をやってくれてすごく感動した。
う-
(うし) 日本ではアメリカ産牛肉が大変な騒ぎになってたらしいけど、NYのスーパーの肉の配置 図は微動だにしませんでした。肉が食べたかったらアメリカに来い!と。吉野屋もあるしね。
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え-
英語(えいご) やっぱり英語が話せるぶんだけ楽しさも広がる。知的な話とかできる必要はないけど、もう少し話せたらなあ!という思いをすることはほぼ毎日。しかし! NYでは時に、というか結構な確率で店員さんとしてありえないくらい英語下手な時が店員さんもいる。それって、ほっとするけどお互い英語を分かっていないと本当に意思疎通に時間がかかって大変でもある。
あと、向こうでは日本人の友だちと気ままに日本語で「私たちの前にいる人の髪型がおもしろい」とか堂々と噂話ができたんだけど(視線で悟られないようにだけ注意)、スーツケースひきずって成田から帰る途中、前を歩いていたおじさんに疲れも手伝って「おせえよおっさん」とつぶやいたら振り向かれてしまいドキッとした。ここは日本。
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ELLA FITZGERALD (えら・ふぃっつじぇらるど) 偉大なるジャズシンガー。もう亡くなってるんだけど、私は今回の渡米で初めて彼女を知った。それまで「ジャズの中でシンガーなんて邪魔者!」とさえ思っていた私が、「misty」を歌うビデオを見てその声と姿にしびれ、一気に虜になってしまった。
どんなにパワフルに歌ってもELLAの声は絶対にとがらない。本当に3ヶ月、買ったり借りたりしてELLAばかり聴いてた。だからNYであった出来事を思い出すと、必ず一緒にELLAの声が聴こえる。
お-
(おと) 家の中にいてよく聞いた音の数々。
サイレンとかはもはや日常的な音となっている。パトカーは、ウーウー・ビービー・ピュルルルピュルルル・ポーポー・・・って「そ、そんなにバリエーションは必要ないのでは・・・?」て思うくらい、冗談みたいな音を次から次へと出しながら現場に向かう。昔うちにあった、ダイヤルまわすと10種類くらい違う音が出るピストル型のおもちゃ、まさにあれと同じ。ほんとなんです!
後日訂正 ごめんなさい、これ、パトカーの音じゃなくて、盗難防止に車のハンドルに着けている機械が鳴っているんだって! しかもほとんどの場合が誤作動! だから毎日聞くことになるのね・・・。ちなみにパトカーは、普通にサイレンです。めっちゃうるさいやつ。
あと、車のクラクションがびーーーーーーーーーってずっと鳴っているのは、信号が壊れて動いてない時とからしい。・・・すっげえなあ。
あ、あと家の中で電話が鳴ると、私いつも緊張していたなあ・・・。電話の英語は、本当に難しいんだもん!
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音楽(おんがく) といっても、もっぱらジャズです。ルームメイトはジャズピアニストと ジャズドラマー。だから家でふたりのセッションを聴く機会もあって、そこで調子に乗って一緒に歌わせてもらったりもした。(ELLAの項で「ジャズシンガーなんて邪魔者〜」とか言っておいて!)
有名なジャズミュージシャンが必ずしも感動的な演奏をしてくれるわけじゃないようだというのも、自分の心で体感した。
ジャズって本当に、生モノで、繊細な混ぜモノで、そのちょっとの違いで全部ががらりと変わってしまう。料理の味付けみたいな? でも味付けは料理人の手と脳がしきるけど、ジャズは違う。砂糖が、塩が、しょうゆが、自分たち自身で自分の味を出したり出さなかったりする。・・・自分で書いてて笑っちゃった。塩のボトルが自分でよいしょって傾いて塩をたしてるとこを想像してしまったの。
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女三人寄れば姦しい(おんなさんにんよればかしましい) とはまあ、よく言ったもので! ルームメイト3人でご近所ベーカリーのケーキでお茶会、よくやってたなあ。たくさんの種類が食べたいから、3個買ってきたらそれぞれを3等分して・・・。話題はやっぱり男・・・じゃなくて、もう食べ物のことばっか! このケーキはどうだこうだと語らせたら止まんない!(特に私)
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