
TOYOMURA SF-1815
初出 2002.6.17
今回紹介するのはマザーボードではありません。ベアボーンキットです。
どうも常用機が1台しかないと(パーツだけだったら3台分くらいはあるんですが、根性試し用まな板の上ではとても常用機とは言えません。)、ビデオキャプチャやWAV取り込み・MP3変換、CD-R焼きなどの高負荷で時間がかかる作業をするときに、手持ちぶさたで不便を感じるようになってきたので、小型で使いやすいブックタイプベアボーンを以前から探していたのです。(トヨムラではこの機種を「スリムマイクロATX」に分類していて、ブックタイプにはなっていません。でもやっぱりブックタイプです。)
狭いPCデスクに何とか乗せたかったのでブックタイプは絶対条件でした。その上に、ビデオキャプチャに使おうと思っていたので、フルサイズのPCIカードスロットを持つものが必要だったのです。普通ブックタイプベアボーンというとPCIスロットはハーフハイトしかありませんものね。
ということでこの機種には以前から目を付けていたのですが、ある日近所のパーツ屋で「現品限り展示品処分 格安」というのを見つけて、飛びついたという次第です。
詳しい説明はトヨムラのページへ行って見て欲しいのですが、ブックタイプには珍しくフルサイズのPCIスロットを2つ装備しています。その上に外部インターフェイスが「これでもか」というほどついています。
前面USB端子はもちろん、IEEE1394、デジタルオーディオ、DVI-Out、PCICMAカードスロットまでも、至れり尽くせりです。(別に宣伝しているわけではないのですが)
ただ、この機種はTualatinコアのCPUには対応していません。この機種の後継機のSF-1815TであればTualatin対応になっていますが、販売価格が1万円以上違います。その差額でCPUが購入できます。
ちなみにこの機種、トヨムラはOEM販売をやっているようで、マザーボードのOEM供給元として有名なFIC社からSabre1815という型名で全く同じものが販売されています。今回購入したものにも、トヨムラ作成の日本語マニュアルの他にSabreの英語マニュアルがついていました。さらに、ドライバCD-ROMにもSabreの標記があります。トヨムラのページを細かく見ていくとマザーはFICのST2001であるという記述もありました。(ST2001というマザーの仕様を調べようと検索してみたのですが、どの検索エンジンでも「西暦2001年」という意味のst2001ばかりが山のように引っかかってくるだけでした。)
余談ですが、この機種を組み立てようとする方は絶対にトヨムラとFICのサイトのFAQをお読みになった方がいいです。マニュアルに記載されていないとても重要なことが書いてあります。私ゃずいぶん悩みました。再起動すると必ず固まるとか、PCICMAスロットでPHS通信カードが使用できないとか。(トヨムラのFAQのページはとても見つけにくい所にあって探し回りました。)
こういうものは購入したらとっとと組み立てるものですが、私の場合妙な習慣がついていますので、例によって温度測定がどうなっているのかを確認してみることにしました。
いや、CPUソケットの真ん中にこんなものが突っ立っていたので、気になってしまったというのが本音なんですけどね。
右の写真の中央部分を見てください。青い部品があります。どう見てもサーミスタです。ということはこの機種はCPU温度をサーミスターで測定しているということになりますよね。
いくらオーバクロックを目的としない(というかできない)ブックタイプベアボーンといえどもthermal diode温度が測定できないというのはとても私としては気に入りません。とにかく測定回路を調べてみて、可能であれば改造を実行しようとしたのです。
回路を調べるためにはマザーを取り出す必要があります。まず、電源を取り外しました。すると・・・、Winbond W83627HFが電源の下から顔を出してくれました。
ほほほぅー。これがついているということはthermal diode対応改造ができるぞ・・・と分解を進めます。
電源の次にFDDを外して、次にCD-ROM取り付け金具を・・・あれっ?どうやって外すのかわかりません。ここで挫折しました。(おい)
まぁいいかっ。どうせオーバクロックするわけじゃなし。(くどいようですが、できない。)温度がサーミスタでも問題ないねっと。(おい!)
言っていることが最初と違います。とんだ根性なしになってしまいました。
あっ物を投げないで・・・。
ここで終わってしまっては記事にはなりません。実は組み上げてからMBM4を走らせてみたのです。もちろんセンサー1〜3は全部サーミスタモードのままです。
はん?センサー2が72度になっている?
もしかしてと思い、センサー2をthermal diodeモードにしてみると・・・、CPU温度らしきものが表示されます。Super PIなどで負荷をかけてみると急上昇します。負荷がなくなると温度が下がります。どうやらthermal diode温度を読み出しているようです。あれま。
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CPUソケットの中に立っているサーミスタにすっかりだまされていました。thermal diode温度に対応しているのにどうしてあんなサーミスタを付けたりしたんでしょうね。
そう言えば、以前にGA BX-2000でも同じパターンの思いこみをしました。学習能力のないこと甚だしいですね。なんにしてもめでたしめでたし。
でも、分解方法がよくわからないためマザーを取り出すことができず、測定回路がどうなっているのかは解明していません。どうやらセンサ3が上の写真にあるサーミスタ温度で、センサ2がthermal diode温度のようです。
ちなみに、BIOSではセンサー2(つまりthermal diode)の温度を表示しているようです。
センサ1は筐体内温度が表示されているようです。この画像を取ったときの室温は28度でした。ちょっと筐体内温度としては高いですね。筐体の小さいベアボーンで、ろくなファンも付いていないですから仕方ないところですが。
CPU温度もえらく高いようですが、これはSuper Pi実行中の温度です。無負荷時にはACPIが効いているのでしょうか40度ちょっとまで下がります。でも、これからの暑い夏を乗り切れるかどうかは少し不安な温度です。
センサー3の温度は変ですね。thermal diode温度よりも高くなっています。センサー3のサーミスタの精度を疑ってしまいます。もしこの温度しか表示されなかったとしたら、即座にシャットダウンして熱対策をとろうとするでしょうね。Coppermine PentiumIIIの使用可能温度は70度だったはずですから。
最後に、関係ないことなのですが、CPUクロックが998MHzになっています。使用しているのはPentiumIII 1GHzです。オーバクロックができないのは仕方ないとしても、せめて定格で動いてくれませんかねぇ。たった2MHzといえどもとっても気になるんですけど。
後日談:
thermal diode温度にまで対応していたとはと、このベアボーンがますますお気に入りになり、ビデオキャプチャ用のマシンにするためMPEG2キャプチャボードをセットしようとしたのですが、ボードが長すぎて入らないことが判明しました。HDDとぶつかってしまいます。ボードの高さだけを気にしていたのですが、長さまで気にする必要があるとは思いもしませんでした。(あれま)
FDDが標準タイプのものであれば、FDDを取り外してそこへHDDを取り付けることで解決するのですが、FDDは薄型の特殊なものです。CD-ROMを取り外してそこへ5インチベイ用ブラケットでHDDを取り付けるという方法はありますが、そこまでしてねぇ・・・。
しかたないので、MPEG2キャプチャボードはメインマシンに戻しました。
で、I・O DATAのGV-BCTV2/PCIがあったので、これを使ってソフトエンコードマシンとして使うことにしました。GV-BCTV2/PCIはぎりぎり入ってくれました。(よし)
しか〜し、ドライバを入れて正常に認識しているのに、ソフトをインストールすると動作しません。どうやらIRQのバッティングが問題のようです。フルサイズのPCIスロットは2つしかありませんが、どちらに刺しても状況は同じです。IRQの使用状態を見てみると、3と7が空いていましたので、PCIスロットへの明示割り当てをしようと思い、BIOSを見てみましたがそんな項目がありません。(なんちゅうこっちゃ)
結局、購入してから数カ月が経つというのにいまだに悪戦苦闘の最中です。どうしましょう。
えー、どなたかSF-1815とGV-BCTV2/PCIの組み合わせで正常動作しているという方いませんか?