
ABIT SA6/SA6R
初出 2001.12.7
久しぶりにダイ温度対応マザーの紹介です。
以前の私はほとんど毎月のようにマザー交換をしていたのですが、ここ最近はBH6 Rev1.1+Turbo PLL+秋月温度計に完全に満足していて、マザー交換をする気はなくなっていました。
しかし先日、ちょっとしたことからこのシステムが不調になり(現在は復調しています。)、予備機を作っておこうという気になってしまったのです。
で、近所のパーツショップで中古で安く売られていたABIT SA6を購入いたしました。
世間ではPentium4だ、tualatinだ、AthlonXPだと騒いでいる中で、B-stepでもない815EPマザーといういまさらながらのマザーなのですが、安かったんです。ダンボール箱の中にジャンクのように放り込まれて売られている姿があまりに哀れだったんです。
最近はthermal diodeによる温度測定も一般的になっていて、ほとんどのマザーがダイ温度に対応してきています。もちろんこのSA6も例外ではなく、ダイ温度測定に対応しています。そこでいつものように測定回路を調べてみましたので、報告をさせていただくことにしました。なお、SA6RはSA6と同じ基盤を使用していますので、温度測定部分の回路ははまったく同じになっています。
まず、SA6で使用されている温度測定モニタ用チップの話からです。
これまで紹介してきたマザーはモニタチップとしてWinbond製のW83782DというLSIを使用していましたが、SA6ではスーパーI/Oチップに温度測定機能を統合したWinbond製のW83627HFが使用されています。W83627HFの温度測定部分の回路はW83782Dとまったく同じで、data sheetの温度測定の部分もW83782Dと同じ内容が記載されていました。
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上の写真がSA6に搭載されているW83627HFとその周辺の抵抗・コンデンサ群です。スーパーI/Oチップですのでかなり巨大なLSIですね。左側に並んでいるPR38、R210、C118、PR39が温度測定に関係している抵抗とコンデンサです。
W83627HFの温度測定用端子は、チップの左上隅に固まっています。上の右の図をご覧ください。
101番端子が測定用基準電圧のVREF、102〜103番端子がVTIN3〜1で温度測定センサの3〜1番になっています。
さて、前置きが長くなってしまいましたが、SA6でMBM4を走らせてみました。
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見てわかるように、モニタチップの自動検出でW83627HFが検出されています。センサ1はサーミスタ温度のようです。センサ2がthermal diodeですね。センサ3は0℃になることからみて空き端子になっているようです。
そこで例によってマザーの回路がどうなっているか調べてみました。
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マザー上のチップサーミスタの位置を探すのには苦労をしました。センサ1(104番ピン)の配線がチップの下からスルーホールを通って基盤の裏側に行っていたため、どの配線がセンサ1に繋がっているのかわからなかったのです。どうせW83627HFの近くだろうとたかをくくっていたのですが、そうではありませんでした。拡大鏡を片手にマザー全体を探し回ってやっとのことで見つけました。下の写真の左側です。
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コア電圧レギュレータICのRT9230です。この左側にはパラレルポートがあります。
RT9230の右肩のところにRT1という部品番号のチップが見える思います。これがマザー搭載のサーミスタでした。なかなかのところに付いています。この付近は熱いでしょうね。コア電圧レギュレータの近くですし、すぐ近くにはレギュレータ用のパワーFETが2個並んでいます。
たぶんCPUを除けばマザー上で一番熱いところではないでしょうか。一番熱いところの温度を監視するというのは利にかなっているという気もします。
MBM4で0℃と表示されたセンサ3は右側の写真のJP3端子と空きパターンRT2に繋がっていました。並列になっていますので、どちらかにサーミスタを取り付ければ温度測定に使用できるはずです。
この2つはノースチップの左下にあります。写真の右上にノースチップヒートシンクの取り付け部品が写っています。
実はRT1を発見できたのは、RT2があったおかげです。RT2がある以上RT1があるはずだとマザーを探し回ったのです。接続はテスターで確認しました。