
thermal diodeの個体差
初出 1999.12.08
実は、私が20年ほど愛用していたテスターが壊れてしまい、しかたなく、これも10年以前に2,000円程度で購入した「家庭用」のテスターをしばらく使っていたのです。
しかし、このテスターあまり使い勝手がよくない上、測定精度に疑問があったので、仕方なく新しいテスターを購入する事にして、近所のホームセンターへと向かいました。私は、元々アナログ(決してアナクロではない。)な人間ですので、アナログのテスターのいいやつをと思っていたのですが、いい物がなく、隣にあったデジタルテスターを買ってしまいました。4,000円ほどでした。
いやぁ、これが安い割になかなかの優れ物で、今まで使っていたテスターよりずっと使いやすいではないですか。特に最近「老眼」の度を進めている私としては、「表示が大きい」ことは本当にありがたい。
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手帳サイズのケースに入っていて、胸ポケットにちょうどはいる大きさ。今までのテスターでは考えられない携帯性です。知らないうちに時代は進化していたのですね。やはりこれからはデジタルだ(10年は古いセリフ)。
電流計が付いていないのが欠点だが、まあ我慢することにしよう。買って帰って、とりあえず取扱説明書をじっくりと読むことに。なになに、直流電圧測定、交流電圧測定、抵抗測定・・・。ん?ダイオードテスト?
「正常なシリコンダイオードは、順方向測定で約0.4〜0.7Vを表示します。・・・」 おお!これは、ダイオードの順方向電圧降下を測定するものではないか!!!さらに説明書をよく読むと、どうやらこの機能は、ダイオードに0.6mA程度の電流を流して順方向の電圧降下を測定するもののようです。これを使えば、Celeronのthermal diodeの個体差が比較できるではありませんか。thermal diodeの最大電流は500μA(0.5mA)のはずですが、多少多くても壊れることはないでしょう(このあたりが、アナログ人間である証拠。ファジィともいう。)。気にせずに測定してみることにします。
実は気になっていたんですよthermal diodeの個体差が。thermal diodeで温度を測定しているのはいいのですが、当然diodeの特性にはばらつきがあるはずです。一体どの程度のばらつきがあるのか、温度測定値はどの程度信用できるのか。
気になりますよね。それでは測定してみましょう。現在持っているCPUはCeleronばかりですが、次の4つです。
1 SEPP Celeron300A 98年44週COSTA RICA製
2 PPGA Celeron300A 99年26週MALAY製
3 PPGA Celeron333 99年8週MALAY製
4 PPGA Celeron333 99年29週MALAY製
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左から順に、SEPP 300A 98年44週、PPGA 300A 99年26週、PPGA 333 99年8週、PPGA 333 99年29週です。4個のCPUを室温(20度)で同じ場所に1時間放置して、その後測定したものです。最大で3mVの差があります。thermal diodeによる温度測定では、2mVが約1度の温度変化として現れます。つまり、この4個のCPUでダイ温度を測定すると、最大で1.5度の差があるということになります。MAX1617の公称誤差は±3度ですので、こんなものでしょうか。