発熱ソフト対決

初出 1999.12.04
追記 2000.08.15

いやぁ ここまでのページを読み返してみると「堅い」ではないですか。
そこで、息抜きにこのページを作ってみました。
私の手持ちソフトの中から、CPUに負荷を与えるだろうというソフトを選んで、CPUがどの程度発熱するか試してみました。

普通、CPUのオーバークロック耐性のテストには、Super PIとかFinal Rialityが使われますが、他のソフトと比べてどうなのでしょう

まずはエントリーリストです。

Final Reality いわずと知れたベンチマークソフトです。
これの連続ループが数時間通れば、一応安定稼働と言われています。
Super PI Final Realityと並んでよく使われるソフトですね。
104万桁計算が安定稼働の目安にされています。
HD BENCH マシンの性能比較によく使われているソフトです。
今回使用したのは、Ver 2.610です。
SCMPX MP3用の万能ソフトです。愛用しています。
今回は、WAV→MP3エンコード、MP3→WAVデコードの両方を試しました。
POWER DVD MPEG再生ソフトです。
Celeronでは600MHz駆動でもハードウェア再生に比べて画質が落ちるのであまり使っていません。Pentium3でないとだめですね。
POVER VCR リアルタイムMPEGエンコードソフトです。
私の環境では、残念ながら長時間録画で画像と音声のズレが生じてしまいます。画質もそれほどではないので、現在は使っていません。
heat 0601 heatと言う発熱プログラムのVer6.01です。
いったいどこからダウンロードしてきたか忘れてしまいました。
今回の本命です。温度測定にいつも使っているソフトです。

測定環境&条件です。

CPU    : Celeron 300A at 580MHz(FSB 129MHz) Vcore 2.3V
      99年31週 COSTA RICA製 PPGA
      (580MHzは2.0Vで安定稼働するのですが、今回は発熱測定なので2.3Vに)
室温   : 23度
筐体内 : 25度(筐体内温度を室温+2度に抑えるためにどれだけ苦労したことか...)
マザー : BX6 Rev2改
メモリ  : 128MB
シンク  : ブリザードS7
RAINを使用、無負荷時のダイ温度35度
それぞれのソフトを動作させ、動作中の最高温度を記録。
測定ソフトはlm78monを使用し、1秒間隔のログ作成機能を利用する。

さて、測定結果は

Final Reality 47.5 HDBENCH 45.0
Super PI 104万桁 49.5 POWER DVD 49.0
SCMPX Decode 47.5 POWER VCR 50.0
SCMPX Encode 50.0 heat 0601 51.0

いかがでしょう。

Final Realityが言われているほど高くありませんね。
HDBENCHはこの程度でしょうか。もともとCPUにそれほど負荷をかけるソフトではありませんからね。
ベンチマークソフトではないSCMPX、POWER DVD、POWER VCRが「健闘」しています。ソフトMPEG圧縮、展開というのは相当CPUパワーを必要とするようです。
予想どおりheatが最も高い温度となりました。

これらの測定値は、「瞬間風速」的なものです。瞬間的にこの温度まで達したという温度であり、動作中ずっとこの温度が続くわけではありません。
ダイ温度は、よく使われるCPUコア脇温度やヒートシンク温度に比べて瞬間的に温度が変わります。無負荷状態でRAINを切ると数秒で温度が5度以上上昇するのが見られます。

この中で、heatは温度が安定?しているという点でも一番です。動作中ほぼ一定して50度前後の温度が続きます。
さらに、最高温度に達するのも2分程度で、他のソフトを圧倒しています。さすがに発熱専用のソフトです。
こういう理由から、私はいつも温度測定にはheatを使用しています。

しかし、heatであってもサーミスタによるコア脇、ヒートシンク温度の測定ではこれほど短時間で温度は上がりません。一定するまでに10分程度はかかります。
そういう意味でも、ダイ温度測定が優れていると自信を持って言えます。

2000.8.15 追記  第2回発熱ソフト対決

最近になってCPUをCeleron566に、ビデオボードをG400 32M SHに変更しました。この状態でPowerDVDでMPEG動画を見ていてところ、CPU温度がそれほど高くないことに気がつきました。どうやら、CPUとビデオボードを交換した結果、CPUの負荷が軽減されているようなのです。前回のCeleron300AではPowerDVDは発熱ソフトとしてはかなり優秀だったのですが、どうやらもう一度比較してみることが必要なようです。

そこで、前回比較したソフトの他にいくつかのソフトを加えて、第2回発熱ソフト対決を実施しました。

まずはエントリーリストです。

Final Reality 前回も使用しました。
Super PI これも前回と同じです。
HD BENCH 前回はVer2.610でしたが、今回はVer3.10です。
G400に換えたらVer2.610のグラフックのスクロールが止まらなくなったので、新バージョンを使用しています。
SCMPX MP3用の万能ソフトです。前回も使用しました
やはり、WAV→MP3エンコード、MP3→WAVデコードの両方を試しました。
POWER DVD 前回も使用しました。Ver1.6です。
Celeron566 850MHz駆動+G400になって画質が向上しました
POVER VCR 前回も使用しました。Ver1.0です。
Celeron566にしても画質はもう一つというところです。
heat 0601 愛用のheat Ver6.01です。
3DMARK 2000 ご存知3Dベンチソフトです。これもオーバクロック耐性のテストによく使用されているようです。
SL BENCH 五代さん製作による純国産3Dベンチソフトです。Ver0.31aを使用しました。
最新バージョンは0.50aなのですが、あの巨大なファイルをもう一度ダウンロードする根性はもうありません。
YBENCH YONEさん作成のベンチソフトです。Ver3.04を使用しました。
HDBENCHと同じようにCPU、グラフィック、HDDなどの性能測定ができます。

測定環境&条件です。

CPU    : Celeron 566 at 850MHz(FSB 100MHz) Vcore 1.75V
室温   : 30度(暑い)
筐体内 : 31度(筐体側板は取り外し)
マザー : BF6
メモリ  : 128MB
シンク  : ブリザードS7
RAINを使用、無負荷時のダイ温度35度
それぞれのソフトを動作させ、動作中の最高温度を記録。
測定はもちろん秋月温度計。
さて、測定結果は、
Final Reality 48.0 HDBENCH 46.2
Super PI 104万桁 46.8 POWER DVD 46.0
SCMPX Decode 46.8 POWER VCR 46.2
SCMPX Encode 47.1 heat 0601 48.5
3DMARK 2000 48.2 SL BENCH 48.2
YBENCH 46.1    

何か前回と少し違う結果が出てきたようです。
グループとしては大きく2つに分かれています。3Dベンチソフト&heatのグループと、それ以外のものとです。
前回「健闘」していたMPEG圧縮、再生ソフトは軒並みダウンです。やはりCPUの交換によって違いが出ているようです。

CPUが前回に比べて発熱の少ないものになっているため、気温が高いにも関わらず、前回よりも低い温度になっています。
その中で、Final RealityとHDBENCHが前回よりも高い温度を記録しています。どうやら、前回のlm78monの1秒間隔の測定では瞬間的な温度上昇をとらえ切れていなかったか、ベンチソフトの動作中に測定ソフトがうまく動作していなかったのではないかと思います。

秋月温度計による測定では瞬間的な温度変化を敏感に捉えることができます。また、WINDOWS上で動作する測定ソフトではグラフィック系のベンチが走っている間の温度変化を見ることができません。
この違いのおかげで、今回の測定ではそれぞれのベンチソフトのどの部分で最高温度が記録されるかを見ることができました。

Final Reality 温度が高いのはロボット面(と私は呼んでいます)とその後のシティ面ですが、最高温度を記録するのはシティ面の直後、FINAL REALITYの文字が消えて画面が黒くなったときです。四つ足の直前です。本当に一瞬だけ温度が跳ね上がります。WINDOWS上で動作する測定ソフトは1秒間隔の測定が限度ですから、この温度変化はとても拾いきれないと思います。
Super PI コンマ数度から1度程度の温度変化を繰り返しながら、温度が上昇していきます。104万桁程度では熱平衡には達していないようです。使用するなら209万桁以上をお奨めします。
HD BENCH グラフィックの円の部分で最高温度を記録します。
heat 0601 とにかく上がり続けるだけです。3分間の測定ではまだ熱平衡には達していないようです。10分位にすればもっと上がるかも知れません。
3DMARK 2000 縄のようなものがぐるぐる回る画面(High Polygon Count)で最高温度を記録します。この部分だけをループにすれば、もっと温度が上がるかも知れません。
SL BENCH どうやら温度が最高になるのは「最初」のようです。ループにしてみて分かりました。「Cll 227」というSLのプレートが出てくるところです。しかし、全体として温度変化はそれほど大きくなく、動作中の最高温度と最低温度の差は1度以内になっています。
YBENCH グラフィックテストのテキストで文字が最大になったときに一瞬の間、最高温度を記録します。

やはり、発熱ソフトとしてはheatが一番のようです。
次にいいのは、SLBENCHです。SLBENCHは動作中の温度変化が少ないこと(高温が続くこと)、3回ループ程度で熱平衡に達することなどからおすすめのソフトです。五代さんすごい!!でも、問題はファイルが巨大でダウンロードに時間がかかることですね。

その後、POWER DVDをVer2.5にしたところ、さらに低いCPU温度で動作しています。CPUへの負荷はますます低下しているようです。

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