
SOYO SY-6BA+III
初出 2000.02.14
SOYO SY-6BA+IIIは、ASUS P3B-Fとほぼ同時期に発売されたマザーで、やはりダイ温度測定に対応しているマザーです。
この2つのマザーがダイ温度測定に対応しているという話が聞こえてきたのは、ちょうど私がBX-6 Rev2の改造をした頃でした。最初の感想は、「悔しいなぁ」でした。だってこちらは苦労してマザーの改造までしたのに、標準で対応しているマザーがあるというんですからね。
その後の第二の感想は「これでダイ温度測定が広がるといいな」でしたけどね。![]()
ASUS P3B-Fについてはすでにご紹介していますが、やはりSY-6BA+IIIも紹介しないことには片手落ちではないですか。そこで、中古ですがSY-6BA+IIIを手に入れてきました。
SY-6BA+IIIはモニタチップにW83782Dを使用しています。右の写真を見てください。ピンボケになっていますが、W83782Dです。(ピンボケの上にチップの上下が逆さまだった^^;)
とにかく、SOYOはダイ温度読み出しができるマザーを「売り」にしているようで、最近のほとんどのマザーでダイ温度測定を可能にしています。
SOYO JAPANのページの製品紹介でも、「on-die thermal diodeによる詳細な温度監視」と宣伝しています。ところが、マニュアルにはどこにもthermal diodeに触れた部分がありませんでした。見落としたかしら。早速MBM4で確認をしてみました。どうやらセンサ1がマザー温度、センサー2がダイ温度になっているようです。
しかし、センサー3が正常に表示されません。そういえば、マニュアルのどこにも後付サーミスタについて書かれていませんでしたし、マザーを隅々まで見てもサーミスタを取り付ける端子が見あたりません。しかたないので、またマザーの回路バーンを追ってみました。
こんなふうになっていました。![]()
もう一度上の写真を見てください。ピンボケですが、W83782Dの右側に抵抗、コンデンサ群があります。何とか部品番号も読めますよね。このR70の所へ10kΩ1%の抵抗を、R83の所へ10kΩのサーミスタを取り付ければ、後付のサーミスタ温度計として使用できるはずです。(取り付けて確認してはいません。)
![]()
このマザーには実は面白いものがあります。
MAX1617の取り付け用パターンです。SLOT1とDIMMスロットの中間あたり、基盤上部にこのようなパターンがついているのです。これは、1.27mmピッチの16ピンIC用のパターンになっています。
でも、MAX1617というのは0.64mmピッチのICで、MAX1617のデータシートを見てみても1.27mmピッチの製品があるとは書いてないんです。基盤のパターンにはMAX1617_2とシルク印刷されていますが、「_2」が付く大きさの違うICがあるんでしょうか。一応回路パターンを追ってみるとR170とされている空きパターンに4.7kΩ程度の抵抗(15番ピンSTBY端子のプルアップ用)を取り付ければ動作するようになっています。
このパターンはSY-6BA+IIIの前身であるSY-6BA+にも付いていました。そのなごりなんでしょう。でも、たとえ1.27mmピッチのMAX1617が手に入ったとしても、安易にこのパターンに取り付けてはいけません。thermal diodeはすでにW83782Dが使用しているからです。thermal diodeを2つの違うモニタICが同時に使用した場合に何が起こるかはわかったものではありません。
もしどうしてもMAX1617を使用したいのであれば、W83782Dの回路を殺してからにする必要があるでしょう。