
Celeron 566(Coppermine)の温度測定
初出 2000.7.31
秋月電子温度計が完成してからほぼ3ヶ月がたちました。自分で作った温度計だという愛着と、CPUの個体差がどうなっていようと、個別に校正することでかなり正確な温度が測定できているのではないかという安心感があります。
現在、秋月温度計はパソコンの前面パネルで無心にピコピコと温度を表示しています。
この温度計の表示をみていると、コア電圧と周波数を変化させたときのCPUの温度測定をもう一度やりたくなってしまいました。
たまたま、私の友人からCeleron566を譲り受けました。譲り受けたときに「おのさん、このCPUの温度測定をしてくださいねっ!!」との要望(脅迫)までいただきました。今まで測定したCPUは全てMendocinoコアのCeleronです。初めて手に入れたCoppermineコアのCPU、やはりここは測定してみるしかないようです。
まずは、測定方法です。
1 使用したマザーはBF6
2 パソコン筐体の側板は取り外しておく。
3 発熱ソフトはheat0601を使用。
4 heatを3分間動作させ、その間のCPU最高温度と筐体内温度を測定。
5 筐体内温度は、カー用品温度計を使用し筐体中心付近で測定。
6 CPU温度は秋月温度計で測定。
7 コア電圧は、MBM4の測定値による。
8 動作周波数は、WCPUIDにより測定。
9 コア電圧はBIOSのCPU SOFT MENUにて変更。
10 FSBはCPUBoostというソフトで変更。
11 同じ測定を3回繰り返し、その平均をとる。
ということで、何か前回の測定の時と似ているようでかなり違っていたりします。そもそも、前回の測定は去年の暮れで、寒さに震えながらの測定だったのが、今回の測定は暑さにうだりながらの測定になっています。だから、パソコン筐体の側板は取り外してあるのです。
マザーも当時のBX6-Rev2からBF6に変更しています。1MHz単位でFSBが変更できるマザーで、CPUBoostというソフトを使えばWindows上からFSBが変更できます。
このマザーの使用できるFSBは公式には、66、75、83-200の1MHzステップで、BIOSの設定もそれだけなのですが、CPUBoostを使用してみると、おもしろいことに75-200の間の1MHzステップが設定可能でした。実際に79MHzなどというFSBに設定してWCPUIDで周波数を見てみても設定した周波数で動作しているようです。使用したCPUはCeleron566としては普通の耐性のもので、定格のコア電圧(1.5V)ではFSB90MHzが限界ですが、1.75VでFSB100MHzが、1.9VでFSB110MHzが安定動作します。さすがにこれ以上のコア電圧は怖いので試していません。
今回の測定では、コア電圧を1.4Vから1.9Vまでの6種類、FSBは、66,75,80,85,90,95,100,105,110MHzの9種類を試しました。
もちろん、コア電圧が低いところでは高い周波数で動作しないので、測定点は6×9の72個ではなく、40個となっています。私は普通、こういう測定をするときには5回測定してその平均を取ることをポリシーとしているのですが、今回の測定では3回の測定による平均にしています。測定に使用した秋月温度計の精度がいいためか、3回の測定を終了した時点で、測定値の誤差がプラスマイナス1度以内に収まっていたため、それ以上の測定は不要と判断したのです。(面倒くさくなったということもあります。)
これが測定結果です。
周波数
Vcore568.0 639.0 677.0 722.6 768.2 806.3 851.9 890.0 935.6 1.41 8.9 9.7 10.0 10.4 1.52 10.0 10.7 11.3 11.8 12.1 1.62 11.0 12.1 12.5 13.1 13.6 14.1 14.5 1.72 12.6 13.4 13.7 14.7 15.4 15.9 16.5 1.82 13.5 13.9 14.9 15.5 16.3 16.9 17.9 18.3 1.92 14.9 16.2 16.7 17.4 18.1 18.6 19.3 20.3 20.8 表の中の数字は、CPU温度と筐体内温度との差、つまりCPUの温度上昇です。
いつものように、コア電圧の2乗×周波数を計算し、グラフにしてみました。ついでに比較のため、前回測定したCeleron300Aの測定結果もあわせて表示しています。
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もう「CPUの温度上昇はコア電圧の2乗と周波数に比例する」というのは当たり前のことですね。
300Aに比べて566の方が温度上昇が少ないというのも当然のことです。データシートにも566の方が発熱が少ないことが書いてあるのですから。
ただ、このグラフで単純に300Aと566を比べるのは問題があるかもしれません。測定条件が違っていますし、そもそも300Aの測定がどれだけ当てになるか分からないW83782Dによる測定であるのに対し、566の測定は一応校正をした秋月温度計による測定です。
そこで、もう一度300Aを同じ条件で測定してみることが必要です。もちろん、300Aで校正した秋月温度計によって。ふう〜っ・・・ またやるのか。