「イマジン・ピース・タワー」 は、「七夕の写経勧進」である。

 2008.2.24

(加筆) 

  

   光の塔

 

    光の塔は、光そのもので作られた幻の建物である。

    一日のある時刻に、ある夜の光に照らされながら

    プリズムを組み立てると、その光のプリズムを通り、

    光の塔は映像のごとく野原の真ん中に表れるが、

    このイメージの中に入ろうと望めば入れるのである。

    太陽が毎日輝かないように、

    光の塔も毎日現れるとは限らない。

 

    y.o. 1965

  

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 かねてから話題に上っていた「イマジン・ピース・タワー」、ついに完成です。岡本太郎作「太陽の塔」と同等、もしくはそれ以上のインパクトと意味を持つ歴史的建造物といえるでしょう。

 

 ヨーコさんはこれまで、青空をモチーフに数多くの作品を残してきましたが、今回は珍しく夜空に浮かび上がるモニュメント。さぞや幻想的な美しさでしょう。リバプールのストロベリー・フィールド、ニューヨークのセントラル・パークに加え、海外での代表的なジョン関連スポットになるわけですが、アイスランドとなると、なかなか行けないでしょうね。

 

 ここには、ヨーコさんの展覧会などで披露されたインストラクション・アート、「ウィッシュ・ツリー」(単語カードほどの大きさの紙に願いごとを書き、木に括りつけるという参加型アート)で集められたカードのすべてが収められているそうで、その数は現時点で50万枚。カードは永久保存されるとのことです(2004年に僕が収めたカードも、ここにあります)。

 

 願いを木に括りつけるという行為は、日本人にとっては七夕やおみくじでおなじみ。タワー建設につながる「ツリー」がこれらをモチーフにしているのは間違いなく、さらにこの作品の発展形である「タワー」には、もうひとつ見逃せない大きなカギがあるのです。

 

 そのカギとは、「写経勧進」です。奈良・薬師寺の高田好胤(こういん)師が呼びかけた金堂再建の物語がとても有名ですが、僕はここに「イマジン・ピース・タワー」と同じ精神性を感じ取ります。

 

 参加者はさまざまな祈り・願いを般若心経に込め、1000円を添えて勧進(奉納)。収められた写経は永久保存するとした薬師寺。伽藍再建のために40年前に始まったこの勧進は約700万巻にまで達し、檀家を持たない薬師寺にとって、寺院の維持・発展に貢献する大変大きな取り組みとなっています。

  

 「壮大な目標・理想の実現のために」「ひとりひとりが」「祈りや願いを記し」「収め」「永久保存する」というイマジン・ピース・タワー … もうお分かりだと思います。写経勧進と同じです(しかもヨーコさんが、ジョンとこのモニュメント建設を夢見たのは、薬師寺金堂再建のための写経勧進開始と同じ年。ただしこちらは書く内容が自由であり参加費用もかからないこともあって、まさにヨーコさんのアートの真骨頂というべきでしょう)。 

  それを、「七夕」と同様、夜空にむかって仰ぎ見るのです。誰もが、純粋で前向きな希望になれることでしょう。

 

 ヨーコさんのアートに、極めて日本的・仏教的作品がまた加わりました。その作品、「イマジン・ピース・タワー」の本質とは、「七夕」「写経勧進」にあるのです。 

 

 「ジョン・レノン スーパー・ライヴ」による収益で建設が進められているアジア・アフリカなどへの学校建設と併せ、僕たちはヨーコさんのメッセージをしっかり受け止め、ともに歩む必要があると思います。

 

                                        H.KANDA  

 

 

 Imagine Peace Tower

2007年10月9日、アイスランドのレイキャビクで、純粋に光のみによって創られた初めての塔である『イマジン・ピース・タワー』が披露されます。

ちょうど40年前の1967年、私のコンセプチュアルな光の塔がいつか現実のものになることを、ジョンは心に描きました。そのとき彼がそのように思ったのは、とても不思議なことです。それがアイスランドで現実になるなんて、非常に驚くべきことです。

『イマジン・ピース・タワー』はレイキャビクにおける常設建造物となり、健康と善と歓喜の新しい時代の幕明けを迎えるため、世界中から人々がそこを訪れたり、世界の平和と団結を願うウィッシュ・メッセージをそこに送ったりすることもできます。世界中で30万通を超えるウィッシュ・メッセージがすでに集められ、いまだに送られてきます。これはまさしくジョン・レノンが生涯をかけて努力していたこと、それ以上のものなのです。

私が『イマジン・ピース・タワー』の建設地にアイスランドを選んだのは、この国が特別な存在であり、環境に優しい国だからです。この国のエネルギーの80%は石油ではなく、水力から得られています。そのためアイスランドの水、空気、土壌は驚くほどピュアできれいなのです。数日滞在するだけで、10年も若返ったような気になります!『イマジン・ピース・タワー』のエネルギーもまた、水力を源としています。タワーの周囲は「ウィッシング・ウェル・ウォール」に囲まれており、そこには「イマジン・ピース」というメッセージが、24の言語で刻み込まれています。



『イマジン・ピース・タワー』が、地球のあらゆる場所から発せられる強いウィッシュに光を与え、恐怖と混乱に満ちている今の世界に勇気、インスピレーション、そして連帯感を付与することができれば幸いです。平和な世界を実現するために、団結しましょう。ジョンと一緒に見た夢の実現を目撃できることはとても幸運に感じます。

愛を込めて 

 

ヨーコ・オノ・レノン 
 

   

 

 

 以下、関連ニュースをまとめます。

 

 

 ヨーコ・オノ、ジョンの誕生日に 『イマジン・ピース・タワー』 を披露   2007.9.11 


 「すべての人が平和に暮らしているのを想像してごらん」 ― ジョン・レノン
 「ひとりで見る夢はただの夢、みんなで見る夢は現実になる」 ― ヨーコ・オノ

 ジョン・レノンの未亡人ヨーコ・オノが11日、ジョン・レノンの67歳の誕生日になるはずであった今年の10月9日に、地球最北にあるアイスランドの首都レイキャビクにて、ジョンに捧げる光の塔『イマジン・ピース・タワー』の完成披露を行なうことを発表した。愛と平和を唱えていたジョンとヨーコの生涯の夢が、40年越しに実現する。

 『イマジン・ピース・タワー』は、今から40年前の1967年にヨーコが構想したコンセプチュアルな光の塔。光そのもので作られた幻の建造物『イマジン・ピース・タワー』の壁面には、ヨーコが平和への願いを込めた「IMAGINE PEACE」の言葉が24ヶ国語で刻まれている。また、ヨーコが世界各国で展開する参加型アート「ウィッシュ・ツリー」イベントを通して、世界中から寄せられた10万通を超えるウィッシュ(願いのメッセージ)が塔下に永遠に埋められる。世界中から寄せられたウィッシュが強い光となって、ウィッシング・ウェル(願いの井戸)から発信されるという、地球を包み込む壮大なアート作品だ。

 建設地に選ばれたアイスランドは、人口わずか30万人。世界で一番ピュアな土壌と水と空気の国と言われている。北極星を天上にいただくこの地こそが「イマジン・ピース・タワー」に相応しいというヨーコの直感により、昨年のジョンの誕生日に起工が開始された。このタワーは平和の象徴として、この地から永遠に世界平和を願う光を発信する常設建造物となる。

 10月9日の除幕式には、ヨーコの愛と平和を訴える活動を支持する世界各国の著名人が多数出席する予定だという。除幕式の詳細については、近日発表されるとのことだ。未だかつてない地球規模の壮大なアート作品は、不安で揺れる現代社会への希望の柱になると、世界中の大きな注目を集めている。

 『イマジン・ピース・タワー』の建設について、ヨーコは次のようにコメントしている。

 「私が『イマジン・ピース・タワー』の建設地にアイスランドを選んだのは、この国が特別な存在であり、環境に優しい国だからです。この国のエネルギーの80%は石油ではなく、水力から得られています。(中略)タワーのエネルギーもまた、水力を源としています。『イマジン・ピース・タワー』が、地球のあらゆる場所から発せられる強いウィッシュに光を与え、恐怖と混乱に満ちている今の世界に勇気、インスピレーション、そして連帯感を付与することができれば幸いです。平和な世界を実現するために、団結しましょう。ジョンと一緒に見た夢の実現を目撃できることは、とても幸運に感じます」。 【BARKS】

 

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 ヨーコ・オノ、『イマジン・ピース・タワー』 除幕式開催   

  2007.10.10

 

 ジョン・レノンの67歳の誕生日になるはずであった10月9日、アイスランドの首都レイキャビクにあるヴィーゼイ島にて、ジョンに捧げる光の塔『イマジン・ピース・タワー』の除幕式が行なわれ、ジョンとヨーコ・オノの夢が40年越しに実現された。現地から当日の除幕式のレポートが到着した。

 『イマジン・ピース・タワー』は、今から40年前の1967年にヨーコが構想したコンセプチュアル・アート。光そのもので作られた幻の建造物『イマジン・ピース・タワー』の壁面には、ヨーコが平和への願いを込めた「IMAGINE PEACE」の言葉が24ヶ国語で刻まれている。また、ヨーコが世界各国で展開する参加型アート「ウィッシュ・ツリー」イベントを通して、世界中から寄せられた50万通を超えるウィッシュ(願いのメッセージ)が、塔下に永遠に埋められる。世界中から寄せられたウィッシュが強い光となり、ウィッシング・ウィル(願いの井戸)から発信されるという、地球を包み込む壮大なアート作品となっている。

 9日の午後4時40分(日本時間:10日午前4時40分)から始まった点灯式には、ヨーコ・オノのほか、元ビートルズのリンゴ・スター、故ジョージ・ハリスンの妻オリビア・ハリスン、ジョンとヨーコの愛息ショーン・レノンらが駆けつけた。
 

 「この光の塔は、ジョンとヨーコとアイスランドの人々からの世界への贈り物です。アイ・ラブ・ユー!」とヨーコが挨拶した後、ライトが一斉に消され、ジョンの名曲「イマジン」が流れる中、曲に合わせて15灯のライトが順次点灯されていく。1分後には完全にライトアップされ、幻の光の塔が天空に向けて出現した。

 まっすぐ天に向かって伸びる幻想的なこの光の塔は、今後、毎年10月9日のジョンの誕生日から12月8日のジョンの命日までの期間のほか、大晦日、そしてイースターの間だけ現れる。 【BARKS
(一部要約)

 

 

 

 

 

 

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