ACECOMBAT2

紅き不死鳥の物語り


その子供が、始めて “それ”を見たのは、夏の暑い日のことだった。

高さは、下は地面スレスレ、上は1000M位…白と2色の青の3色で

彩られた5機の航空機は、機体の後ろから煙を出しながら見事な曲芸飛行をしていた。

青い空と5本の白い煙…これほど美しい物をこれまで見た事が無かった。

その子供は、その日の夜、

父に昼間見た“美しいもの ”の事を話した上でこう言った。
  
「僕もあんな事がやりたい」

それを聞いた父は、どこか悲しそうな目をしてその子供にこう言った。

「もう少し勉教がんばらないと…それと好き嫌いをなおさないと。」

子供はその時こう思った。
      
…なぜ悲しそうな目をするのだろう…

それから数年後、彼はあの時なぜ父が悲しい目をしていたのかを知った、

父の父…つまり彼の血縁上の祖父に当たる人物の死と関係があった。

それは父の生後2ヶ月後だった、

今も冷たい戦争が続く南の大陸の中央部で

冷たい国で作られた2機の単発単座の戦闘用航空機から

独特のユーモワを好む同盟国の紳士が操る金属と木材で出来た

戦術偵察機を守るために自らが盾となったことだった。

その事を知った少年は、それでも空への道を歩む事を止めなかった。

それまでのようなただ大空を飛びたいと言う事でわ無く

一人でも父のような不幸な子供をへらすために

……たとえ自らが悪魔と呼ばれてでも……

その思いを胸に10年の月日が流れた。

その間に青年は地元の高校と統合海軍士官学校の航空学科を卒業し、

3年間艦載機のパイロットとしてすごしてきた。

そしてあのクーデターが起きる数週間前にその部隊を去っていた。

表向きは、定期異動で他の部隊へ引き抜かれた事になっていたが現実はちがった。

同じ部隊のパイロットが“引き抜いた”はずの部隊の同業者に彼の事を聞いたが

彼の事を誰一人として知らなかった…

かれは別の部隊に異動していたその部隊の名は、

統合軍参謀本部直轄部隊

特別戦術戦闘飛行隊

スカーフェイス

友軍には、最も信頼できる

守護天使として

数週間前は、戦友だったクーデター軍には、

死神として

この“戦争”において敵味方双方になの知れわたった部隊だった。


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