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  津軽今別(JR北海道・海峡線)/津軽二股(JR東日本・津軽線)

1.津軽今別(青森方面をのぞむ)

 

2.津軽今別駅ホームから南をのぞむ(津軽線の線路が見える)

 

3.津軽今別駅と津軽二股駅の連絡通路

 

4.駅前広場

 

5.蟹田方面から津軽二股駅に迎えにやって来た普通列車

【駅概略】

[津軽今別]JR蟹田駅から北海道方面へ2駅,17.4kmの地点にある無人駅。海峡線の開業に合わせて,下記の津軽二股駅に隣接して設置された。本州と北海道を結ぶ幹線にあり,特急列車が多く運転されているが,停車する列車は非常に少ない。北海道新幹線開業の際には,奥津軽駅(仮称)の設置が予定されている。

[津軽二股]JR蟹田駅から津軽線を北へ3駅,19.6kmの地点にある無人駅。1面1線の簡素なホームがあり,ホームに隣接して道の駅「いまべつ」が設置されている。駅の南側に二股の集落が開けている。

 

【駅データ】

駅名

津軽今別(つがるいまべつ)

所在地

青森県東津軽郡今別町大川平
駅周辺の地形図
へ(国土地理院提供)

開業

1988年3月13日

乗降客数

駅名のルーツ

「今」は日本語。「ペツ」はアイヌ語で川。新しく河口にできた集落の地。

駅名

津軽二股(つがるふたまた)

所在地

青森県東津軽郡今別町大川平
駅周辺の地形図
へ(国土地理院提供)

開業

1958年10月21日

乗降客数

駅名のルーツ

今別川が支流と2つに分かれる地点につけられた地名。

 

【停車本数データ】

 

津軽今別

津軽二股

1961年10月

6往復

1968年12月

6往復

1987年4月

6往復

1992年3月

3往復

6往復

2008年3月

2往復

5往復

 

【訪問記】(2008年3月)

蟹田駅から津軽線の普通列車に乗り,中小国駅を訪問したのち,外ヶ浜町営バスで蟹田駅に(正確には「などわーる・ぽっぽ湯前」バス停から徒歩で)戻り,今度は海峡線の特急「白鳥15号」に乗車した。次に目指すは津軽今別駅である。

津軽今別駅は海峡線の途中駅であり,海峡線には本州と北海道を結ぶ特急列車が頻繁に運行されているのだが,この津軽今別駅に停車する列車は1日にわずか2往復しかない。それだけでも興味をそそられるが,この駅にはさらに
1.津軽線の津軽二股駅に隣接している
2.北海道新幹線の開業にあたって奥津軽駅(仮称)の設置が予定されている
といった特徴もある。5年前にも興味をそそられて訪問したが,その後北海道新幹線の(函館までの)開業が迫ってきて,今の状況がいつまでもつか分からないぞと危機感が募ってきて,あわてて再びやってきたのだった。

乗車した特急列車は,小国峠を貫く長いトンネルを抜け,15分ほどで津軽今別駅に到着。車掌に18きっぷを見せて下車する。下車したのは私一人だけだったが,意外にも乗車する人が4,5人いて驚いた。

去って行った列車を見送り,ホームにたたずむ。さすがは本州と北海道を結ぶ大動脈だけあって,複線の立派な路盤の両サイドに長大なホームがある(写真1)。・・・が,それだけであって,別に心惹かれるものはない。

ホームからふと右手下方に目をやると,雪原の中に津軽線の線路がカーブしながらこちらに延びているのが見えた(写真2)。あちらは津軽半島のローカル輸送に専念するローカル線,路盤もどこか心もとない。・・・が,それゆえどこか心惹かれるものがある。

ホーム北西側から続くシェルターの付いた階段(写真3)を下りていく。・・・と,津軽線の津軽二股駅があった。それにしてもこの津軽今別駅と津軽二股駅,土合駅の上りホームと下りホーム以上に隣接しているのに,なぜか駅名は違っている。いったい仲が良いのか悪いのか分からない。

津軽二股駅に隣接して道の駅「いまべつ」がある。前回訪問したときは(失礼ながら)意外とはやっていて,活気があったのだが,今日は人の気配がない。(失礼ながら)案の定利用低調で閉鎖されたのかと思って入口にまわると,冬期間につき営業時間を短縮中の由。まだまだ生気は失っていないようだ。

駅前広場(写真4)に出る。新幹線開業を見越してか,バス乗り場などがきれいに整備されている。・・・が,全くと言っていいほど活用されていない。大きな看板も出ている。「新幹線 奥津軽駅(仮称)決定」という文字が躍っている。・・・が,この看板に注目したのは,滞在した約1時間の間に私しかいなかった。しかもその私は,看板を見るまでもなく,奥津軽駅(仮称)が設置される予定であることを知っている。

・・・・・・・・・。

まだもう少し時間があるので,散歩に出る。駅前広場から小さな橋を渡ってすぐを左に折れ,南に向かう。道の両側にまばらに民家が並んでいる。しばらく行くと右に分かれる上り坂があり,その両側にも民家が並んでいる。ここが(津軽線のほうの)駅名にもなっている二股の集落である。

なんとなしに散策に来てみたものの,ごくごく普通の集落で,特に目を引くものはない。「まぁこんなもんか・・・」と思って引き返そうと思った瞬間,異様な雰囲気を醸し出す建物が目に飛び込んできた。この建物,民家に比べると明らかに大きく,何らかの施設のように見えるのだが,いまや雪ため場となり果てたのか,雪がうず高く積もっていて,倒壊の危険すら感じさせる。これは何なんだろうと周囲を見回すと,すぐそばにあった記念碑が,5年前に閉校となった二股小学校の跡であることを教えてくれた。

・・・・・・・・・。

急いで駅に戻る。駅前広場の様子といい,廃校跡といい,(失礼ながら)こんなところに新幹線駅を設けて大丈夫かと心配になる。・・・が,できてしまえば大きく様変わりして,今と比べ物にならないほど活気が出てくるのだろう。その様子を見に,20年後ぐらいにまた訪問してみようと思う。


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