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第150回例会(鹿児島)が開催されました
第150回例会が2018年11月10日(土)・11日(日),鹿児島市で開催されました.
10日は13時から,鹿児島大学理学部101講義室で,シンポジウム「3次元データとその解析に関する研究の最前線」が行われました.前半は,3題の講演が行われました.化石や現生動物の形態を詳細に3次元的に検討することから,食性や環境の復元を行う研究や,形態発生と系統進化の検討を話題とした講演がありました.後半は,2題で足跡化石の3次元的記載技術の検討と,恐竜および長鼻類が変形して保存された不完全な標本からの3次元復元の講演がありました.いずれも新しい手法や3D技術を駆使した新知見が示され,熱の入った討論により,終了が予定時刻の17時を10分ほど超過しました.参加者は24名でした.その後,学内の生協レストラン「ガロア」で,懇親会を行いました.
11日は10名が参加して,10時から12時すぎまで,鹿児島県立博物館の見学でした.最初の本館では,3階の今年リニューアルされた「鹿児島の人びとと自然のつきあい方」と2階の「鹿児島の自然」を見学しました.別館宝山ホール4階の「化石展示室」では,南北アメリカ大陸の,いろいろな化石が展示されており,その図録を参加者全員に分けていただきました.それぞれの分類群について,その分野を研究している参加者からコメントがありました.また,展示されていた種子島の西之表象について,発掘に携わった会員から,当時の発掘のようすや,その後の研究成果についても,お話しがありました.
この例会に参加していた2名の学生さんが,これを機に化石研究会に入会申込みをされました.嬉しいことです.今回の例会全般を企画され,会場や運営全般についてお骨折りいただきました,鹿児島大学の仲谷英夫会員に感謝申し上げます.
 シンポジウムのようす |
 鹿児島県立博物館本館3階 |
 懇親会での記念写真 |
 鹿児島県立博物館分館「化石展示室」 |
第150回 例会のプログラム
- 期日:2018(平成 30)年11月10 日(土)午後~11(日)午前
- 会場:鹿児島大学理部(11/10)・鹿児島県立博物館(11/11)
- 全体の日程など:
第36回総会・学術大会(那須烏山)が開催されました
第36回化石研究会総会・学術大会(通算149回)が2018年6月2日(土)・3日(日)の2日間,日本ジオパーク加入に向けて様々な活動をしている栃木県那須烏山市の烏山公民館で,那須烏山市・那須烏山ジオパーク構想推進協議会・栃木県立博物館の全面的なバックアップにより開催されました。
初日はシンポジウム「北関東の大地と化石」が午後1時から開催され,那須烏山市長 川俣純子様の挨拶をいただき,河野重範会員(栃木県立博物館)の趣旨説明に続き,酒井豊三郎氏(宇都宮大学名誉教授)による基調講演「日本列島の形成史における北関東地域の重要性」をはじめ,北関東地域の,プレート運動による地質構造発達の復元・貝類化石・鯨類化石・地形・学校での実践・ジオパーク実現に向けての5本の講演が行われ,予定時刻の午後5時を過ぎる,熱心な総合討論が行われました。参加者は会員22人をはじめ,那須烏山市長・那須烏山ジオパーク推進協議会想関係者なども含め合計65名でした。懇親会場には市のバスで移動し,22名が参加しました。
2日目の一般講演には会員18名,非会員23名の合計41名が参加し,午前10時から午後3時20分まで,会員の講演の他に那須烏山ジオパーク構想推進協議会の中学生のジオサイト調査報告を含めた活動状況に関する3つのポスターもあり,たいへん盛り上がりました。昼休み前の総会では,事務局提案の報告・議事が承認されました。午後の講演終了後の巡検には20名が参加し,ジオパーク推進協議会のボランティアガイドの案内で,市のバスに乗り込み公民館から車中見学,そしてジオサイトの1つである迫力のある「龍門の滝」の見学を行いました。
今回は2日間でのべ106人の参加者が集まり,これを機に2名の方が入会されました.会場や運営全般,さらに宿舎やバスの手配などについてお骨折りいただきました,那須烏山ジオパーク構想推進協議会,栃木県立博物館の河野重範会員に感謝申し上げます.
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会場 烏山公民館の玄関 |
シンポジウム「北関東の大地と化石」 |
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一般講演 ポスター会場 |
巡検「龍門の滝」での記念写真 |
当日のプログラムは、下記のニュース132号をご覧下さい。
■第36回 化石研究会 総会・学術大会■
化石研ニュース No.132
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