秀人さんによる「モンキー座のゴルゴ13面相」観劇レポート

2004年2月1日午後4時
開演
前説によると今回の整理券の倍率は12倍にものぼるそうだ。
抽選で当たった自らの幸運を噛み締めながら2階席で開演を待った。
定刻を過ぎると場内は暗転し、スポットライトがステージを照らしはじめる。
満員に埋め尽くされたNHKホールは舞台への期待感を示すように拍手と歓声で沸き返る。
この至福の瞬間を僕は3000人の観衆の中の1人として体験していた。
モンキー座
今年のイベントはストーリーの中にMTKを織りまぜるミュージカル仕立ての構成だ。
芝居とMTKの組み合わせは今まで幾度と無く見られたが、
やはり無理に挿入していた感は否めなかった。
今回はあくまでもMTKを際立たせるための演出として、芝居を導入した意図が窺われる。
ストーリーはモンキー座を取り巻く人間関係に焦点があてられる。
花形女優・七世に主役を取られたことを妬むちひろ。一緒に反発して煽る小百合。
この役をやらせると小百合の右に出る者はいないだろう。
それにしても美咲の歌劇団衣装がハマり過ぎである。
天クエスチョンズMAX
天てれイベントで観客が参加するコーナーは久しぶりではないだろうか。
参加できるのは1階席のみ。僕を含めた2、3階の観客は指を咥えて様子を見守っていた。
しかし、ゲーム自体がちょっと長く舞台としては間延びした感があった。
1階でゲームに参加した人達は退屈ではなかっただろう…。
僕も1階でインタビューされて「好きなてれび戦士は中村有沙ちゃん」と答えたかった。
そして「中村有沙さん、僕と結婚して下さい」と全国放送で告白したかった。
こんな輩がいるから我々は2階に追いやられるのですね、はい。
MTK
もう何十回、いや何百回聴いたのか憶えていない。
しかし、今またビデオの再生ボタンを押しても厳かなイントロが流れた途端、僕の心は震える。
壮麗な雰囲気のなか優しく紡ぎ出されるメロディに心が癒される。
そして深い憂いと哀しみを湛えたメロディを歌いあげると冗談抜きで涙が溢れそうになるのだ。
"星と月の仲間" 少なくとも僕にとっては歴史に残る名曲である。
舞台のハイライトもやはりこの曲だった。
ちーちゃんのあの表情ときたら…かつてライヴを見てここまで感動したことはないだろう。
最高の曲を最高の歌唱力で表現すれば、その曲には"名曲"の称号が与えられ、
そこに最高の演出が加わると"珠玉の名曲"へと進化する。そんな様子を目撃できたと思う。
中村有沙
黒いドレスに身を包んだありちゃんは、いつもとは違う魅力を醸し出していた。
ベテラン女優の役に相応しい気品に満ち溢れて、それでいて尚且つキュート。
"TOGETHER FOREVER"が始まるとステージはこの日一番の華やかさに溢れていた。
ステージではSYANISの2人をリードしていたし、最後まで堂々と演じてきっていた。
もういつでも主役を任せられるような、そんな雰囲気を感じた。
終演
終わってみれば最も印象に残ったことは「白木杏奈はやっぱり凄かった」ということだ。
ミュージシャンはライヴで実力を発揮できれば本物。ホントに鳥肌モノだった。
例年の冬イベントは"1年間の集大成"を披露する趣であったが、
今冬は"明日への架け橋"を感じさせるものがあった。
来年度、ちーちゃんが天てれを引張っていってくれるだろう。
ありちゃんの起用方法に関しては必ずしも満足いくものではなかった…
しかし裏を返せば、ありちゃんは来年度も天てれに残って活躍してくれるということ。
今年はありちゃんの飛躍の年になることは間違いない…
そんな確信を秘めながら会場を後にした。
<終>