テンカラーズ&木村一成写真事務所公式サイト アマゴンスキー on the web テンカラ雑記2015年版 その4

なんだかんだの2015シーズン終盤


ヘマさんとKKさんの大阪組、診療所至近の里川にて。


〜〜
2015年シーズン終盤のシルバーウィーク、大阪のテンカラ師ヘマさんとKKさんが来てくれました。
例年この時期に遊びに来てくれます。

テンカラ界の浦島太郎となってしまった私には、お二人の来訪が実に嬉しい。
飲みながら夜遅くまで話し込むのも恒例です。
めっきりアルコールが弱くなった私ですが、ヘマさんとならついつい飲んでしまいます。
KKさんは下戸なのに頑張って焼酎をひと舐め、すぐに顔が真っ赤。
早々と就寝されたので、ヘマさんと二人で飲むことになりました。

テンカラの話題というのは尽きないものですね。
近所の川ばかりの私としては、ヘマさんの釣行話が実に新鮮でおもしろい。
ヘマさん語るところのKKさんの武勇伝、というかドジ話がまたおもしろい。
KKさんはよくぞここまで生きてきたなと思うほど、事故やらケガやらに見舞われております。

さてさて明日の釣りはどうするか・・・。
ちょいと遠いが以前よく釣れた川に行ってみよう。
しかし、いつ行ったんだか?
過去のテンカラ雑記を読み返してみると、2008年。
う〜ん、7年前では情報が古すぎか〜、まぁなんとかなるっしょ。

川を決めて就寝したものの、早朝にヘマさんに起こされました。
なんと、KKさんの体調がおもわしくないとのこと。
病名は伏せますが、 どうやら持病がこの期に出てそりゃもう痛そう。
さっそく救急車を呼びました。

搬送先の病院で痛み止めの座薬を挿入、しかし治ったわけではない。
ひとまずの処置で、とりあえず帰ってから大阪の主治医に治療をしてもらう必要があります。
救急外来のベッドで横たわるKKさんを見ては、釣りどころではありません。
どうすべぇかヘマさんとアイコンタクトで話していると、
突如KKさんがモゾモゾとズボンのポケットをまさぐりはじめました。
なかの布地を引っ張りだし、ヘマさんと私に空のポケットを見せ、
「ないねん}
あ、治療代がないのか、それなら立て替えるから心配しなくても・・・。
「家のカギがないねん」
!?
「このポケットに入れたカギがないねん」
え、救急車の中で落としたのか??
「・・・多分、自宅マンションのガレージに挿したままやねん」


数年前はロンゲだったKKさん、某市民病院救急外来のベッドに横たわるの図。
痛みよりカギがないことのほうがショックだったみたい。


釣りどころではないので大阪に帰るのかと思いきや、痛みのひいたKKさんは、
「ほな、釣り行こか」
ん〜、関西人はスゴイわ。

予定の川は遠方で、今からではちょっと時間がもったいない。
なおかつ車から1時間は歩く山中の釣り場。
もしまた悪化したらKKさんの図体をヘマさんと二人で運ぶのか??
無理無理無理!
やはり、すぐに診療所へ駆け込める場所でないと。
数も型も期待できないが、アマゴの顔が見れる里川なら割と近くにある。
型は小さいがアマゴが居ることを確認してもらい、今回はこれで勘弁していただくことにいたしました。
またしても伝説をつくったKKさん、申し訳ないが愉快な思い出になりそうです。


我が家から割と近い里川ですが、アマゴの顔を見ることができます。
この個体は稚魚放流育ちでしょうか、数の多いパーマークと派手な朱点が目立ちます。


下流の里川は放流もの中心ですが、源流部に入れば天然モノがいます。
7〜8個のパーマーク、ほんのりと目立たない朱点、鮮やかな黄色の胸ビレ、とてもきれいです。
(大阪組釣行とは別日のアマゴです)


閑話休題。

近ごろは、なかなか釣りで遠出ができなくなりました。
仕事が忙しいこともあるし、その他いろいろあって、石徹白へ日帰りか半日釣行するにも気合がいります。
片道100キロの石徹白が遠いのですから、せめて50キロくらいで楽しめる川はないものか・・・。
脚下照顧、近場の釣り場を虫クンと探っています。
数も型もカワイイけれど、案外楽しめる場所がありました。


ふ〜む、岩の配置が絶妙、水もきれい、近くにこんな場所があったのか。


上の写真の場所で出たアマゴのパーマークと朱点、芸術品です。

ただし、数あるテンカラウイルスのうち、私はタチの悪いキャスティング型なのです。
どうしても竿を振りたいというヤツ。
空き地で練習するだけではリアリティがないので、せめて水に向かって投げたい。
できるなら、アマゴやイワナでなくていいから、そこに魚がいたらなおよろしい。
ついに邪道ながら、我が家から至近の某有名な人工池へ通うことに。


アマゴンスキー on the web初登場、こんなん釣れました。
ちなみに虫クンは結構いい型を釣ってハマッています。


ブルーギルも多いので、テンカも自力でキャスティングから取り込みまでできます。


さてさて、2015年のシーズンも終わりました。
まさかブラックバスで締めるのもなんですので、禁漁間際の釣行のお話を少々。

一人で釣行する機会を得、数時間誰にも出会わず気楽にテンカラを振りました。
これがまた、よくイワナが出てくれたのです。
C&R区間ではありませんし、キープされる釣り人も普通に入る場所です。
食い気が立っていたのか、先釣者がいなかったのか?
はたまた、最近気に入っているラインシステムのお蔭か?
(案外、これかも↑)


イワナは愛らしいサカナです、毛バリへの出方が素直でいい。

瀬で好釣したあと、いかにもという淵を釣ることに。
一投目で暗い影が真っ白な毛バリを追ってユラ〜ッと出てきました。
尺上はありそうと一目でわかります。
食うのか見送るのか、ヤキモキするほどノンビリした動きです。
ようやく白い毛バリが見えなくなりました。
くわえた証です。
反転して戻ろうとするところでアワセ、グンッと手応えがきます。

ところがその刹那、ポンッと毛バリがすっ飛んできました。
ん〜、スッポ抜け!
イワナはゆっくりと沈降しながら戻っていきます。
毛バリなんて意に介さないという態度です。

こういう場合、もう一度出る確率が高いのです。
針先は甘くないか毛バリの点検、ヨシッ大丈夫。
ラインの結び目、大丈夫。
ハリスもウインドノットなし、大丈夫。

5分ほど時間をおいて、先ほどとまったく同じことをします。
流れ込みの水流を利用して岩盤沿いに毛バリを潜らせ、ころあいを見て岩盤から毛バリを引き出します。
やはり付いてきた!
まったくのリピート再生。
毛バリをくわえる場所まで一緒。
アワセだけは先ほどと違う角度に入れると、今度はガッチリ乗りました!
一連のやりとりはスローモーションのように感じましたが、実際には数秒のことだったでしょう。


恨めしそうな顔でみないでください。


今度はなんか文句言ってます。
ご安心を、元の淵へお戻しいたしますから。

実におもしろいテンカラができました。
してやったりという感覚がテンカラの妙味でしょう。
このテンカラができるなら、もうしばらく浦島太郎のままでもいいなと思いました。

今シーズンは、なんだかんだとありました。
でも、終わりよければすべてよし。
2015年、いいシーズンでした。



  

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