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『キリスト教は邪教です!』

ニーチェ・著 適菜収・訳(講談社+α新書)


キリスト教は邪教です! 現代語訳『アンチクリスト』 (講談社+α新書)
好評発売中。 定価840円(税込) ISBN:4062723123




一つの言語を他の言語に翻訳するのにもっとも難しいのはその文体のテンポである。文体のテンポというものはその民族の性格のなかに、生理学的にいえばその民族の <新陳代謝>の平均速度のなかに、根拠をもつものである。忠実にくわだてられた翻訳だというのに、知らぬまに原文の格調を汚してしまったものとして、ほとんど偽作 といっていいようなものもある。それもひとえに、事柄や言葉における危険なもの一切を飛び越え乗り越えてゆく原文の雄渾な快速調が、翻訳されえなかったためである。
(ニーチェ『善悪の彼岸』)


自らの拠って立つ社会の根底にある権威を相手に、「高貴に生きる」ことを真剣に考え、最期は精神が錯乱し死去した哲人が、独りぼっちで迷路の中を「意志の力」で突き進む姿が、ありありと伝わる。 この古典は教会に衝撃を与えた。それから1世紀。新法王とニーチェの故郷では、福祉の充実で生活不安が希薄になり、教会離れが進んでいる。イエスとは何か。原点を考えさせる時宜を得た出版だ。
(『読売新聞』)


例示し、比較してみよう。まずは白水社版の西尾幹二による格調高い定訳。 「生の重心が、生の中へではなくて『彼岸』の中へ、――無の中へ――移されるなら、生は一般に重心を奪われてしまうことになるだろう」 意識を集中して精読せねば、文意が汲み取れない一節だ。同一箇所が本書ではこうなっている。 「私たちが生活しているこの現実の世界より、あの世の方が大切だということになると、何を頼りにして生きていけばいいのかわからなくなります」 はっきり言って脳への浸透度が違う。こちらの訳文は、水が砂地に染み入るようにすんなりと腑に落ちる。もちろん翻訳の精度を問えば、それは問題にならないだろう。しかし、本書が原著の文脈を大幅に逸しているとも思えない。 長く旧訳に親しんできた私も、改めてこの本で通読してみて、いままで見落としていた幾つかの点に気づくことができた。ニーチェの著述から生の糧を得たい人は、まずはこのリーダブルな訳書を手に取るべきだろう。
(宮崎哲弥氏『新書365冊』)


翻訳のばあいも同じようなことが言えるかもしれないな。たとえば、フォスは、たしかにホメロスの見事な翻訳をなしとげている。けれども、全体的に見てフォスほど達者な 翻訳者でなくとも、原作をもっと素朴にもっと誠実に感じる情操を持ち、それを再現できるような人がいることは考えられるのではないかと思う。
(エッカーマン『ゲーテとの対話』)




新聞・雑誌などの書評



4月21日 発売されました。

4月24日 読売新聞文化欄「記者が選ぶ」で紹介されました。

4月27日東京大学松原隆一郎先生のサイトで紹介されました。

5月6日はてなダイアリー。拙訳に対するコメントを含む日記が紹介されています。

5月9日宮崎正弘さんのメールマガジンで紹介されました。

  5月15日学生新聞「編集部オススメ本」で紹介されました。

『週刊ポスト』6月10日号で、香山リカさんに少し的外れな紹介をしていただきました。

『週刊現代』6月18日号「リレー読書日記」で溝口敦さんに紹介されました。

『諸君!』7月号「今月の新書完全読破」で「今月のベター新書」として宮崎哲弥さんに紹介されました。

『北海道新聞』7月10日付で紹介されました。

「週刊文春」2005年度新書大賞(宮崎哲弥氏選)で、本書が第4位に選ばれました。

目次

はじめに

第一章 「神様」ってそういうことだったのか

「悪」とは何か?
「進歩主義」は間違った思い込み
「原罪」にダマされた哲学者たち
キリスト教は「同情」の宗教
平気でウソをつく人たち
間違いだらけのカントの哲学
真理とは「思い込み」にすぎない
ホンモノの神様、ニセモノの神様
神は二つの顔を持っている

第二章 キリスト教が世界をダメにする

仏教のすばらしいところ
多様な文化を認めないキリスト教
真理と「真理であるという信仰」
キリスト教とユダヤ民族の関係
「気持ちいいこと」は後ろめたい?
『聖書』が変えたイスラエルの歴史
イエスは単なるアナーキスト
キリスト教は「引きこもり」

第三章 キリスト教はイエスの教えにあらず

「それそのもの」を見ないこととは
イエスを論理的に否定できぬ理由
イエスとキリスト教は無関係
キリスト教の「バカの壁」
教会の「自虐史観」を笑う
見ザル・聞カザル・言ワザル
弟子がゆがめたイエス像
イエスの死を利用したパウロ
「世界の中心で愛を叫ぶ」おごり

第四章 戦争を生みだす『新約聖書』

教会は「道徳」で人を支配する
オカルト本『新約聖書』の暴言集
『聖書』にでてくる「まともな人」
科学はキリスト教の最大の敵
キリスト教が戦争を招く理由
科学とは「原因と結果」である
真理は「人間が闘いとるべきもの」
民主主義なんていらない
ウソばっかりで二〇〇〇年

第五章 敵はキリスト教なり

信仰とは自分自身を見失うこと
「ウソ」の構造
キリスト教は女をバカにしている
法律は人間が作ったものではない
平等主義は「悪魔の思想」
キリスト教が破壊したローマ帝国
イスラムにバカにされるのは当然
十字軍は海賊
ルネサンスは反キリスト教運動

おわりに 被告・キリスト教への最終判決文

適菜収へのご連絡はこちらメールまでお願いします

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