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ハードディスクの交換−−顛末記

これからWindows98を使用したパソコンでのハードディスクの交換方法を書いてみます。実際に私が6.4GBから20.5GBディスクに交換した手順です。ハードディスクの交換は初めてだったので行きつ戻りつしながらの作業でした。次回からスムーズにいくよう(でも多分交換しないと思いますが)、備忘録も兼ねてここに記録しておくことにしました。何かの参考にでもなれば幸いです。
交換の目的と条件として、次のようなことを考えていました。




1.ハードディスクの容量

今使用している(元の)ハードディスクから新しいディスクに交換したい場合、新ディスクの容量をチェックする必要があります(当然ですが、同じサイズのハードディスクに交換する場合は検討する必要はありません)。
 それはパソコンの仕様(OSやBIOS=基本的な仕組み)によって、取り扱い可能なディスク容量の上限が決まっているからです。所有しているパソコンの説明書で調べてみて下さい。仕様によって8GB、64GBなどの取り扱い可能な容量の上限があり、せっかく入手したハードディスクの全容量が使用できない場合もでてきます。説明書に記載がない場合、インターネットでパソコンメーカのサイトや、関連するキーワードで検索して調べてみると案外情報があります。
 また消費電流も確認しておいた方が良いでしょう。消費電流はハードディスク本体の仕様シールに書かれていますから、新ディスクの+5V、+12Vの電流値が元ディスクの値を大きく越えないことを確認します。越える場合は、パソコン電源の容量(電源装置に記述あり)とハードディスクを含めた全消費電流を比較する必要がありますが、現実は計算することが難しいでしょう。なるべくは同じような値を選択した方が無難です。私の場合は新ディスクの方が少なかったので(元が+5V=0.5A、+12V=0.4A、新が+5V=0.3A、+12V=0.4A)、計算しませんでした。


2.リカバリーディスクの用意

リカバリーディスク(初期状態に復帰させるCD又はDVD)をハードディスクの初期化(OS、アプリケーションプログラムのインストール)に使用します。
 通常、購入したパソコンにはリカバリーディスクが添付されています(最近のパソコンでは自分で作成する場合が多いようですが。コスト削減のためでしょうか?)。このディスクで複数ドライブが作成でき、ハードディスクの初期化ができれば私の場合話が簡単に済んだのですが、所有しているパソコンメーカのリカバリーディスクは有無を言わさずディスクを1ドライブに設定して、OSおよびアプリケーション類をインストールするタイプでした(その頃流行りの安い10万円パソコンだから仕方ないかー)。それで以下のような複雑な作業が必要となりました。某メーカS社のリカバリーディスクは、リカバリーの初期段階にパーティション(領域)内容を指定できるようです(子供所有の物がそうです)。


3.起動ディスクの用意

リカバリーディスクがあれば、ディスクドライブの設定からシステムプログラムのストア(格納)まで自動的にやってくれて非常に楽なのですが、私の場合にはその設定内容(1ドライブの設定)が気に入らないため色々と準備をする必要がありました。
 起動ディスク(通常はフロッピーディスク(FD))にはDOSコマンドなどが格納されて、パーティションの切り分け(FDISKコマンド)やフォーマット(FORMATコマンド)の際に使用します。つまり起動ディスクで起動するとパソコンはDOSモードで起動します。まず起動ディスクを作成するために、

  1. エクスプローラを起動 →
  2. フロッピーディスクをFDD(ドライブA:)に入れて、右クリック →
  3. ポップアップメニュー(下記)からフォーマットを選択 →
  4. フォーマットの種類で「起動専用」
起動ディスク作成ダイアログ

を選択して実行します。フロッピーディスクは1枚必要です。
この起動ディスク作成では「FDISKコマンド」はストアされないので、C:\Windows\CommandフォルダにあるFdisk.exeをフロッピーにコピーします。


4.ハードディスクの設定

デスクトップパソコンの筐体(ケース)から元のハードディスクを取り外します。私のパソコンでは5インチのベイ(取付け場所)に、取付け金具を使用して取付けられていました。新ディスクも同じようにして取付けられるはずです。取付けネジもそのまま使えます。下の写真は取付け金具に新ディスクを取付けた状態です。
ハードディスク取付け

新ディスクを取付ける前にハードディスクのモード設定をします。ハードディスクは1台だけですから、ジャンパー(選択ピン)で「マスター」に設定します(購入時にはマスターになっているはずですが。マスターでなければはスレイブです)。使用パソコンで元ディスクが1台の場合もマスターになっているはずです。ジャンパーの設定方法はディスク貼付のシールなどに書いてありますから大丈夫です。下の写真の中間区画がジャンパー設定部です。左端の「マスター」にジャンパー(黒)があります。左ブロックはデータバス用コネクタ、右は電源用コネクタです。
ハードディスクコネクタ


5.バスケーブルの確認

元のハードディスクに接続されていたIDEバスケーブルを確認します。私のケーブルはATA33仕様(40芯フラットケーブル、中間コネクタなし)でした(下の写真は中間コネクタあり)。
IDEバスケーブル

新ハードディスクはATA66仕様(IBM製、5400rpm)でしたがケーブルはそのまま使用しました。ケーブルがATA33仕様なので新ディスクもATA33仕様で動作します。接続したケーブルをプログラムが自動判定します。ATA66仕様以上のディスクとして使用する場合、対応するケーブルに交換する必要があります。ATA66仕様では80芯フラットケーブルです。またパソコンのソフト、ハードもATA66等の仕様に対応しているか確認する必要があります。


6.ケーブル接続

取り付け金具に設置したハードディスクにバスケーブルと電源ケーブルを接続します。ある程度の時間使用しているパソコンだとケーブルにクセができているので接続を間違えないと思いますが、不安な方は元の状態をデジカメで撮っておくのが良いでしょう(コネクタも逆差し防止には一応なっています)。
ハードディスク設置

ハードディスクは1台ですから(私の場合)IDEバスケーブルの終端コネクタに接続します(元ディスクもそうなっていたはずです)。中間コネクタ(のあるバスケーブルでは)には何も接続されてないか、他のIDE機器(2台目ディスク、CDドライブとか)が接続されているか、またはできます。


7.リカバリー作業

ケーブル接続が済んだのでパソコンの電源を入れます。失敗しても元ディスクがあるので安心してできますが、もう一度接続などを再確認して下さい。
新ハードディスクにリカバリーディスク(CD等)からOSやアプリケーションプログラムなどをインストールして初期化します。リカバリーの仕方はパソコンの説明書などにありますからその手順に従って下さい。
リカバリーが終了し(私の場合は約10分後)、パソコンを再起動すると新ディスクでパソコン購入時の状態(初期状態)になっています。私の場合は、ドライブC:\が20GBの大きさで設定され、Windows98SEとプログラム類がインストールされていました。


8.ハードディスク再設定の準備

上の「3.」で作成した起動ディスク(FD)にパーティション変更のプログラムをコピーします。市販のプログラムでドライブ領域を変更できるものもあり(割と高額)、これなら以下の面倒な作業も必要ないと思いますが、私はフリーソフトの「FIPS」(Ver.2.0,FAT32対応)を使用しました。ソフトはダウンロードサイトからダウンロードして下さい。
 このプログラムはZIP形式で圧縮(159KB)されていますので解凍後、次の3ファイル(約200KB)を起動ディスクにコピーして下さい(このプログラムはDOSモードで動作します。また手順としては「3.」の時に実施した方が良いでしょう)。なお使い方はプログラムのメッセージに従って操作すれば簡単にできると思います。メッセージは英文ですが。事前にドキュメントファイル(英文)に目を通しておいても良いでしょう。


9.パーティションの縮小

リカバリー(初期化)後ドライブC:\が20GBの全領域を占有しているので(私の場合)、この領域(パーティション)を縮小して他のドライブにパーティションを分割できるようにします。リカバリーでインストールされたプログラムサイズは約1.2GBでしたからこれ以上のサイズに領域を縮小します。全領域を4等分するとしてドライブC:を約5GBに縮小します。なおパーティションのサイズ変更はデフラグ(ハードディスクのクラスタの整頓)完了状態でなければなりません。リカバリー直後はこの状態になっています。その他の場合はデフラグを実行して下さい(デフラグ用のプログラムは「アクセサリ>システムツール」のフォルダにあります)。
準備ができれば起動ディスクを入れてパソコンを立ち上げます(DOSモードで起動されます)。「A:\」プロンプトが出ていますから次のコマンドを入力してFIPSを起動します(下図は最初の画面)。
A:\>fips

FIPS初期画面

FIPS起動後はFIPSのメッセージに従ってパーティションの領域を変更します(私の場合、C:\ドライブを20GBから5GBに変更します)。


10.ハードディスクの再設定

パーティションのサイズ変更後、パソコンを再起動し(起動ディスクで起動しDOSモードにします)DOSモードになっていることを確認して、FDISKコマンドを使って複数ドライブに設定し直します。まずはFDISKコマンドを実行してハードディスクの状態を確認します(FDISKはバグ(プログラムのミス)で64GB以上を取り扱えないバージョンがあるようです。不都合な場合は調べてバージョンアップして下さい)。
A:\>fdisk

FDISK画面

FDISKの機能メニューに「4.領域情報を表示」(上図)がありますからC:\ドライブのサイズを確認します。私の場合、C:\ドライブが全領域の25%(約5GB)分基本領域として設定されていました。
 ここから残りのパーティション75%を拡張領域として設定し、論理ドライブD:\、E:\、F:\を設定します(私の場合)。これらの作業はFDISKの機能メニューから簡単に実行できます。終了後再度「4.領域情報を表示」を実行してハードディスクの状態を確認して下さい。私の場合、ドライブC:\、D:\、E:\、F:\が各25%(約5GB)づつ設定されていました。


11.設定領域のフォーマット

ハードディスクのフォーマット(使用できるよう規格化する)はWindowsモードから実行する方がGUI(文字でなく画像による操作)であるので便利です(文字入力によるDOSモードからも可能です)。パソコンを今度はWindowsモードで起動します(フロッピディスクドライブの起動ディスクを抜いておきます)。エクスプローラを実行してみると(ドライブプロパティの表示)、ドライブC:\は約5GBとして表示されますが(私の場合)、ドライブD:\、E:\、F:\は存在しますがサイズはゼロ(0、使用不可状態)になっています。
 このままでは使用できないのでフォーマットをします。ドライブ名の上で右クリックし、ポップアップメニューから「フォーマット」を選択し「通常のフォーマット」を選択し実行します。作業終了後再度「プロパティ」の表示をしてFDISKで設定したサイズになっていることを確認します。


12.リカバリーディスク2の作成

これで希望するディスクの初期状態になったので、必要なソフトをインストールしたり、不要なソフトを削除、アンインストールしたり、各ソフトのパラメータを設定したりしてカスタマイズ(自分用の設定)を行います。その上で再びこの面倒な作業をしないようにするため、リカバリーディスク2を作成しました。
 基本ソフトのみインストールしたので(私の場合)ドライブC:\は約1.4GBになり、CD−R2枚に収まる容量になりました。リカバリーディスク2(CD)の作成はCD−R/RWドライブ付属のプログラムで行いました。実行の前にドライブC:\をデフラグしておきます。このようにリカバリーディスクを作成しておけば、ドライブC:\の再インストールが必要になった場合、このCDディスクを起動するだけで初期状態(12.の状態)に設定できます。リカバリーディスク2がなければ7.から11.までを再度実施することになります(これはもうイヤですネ)。


番外.結果

ハードディスクを交換して、目的の第一番であった静穏さはどうだったか。心持静かになったかなー。高音部が少し減ったかなー、と言う感じです(でもIBMはシーク時(ヘッドが目的のトラックを探す時)のガリガリ音がすごい)。音はなかなか難しいと思います。使う前に試しに聞いてみることもできないし、冷却ファンが占める騒音の割合も大きいし。
ドライブは4つになり、データや他のシステムを分離しておけるようになりました。これから色々とできそうです。他にはWindows起動時間が1分10秒と30秒近く早くなりました。これはハードディスクの回転数の向上によると思われます。


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