コンピュータ&テクノロジーを学校教育で ”ごく自然な形で” いかしたい

 平成15年度より、高校で教科「情報」が必修として行われるようになりました。中学校技術科では、以前より技術・家庭科において「情報基礎」が必修として取り組まれてきました。

 昨年度は、新しいものに突っ込む不安とともに、それでも「さあ、これからいよいよ本格的にコンピュータを義務教育段階の学校でがしがし使う時代が来る!」という漠然と期待をしていた雰囲気があったように思います。教育者の間でも、世間でもかなり注目をされていたし、何より私自身が「わくわく!」みたいな感じで、興奮していました。ニュースや新聞記事にもずいぶんとりあげられていたし、セミナーやカンファレンスもかなりの回数開かれていました。また、業者の学校への訪問も多かったような気がします。実際、私もセミナーやカンファレンスにかなりの回数参加しました。

 しかし、ふたをあけてみると…何というか…今年度の雰囲気を率直にいってしまえば、思ったほどには盛りあがってはいないんでないか、スローダウンしていないか…という感じなんです。昨年度、感じた「わくわく」の割には、インターネットやコンピュータといったテクノロジーをつかって、学校で「学ぶことが楽しくなった!」とか「知識や技術が身についた!」「すげぇ!と思った」なんていう声は期待したほどは耳に入ってきません。

 この理由として、まだたくさんの学校では始まったばかりで、「使える実践がまだまだ十分に揃っていないから」とかがあるかもしれません。「自分のところでていっぱいで報告している余裕がない」とか、「『情報』科のみでの利用にとどまり、ほかの教科ではふんだんに使われてはいない」かもしれません。また、「情報の免許をとったはいいが教員採用される数が圧倒的に少ない」ことも、今後伸びて行く教科たりえるのかと気になるし…。また、学校っていうところは昔から、既存のスタイルからぬけだしにくくて、新しい技術(教材、教具と行ってもいい)の浸透がすすまない場所、という印象もありますね。

 一部の学校は順風満帆に進んでいるかもしれません。でも、日本全体でみれば、テクノロジーを効果的に使った学びの展開はそんなに進んでいないと思います(まさか実はみんな浸透している?)。私はテクノロジー否定者ではありません。すしろ尻すぼみになってしまうとしたら、とてももったいないと思います。かつてのLL室のようにはならないとは思いますが、当初期待していたレベルからすれば、かけ声倒れにおわったら残念です。そんなことをつれづれ思う中で、「じゃあ自分のやっていること発表してみれば?」というアドバイスもあって自分の実践をウェブ上に置こうと思った次第です。たいしたことはしていませんが、このくらいのレベルもあるんだ、とバロメータにしてもらえらばいいかなと思っています。

2004.04.04記