ThinkPad R30 ボタン電池交換

修理日時
2010 年 6 月

知人のノートパソコンが起動しなくなったそうで、いろいろと原因を推測してみました。

このパソコンは、IBM の ThinkPad R30 という、古い型です。
しばらくの間使っていなかったとの事です。

原因を探す

起動すると、なにやらエラーが表示されます。これは、BIOS の設定に不具合があるためです。

そこで、F2 を押しっぱなしにして BIOS の設定画面に入り、初期値にリセットしてみました。
しかし、電源アダプターを抜くと再度この画面が発症します。

発売から年月がたっていて、しばらく電源も入れていなかったということから、内蔵電池の消耗が原因と考えました。
そこで、電池を交換してみることにしました。(この電池は、BIOS への電源を供給するもので、充電式のバッテリーとは違います)

今回使用した部品

交換する物は、100 円ショップでも手に入る「ボタン電池」1 個だけですが、作業のほうは大変になりそうです。

パーツ リスト
メーカー 型番 規格 数量
各社 CR1220 ボタン型リチウム電池 1

修理します

まず、本体裏側にある、キーボードを留めているネジ 2 本を外します。
(ちなみに、メモリーを増設する時は、右の四角いカバーを外します)

次に、本体を表にして、キーボードを前にスライドし、キーボードを浮かせます。
その後、キーボードにつながっているケーブルを外すと、キーボードが外れます。

中央にある透明なカバーを少し持ち上げると、下のほうに丸いものが見えます。
これが電池です。

あとは、古い電池を外して、新しい電池に交換するだけです。
組み立てる時は、今までの手順を逆に行います。

動作確認してみた

まずは BIOS の設定画面に入り、初期値にリセットした上で、再度電源を入れると、もうエラーは出なくなりました。

まとめ

ノートにしろデスクトップにしろ、起動直後のエラー画面は、まず内蔵電池を疑ってかかるべし!!

おまけ

本機のメモリー スロットは 2 個ありますが、PC133 以外の規格のメモリーを挿すと、電源を入れてもすぐ落ちます。2 枚とも必ず PC133 である必要があるみたいです。

OS は、もともと Windows98 が入っていたのですが、さすがに安全面で問題があるので、Linux の一種「Lubuntu」(軽量版 Ubuntu) を入れ直しました。

ただし、本機を Linux で使う場合、画面サイズがおかしくなることがあります。
その場合は、「xorg_conf」ファイルをいじって、「Trident Microsystems CyberBlade XP/Ai1」を指定することで改善できます。(Linux のバージョンによっては使用不可)

「xorg_conf」ファイルのソース コード

Section "Device"
Identifier "Trident Microsystems CyberBladeXP/Ai1"
Driver "trident"
BusID "PCI:1:0:0"
Option "NoDDC"
EndSection

Section "Monitor"
Identifier "ToshLCD"
Option "DPMS"
HorizSync 30-71
VertRefresh 50-100
EndSection

Section "Screen"
Identifier "Default Screen"
Monitor "ToshLCD"
Device "Trident Microsystems CyberBlade XP/Ai1"
DefaultDepth 24

SubSection "Display"
Depth 24
Modes "1024x768"
EndSubSection

SubSection "Display"
Depth 24
Modes "800x600"
EndSubSection
EndSection

これで、グラフィック アクセラレーターが効いて、画面表示も少しスムーズになるはずです。(ただし元々が Celeron 700MHz 前後のマシンなので性能的には微妙ですが、一応快適に動作しています)
Linux なら、追加コストを気にせず、古いパソコンを有効利用できます。