〜盗難防止装置の自作〜


NTT DoCoMoから、PHSの「いまどこサービス」の単機能版が出ました(→ホームページ)。
コレを付けておけば、盗難時に犯人のアジトを突き止めることが可能です!
欲を言えば、検索料金を上げてもいい(案:\1,000/回)から基本料金を下げてほしい(案:\100/月)ですね。

以下の盗難防止装置について著者は動作責任を一切負わない。
この通りに作って、動かない、若しくは盗難されてしまったとしても、
著者に文句を言われてもお門違いというもの。
著者はあくまでも思いつきで以下の情報を提供するのみであり、
それが納得いかないという方は、高いお金を払ってもメーカー純正の盗難防止装置を買って頂きたい。

サルでも出来る?簡易版(\1,000以下)
バージョン1(\3,000以下)
バージョン2(\2,500以下)
バージョン3(\1,000以下)
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自分の愛車には下記以外にも異常状況検出装置を追加しています。
ホームページで公開するからにはそれ以上のディバイスを搭載するのは当然です。
誰でも見ることが出来るホームページという性質上、追加ディバイスについては公開出来ないことを
ご了承下さい(ご質問があってもお答えできません)。

2003/04/11追記
 皆さん盗難防止に対する意識が甘すぎます。

「こんなに太いチェーンなんだから…」。
切断不可能なチェーンは存在しません。

「こんな高いアラームを付けたんだから…」。
既製品は解除方法が知られていると思って間違いありません(だからこうして自作してるんです)。

「ウチの場合は音が反響して、特に誤動作時に隣家に非常に迷惑になるので、アラーム系は付けられません」。
僕は誤動作は近所付き合いでカバーしてます。そういったソフト面て非常に重要だと思うんです。 僕はご近所さんに「アラームが鳴っててもそばに僕がいなければ迷うことなく110番して下さい」とお願いしてます。 誤動作などの迷惑はごめんなさいで済みますが、もしバイクが盗まれたらごめんなさいしても戻ってきません。 また、LEDが点滅するだけの製品もありますが、賊はバイクを蹴飛ばしたりして予めアラーム類の有無を確認しているそうです (と同時に「誤動作」と思わせてアラームを切らせることもあるらしいです)し、LEDの点滅のみの製品もあることだって知られてますから、 そのテのモノはもはや通用しないと思ってます。

 最近は末端な賊も多いでしょうから「何としても盗んでやる」ということは逆に少ないのではないかと思ってます。 とすれば、ますますアラームは抑止力足り得るのではないでしょうか。アラームが鳴るようなバイクを無理して盗もうとしなくたって、 もっと盗み易いバイクは他にもゴロゴロしてるんですから…。


はじめに
 最近、自分の周りでもバイクを盗難されたという話しをよく耳にします。 考えてみれば百万円単位の代物が屋外に置きっぱなしにされているのですから、置く方としても考えなければなりません。 万が一盗難に遭ったとしても警察はなんにも捜査してくれません。被害額数万円の空き巣は捜査しても、 それより遙かに被害額の大きなバイクや四輪の盗難事件は捜査しないのです。 『たかが他人のバイク1台で何人も警察官が動くほどは警察は暇じゃない』とは実際に盗難された人が警察官に言われた言葉です。 警察がそういう姿勢なので、大型バイクの窃盗が割に合う商売として成り立っているのでしょうね。 意図せずとも警察は大型バイク盗難の温床を作っているとも言えます。そんな警察に対して「税金泥棒!」と言いたくもなりますが、 まずは自己防衛をすることが先です。
 昨今のバイク盗難件数の増加に対して、メーカーからも純正の盗難防止装置が出てきました。 ヤマハからはアラームイモビライザーという商品名で出ています。 しかしながらイモビライザーは車種毎の専用ハーネスで取り付けることとなっているので、 逆に言えば汎用性がない=我が旧型TDMには取り付けることが出来ないのです(いや、正確には取り付けも可能ですが、エラく大変だそうです)。 そこで、この際盗難防止装置を自作することに。と言っても既製品のキットを流用したに過ぎません(苦笑)が、 盗難防止装置として不足ないものになりました。解除方法を忘れたら、自分でハマります。 ガソリンタンクを外さないとバッテリーを拝めないという愛車の整備性の悪さが幸いしました(笑)。 尚、ガソリンタンク裏辺りにも監視デバイスを取り付ければ完璧な仕様となります。

最初にやるべき事

 自作・市販品にかかわらず、盗難防止装置用として独立した配線にてバッテリーに直結します (その際、念のためヒューズを介することも忘れずに!)。他の電装品と共用した配線から取ると、 他の電装品がコケたりしてヒューズが飛んだりすると、盗難防止装置もコケます。盗難防止装置という性質上、 念には念を入れましょう。また、そこから警報用のホーンも鳴らすことも考慮して、ちょっと太めの線(1.0sq以上)を用いる方がいいでしょう。

サルでも出来る?簡易版の製作

必要な部品(全て秋葉原にて入手)
12vホーン1個。シングルの安いヤツで構いません。解体屋で入手すれば\500〜1,000ぐらいでしょうか。
12v ON-ON 2回路リレー1個。接点側10A程度。
動作理論
 センサーがアースに落ちるとリレーを動作させ、動作したリレー回路でリレー自身に電力を供給してリレー回路を保持し続け、 ホーンを鳴らし続けるというものです。



 ただし、バッテリーが果てるまでホーンが鳴り続けます(大苦笑)。
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バージョン1の製作

必要な部品(全て秋葉原にて入手)
秋月電子通商製 振動センサスイッチキット製造中止\2,000
12vホーン1個。シングルの安いヤツで構いません。解体屋で入手すれば\500〜1,000ぐらいでしょうか。
5v1回路リレー1個。接点側10A程度。\300ぐらい。
スイッチ1個。\130ぐらい。
防水キャップ1個。スイッチ用。\180ぐらい。
LED1個。お好きな色を。\100(低輝度・赤)〜\800(高輝度・青)ぐらい。
ゴムブッシュ1個。径10mm。\15。
ケース1個。\300〜\500ぐらい。
防水シール材汎用バスコーキングなど。\800ぐらい。
その他、配線材料及び汎用端子適宜。
動作理論
 異常を感知すると5vリレーを作動させ、そのリレーがホーンに電流を流すというものです。 既に車載されている純正ホーンを警告用のホーンと兼ねることも可能ですが、 車載されているホーンの配線はむき出しでコレを切られたらおしまいなので、警告用ホーンは別に設け、且つ簡単に手の入らない位置に固定します。
取り付け
 警戒中に点灯するLEDをキットから延長し、ゴムブッシュをかませてメーターインジケーター内で使っていない穴(速度警告灯用?)に設置しました。
調整
 調整するのは、振動感知スイッチを駐車時に水平になるように取り付けることと、異常感知時に何秒間ホーンを鳴らすかということだけです。
動作
 愛車にはサイドスタンドしかありません。これを起こす(=傾斜角の変化)またはキー穴に異物を入れて回そうとしたり 無理矢理ハンドルロックを壊そうとする(=振動)と、それらを感知してホーンが鳴り響きます。 テスト動作させてその音量のデカさに我ながら驚いてしまいました。また、外したシートを取り付けるだけでも鳴らしてしまい、 これまた驚かされてしまいました。シングルホーンは、ホーンとしてはちゃちな音しかしませんが、盗難防止装置の警告音としては大音量です。

 姉夫婦宅に泊まった際、夜中に作動しました。その大音量に驚いた姉が外に出たところ誰もいなかったそうです(自分は寝ていて気付きませんでした)。 勿論、愛車は無事でした。新聞配達の人が誤ってぶつかってしまっただけだったのかもしれませんが、もしかすると…。

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バージョン2の製作

 盗難防止装置としては上記バージョン1で不足ないのですが、待機時の消費電力が大きそうなのと値段が高いのが気に入りません。 そこでバージョン2を製作することにしました。因みに、監視中の点滅LED回路を省けば、待機電力はなんとゼロです。 また、リレーを除いた回路(LED点滅回路を含む)は35mmフィルムケースに収まります。※本当はこのバージョン2の方が先に製作を始めたのですが、自作部分が多くて挫折していました(苦笑)。
必要な部品(秋葉原とインターネットにて入手)
ぷるぷるラーメンタイマー(販売中止)エレ工房さくらいさんから購入。\600
LEDフラッシュ回路(商品番号L-0003)エレ工房さくらいさんから購入。\500
12vホーン1個。シングルの安いヤツで構いません。解体屋で入手すれば\500〜1,000ぐらいでしょうか。 他にも12vで動作するアラームなどを流用することも出来ますし、その方が消費電力も低くて良さそうですが、 いざというときにアラームなどの電子音よりもホーンの連続音の方が周りの人の神経を逆撫でする度合いが高い(笑)ような気がします。 電子音のような聞き慣れない警報は「聞こえなかったことにしよう」となるかもしれませんが、 ホーンが鳴りっぱなしになっていると「この夜中にどこのバカだ?」と窓を開けて覗いてくれる可能性が高いのではないでしょうか。 この際、消費電力は無視しましょう。何よりも安くてイイです。
12v ON-ON 2回路リレー2個。接点側10A程度。
スイッチ1個。\130。
防水キャップ1個。スイッチ用。\180。
水銀スイッチ1個。\200。
2.2KΩ抵抗1個。\50ぐらい。
ゴムブッシュ1個。径10mm。\15。
ケース1個。\300〜\500ぐらい。
防水シール材汎用バスコーキングなど。\800ぐらい。
その他、配線材料及び汎用端子適宜。
オプション 抵抗2.2MΩ4個。各\50ぐらい
動作理論
 バイクの傾きが変化すると水銀スイッチがリレーを動作させ、 動作したリレー回路でリレー自身に電力を供給してリレー回路を保持し続け、ホーンを鳴らし続けるというものです 。ただし、このままではバッテリーが果てるまでホーンが鳴り続けてしまいます。そこで、タイマーにてリレー動作後の時間をカウントし、 ある一定時間が過ぎた後に電力供給を切ってホーンを止めるようにします(一定時間が過ぎてもセンサーが感知していれば そこからまた一定時間カウントします。つまり、センサーが感知している限り鳴り続けます)。 一定時間経過後、電源供給が切れれば保持されていたリレー回路が切れてホーンが止まり、その後自動的に監視状態に戻ります。 ただし、以下のプラス・コントロールでは異常感知センサー部分に12v+と12v-の2本を引き回す必要があります。



 そこで回路は少し複雑になりますが以下のマイナス・コントロールの方がいいでしょう。



 マイナス・コントロールの利点は配線が楽なことで、盗難防止装置から異常感知センサーまでを引き回す線は1本で済みます (異常感知センサーのもう1本はアースに落とします)。



 異常感知センサーと言うとスゴいですが、要はこの線がアースに落ちるとアラーム回路が動作するのです。 盗難防止装置をひとつ取り付けておけば、異常感知センサーを複数設けることが出来ます。 今回は異常感知センサーに水銀スイッチを用いましたが、例えばスポーク車の場合、スポークの間にセンサー用の配線を行った針金を垂らしておく、 ということも考えられます。これも立派な異常感知センサーです。
 また、動作中はLEDを点滅させてバイク泥棒への牽制をするため、LED点滅回路を別に設けます。これはメインスイッチ直後に取り付けます。



※ここで言うメインスイッチとは、バイク本体のメインスイッチのことではなく、盗難防止装置自体を動作/キャンセルするためのスイッチのことです。
電子キットの改造
 LEDフラッシュ回路は そのままでは12vで動作しないばかりか、12vでは壊れてしまいます。そこでLEDにつながる470Ω(黄紫茶金)を2.2KΩ(赤赤赤金)に交換します。 今回のバージョン2の監視回路自体の消費電力はゼロで、 このLEDフラッシュ回路のみが電力を消費する部分です。 連続動作時の消費電力が気になるところですが、この回路の消費電力よりもバッテリーの自己放電の方が大きいでしょう。 つまり、無視できるレベルのようです。一方ぷるぷるラーメンタイマーについては12v用に回路を改造する必要はありません。無改造で12vを入力し、偏芯モーターの代わりにリレーを動作させ、これで一定時間後のメイン回路の切断を行うようにします。
以下は欲張りな方への改造方法について。ひとつは異常感知時のホーンの鳴動時間です。 キットのままでは半固定抵抗で動作時間を最短に調整しても2分弱鳴り続けます。 そこで、ぷるぷるラーメンタイマーの回路図上『1M(茶黒緑金)または2MΩ(赤黒緑金)』となっている抵抗を外してその部分をショートさせます。 これで最短で1秒からの設定が可能になります。尚、鳴動時間調整後は、半固定抵抗にネジロックなどを垂らして振動などで動かないようにしておくといいでしょう。 もうひとつはLEDの点滅間隔です。キットのままでは約7秒間に1回点滅します。 そこで、4本ある10MΩ(茶黒青金)を全て2.2MΩ(赤赤緑金)に変更すると約1.5秒に1回点滅するようになります。 この改造を施した場合の消費電力は計算上は平均200μA程度だそうで、やはり問題はなさそうです(技術指導は全てエレ工房さくらいさんからです)。
調整
 この盗難防止装置のキモは、バイクの傾きを検知する水銀スイッチの調整です。 これが適当だと、いざというときに鳴らないか、ちょっとした振動でも鳴ってしまいます。振動センサーに水銀スイッチを用いる場合は、 中の水銀の状態が見えるガラス球式のものを用いると調整が楽です。
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断線検知回路の製作

必要な部品(全てインターネットにて入手)
C20212個。\200〜300ぐらいでしょうか。
470kΩ1個。
1S2076A1個。
12vホーン1個。シングルの安いヤツで構いません。解体屋で入手すれば\500〜1,000ぐらいでしょうか。
12v ON-ON 1回路リレー1個。接点側10A程度。
動作理論
 センサーがアースに落ちている限り動作しませんが、その検知線が切断されるとリレー回路を保持し続けるというものです。 リレーの接点容量までの負荷をコントロール出来ます。



 ただし、バッテリーが果てるまでホーンが鳴り続けます(大苦笑)。つまりバージョン1の逆ですね。気になる待機時の消費電力も、 バッテリーの自己放電の方が大きいでしょう。
追記
 この2SC2027というトランジスタは秋葉原でも売られているのを見たことがありませんが、 実験したところ2SC1815で代用可能です。待機電流を測ろうとしたのですが、10mAレンジでも1mAのところまで針が振れて来ません。 数十μAオーダーのようですね(笑)。
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