創作徒然

7.  日本の中でのガラス工芸。 (2005.10.06

今まで創作に関する事ばかり書いてたので
ちょっとひと休みして、
このサイトの原点のガラスについて書こうと思います。
(なんじゃそりゃ!)

あなたの部屋を見渡して、どれ位のガラスがありますか?

窓・鏡・照明・水槽・オブジェ‥‥。
私の部屋を見渡しても、そんなものです。
(自分の作品は除いて。)

日本のガラスにおける市民権は、
世界の中で低い方じゃないでしょうか?
‥それは何故かと、私なりに考えてみました。


1. 住宅の密度が高い。

 日本は住宅の密度が非常に高い国です。
 窓を開けると、すぐお隣さんの窓‥。
 外から見えないように、
 擦りガラスにしたり、カーテンをしたり‥。
 それに、100%近い家は同じアルミサッシ!
 色気なんてあったもんじゃありません。
 ほとんどが景色を楽しめずに、
 外部から遮断する為にガラスが使用されています。
 

2. 木造建築との相性。
 
 日本の建築文化の基本は、欧米と違い木造建築です。
 正直、ガラス工芸に携わる者として頭が痛い問題なのですが
 日本の木造建築においてのガラス工芸との相性は、
 昭和初期に完成されている様に思います。
 (こんな事を言ったらダメなのですが‥)
 切子にギヤマン、波板ガラスなどなど相性は抜群!
 
 しかし、ガラス工芸のジャンルや道具は
 昭和初期と違い日々進歩してます。
 これは創作者である私にとってある意味、大チャンスであります。
 なぜなら木造建築における新たな相性のデザインを、
 提案していく事ができるからなのです。


3. ガラス工芸に対する誤解。

 工芸におけるガラス素材に対して多くの方が誤解をされています。
 ガラス工芸は、そんなに敷居が高いものじゃありません。
 創作することに関しては、
 クレヨンで絵を描く事となんら変わりはありません。
 
 私がガラスを始めるきっかけは、
 自宅を内装してる際、気に入った照明がなかったからでした。
 『それじゃー自分で作ろう!』‥そんな感じです。

 みなさんが本当に自分でガラス工芸にチャレンジしたいのでしたら
 1万円も出せば工具やガラスを揃えて、
 ステンドグラスをする事ができますよ。
 
 それに、身近な所でも教室は沢山ありますし、
 昔と違いインターネットで、人の技術や知識を学ぶ事も可能です。
 (本当に良い時代です‥)

 たしかに、個人で吹きガラスや溶解するとなると話は別ですが、
 ガラス素材は本当に身近な素材なのですよ。

 ガラス工芸の基本を、
 ティファニーやガレやラリックなどに置いてはダメです!
 スタートラインをそこに持って行くから誤解を生むのです。
 それに、私たちは彼らに影響を与えた一族の末裔だという事を
 忘れてはいけません。



近代に電気が現れ、機械が発達したのでガラスは創作の素材として
使用する事が可能になりました。
個人で行うガラス工芸の歴史は30年位なのです。
本当に浅い歴史です。
言い換えれば、創作者達は正直悩み続けています。
スタンダードが確立されてない訳ですから‥。

しかし、自分がスタンダードになるチャンスはあります。

 

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